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おてんば企画のデザイナー・美央
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「ああ、今夜も終わらないわ」。
とにかく仕事仕事。編集編集編集。初っ端から専門用語でごめんなさいだけど、フォトショップで画像加工はしなくちゃいけないし、表紙のキャッチコピーも自分で考えなくちゃ。美央が何げなく視線を向けた壁際では、かけ時計の針が深夜の十一時半を示していた。
「ああ、もうこんな時間。ねぇ、安子(あんこ)ちゃん。どうする? まだやっていく?」という美央の投げかけに、「ふぁ~」という半眠りの声をあげながら安子が答えた。
安子の名前は、正しくは「やすこ」だが、職場では「あんこ」というニックネームで呼ばれていた。これはたまたまだが、あんパンが大好きなこともあり、その意味でも「あんこ」の呼び名で通っていた安子だったが、とりあえず小説の中では安子という漢字表記で統一しておこう。
「美央先輩。もう仕事なんかやめて、軽く飲んで帰りましょうよ。あたし限界かもです」。
「そうね。駅前の鳥クイーンなら、まだやっているかな。生ビール一杯、いや、できれば二杯だけ飲んで、さっさと帰ろうか。悪いけど、明日は『十時出社』ってホワイトボードに書いといて。私だけじゃなく安子ちゃんの分もね」。
美央からの指示に「は~い」という返事をすると、後輩の安子は手慣れた手つきで事務所の戸締りを始めた。
美央が勤めているのは、おてんば市にある老舗の編集プロダクション・有限会社おてんば企画である。会社の代名詞でもある『おてんばだより』という定期刊行物のほか、地元の自治体や企業、教育機関などの印刷物やホームページなどの企画・制作を主に手がけていた。
社員は総勢十二名。そのうち九名は、なんと女子であった。男子は三名といいたいところだが、一名は訳ありで、いわゆる男の娘(こ)というやつ。社長は脂の乗ったイケイケの女性で、パッと見た感じ、おてんば企画のオフィスは女の園そのものだったのである。
が、職業柄といってしまえばそれまでなのだが、せっかくの女の園はイコール残業地獄でもあった。美央はそれなりに美人の部類に入ると自負していたが、近頃は残業続きでお肌はぼろぼろ、目にはあっと驚くようなクマができていた。美央いわく「私、クマ(困)っちゃうわ」なんて、ダジャレをいっている場合じゃない。早く帰って寝ればいいものを、なぜかどういうわけか今宵も吸い寄せられるように酒場を放浪する美央なのであった。
「ふー、くる日もくる日も残業が続くと、美容と健康に悪いわぁ」とボヤきながら、駅前の鳥クイーンという居酒屋のカウンターの片隅に身を寄せると、とりあえず「乾杯」といい、美央は安子と大ジョッキを打ち鳴らした。遅い時間ということもあり、お客さんの入りは六分というところか。地元ではお馴染みの焼き鳥屋さんという佇まいで、壁面には著名人の色紙がたくさん並べ立てられていた。大昔のものなのか、すっかり黄ばんだ色紙もある。
ようやっとにして小麦色の液体を思いっきり喉に押しやる美央。「プハ―」「うめー」「たまらん」などと親父言葉を発すると、美央は二歳年下の安子をつかまえて、いきなり愚痴の弾丸攻撃をぶっ放した。
「せっかく夜なべして、いいデザインをつくっても、クライアントの好みで簡単にひっくり返っちゃうんだから、がっかりよね~。今日なんてさ、苦労に苦労を重ねて、ようやく手離れだと思っていたパンフレットが、全ページやり直しですって。先週なんて半徹で頑張ったのに、私の青春を返せって叫びたくなるわ」。
「おてんば商事の入社案内ですよね」という安子の言葉に、「そうそう。担当部長さんからゴーサインをいただいていたのに、鶴のひと声で方向性が変わったらしいのよね。は~、年だけとって、まったくろくなことがないのよ。本当に嫌んなっちゃう。四捨五入すると、私なんかはもう三十路(みそじ)だしね。二十代前半の安子ちゃんが羨ましいわ」と美央が嘆いた。
「んもうっ」と舌打ちをしながら、お通しの肉じゃがを一気食いすると、美央は口をもぐもぐさせながら、「誕生日なんて厄日と一緒だわね」としょげ返った。何を隠そう、この日は美央の二十五歳の誕生日であった。ちらっと腕時計を見たら、まだ十一時五十八分だから、なんとかバースデーには間に合ったようだ。
