異世界転生 勝手やらせていただきます

ファンタジーな世界

1.熱が出ました

わたくしこと、アンジェラ.オルソン公爵令嬢は3歳の時、高熱を出して３日間寝込んだ事で
前世、日本人の主婦で、40歳のある日飛行機に搭乗した所までの記憶を鮮明に思い出した

ふーん　私は異世界転生したのね、オルソン公爵家の次女として・・・

ベッドから降りて姿見の前に立つ、　
鏡の中の自分の姿は　まあ可愛らしい天使か妖精かハニーブロンドの髪は天然パーマでクルクルしている、瞳は淡い水色で　肌は白く頬がピンクの女の子がそこにいた、
「うわー凄い美女になりそうね　もう人生勝ったも同然ね」
前世、平らな顔の民族だった私はよく思っていたわ　来世は洋風美女が美男になりたいです！って、神社で願ったことがあったけど、神様ありがとうございます！願っとくもんだね！

そして魔法が当たり前のファンタジーな世界ときたら、もろ私の憧れた世界！
前世の記憶を持ってるだけでチートじゃない？
もうこの人生楽勝よ！と、高笑いをするアンジェラだった。


アンジェラの介抱の為に部屋の隅で椅子に座り
待機していたメイドのエリナは全てを見ていた、突然ベッドから降りて鏡の前でおかしな事を話し高笑いをする姿を



「お嬢様が熱でおかしくなってしまわれた！」

エリナはガタガタ震えながら侍女長を呼びに行くのだった。




エリナが部屋を飛び出して行く物音にアンジェラは気づいた
「うわー、見られてた？やばっ！おかしくなったと思われたら厄介だよね、うん、これは　寝たふりだ！」

急いでベッドにもぐり布団をきちんと掛けて
眠ったふりをする


しばらくして、医師を連れた侍女長のマリアが駆けつけた
「アンジェラ様　もう大丈夫ですよ　お医者様に来て頂きましたからね」

「う、うーん、ふあぁ　よく寝た　あれ？
マリアどうしたの？」

「お嬢様良かった　メイドから様子が変だと聞いて　駆けつけたのですよ？　　　早く！
お医者様よろしくお願いします！」

「まあ、落ち着いて　診てみましょう」


「うむ、もう大丈夫そうだな、熱も下がって、他は問題ないようだし、まぁ、問題行動は高熱の時　他の子達にも見られる症状ではあるから
引きつけや意識障害がないなら、大丈夫だよ」



「お嬢様良かったぁ　どうなる事かと心配で」
エリナは涙を拭っている


エリナごめんね、次からは人がいない時にするよ・・・


「そういえば　お父様とお母様は？」

「本日はパーティに出席されております」

貴族の親子関係なんてこんなもの、3歳の熱を出した娘なんて使用人に任せておけばいいと思っている

使用人がいるだけましか？


私には兄姉妹がいる、上から兄11歳　姉8歳
妹は1歳だ　妹は仕方ないにしても、兄姉も私の様子を観に来るでもない、
公爵家の家族愛は希薄なり・・・ま、いっか


さて、公爵家の御飯は美味しいのかな？お金持ちは毎日ステーキか？なーんて、ね！
楽しみ～　

夢が膨らむアンジェラであった。