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しおりを挟むジャレッドが王都のクリスティアーノ本邸に着いたとの連絡があり、
私の実家である バーグ侯爵家で話し合いの場が設けられた
あの時届いた執事のアーノルドからの手紙には、ひと月程前にお腹の大きな平民女性を領地の伯爵家に連れてきて、出産してそのまま生活をしている、
アーノルドはジャレッドに口止めされていたがこの状況に使用人達の不安もつのっている と書かれていた、
先に親同士が話し合いを持ったらしく、驚いたことにこの3年間にジャレッドは王都に何度か来ていると、、どちらの両親にもすくなくとも、今年に入って一度は会っているらしい
私達が3年会っていないことを話すと逆に驚かれた、
ジャレッドはあたかも私達とよく会っているような話しをしていたと、
私達が領地に帰ろうとすると、病気が流行っているとか、その頃は仕事で他所の下見に出かけるとか何かしら理由をつけて私達を遠ざけていたのね、
情けなくて、気付かないでいた自分が滑稽で馬鹿らしい気持ちになったわ
話し合いはお互いの両親と共に、
子供達は別室にいてもらった、まずは大人だけの話し合い
部屋に入るとジャレッドと
お義父様のブラウン.クリスティアーノとお義母様のシャロン.クリスティアーノがいる
「セレス!体調が悪かったと聞いたが
大丈夫なのかい?」
部屋に入るなりにジャレッドが両手を広げて駆け寄ってくる
私の前にスッと父が立ち塞がり
「ジャレッド.クリスティアーノ伯爵
それ以上近づかないで貰おう」
「なっ?!・・」
バーグ侯爵の冷めた表情と物言いにジャレッドは驚き口をパクパクさせている
「まずは話しを聞こうではないか?
クリスティアーノ伯爵!我々に話す大事な事があるだろう?
さぁ座ってくれたまえ」
部屋の入り口には護衛が2人扉の前に立つ
ジャレッドと義両親は黙ってソファに腰掛けた
向かい側のソファに、私を挟むようにして両親と座る
ジャレッドは戸惑いながらも、私に話しかけてきた
「セ、セレス 大丈夫なのかい?」
「誰のせいだと思っているの?
ジャレッドあの手紙の内容は本当なの?」
早く終わらせたい私から 話しを切り出す
「あ、ああ」ジャレッドは額に汗をかきながらしどろもどろ話し出した
彼女とのなれ染めから今に至るまで・・・
そんなことは、どうでもいいわ・・・
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