とにかく今夜は(いや、今夜も)飲みたい気分。二杯ぐらい飲んで帰ろうのつもりが、ジョッキはもう三杯目じゃん。じゃんなんて、じゃんじゃん頼んじゃおうかしら。じゃんじゃんじゃん。
「私ったら、何やってんのよー」と心の中で叫びつつも、長い黒髪を振り乱しながら、ブレーキの利かない女ドリンカーと化する美央なのであった。
この日の美央が荒れている、もうひとつの原因は失恋だ。もうひとつというよりも、九十九・九九九パーセントはそう。どう考えても、これはもう決定的な原因といった方がいいだろう。
それは三日前の日曜日の夜のことである。市役所に務めている彼氏(その名をゲンちゃんという)に誘われて、おてんば市で一番背高のっぽのビルの最上階(二十一階)レストランでディナーを楽しんでいたときのこと、ゲンちゃんが突然、別れ話を切り出してきたのだ。
まさかまさかの失恋劇。本当であれば原稿用紙二十枚ぐらい使って、ことの顛末を愚痴りたいところだったが、紙面の都合上、とり急ぎ百文字程度でまとめると、ゲンちゃんいわく、
――いや~、まいったよ。
――市役所の同僚から誘われてさ。
――俺としては断っていたんだけど。
――だんだん意識するようになって。
――つい夢中になっちゃったんだよね。
――いつしかブレーキが利かなくなり。
――気がついたら、いい関係になっていたみたいな。
――男女間には、よくあることなのかもしれないね。
――そんなわけで本当にごめんなさい、ごめんなさい。
――僕たち、これで終わりにしたい。
という失恋残酷物語。あまりにもあっけない幕切れであった。
ね、これってひどいでしょ。ねぇったら。おい、ひどいっていえよ。安子ちゃんってば。あんこあんこあんこ。酔いにまかせて、もうひとつの理由を出しきった美央は、すがるような想いで安子の顔を見つめた。
「おひとり様女子の愚痴につき合ってほしい」という目力があまりにも強烈だったらしく、安子はたじたじになりながら言葉を返してくれた。
「あ、あたし‥‥どんなことがあっても、美央先輩のことを支持します」だなんて、選挙じゃないんだからさ。支持って何よ、支持って。なぐさめてよ。お願いだから。
安子としてはいい迷惑だろうが、美央としては、とにかく全てを誰かにぶちまけたかったのである。あ~あ。こうして残業に耐えていたのも、ゲンちゃんがいたからなんだけどなぁ。飲みにつき合ってくれて、ありがとね、安子。
そもそも美央がゲンと出会ったのは、東京で大学生活を送っていた頃のことだ。美央が一年生でゲンは三年生。ふたりともファーストフード店でアルバイトをしていて、たまたま郷里が同じだったのである。
「えっ、おてんば市の出身かよ。おてんば市のどこなの!?」。
「私の実家は北おてんば駅の近くなの。近くには行列で有名なラーメン屋さんがあるんだ」。
「あっ、その店たぶん僕も行ったことがあるな。たしか『南部軒』じゃなかったっけ?」。
「うん、そう。ラーメンもおいしいけど、じつはチャーハンが絶品なのよね」。
なんていう感じで、ゲンちゃんとは会うたびに、ローカルな話で盛りあがった。
授業に合わせてシフトを組んでいた関係上、美央とゲンが顔を合わせるのは、せいぜい週に一、二回でしかなかったが、ふたりは意気投合し、いつしか正式につき合うようになった。おてんば市に帰省したときは、お互いの実家を訪ねるほどの入れ込みよう。まだ早いかもしれないが、「結婚するならゲンちゃんかなぁ」なんて美央自身、おぼろげに考えていた。
やがてゲンちゃんが市役所の採用試験に合格し、おてんば市に戻ってからは、いわゆる遠距離恋愛を余儀なくされたが、美央自身、大学卒業後は一点の迷いもなく、地元への就職を選んだのである。美央は芸術系の大学の出身で、できれば東京の大手広告代理店でアートディレクターへの道を志していたのだが、「ゲンちゃんのそばにいたい」「ゲンちゃんと同じ地元で働きたい」という想いから、有限会社おてんば企画なんていう吹けば飛ぶような豆粒企業(ごめんなさい、社長)への就職を選んだのであった。
なのに。なのになのになのに。一体全体なんなのよー。
