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覚醒
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セインは一命を取り留めた
意識は戻らないまま三日が過ぎ ようやく目を覚ましたと思ったら、全ての記憶を失っていた
セインと私は離宮で療養するようになり、セシルはそのまま、王城で国王の子達と仲良く過ごしている
医師は時間と共に少しずつ思い出していくかもしれないと言っていたが、
半年が過ぎ、私の事もセシルの事も思い出さないセインは何故か穏やかに見える
治療だからと言われ、セインとは別の部屋で過ごしあまり会うことは許されなかった
そして、執行されてから聞いた
セインを襲ったロザリンド侯爵は即刻死刑になり、侯爵家は取り潰しになったと聞いた。
離宮での暮らしは私にとって孤独なものになった、
「セシルを私の子として、迎えようと思う」
国王様からの提案だった、提案といっても 既に決定なのだろう
「王子として迎えよう、弟の子だ大切にするよ」
セシルにもあまり合う事は許してもらえなかったので、こうなるのは薄々気が付いていた
「セインもこのまま離宮で暮らすが、君はどうする?まだ若いのだから、弟の回復を待たなくてもいい」
そういわれ、私は邪魔なのだろうと気がつく
帰る処のないミシェルはどうしたらいいか途方にくれていると、
「ミシェル」
気が付くと私の直ぐ側に国王様がいて、私の手を取りあの熱のこもった瞳で見つめていた、
「国王様!」
私はソファの上で国王様に組み敷かれ、抗う事が出来ずにいた
「おやめください」
「はは、今セインの気持ちが分かったよ、どうしようもなく、君を自分の者にしたい、弟が死ぬかもしれないと思いながら
君を私のものにできると思う感情がわきあがり、いけない事だと我慢してきたが、もういいだろう?」
「だめ、あっ」
ミシェルの力では男の力に勝てる訳もなく、セインに似た顔で無理を強いてくる姿は、あの日のセインと重なった
抗う事を諦めたミシェルはもう、国王の好きな様にすればいいと、投げやりな気持ちになり、気がつく、
このわけの分からない、私を欲しがり執着してくる異様な光景に、国王までが私を欲しがる この異様さは・・・
『お前さん、面白い魂を持っているね?』
頭に魔女の言葉が浮かぶ、
なんだか、漠然と頭の中の霞が少しはらわれたような・・・
「ああ、ミシェル、ミシェル私を見てくれ
そして受け入れておくれ」
国王はミシェルの胸に縋り付き顔を埋めている
そんな国王の頬を両手でふれると、国王はミシェルを見上げる
見つめ合って
「国王様、優しくしてください 痛いのはいや」
ミシェルがそう言うと
「ああ、ミシェル勿論だよ それにレオと呼んでくれないか 君だけにその呼び方を許す」
国王の名はレオニダス、王妃様ですら愛称では呼んではいないと、いうこと?
「ええ、レオ」
国王はそれは嬉しそうに、ミシェルにくちづけをし、体中をそれは愛おしいそうに、愛撫しはじめる ミシェルの足先にまで口づけを落とした、
この姿を誰かが見れば、それはまるで王とミシェルの立場が逆転した様にみえただろう、
傅き、ミシェルに愛を乞い ミシェルを快楽に導き優しくそして粘着質的に抱くその姿を王妃が見れば驚くだろう、
子作りの為の閨しかしてこなかった夫妻のつながりはとても淡白なものだった、
国王自身、今になり、男の本能を呼び覚ましミシェルに溺れていった
国王はミシェルを側妃として、常に側に置くようになり、ミシェルの望みを次々ときいていく、
「陛下!私が王妃ということをお忘れですか?」
側姫ばかりを側に置き、王妃はそれが面白くないが、ミシェルに嫌がらせをしようにも、国王は全て先回りをして、妨害する 鉄壁のガードだった
ミシェルが国王の側妃になり、1番に願ったことはセシルを側に起き、息子として交流したいとお願いした
私を蔑ろにしなければ、セシルを側に置いてかまわない
ミシェルは喜び、セシルも母親との再会をよろこんだ
