あの素晴らしい愛をもう一度

仏白目

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私セレス•バークの婚約は15歳の時 

クリスティアーノ伯爵から事業提携と共に嫡男のジャレッドとの婚約話しが父のハリス・バーク侯爵にもちかけられた  

政略結婚で侯爵家との繋がりを確固たるものにしたかったのでしょうね 

貴族の結婚とはそうである。

ジャレッド•クリスティアーノとは同じ年で学友だったから、
婚約しての顔あわせが妙に恥ずかしくて、
でもお互いが惹かれ合うまでそう時間は掛からなかった。


18歳で、結婚するまでにはどれだけ好きなのか顔を合わせばお互いに言い合う
甘々なカップルに仕上がっていた。

とても幸せな時間を過ごしてきたわ、

「セレス好きだよ」

「私もジャレッドが大好きよ」

「ぼくだって大大好きだよ!」

「ふふっ 私だって!」


こんなやりとりを毎日見せられる友人達は、いつも生暖かい目でみてたけどね、


既婚者のお姉様達には

「今が一番いい時ね」

なんてやっかみを言われても
幸せな私は気にもしなかった





しかし、婚約を結んだ頃とは状況は変わり 

クリスティアーノ家の領地では干ばつが続いて、領地の収入を支えていたワインに必要な葡萄畑が壊滅的なダメージを受けてしまった
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