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六 十和の講釈
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まず目に入ってきたのは、真っ白い天井と蛍光灯だった。
どこだろうと思いながら、起き上がろうとして体がきしむように痛いことに気づく。
息をついて、まずは頭だけ動かしてみる。
「慧ちゃん。目覚めたんだね」
「鹿妻さん……」
モニターを見ていた鹿妻と目が合う。
見回してここが特殊班の居室だと気づく。
慧はソファーで寝ていたのだ。
体にタオルケットがかけられていた。
「無理な訓練は体に毒だよ」
そう言われて、慧は自分がVRの地下訓練室にいたことを思いだす。
グロリアとの戦いでの敗北が頭を離れず、病院の検査が終わると同時に訓練室に駆けこみ、無茶苦茶をしたのだ。
いや――。
慧はため息をつく。
本当はグロリアに敗北したことがショックだったのではない。
アイテールがだせなかったとはいえ慧が倒せなかった敵をいとも簡単に十和が倒し、しかも助けられたことが悔しかったし、情けなかったのだ。
慧はいままで曲がりなりにも十和を守ってきたつもりだった。
いつもぼんやりとして戦う気をみせない十和を弱いと決めつけていた。
だが、本当は――。
「わたしなんて、もういらない存在なのかもしれない」
「なにを言うんだい。慧ちゃん」
「アイテールだって思うようにだせない役立たずだ。現場にでても全然うまく戦えないし」
慧は両手で顔を覆う。
「どうして、ここに存在するんだろう。なんのために生きてきたんだろう。だれかを救うためだって思ってたのに、現実はだれも救えなくて。こんなことなら死んでしまえたらよかったのに。わたしが死ぬ機会なんてたくさんあったのに。こんな、生き恥晒して、苦しい思いして――」
鹿妻は近くのスツールに腰掛け、慧の頭を撫でた。
「慧ちゃん。辛かったんだね」
優しい声にうながされるように、慧の頬を涙が伝う。
そうやって鹿妻はしばらくただ頭を撫でつづけた。
鹿妻の手は不思議だ。
慧に我慢をさせない。
おかげで慧は泣くことに没頭できた。
少し落ち着いた慧を見て、鹿妻が言った。
「だけどね、俺は怒ってるよ、慧ちゃん。そんなこと本気で思っていたなら、俺はすべて否定するから」
鹿妻の声には叱責が含まれていた。
慧ははっとして顔を上げる。
「みんな心配していたよ。慧ちゃんがいらない存在だって言うなら、だれも心配しないでしょ。もちろん、俺も心配だった」
「……すみません」
「素直でよろしい」
鹿妻は微笑むと、ペットボトルのミネラルウォーターのフタを開け、慧に差しだす。
慧は起き上がり、おとなしく受け取ると一口飲んだ。
冷えたミネラルウォーターがしみじみと体に広がっていき、感覚を取り戻していく。
「そういえば、仕事……!」
「ああ、大丈夫大丈夫。十和が珍しく頑張るって言ってたから、きっとなんとかしてるよ。心配しないで今日は休むこと」
鹿妻が念を押す。
慧はふっと息をついた。
「鹿妻さんも知っていたんだね。十和が本当は強いってこと」
鹿妻は一瞬言葉に詰まったが、正直に頷いた。
「うん。まあ、実際は十和が強いんじゃなくて、ダブルが強いんだけどね。ダブルはさ、十和を守ることに命かけてるから」
「変なの。それじゃあ、アイテールに感情があるみたいだ」
「そうだね。変なこと言ってる。だけど、なんていうか、そういうのがしっくりくるんだ。あれはね、十和の意志の越えたところで存在することを十和自身が望んでいるから」
「……どういうこと?」
「うん。どういうことだろうね?」
「鹿妻さん、なにを知ってるの? なにを隠しているの? 十和は一体なんなの? あいつのアイテールはなんでいつも顕現したままなの? なんであいつのアイテールは動き回るの?」
「落ち着いて、慧ちゃん」
「だけど、わたし、わかんないことばっかりで。だって、あいつ……」
「前に言ったよね。ダブルには透明な首輪とリードがついていて十和と結びつけているんだって。それからダブルは戦闘に特化していない愛玩用だから、少ないエネルギーで顕現できるんだって」
確かに、そう以前から説明されていた。
そうでなければおかしいし、わざわざ嘘の説明をされる理由もないため、その説明を鵜呑みにしてしまっていた。だが――。
「だけど、それって本当に本当のことなの? だって、ダブルはあんなに強かった」
鹿妻が眼鏡の下で目を細める。