「かあさま かあさま」
「セシル ああ、良かった、寂しかったわ」
ミシェルはセシルを抱きしめた
「かあさま、ずっといっしょ」
「ええ、これからはずっと、一緒よ」
セインはセシルとほとんど交流せず、希薄な親子関係だった為、幼いセシルはセインを父と感じていなかったのか、セインの事を口にする事は無かった
レオははじめ会った時と変わらず、セシルを可愛いがってくれる
2人の時間を邪魔しないかぎり レオの懐は深かった
王妃が実家の公爵家に側姫に対する不満を持ち込むと、貴族社会には側姫に騙され骨抜きにされた愚王と陰で言われる様になる
側姫の望みばかりを叶えて、貴族達を優遇しない国王を退位させて、10歳になる長男を王位につかせ、後楯に王妃の父が着く算段が成されていた、
謀反では無いかと言う声には、退位を早めるだけと言い聞かせた。
その王妃側の思惑は、内部から情報がもれ
国王退位の噂が国中に広まることなる
いざ、そうなってみると 国民や王妃側を良しとしない貴族達や、中立な立場の貴族達は皆、現国王の味方についた、
退位する気のない国王宛に、退位反対の嘆願書が沢山届く、退位を反対する貴族達から国王に謁見許可の申込みが相次いだ
「何故?こんな騒ぎになっているんだ?」
調べてみると、王妃側の企みが漏れたことでこんな騒ぎになっていると、
辞める気の無い国王は王妃とその派閥の者達が謀反の企てをしていた事を知った。
上手くいくと思っていたのに、退位を反対するものがこれ程いた事に王妃は驚いた
側姫に入れあげた、愚王がなぜ?
甘い汁で過ごして来た、貴族達は自分達の利益しか考えず、平民など家畜同然と思っていた
ただ、側姫の望みを叶えている国王は知らず知らず、国民から慕われていた、
ミシェルと、郊外へ馬車で出かけた時、悪路の為 馬車が酷く揺れて酔ってしまった時 彼女が
「道がもう少し整備されているといいわね」と漏らした言葉とか、
「街中は素敵なのに、下水の所為で臭いが酷く 台無しですわね、残念だわ」とか
「ここに大きな橋が掛かっていれば、彼方に行くのに近道ですわね?」
そんな彼女の何気ない言葉を国王は彼女の為にすぐさま実行に移した、
「国の管理する道路と下水 陸橋を見直し改善する まずは主要道路から手がけていく 」
予算が用意出来ないと言われれば、夜会の数を減らし必要のない貴族の無駄使いを削っていった
国王の指針に感銘を受けた、貴族達は自領の側の道路は自費で出す、と言うものや、役立てて欲しいと、寄付を申し出る 貴族や商人達までいた
それは自分達の暮らしを改善することにつながり、工事が始まると働き口も増え平民達も暮らしが豊かになると喜んだ
謀反の企みが表にでたことから、王城の中は唯ならぬ騒ぎとなった
護衛を増やされ、ミシェルとセシルは部屋で大人しく過ごしていた
何があったか知らないミシェルだが、今日はレオは来れないだろうと思った
ただ事ではなさそう・・・
不安な気持ちが伝わらないように、セシルには努めて明るく話しかけ、2冊目の絵本を読んでいる途中でセシルが船を漕ぎ出した
「あらあら、眠くなったのね?じゃあ今日は、かあさまのベッドで一緒に寝ましょうね? ふふふ」
セシルをソファから抱き抱えて、ベッドに眠らせて寝顔を眺める
「大きくなったわねー、重たかったわよ?」
可愛いセシルの前髪を横に撫で付け、おでこにキスをする
そして、さっきまで座っていたソファに座ろうとミシェルが振り向くと
「ひっ!」
そこには、あの魔女の老婆が座っている
「なんだい、その声!随分だね?化け物に見えたかい?」
「・・・何の気配もなく突然現れるから、驚いたんです、そんな風に思ってないわ」
「まあ、いいさ それにしても、お前さん変わったね?今頃あの男に手篭めにされて泣き暮らして居るだろうと思って、楽しみにして来たのに 元気じゃないかい?」
「やめてください、セシルにそんな事聞かれたら・・・」
「大丈夫だよ、私を誰だと思ってるんだい?他の誰も聞く事も見る事も出来やしないよ 便利だろう?」
「な、なら いいですけど・・・」
