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隠れ家と蜜月と
ドラゴンの卵
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ユリシア様がアリエルお姉様とマーカス様をローズ公爵家へ転移魔法で連れて帰ってきた
アリエルお姉様は心労からか、熱を出して寝込んでいる
マーカス様はユリシア様が見つけた時から
放心状態のまま、一言も話すことは無いらしい
ストレイヤ王国の魔術師や医師達がマーカスを診たが体や魔力に異常はみられず
ショックから来るものではないかと判断した
その頃急な来客がストレイヤ王国に訪れた
先ぶれの1時間後に王城に転移で現れたのは獣人国の国王アレスだった 黒髪黒目の美男子だが近寄りがたい雰囲気を醸し出している
リンゼアナ王国の王太子が生きていると、聞いて、真実を解明する為に会いたいとやってきたのだ、
竜の力を持つ国王ならばと、皆んな期待した
突然のドラゴンの攻撃で一つの国政は崩壊した、いつ自分達に向けられるか他の国の者達も不安だった
ローズ公爵家に獣人国の国王と側近1人とストレイヤ国王が訪れた
マーカスに会ったがやはりひと言も話さず
視線すら合わない
「少し深い部分を覗いてみるか?」
獣人の国のアレス国王の黒い瞳が金色にひかる
暫くマーカスをその瞳で見つめていたが、
「ああ、なんてことだ・・」
と瞳から涙を流した そして一言
「マーカス王太子の妻をここに連れて来てくれないか?」
部屋にユリシアとヨハンに付き添われた、アリエルが入ってきた、
獣人の国王アレスは開口1番に
「卵から奪ったルビーは何処にある?」
とアリエルに尋ねた
アリエルは部屋に取りに戻り、あの日身につけていたペンダントを アレス国王に手渡した。
アレス国王は大切に受け取ると、ペンダントを両手で大事そうに包み込み額にあてて「おいたわしや」と涙を流した
暫くそのままの姿でいたアレス国王が話し出した、
「このルビーは産まれる筈だった竜王の魂だ、君たちが台無しにした卵と一体だった1000年の時を待ちあと少しで産まれる筈だった、卵が盗まれた事に気が付いた仲間の竜が怒って取り返しに来た時にはルビーは切り離され卵は死んでいた
その怒りを君達は受けたんだよ」
アリエルは「わ、私のせいなの? そんな マーカスが持っていた卵にくっ付いていたのを貰っただけよ!竜王の魂なんて知ら無かったのよ」
アリエルはガクガクふるえている
「マーカスは魔石の力を使ってダンジョンの最下層からこの卵を取って来たらしいな、冒険者と互いに魔石を付けてダンジョンを冒険している擬似体験をしていたようだが、
この魔石は魂を繋ぐものだ、気軽に使っていいものではない、何度も使っていれば魂の癒着は始まっていただろう、片方が死ねばもう片方も死ぬ、
王都が焼失した時 冒険者も亡くなったのだろう、本来ならマーカスも死んでいるはずなのに、この男の持つ強運がそれを許さないんだ、魂が絡んで死んだものと生かそうとする力の狭間で迷子になっている様だな、廃人だよ、こちら側に戻って来る事はないだろう」
「それにしても、ドラゴンブレスを受けて、城は跡形も無く吹き飛んだのに、この男の持つ強運とはそこまで凄い力があるのか?」
アレスは金の瞳でアリエルを見た後、ユリシアやヨハンを見る
「ああ、違うなこれは、加護だ!女神の加護がそなたらにはついている・・・カウンター付き・・?
その力がドラゴンを消滅させたか・・」
「あれは、お母様の力では無いの?私は炎が迫る瞬間マーカスに盾にされて、、
そしたら防御魔法が体を包んだのよ、眩しい光が炎の来た方へ凄い速さで向かって行って・・・そして消えたわ」
「強運とはなりふりかまわず、生き残る方へ働くのだな 妻を盾にしたのか
そなたも地獄を味わったな・・・
せいぜい今世を楽しむことだ そなたの魂はあの場で消滅するはずだった
だか、女神の加護があった、ドラゴンを消し去る程の強い女神だ、あって見たいものだ この竜王の魂にも救いを与えてくれるかもしれない
女神は何処にいるのだ?」
ユリシアもヨハンも驚いている
何処にいると聞かれても女神なんて知り合いにいない、
その時ユリシアの頭の中に、昔メリダが言った言葉が思い出された
『アンジェラ様は天使クラスの可愛さですね! もう大人になったら女神だと思います』
まさか、アンジェラが?