「どうだろうね? きっとそれ以上は慧ちゃん自身の目で確かめていくべきことだと思うよ」
「鹿妻さん……。今日、少し、変――……」
鹿妻は慧と目線を合わせて言った。
「十和がね、慧ちゃんに家族を紹介したいんだって。今度の日曜日に家に招待したいって言ってた」
「え?」
「会ってあげてくれないかな?」
慧はあからさまに戸惑いの表情を浮かべる。
「え? だって、だけど、それってどういう……。鹿妻さんはそうして欲しいの……?」
「うん、そうだね。十和が家族を紹介したいなんてすごい変化なんだ。だから慧ちゃんにはその招待を受けて欲しい」
慧の頬にさっと朱が差す。
少し悲しそうな表情をしたのを見て、鹿妻は頭を撫でた。
「わかった……。わたし、鹿妻さんがそうして欲しいなら」
「よかった。ありがとう。……無理言ってごめんね」
鹿妻の心底嬉しそうな笑みに、慧はうつむき、首を横に振る。
わかっていたことだった。
鹿妻は優しいが、それは親切なだけで、それ以上でも以下でもないことを。
「それでね。俺、慧ちゃんにだいじな話があるんだ。ちょっと長くなるんだけど、いいかな?」
慧は顔を上げた。
鹿妻は相変わらず穏やかな表情を浮かべているが、眼鏡の下の目は堅く冷静だった。
「本当はね、既成概念なんて持ってほしくないんだけど。あの場所では平静を保てないといけないから、どうしても、ね――」
そう言うと、鹿妻は一瞬哀しげな表情を見せた。
*
――これはひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。
――アームストロングですか?
丸パクりじゃないですか。
――だって、浮かんだ言葉がそれだったんだもの。
仕方ないじゃない。
そのときの感動を的確に言葉にできるなんて、歴史に名を残すひとたちはさすがよね。
――先生だって歴史に名を残せますよ。
だけど、その偉大な先生の最初の一言がアームストロングの丸パクりだなんて、がっかりです。
――しょうがないでしょ。
そう思っちゃったんだから。
あ。これならどう?
なぜ、デカルトは虹を研究したと思う?
虹を美しいと思ったからだよ。
――ファインマンですね……。
――ファインマンってロマンチストよね。
それでもって皮肉屋なの。
うっとりしちゃう。
……コホン、ところで。
――はい、先生。
――やっぱり、歴史に名が残っちゃうかしら。
――残りますよ。確実です。
どこだろうと思いながら、起き上がろうとして体がきしむように痛いことに気づく。
息をついて、まずは頭だけ動かしてみる。
「慧ちゃん。目覚めたんだね」
「鹿妻さん……」
モニターを見ていた鹿妻と目が合う。
見回してここが特殊班の居室だと気づく。
慧はソファーで寝ていたのだ。
体にタオルケットがかけられていた。
「無理な訓練は体に毒だよ」
そう言われて、慧は自分がVRの地下訓練室にいたことを思いだす。
グロリアとの戦いでの敗北が頭を離れず、病院の検査が終わると同時に訓練室に駆けこみ、無茶苦茶をしたのだ。
いや――。
慧はため息をつく。
本当はグロリアに敗北したことがショックだったのではない。
アイテールがだせなかったとはいえ慧が倒せなかった敵をいとも簡単に十和が倒し、しかも助けられたことが悔しかったし、情けなかったのだ。
慧はいままで曲がりなりにも十和を守ってきたつもりだった。
いつもぼんやりとして戦う気をみせない十和を弱いと決めつけていた。
だが、本当は――。
「わたしなんて、もういらない存在なのかもしれない」
「なにを言うんだい。慧ちゃん」
「アイテールだって思うようにだせない役立たずだ。現場にでても全然うまく戦えないし」
慧は両手で顔を覆う。
「どうして、ここに存在するんだろう。なんのために生きてきたんだろう。だれかを救うためだって思ってたのに、現実はだれも救えなくて。こんなことなら死んでしまえたらよかったのに。わたしが死ぬ機会なんてたくさんあったのに。こんな、生き恥晒して、苦しい思いして――」
鹿妻は近くのスツールに腰掛け、慧の頭を撫でた。
「慧ちゃん。辛かったんだね」
優しい声にうながされるように、慧の頬を涙が伝う。
そうやって鹿妻はしばらくただ頭を撫でつづけた。
鹿妻の手は不思議だ。
慧に我慢をさせない。
おかげで慧は泣くことに没頭できた。
少し落ち着いた慧を見て、鹿妻が言った。
「だけどね、俺は怒ってるよ、慧ちゃん。そんなこと本気で思っていたなら、俺はすべて否定するから」
鹿妻の声には叱責が含まれていた。