「今日はゆっくり、お前さんと話そうと思ってやってきたんた 歓迎してくれるだろう?」
「ええ、また会えたら魔女さんに聞きたいことがあったの 」
意識は戻らないまま三日が過ぎ ようやく目を覚ましたと思ったら、全ての記憶を失っていた
セインと私は離宮で療養するようになり、セシルはそのまま、王城で国王の子達と仲良く過ごしている
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半年が過ぎ、私の事もセシルの事も思い出さないセインは何故か穏やかに見える
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離宮での暮らしは私にとって孤独なものになった、
「セシルを私の子として、迎えようと思う」
国王様からの提案だった、提案といっても 既に決定なのだろう
「王子として迎えよう、弟の子だ大切にするよ」
セシルにもあまり合う事は許してもらえなかったので、こうなるのは薄々気が付いていた
「セインもこのまま離宮で暮らすが、君はどうする?まだ若いのだから、弟の回復を待たなくてもいい」
そういわれ、私は邪魔なのだろうと気がつく
帰る処のないミシェルはどうしたらいいか途方にくれていると、
「ミシェル」
気が付くと私の直ぐ側に国王様がいて、私の手を取りあの熱のこもった瞳で見つめていた、
「国王様!」
私はソファの上で国王様に組み敷かれ、抗う事が出来ずにいた
「おやめください」
「はは、今セインの気持ちが分かったよ、どうしようもなく、君を自分の者にしたい、弟が死ぬかもしれないと思いながら
君を私のものにできると思う感情がわきあがり、いけない事だと我慢してきたが、もういいだろう?」
「だめ、あっ」
ミシェルの力では男の力に勝てる訳もなく、セインに似た顔で無理を強いてくる姿は、あの日のセインと重なった
抗う事を諦めたミシェルはもう、国王の好きな様にすればいいと、投げやりな気持ちになり、気がつく、
このわけの分からない、私を欲しがり執着してくる異様な光景に、国王までが私を欲しがる この異様さは・・・
『お前さん、面白い魂を持っているね?』
頭に魔女の言葉が浮かぶ、
なんだか、漠然と頭の中の霞が少しはらわれたような・・・
「ああ、ミシェル、ミシェル私を見てくれ
そして受け入れておくれ」
国王はミシェルの胸に縋り付き顔を埋めている
そんな国王の頬を両手でふれると、国王はミシェルを見上げる
見つめ合って
「国王様、優しくしてください 痛いのはいや」
ミシェルがそう言うと
「ああ、ミシェル勿論だよ それにレオと呼んでくれないか 君だけにその呼び方を許す」
国王の名はレオニダス、王妃様ですら愛称では呼んではいないと、いうこと?
「ええ、レオ」
国王はそれは嬉しそうに、ミシェルにくちづけをし、体中をそれは愛おしいそうに、愛撫しはじめる ミシェルの足先にまで口づけを落とした、
この姿を誰かが見れば、それはまるで王とミシェルの立場が逆転した様にみえただろう、
傅き、ミシェルに愛を乞い ミシェルを快楽に導き優しくそして粘着質的に抱くその姿を王妃が見れば驚くだろう、
子作りの為の閨しかしてこなかった夫妻のつながりはとても淡白なものだった、
国王自身、今になり、男の本能を呼び覚ましミシェルに溺れていった
国王はミシェルを側妃として、常に側に置くようになり、ミシェルの望みを次々ときいていく、
「陛下!私が王妃ということをお忘れですか?」
側姫ばかりを側に置き、王妃はそれが面白くないが、ミシェルに嫌がらせをしようにも、国王は全て先回りをして、妨害する 鉄壁のガードだった
ミシェルが国王の側妃になり、1番に願ったことはセシルを側に起き、息子として交流したいとお願いした
私を蔑ろにしなければ、セシルを側に置いてかまわない
ミシェルは喜び、セシルも母親との再会をよろこんだ
「かあさま かあさま」
「セシル ああ、良かった、寂しかったわ」
ミシェルはセシルを抱きしめた
「かあさま、ずっといっしょ」
「ええ、これからはずっと、一緒よ」