「ゲンのバカヤロー(バカヤロー、バカヤロー‥‥心の中のエコーである)」と叫びながら、ドリンカー・美央は「ビール、特大ジョッキでもう一杯!」とやけ酒のオーダーを続けた。
とにかく仕事仕事。編集編集編集。初っ端から専門用語でごめんなさいだけど、フォトショップで画像加工はしなくちゃいけないし、表紙のキャッチコピーも自分で考えなくちゃ。美央が何げなく視線を向けた壁際では、かけ時計の針が深夜の十一時半を示していた。
「ああ、もうこんな時間。ねぇ、安子(あんこ)ちゃん。どうする? まだやっていく?」という美央の投げかけに、「ふぁ~」という半眠りの声をあげながら安子が答えた。
安子の名前は、正しくは「やすこ」だが、職場では「あんこ」というニックネームで呼ばれていた。これはたまたまだが、あんパンが大好きなこともあり、その意味でも「あんこ」の呼び名で通っていた安子だったが、とりあえず小説の中では安子という漢字表記で統一しておこう。
「美央先輩。もう仕事なんかやめて、軽く飲んで帰りましょうよ。あたし限界かもです」。
「そうね。駅前の鳥クイーンなら、まだやっているかな。生ビール一杯、いや、できれば二杯だけ飲んで、さっさと帰ろうか。悪いけど、明日は『十時出社』ってホワイトボードに書いといて。私だけじゃなく安子ちゃんの分もね」。
美央からの指示に「は~い」という返事をすると、後輩の安子は手慣れた手つきで事務所の戸締りを始めた。
美央が勤めているのは、おてんば市にある老舗の編集プロダクション・有限会社おてんば企画である。会社の代名詞でもある『おてんばだより』という定期刊行物のほか、地元の自治体や企業、教育機関などの印刷物やホームページなどの企画・制作を主に手がけていた。
社員は総勢十二名。そのうち九名は、なんと女子であった。男子は三名といいたいところだが、一名は訳ありで、いわゆる男の娘(こ)というやつ。社長は脂の乗ったイケイケの女性で、パッと見た感じ、おてんば企画のオフィスは女の園そのものだったのである。
が、職業柄といってしまえばそれまでなのだが、せっかくの女の園はイコール残業地獄でもあった。美央はそれなりに美人の部類に入ると自負していたが、近頃は残業続きでお肌はぼろぼろ、目にはあっと驚くようなクマができていた。美央いわく「私、クマ(困)っちゃうわ」なんて、ダジャレをいっている場合じゃない。早く帰って寝ればいいものを、なぜかどういうわけか今宵も吸い寄せられるように酒場を放浪する美央なのであった。
「ふー、くる日もくる日も残業が続くと、美容と健康に悪いわぁ」とボヤきながら、駅前の鳥クイーンという居酒屋のカウンターの片隅に身を寄せると、とりあえず「乾杯」といい、美央は安子と大ジョッキを打ち鳴らした。遅い時間ということもあり、お客さんの入りは六分というところか。地元ではお馴染みの焼き鳥屋さんという佇まいで、壁面には著名人の色紙がたくさん並べ立てられていた。大昔のものなのか、すっかり黄ばんだ色紙もある。
ようやっとにして小麦色の液体を思いっきり喉に押しやる美央。「プハ―」「うめー」「たまらん」などと親父言葉を発すると、美央は二歳年下の安子をつかまえて、いきなり愚痴の弾丸攻撃をぶっ放した。
「せっかく夜なべして、いいデザインをつくっても、クライアントの好みで簡単にひっくり返っちゃうんだから、がっかりよね~。今日なんてさ、苦労に苦労を重ねて、ようやく手離れだと思っていたパンフレットが、全ページやり直しですって。先週なんて半徹で頑張ったのに、私の青春を返せって叫びたくなるわ」。
「おてんば商事の入社案内ですよね」という安子の言葉に、「そうそう。担当部長さんからゴーサインをいただいていたのに、鶴のひと声で方向性が変わったらしいのよね。は~、年だけとって、まったくろくなことがないのよ。本当に嫌んなっちゃう。四捨五入すると、私なんかはもう三十路(みそじ)だしね。二十代前半の安子ちゃんが羨ましいわ」と美央が嘆いた。
「んもうっ」と舌打ちをしながら、お通しの肉じゃがを一気食いすると、美央は口をもぐもぐさせながら、「誕生日なんて厄日と一緒だわね」としょげ返った。何を隠そう、この日は美央の二十五歳の誕生日であった。ちらっと腕時計を見たら、まだ十一時五十八分だから、なんとかバースデーには間に合ったようだ。
とにかく今夜は(いや、今夜も)飲みたい気分。二杯ぐらい飲んで帰ろうのつもりが、ジョッキはもう三杯目じゃん。じゃんなんて、じゃんじゃん頼んじゃおうかしら。じゃんじゃんじゃん。