慧ははっとして顔を上げる。
「みんな心配していたよ。慧ちゃんがいらない存在だって言うなら、だれも心配しないでしょ。もちろん、俺も心配だった」
「……すみません」
「素直でよろしい」
鹿妻は微笑むと、ペットボトルのミネラルウォーターのフタを開け、慧に差しだす。
慧は起き上がり、おとなしく受け取ると一口飲んだ。
冷えたミネラルウォーターがしみじみと体に広がっていき、感覚を取り戻していく。
「そういえば、仕事……!」
「ああ、大丈夫大丈夫。十和が珍しく頑張るって言ってたから、きっとなんとかしてるよ。心配しないで今日は休むこと」
鹿妻が念を押す。
慧はふっと息をついた。
「鹿妻さんも知っていたんだね。十和が本当は強いってこと」
鹿妻は一瞬言葉に詰まったが、正直に頷いた。
「うん。まあ、実際は十和が強いんじゃなくて、ダブルが強いんだけどね。ダブルはさ、十和を守ることに命かけてるから」
「変なの。それじゃあ、アイテールに感情があるみたいだ」
「そうだね。変なこと言ってる。だけど、なんていうか、そういうのがしっくりくるんだ。あれはね、十和の意志の越えたところで存在することを十和自身が望んでいるから」
「……どういうこと?」
「うん。どういうことだろうね?」
「鹿妻さん、なにを知ってるの? なにを隠しているの? 十和は一体なんなの? あいつのアイテールはなんでいつも顕現したままなの? なんであいつのアイテールは動き回るの?」
「落ち着いて、慧ちゃん」
「だけど、わたし、わかんないことばっかりで。だって、あいつ……」
「前に言ったよね。ダブルには透明な首輪とリードがついていて十和と結びつけているんだって。それからダブルは戦闘に特化していない愛玩用だから、少ないエネルギーで顕現できるんだって」
確かに、そう以前から説明されていた。
そうでなければおかしいし、わざわざ嘘の説明をされる理由もないため、その説明を鵜呑みにしてしまっていた。だが――。
「だけど、それって本当に本当のことなの? だって、ダブルはあんなに強かった」
鹿妻が眼鏡の下で目を細める。
「どうだろうね? きっとそれ以上は慧ちゃん自身の目で確かめていくべきことだと思うよ」
「鹿妻さん……。今日、少し、変――……」
鹿妻は慧と目線を合わせて言った。
「十和がね、慧ちゃんに家族を紹介したいんだって。今度の日曜日に家に招待したいって言ってた」
「え?」
「会ってあげてくれないかな?」
慧はあからさまに戸惑いの表情を浮かべる。
「え? だって、だけど、それってどういう……。鹿妻さんはそうして欲しいの……?」
「うん、そうだね。十和が家族を紹介したいなんてすごい変化なんだ。だから慧ちゃんにはその招待を受けて欲しい」
慧の頬にさっと朱が差す。
少し悲しそうな表情をしたのを見て、鹿妻は頭を撫でた。
「わかった……。わたし、鹿妻さんがそうして欲しいなら」
「よかった。ありがとう。……無理言ってごめんね」
鹿妻の心底嬉しそうな笑みに、慧はうつむき、首を横に振る。
わかっていたことだった。
鹿妻は優しいが、それは親切なだけで、それ以上でも以下でもないことを。
「それでね。俺、慧ちゃんにだいじな話があるんだ。ちょっと長くなるんだけど、いいかな?」
慧は顔を上げた。
鹿妻は相変わらず穏やかな表情を浮かべているが、眼鏡の下の目は堅く冷静だった。
「本当はね、既成概念なんて持ってほしくないんだけど。あの場所では平静を保てないといけないから、どうしても、ね――」
そう言うと、鹿妻は一瞬哀しげな表情を見せた。
*
――これはひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。
――アームストロングですか?
丸パクりじゃないですか。
――だって、浮かんだ言葉がそれだったんだもの。
仕方ないじゃない。
そのときの感動を的確に言葉にできるなんて、歴史に名を残すひとたちはさすがよね。
――先生だって歴史に名を残せますよ。
だけど、その偉大な先生の最初の一言がアームストロングの丸パクりだなんて、がっかりです。
――しょうがないでしょ。
そう思っちゃったんだから。
あ。これならどう?
なぜ、デカルトは虹を研究したと思う?
虹を美しいと思ったからだよ。
――ファインマンですね……。
――ファインマンってロマンチストよね。
それでもって皮肉屋なの。
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