異世界転生 勝手やらせていただきます

仏白目

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ファンタジーな世界

5.落ちこぼれの矜持

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 魔力鑑定をしてからの私は、ギフテッド無しだが、魔力が高いことで魔法の基礎授業を受ける様になった、

もちろん、普通の子用の授業だ、
無いふりをしてるだけで、本当はギフテッド持ちだから、授業苦痛かな?
と、思っていたけど、楽しかった!
 魔法の授業はダニエル.コンラッド先生でベテランのおじいちゃん先生だ!
 授業の途中で話しだす若い頃の魔術師時代の活躍話しが、最高に面白かった。

 マナーや教養の授業は今は先生を探している所 何せ夫人を退職に追いやった問題児、中々受けてくれる人がいないのだ、
 夫人の授業で一通り頭に入っているので、本当は必要ないけど、それは私だけの秘密だ


 魔法の基礎授業が終わり
まだ夕食には早いので、厨房にいって何かこっそり貰おうと廊下を歩いていると
客間から声が聞こえてきた
 扉が少し開いている、誰か来ているのかな?と思いステルス魔法と透明人間をイメージする、自分の手足をみても透けている
うん成功!

 開いてるドアの隙間から中を見ると、お父様とお母様だった、

「何故私が出て行かないといけないのですか?」

「君はオルソン家の子供を4人も産んでくれて、感謝はしているよ 4人とも人並み以上の魔力もちでローズ家の良い遺伝子が上手いことでたんだろう、君の劣った遺伝子がでていたらと考えたらおそろしいがな」

「なっ!なんですって?」

「オルソン公爵家を騙していたわけだ 君の魔力量が低いことを隠していたな?
 普段バレない様に魔石を身につけていたとは
シャーロットが魔力鑑定を受ける時、側に居ただろう?その時君の魔力鑑定も自然とされているんだ 鑑定されてしまったものは
 常に管理局が届け出されているものと照らし合わせて、つねに最新の物になる様になっている、前回結婚時に出されているデータと魔力量の数値が違うと確認の手紙が来たんだよ、特性が増えたって連絡はこないが、魔力の大きな差があると書いてあってね、
 
 ローズ王国の管理局に問い合わせしたら、今回の低い数字と同じだった
 という事は、オルソン家に結婚時に出した鑑定書が偽造だったわけだ」


「だ、だって仕方ないじゃない そうでもしないと貴方は見下すでしょう?


「落ちこぼれの矜持か?惨めなものだな!ローズ公爵家ぐるみのことなんだな?」

「いいえ!ローズ家が言い出したことではないわ、オルソン公爵家のお義父様がそうしろといったのよ!聞いてみたらいいわ!」

「そうしよう、だが 君は別宅に移ってくれ 我が家の1番の落ちこぼれは君だったなんて、子供達に知られたくない恥だ!」


「っ!!ひどいわ! 愛してるって、私の事愛してるって言ったじゃ無い!


「・・・・・」



なんか、嫌な所に遭遇したみたい、


私は厨房に行く気も失せて、このまま自分の部屋に戻った


その日の夕食にお母様は出てこなかった。


私から見るオルソン家の家族は私を除いては 仲がいいというより貴族として、
気位高いエリート一家って感じ
家族愛なんて、さらさら感じないのに 
お母様はお父様に愛されてると思っていたんだ

うーむ、色んな愛があるのね



食堂にお母様が来なくなって2日目の夕食の時
お姉様がお父様に
「お母様はどうされたのですか?」
と聞いている

「ああ・・体調が優れないようだよ」

「何かあったのですか?」

「・・・」

「きっと、アンジェラの所為よ!」

えっ?わたしの所為?

「アンジェラが落ちこぼれだから!お母様が気を病んでしまったのよ!」

気を病んでしまった?だとしたら原因は夫婦喧嘩しかないでしょ?

お父様をみると、まったく関心のない顔で
スープを飲んでいた

「ひどい・・」思わずつぶやいていた

「ヴィクトリアやめろ」
珍しくお兄様が口を出した

「だってお兄様この子の所為で!」 

「おかしいだろ?お母様はアンジェラの事を赤ん坊の頃から抱っこすらしてないのに、アンジェラの事を気にかけて病んでしまうなんて、ありえないだろう?」

「それは・・そうだけど・・・」

お兄様、フォローどころか私にトドメを刺してくれたようです、記憶にない赤ん坊の頃から
親から疎まれていたようです
シャーロットの事はよく抱いている姿を見るので私に対してだけなのでしょう

ため息を吐いて席を立つ、この人達と一緒に食事をしても美味しくないや

挨拶も何も言わないで食堂からでて、部屋に帰った


次の日の朝から 自分の部屋に食事を運んで貰う様にしたけど、何も言われなかった。



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