「ああ、今頭に浮かんだ人だ その人に会わせてくれ 」
金色の瞳でユリシアを見て頷くアレスは
「その人で間違いない」と念を押した。
アリエルお姉様は心労からか、熱を出して寝込んでいる
マーカス様はユリシア様が見つけた時から
放心状態のまま、一言も話すことは無いらしい
ストレイヤ王国の魔術師や医師達がマーカスを診たが体や魔力に異常はみられず
ショックから来るものではないかと判断した
その頃急な来客がストレイヤ王国に訪れた
先ぶれの1時間後に王城に転移で現れたのは獣人国の国王アレスだった 黒髪黒目の美男子だが近寄りがたい雰囲気を醸し出している
リンゼアナ王国の王太子が生きていると、聞いて、真実を解明する為に会いたいとやってきたのだ、
竜の力を持つ国王ならばと、皆んな期待した
突然のドラゴンの攻撃で一つの国政は崩壊した、いつ自分達に向けられるか他の国の者達も不安だった
ローズ公爵家に獣人国の国王と側近1人とストレイヤ国王が訪れた
マーカスに会ったがやはりひと言も話さず
視線すら合わない
「少し深い部分を覗いてみるか?」
獣人の国のアレス国王の黒い瞳が金色にひかる
暫くマーカスをその瞳で見つめていたが、
「ああ、なんてことだ・・」
と瞳から涙を流した そして一言
「マーカス王太子の妻をここに連れて来てくれないか?」
部屋にユリシアとヨハンに付き添われた、アリエルが入ってきた、
獣人の国王アレスは開口1番に
「卵から奪ったルビーは何処にある?」
とアリエルに尋ねた
アリエルは部屋に取りに戻り、あの日身につけていたペンダントを アレス国王に手渡した。
アレス国王は大切に受け取ると、ペンダントを両手で大事そうに包み込み額にあてて「おいたわしや」と涙を流した
暫くそのままの姿でいたアレス国王が話し出した、
「このルビーは産まれる筈だった竜王の魂だ、君たちが台無しにした卵と一体だった1000年の時を待ちあと少しで産まれる筈だった、卵が盗まれた事に気が付いた仲間の竜が怒って取り返しに来た時にはルビーは切り離され卵は死んでいた
その怒りを君達は受けたんだよ」
アリエルは「わ、私のせいなの? そんな マーカスが持っていた卵にくっ付いていたのを貰っただけよ!竜王の魂なんて知ら無かったのよ」
アリエルはガクガクふるえている
「マーカスは魔石の力を使ってダンジョンの最下層からこの卵を取って来たらしいな、冒険者と互いに魔石を付けてダンジョンを冒険している擬似体験をしていたようだが、
この魔石は魂を繋ぐものだ、気軽に使っていいものではない、何度も使っていれば魂の癒着は始まっていただろう、片方が死ねばもう片方も死ぬ、
王都が焼失した時 冒険者も亡くなったのだろう、本来ならマーカスも死んでいるはずなのに、この男の持つ強運がそれを許さないんだ、魂が絡んで死んだものと生かそうとする力の狭間で迷子になっている様だな、廃人だよ、こちら側に戻って来る事はないだろう」
「それにしても、ドラゴンブレスを受けて、城は跡形も無く吹き飛んだのに、この男の持つ強運とはそこまで凄い力があるのか?」
アレスは金の瞳でアリエルを見た後、ユリシアやヨハンを見る
「ああ、違うなこれは、加護だ!女神の加護がそなたらにはついている・・・カウンター付き・・?
その力がドラゴンを消滅させたか・・」
「あれは、お母様の力では無いの?私は炎が迫る瞬間マーカスに盾にされて、、
そしたら防御魔法が体を包んだのよ、眩しい光が炎の来た方へ凄い速さで向かって行って・・・そして消えたわ」
「強運とはなりふりかまわず、生き残る方へ働くのだな 妻を盾にしたのか
そなたも地獄を味わったな・・・
せいぜい今世を楽しむことだ そなたの魂はあの場で消滅するはずだった
だか、女神の加護があった、ドラゴンを消し去る程の強い女神だ、あって見たいものだ この竜王の魂にも救いを与えてくれるかもしれない
女神は何処にいるのだ?」
ユリシアもヨハンも驚いている
何処にいると聞かれても女神なんて知り合いにいない、
その時ユリシアの頭の中に、昔メリダが言った言葉が思い出された
『アンジェラ様は天使クラスの可愛さですね! もう大人になったら女神だと思います』
まさか、アンジェラが?
「ああ、今頭に浮かんだ人だ その人に会わせてくれ 」
金色の瞳でユリシアを見て頷くアレスは
「その人で間違いない」と念を押した。
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