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今から5年程前ー
王都のクリスティアーノ伯爵家でパーティを開いた時の事、
ワインの試飲会をかねていて、新作のロゼと従来の赤ワインを提供していた
この年は豊作で葡萄の出来が良く、ワインの出来も満足できるものに仕上がっていた
「わぁ~ピンク色のワインなんてあるのね!かわいいわ~!味も最高!」
「あぁ、君の瞳と同じ色だね」
露出の多いドレスを着た女性の腰に腕をまわして甘い雰囲気でイチャイチャしている
男女がいた、酒が入るとこんな感じはよくある事だが、男はジャレッドの友人アーロン・ソーキン伯爵だが
女性の方は彼の妻で無い事は一目で分かった
「アーロン!少しいいか?」
「おや?ジャレッド!君のとこのワインは相変わらず美味いな!」
女性からアーロンを離して、小声で話しかける
「奥方は今日はどうしたんだ?」
「ああ、リサは酒は弱いから今日はベラを同伴したんだよ」
「余計なお世話だけど、奥方は知ってるのかい?」
「ははっ、あー 心配はいらないよ、
そうだなジャレッドのとこは奥方と熱愛関係だったからな、わからないか?
政略結婚なんてこんなものだよ
子供が出来れば お互いよろしくやってるんだよ 家名を守る夫婦としての関係は大事にしているが 男女の色艶はもとからないからな、
そこはどこの家庭も暗黙の了解だよ」
「奥方もそうなのか?」
「ああ、そうだよ、親もそうだったしな、
驚いたか?
俺からしたらお前の所の夫婦関係の方が珍しいけどな、羨ましくもあり ・・
窮屈にも感じるがな・・・ おっと、冗談だ!クリスティアーノ婦人は美人だから狙っていた奴は多かったからな、ただのやっかみだ!」
「ははっ、そうか!余計な心配だったな、彼女とワインを楽しんでいってくれ!」
「ああ、ありがとう!」
和かな笑顔で彼女の元にいくアーロンを目で追った、
窮屈か・・・ そんなこと・・・
妻の事は愛してる、でも政略結婚なのは同じだろ?
ジャレッドは何故だか アーロンに対して
羨ましく思う気持ちが芽生えるので会った。
王都のクリスティアーノ伯爵家でパーティを開いた時の事、
ワインの試飲会をかねていて、新作のロゼと従来の赤ワインを提供していた
この年は豊作で葡萄の出来が良く、ワインの出来も満足できるものに仕上がっていた
「わぁ~ピンク色のワインなんてあるのね!かわいいわ~!味も最高!」
「あぁ、君の瞳と同じ色だね」
露出の多いドレスを着た女性の腰に腕をまわして甘い雰囲気でイチャイチャしている
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女性の方は彼の妻で無い事は一目で分かった
「アーロン!少しいいか?」
「おや?ジャレッド!君のとこのワインは相変わらず美味いな!」
女性からアーロンを離して、小声で話しかける
「奥方は今日はどうしたんだ?」
「ああ、リサは酒は弱いから今日はベラを同伴したんだよ」
「余計なお世話だけど、奥方は知ってるのかい?」
「ははっ、あー 心配はいらないよ、
そうだなジャレッドのとこは奥方と熱愛関係だったからな、わからないか?
政略結婚なんてこんなものだよ
子供が出来れば お互いよろしくやってるんだよ 家名を守る夫婦としての関係は大事にしているが 男女の色艶はもとからないからな、
そこはどこの家庭も暗黙の了解だよ」
「奥方もそうなのか?」
「ああ、そうだよ、親もそうだったしな、
驚いたか?
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窮屈にも感じるがな・・・ おっと、冗談だ!クリスティアーノ婦人は美人だから狙っていた奴は多かったからな、ただのやっかみだ!」
「ははっ、そうか!余計な心配だったな、彼女とワインを楽しんでいってくれ!」
「ああ、ありがとう!」
和かな笑顔で彼女の元にいくアーロンを目で追った、
窮屈か・・・ そんなこと・・・
妻の事は愛してる、でも政略結婚なのは同じだろ?
ジャレッドは何故だか アーロンに対して
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