セインはセシルとほとんど交流せず、希薄な親子関係だった為、幼いセシルはセインを父と感じていなかったのか、セインの事を口にする事は無かった
レオははじめ会った時と変わらず、セシルを可愛いがってくれる
2人の時間を邪魔しないかぎり レオの懐は深かった
王妃が実家の公爵家に側姫に対する不満を持ち込むと、貴族社会には側姫に騙され骨抜きにされた愚王と陰で言われる様になる
側姫の望みばかりを叶えて、貴族達を優遇しない国王を退位させて、10歳になる長男を王位につかせ、後楯に王妃の父が着く算段が成されていた、
謀反では無いかと言う声には、退位を早めるだけと言い聞かせた。
その王妃側の思惑は、内部から情報がもれ
国王退位の噂が国中に広まることなる
いざ、そうなってみると 国民や王妃側を良しとしない貴族達や、中立な立場の貴族達は皆、現国王の味方についた、
退位する気のない国王宛に、退位反対の嘆願書が沢山届く、退位を反対する貴族達から国王に謁見許可の申込みが相次いだ
「何故?こんな騒ぎになっているんだ?」
調べてみると、王妃側の企みが漏れたことでこんな騒ぎになっていると、
辞める気の無い国王は王妃とその派閥の者達が謀反の企てをしていた事を知った。
上手くいくと思っていたのに、退位を反対するものがこれ程いた事に王妃は驚いた
側姫に入れあげた、愚王がなぜ?
甘い汁で過ごして来た、貴族達は自分達の利益しか考えず、平民など家畜同然と思っていた
ただ、側姫の望みを叶えている国王は知らず知らず、国民から慕われていた、
ミシェルと、郊外へ馬車で出かけた時、悪路の為 馬車が酷く揺れて酔ってしまった時 彼女が
「道がもう少し整備されているといいわね」と漏らした言葉とか、
「街中は素敵なのに、下水の所為で臭いが酷く 台無しですわね、残念だわ」とか
「ここに大きな橋が掛かっていれば、彼方に行くのに近道ですわね?」
そんな彼女の何気ない言葉を国王は彼女の為にすぐさま実行に移した、
「国の管理する道路と下水 陸橋を見直し改善する まずは主要道路から手がけていく 」
予算が用意出来ないと言われれば、夜会の数を減らし必要のない貴族の無駄使いを削っていった
国王の指針に感銘を受けた、貴族達は自領の側の道路は自費で出す、と言うものや、役立てて欲しいと、寄付を申し出る 貴族や商人達までいた
それは自分達の暮らしを改善することにつながり、工事が始まると働き口も増え平民達も暮らしが豊かになると喜んだ
謀反の企みが表にでたことから、王城の中は唯ならぬ騒ぎとなった
護衛を増やされ、ミシェルとセシルは部屋で大人しく過ごしていた
何があったか知らないミシェルだが、今日はレオは来れないだろうと思った
ただ事ではなさそう・・・
不安な気持ちが伝わらないように、セシルには努めて明るく話しかけ、2冊目の絵本を読んでいる途中でセシルが船を漕ぎ出した
「あらあら、眠くなったのね?じゃあ今日は、かあさまのベッドで一緒に寝ましょうね? ふふふ」
セシルをソファから抱き抱えて、ベッドに眠らせて寝顔を眺める
「大きくなったわねー、重たかったわよ?」
可愛いセシルの前髪を横に撫で付け、おでこにキスをする
そして、さっきまで座っていたソファに座ろうとミシェルが振り向くと
「ひっ!」
そこには、あの魔女の老婆が座っている
「なんだい、その声!随分だね?化け物に見えたかい?」
「・・・何の気配もなく突然現れるから、驚いたんです、そんな風に思ってないわ」
「まあ、いいさ それにしても、お前さん変わったね?今頃あの男に手篭めにされて泣き暮らして居るだろうと思って、楽しみにして来たのに 元気じゃないかい?」
「やめてください、セシルにそんな事聞かれたら・・・」
「大丈夫だよ、私を誰だと思ってるんだい?他の誰も聞く事も見る事も出来やしないよ 便利だろう?」
「な、なら いいですけど・・・」
「今日はゆっくり、お前さんと話そうと思ってやってきたんた 歓迎してくれるだろう?」
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