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隠れ家と蜜月と

ダニエル

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公爵嫡男の盛大な結婚式も無事終了した、美男美女のカップルに幸あれと国王からのお祝いの言葉もいただいた。
とにかく、入れ替わり立ち替わり訪れる色々な人達と言葉を交わし終わる頃にはアンジェラはぐったりだった、
それに引き換えダニエルは爽やかな笑顔で終始対応している、凄いわ貴族のスキルが半端ないわ!もしかして特性になにかもっているのかしら? 爽やか貴族とか?

ダニエルが常にアンジェラを気遣ってく
れたので、なんとか最後まで笑顔でやりきれた。

この頃にはアンジェラもダニエルを信用して、好感を抱いていた、
カオルとして出会ったダニエルはスケベな男前だったが、
噂されている様な事は婚約期間に微塵もみせなかった、誠意のある態度しか見た事がないくらいだ
今では 紳士な男前になっていた


結婚式を終え 2人の初めての夜になる

ダニエルは柄にも無くドキドキしていた

女遊びが激しいと噂されているが、相手にされなかった女が勝手に言いふらしている物が殆ど、然るべき時に法律に訴えてやると、噂の元と証拠と裏どりは、ばっちりとっていた、公爵家の後継が誰かれ構わず致すわけない、ましてや貴族令嬢と一夜を共にすれば、結婚に繋がってしまうだろう
弟や親戚がいくらでも跡取りの座を狙っているのに自ら足元を危なくする材料は作らない、ダニエルはそこの所は弁えている、否 他人をそこまで信用してはいないのだ やりたいなら、割り切った関係の女と致すだけ、恋愛なんて物には興味もなかった、今までは・・・

ダニエルはアンジェラに恋焦がれていた 
婚約したいと思った時から、いや、出会った時からかもしれないなんて思ってしまうほどに、アンジェラをみると胸が熱くなる

10歳も年下なんだ、怖がらせたくないし、
まず、嫌われたくない

とにかく優しくしよう!と心に決めて寝室に入る

「アンジェラ?」 返事がない
そんなに待たせたつもりはなかったが、疲れていたのか可愛らしいネグリジェ姿で、ベッドに横になり眠ってしまっている、
「アンジェラ?寝てしまうのかい?」
軽く肩を揺するも、スースー寝息が聞こえる
ガッカリはしたが、明日もある
今日は一緒に寝ればいいか?とダニエルも横になりアンジェラを抱き寄せて幸せな気持ちになる、




今朝は驚いた、アンジェラが部屋に突然現れてダニエルの部屋にいた

驚いてどうやって来たのか尋ねると、転移魔法でやってきたと、 ユリシア様が使えるとヨハン様から聞いたことはあるが
この現れ方は なにか あの日の自分を思い出す

あれは・・
俺史上1番の黒歴史だ、 我が国では転移魔法なんて稀有な力を異国の女は杖や詠唱なしに容易くつかった 
あんな苦しい生殺しの体験をしたのは初めてだ 

おもわずアンジェラを抱く手に力が入ると


「んん?ダニエル? 私寝ちゃってた?」

「ああ、うんいいんだよ、疲れただろう?
明日にしよう」

アンジェラの頬に口づけをして、もう一度寝させようとすると、

「私、謝らないといけない事があるの
ダニエルに酷い事をしたの」

「えっ?酷いこと?」

「ダニエル・・・乳首弱いでしょう?」

「え!な、な、な、なんで知って、、?」

「うん、気付いたのは 子供の時 意地悪言われて腹いせにつねった時、ダニエル感じてたから」

「え」


「わたしね、転生者なの 前世の記憶があるの、前世ではカオルって名前だったの」

「え?カオル?」

「そう、カオル、、」

「もしかして?カオルになれる?」

「うん」

「もしかして、、」

「うん、いたしてる最中にお部屋に、私の中に入れる直前に部屋に帰ってもらったこと?」
     
「なんで?知って、、」

「だって、それ13歳の頃の私だもの」

「13歳!! 」

「うん、外見は変身魔法かけた前世の私の姿だけど」

「変身魔法?って、じゃあ その姿になれる?」

「うん、」と言ってカオルになった

ぽかーんとした顔のダニエルの前でもう一度アンジェラに戻る

「え?じゃあ、カオルはアンジェラなの?」

「うん、そうよ だからあの時は、ごめんね 初めてを遊ばれてするわけにはいかないから、ああしたの。」

「うん、何がなんだか分からないけど、よくわかったよ!こうすればいいんだ」

「えっ?」

ダニエルは情熱的な激しい口づけをしてきた、そして、

「嬉しいよ君と一緒になれて、大好きだよアンジェラ」

「ん、ダニエル私も」

そうして2人の熱い夜は続き、思いのたけをぶつけられたアンジェラは次の日はベッドから出られないのであった。










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