「私ったら、何やってんのよー」と心の中で叫びつつも、長い黒髪を振り乱しながら、ブレーキの利かない女ドリンカーと化する美央なのであった。
この日の美央が荒れている、もうひとつの原因は失恋だ。もうひとつというよりも、九十九・九九九パーセントはそう。どう考えても、これはもう決定的な原因といった方がいいだろう。
それは三日前の日曜日の夜のことである。市役所に務めている彼氏(その名をゲンちゃんという)に誘われて、おてんば市で一番背高のっぽのビルの最上階(二十一階)レストランでディナーを楽しんでいたときのこと、ゲンちゃんが突然、別れ話を切り出してきたのだ。
まさかまさかの失恋劇。本当であれば原稿用紙二十枚ぐらい使って、ことの顛末を愚痴りたいところだったが、紙面の都合上、とり急ぎ百文字程度でまとめると、ゲンちゃんいわく、
――いや~、まいったよ。
――市役所の同僚から誘われてさ。
――俺としては断っていたんだけど。
――だんだん意識するようになって。
――つい夢中になっちゃったんだよね。
――いつしかブレーキが利かなくなり。
――気がついたら、いい関係になっていたみたいな。
――男女間には、よくあることなのかもしれないね。
――そんなわけで本当にごめんなさい、ごめんなさい。
――僕たち、これで終わりにしたい。
という失恋残酷物語。あまりにもあっけない幕切れであった。
ね、これってひどいでしょ。ねぇったら。おい、ひどいっていえよ。安子ちゃんってば。あんこあんこあんこ。酔いにまかせて、もうひとつの理由を出しきった美央は、すがるような想いで安子の顔を見つめた。
「おひとり様女子の愚痴につき合ってほしい」という目力があまりにも強烈だったらしく、安子はたじたじになりながら言葉を返してくれた。
「あ、あたし‥‥どんなことがあっても、美央先輩のことを支持します」だなんて、選挙じゃないんだからさ。支持って何よ、支持って。なぐさめてよ。お願いだから。
安子としてはいい迷惑だろうが、美央としては、とにかく全てを誰かにぶちまけたかったのである。あ~あ。こうして残業に耐えていたのも、ゲンちゃんがいたからなんだけどなぁ。飲みにつき合ってくれて、ありがとね、安子。
そもそも美央がゲンと出会ったのは、東京で大学生活を送っていた頃のことだ。美央が一年生でゲンは三年生。ふたりともファーストフード店でアルバイトをしていて、たまたま郷里が同じだったのである。
「えっ、おてんば市の出身かよ。おてんば市のどこなの!?」。
「私の実家は北おてんば駅の近くなの。近くには行列で有名なラーメン屋さんがあるんだ」。
「あっ、その店たぶん僕も行ったことがあるな。たしか『南部軒』じゃなかったっけ?」。
「うん、そう。ラーメンもおいしいけど、じつはチャーハンが絶品なのよね」。
なんていう感じで、ゲンちゃんとは会うたびに、ローカルな話で盛りあがった。
授業に合わせてシフトを組んでいた関係上、美央とゲンが顔を合わせるのは、せいぜい週に一、二回でしかなかったが、ふたりは意気投合し、いつしか正式につき合うようになった。おてんば市に帰省したときは、お互いの実家を訪ねるほどの入れ込みよう。まだ早いかもしれないが、「結婚するならゲンちゃんかなぁ」なんて美央自身、おぼろげに考えていた。
やがてゲンちゃんが市役所の採用試験に合格し、おてんば市に戻ってからは、いわゆる遠距離恋愛を余儀なくされたが、美央自身、大学卒業後は一点の迷いもなく、地元への就職を選んだのである。美央は芸術系の大学の出身で、できれば東京の大手広告代理店でアートディレクターへの道を志していたのだが、「ゲンちゃんのそばにいたい」「ゲンちゃんと同じ地元で働きたい」という想いから、有限会社おてんば企画なんていう吹けば飛ぶような豆粒企業(ごめんなさい、社長)への就職を選んだのであった。
なのに。なのになのになのに。一体全体なんなのよー。
「ゲンのバカヤロー(バカヤロー、バカヤロー‥‥心の中のエコーである)」と叫びながら、ドリンカー・美央は「ビール、特大ジョッキでもう一杯!」とやけ酒のオーダーを続けた。
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