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ファンタジーな世界
7+ クレア
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アンジェラ達が去ったあとのオルソン公爵家
父「何故、こんなことに・・・」
姉「落ちこぼれがいなくなってよかったじゃない」
兄「残念です、きっと今まで以上にローズ家とは疎遠になりますね・・親しくしてくれるとは思えない」
母「・・・なんなのよ あの女・・・」
親指の爪を噛みながらクレアはぶつぶつと文句を言っている
兄「それより母上が先程言っていた、魔力量を多くある様にごまかせと言われたと言うのは
本当ですか?母上は魔力量がいくつなんですか?低いって・・一体どれくらいなんですか?」
父「・・・300 だ」
兄「?!」
姉「?!えっ? うそでしょ?」
母「・・・・・」
兄「・・母上・・よくアンジェラの事を落ちこぼれなんて 言えましたね・・」
母「うるさいっ!どいつもこいつも!人のことを馬鹿にしてぇーーー!」
クレアはテーブルの上のカップやポットをところ構わず投げつける
みんな驚きながらも魔法を使い防御をするので当たることは無い、
「クレア落ち着け!」
「うるさい! 1番私を馬鹿にしたのはお前だ!4人も子供を産ませて置いて、用が済んだら出でいけだぁ?家の恥とも言ったよな?
女を子供を産む道具としか思って無いんだろう?お前なんか、禿げて地獄に堕ちろぉぉぉーー!」
公爵令嬢として育ち、公爵家に嫁ぎ夫人として過ごして来たクレアがどこでそんな言葉使いを知ったのか、口汚く罵り続ける
「なっ!なんて事を言うんだ! 誰か!クレアを部屋に連れて行け!見張をつけて、部屋から出すんじゃない!」
使用人の男2人がかりで「禿げろー!」と叫び続けるクレアを部屋に連れて行くのであった
クレア自身も知らなかった、魔力量が少ないと小さな頃から魔法を頑張ったって、どうせ私じゃダメなんだわ、と殆ど魔法を使った事はなかった、長年の練りに練られた劣等感は今、言霊となり解放された 憎しみで増幅された怨みは
クレアの渾身の一撃と言ってもいいだろう
次の日の朝
デイビッド.オルソンは自室のベッドで目を覚ました、
メイドがカーテンを開けて
「おはようございます、旦那様 ・・ヒッ!
・・あの、あの・・ああ、どうしましょう 」
メイドが部屋を飛び出して行った
「なんだ?朝から騒がしい 昨日の騒ぎで頭が痛いと言うのに」そう口に出していいながら
髪をかき上げた、デイビッドの黒髪は肩下まである 若い頃から美しく保っていて直毛の艶々している自慢の髪である
その自慢の髪をかき上げた部分が、全て手のヒラの中にある
しばらく手の中の髪を眺めてゾッとしながらベッドから飛び起き 鏡の前に行くと所々抜け落ちて禿げ散らかした頭の自分がそこに居た。
ベッドを見ると黒髪がごっそり落ちている
「あ、あ、そんな、なぜ!ああああーーーー」
オルソン公爵家の朝、当主の絶叫が響き渡った
父「何故、こんなことに・・・」
姉「落ちこぼれがいなくなってよかったじゃない」
兄「残念です、きっと今まで以上にローズ家とは疎遠になりますね・・親しくしてくれるとは思えない」
母「・・・なんなのよ あの女・・・」
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兄「それより母上が先程言っていた、魔力量を多くある様にごまかせと言われたと言うのは
本当ですか?母上は魔力量がいくつなんですか?低いって・・一体どれくらいなんですか?」
父「・・・300 だ」
兄「?!」
姉「?!えっ? うそでしょ?」
母「・・・・・」
兄「・・母上・・よくアンジェラの事を落ちこぼれなんて 言えましたね・・」
母「うるさいっ!どいつもこいつも!人のことを馬鹿にしてぇーーー!」
クレアはテーブルの上のカップやポットをところ構わず投げつける
みんな驚きながらも魔法を使い防御をするので当たることは無い、
「クレア落ち着け!」
「うるさい! 1番私を馬鹿にしたのはお前だ!4人も子供を産ませて置いて、用が済んだら出でいけだぁ?家の恥とも言ったよな?
女を子供を産む道具としか思って無いんだろう?お前なんか、禿げて地獄に堕ちろぉぉぉーー!」
公爵令嬢として育ち、公爵家に嫁ぎ夫人として過ごして来たクレアがどこでそんな言葉使いを知ったのか、口汚く罵り続ける
「なっ!なんて事を言うんだ! 誰か!クレアを部屋に連れて行け!見張をつけて、部屋から出すんじゃない!」
使用人の男2人がかりで「禿げろー!」と叫び続けるクレアを部屋に連れて行くのであった
クレア自身も知らなかった、魔力量が少ないと小さな頃から魔法を頑張ったって、どうせ私じゃダメなんだわ、と殆ど魔法を使った事はなかった、長年の練りに練られた劣等感は今、言霊となり解放された 憎しみで増幅された怨みは
クレアの渾身の一撃と言ってもいいだろう
次の日の朝
デイビッド.オルソンは自室のベッドで目を覚ました、
メイドがカーテンを開けて
「おはようございます、旦那様 ・・ヒッ!
・・あの、あの・・ああ、どうしましょう 」
メイドが部屋を飛び出して行った
「なんだ?朝から騒がしい 昨日の騒ぎで頭が痛いと言うのに」そう口に出していいながら
髪をかき上げた、デイビッドの黒髪は肩下まである 若い頃から美しく保っていて直毛の艶々している自慢の髪である
その自慢の髪をかき上げた部分が、全て手のヒラの中にある
しばらく手の中の髪を眺めてゾッとしながらベッドから飛び起き 鏡の前に行くと所々抜け落ちて禿げ散らかした頭の自分がそこに居た。
ベッドを見ると黒髪がごっそり落ちている
「あ、あ、そんな、なぜ!ああああーーーー」
オルソン公爵家の朝、当主の絶叫が響き渡った
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