10 / 15
10.梢になったこずえ(2)
しおりを挟む
もし、空を飛べたら、これよりも気持ちいいんだろうと、こずえは前に乗るスズのお腹に、ガッチリと腕を回しながら思った。
今、『大阪 龍斬院』のレディース、スズのオートバイ──バイク──で、ニケツ──二人乗り──をしている。
顔面に、ダイレクトにぶつかってくる夜の冷えた風は、これを浴びるためだけに、オートバイの免許を取る価値があるんじゃないかと感じるぐらい、ゾクゾクした。
「今からどこ行くん?」
こずえは、スズに尋ねた。
「なんて? 聞こえんかった!」
どうやら、周りを走る車の音や、こずえたちレディースの乗るバイクのマフラー音で、真ん前にいるスズにすら、声が届かなかったようだ。
だからこずえは、お腹に力を入れて、怒鳴っているかのような大きな声で、もう一度尋ねた。
「今から、どこ行くん!?」
「今から、集会や!!」
(集会? ・・・・・・そう言えば、梢が、近いうちにあるって言っとったわ。なんでも、OG──old girlの略。つまり『大阪 龍斬院』を引退した先輩──が来て、現在のメンバーの気合いを確かめる、とかいう全く想像がつかんことをするらしい。)
こずえは気乗りしなかったが、断れそうもなかったので、そのまま大人しくオートバイに乗っていた。
しばらくすると、大きな広場に到着した。そこで聞こえる虫たちの綺麗な鳴き声は、オートバイのマフラー音よりも、大きな音をしていた。
『大阪 龍斬院』のレディースたちは、オートバイから降りて、OGが来るのを、地べたに尻もちを着いて待っていた。
地面に敷き詰められていたタイルが、とても冷たい。さらに、そこには街灯が無く、月の光だけなので、ほぼ何も見えない。ただ、うっすらと噴水のようなものがあるのは見えた。
広場の外にある、マンションや飲食店の黄色い明かりが、普段よりチカチカと眩しく感じる。
その広場で待つこと数分、一台の車がやってきた。
その車から、三人降りてきた。みんな女性で、肩パッドが入ったレディーススーツを着て、膝下まであるスカートを履いているのが特徴的。
すると、一緒に座っていた『大阪 龍斬院』のレディースたちは、バッと立ち上がった。
それを見たこずえは、みんなに合わせるように、慌てて立ち上がった。
すると、隣にいたスズに肘で小突かれた。
「やっぱり、先代たちはカッコええな!」と、スズが小さな声で言った。
「・・・・・・う、うん。そうやな。」
こずえは、目を疑った。
(あれが先代!? 周りに居るコたちの、触れれば切り裂かれてしまうような恐怖感は全くない。ていうか普通のOLさんにしか見えんわ。)
キチッと、横一列に列を作って立っているこずえたちの前に、その三人はやって来た。
すると、こずえたちの列の一番端にいるレディースが一歩前に出た。
「先代方、お忙しい中ありがとうございます! 今から、『大阪 龍斬院』の定期集会を始めます! よろしくお願いします!!」と言って、その三人に頭を下げた。
それに追従して、他のレディースたちも、「よろしくお願いします!!」と、言って頭を下げる。
こずえは、初めての事だったので、訳が分からず、みんなより少し遅れてから、頭を下げた。
すると、三人のうちの一人が、こずえの方にゆっくりと近づいてきた。
──突然、全身に鳥肌が立った。その訳もすぐにわかった。
そのOGは、髪にパーマをかけていて、唇にたっぷりと赤い口紅を塗り、香水の甘い匂いをプンプンと漂わせている。
見た目だけは、普通のOLだった。
(前言撤回! 触れる必要なんかない。あの人たちは、説明出来んけど、とんでもないオーラを放ってる。怖すぎるわ。)
「梢! 先の喧嘩──第二話.梢より、『大阪 龍斬院』の許可なく大阪市内で活動しているレディースとの喧嘩──では、大活躍したんやって? じゃあ、他の不甲斐なかったメンバーに、お前の気合いを見せたれ!!」
そのOGが発した、その怒声にも似た甲高い声は、こずえを縮み上がらせるには、十分すぎるぐらいだった。
こずえは、何とかみんなの前には出たが、それ以上のことはできそうになかった。
「気合い、入ってます。」
だからその、こずえの声は、蚊の鳴くような声だった。さらに震えていた。
するといきなり後頭部に、感じたことの無い鋭い痛みが走った。
そして、こずえはそのOGに、乱暴に胸ぐらを掴まれ、一喝を浴びせられた。
「なんや! そのちっさい声は!! それにさっきも、ほかの連中よりアタシらに頭下げんの遅かったよな! 気合い入っとんのか!! ええ!! 怪我しとるかなんか知らんけど、気合入っとらんのやったら、今すぐ辞めてまえ!!」
三人のOGは、最初にOGたちに挨拶をしたレディースに、こずえの舐めた態度のことを注意しに行った。
こずえはその場にしゃがんで、膝に顔を埋めた。
こずえは、レディースになるということを、軽い気持ちで考えてしまっていた。
しかし、梢が住んでいる世界は、自分が住んでいる世界とは、天と地以上の差があったことを、身をもって体験した。
ここは、とんでもなく怖い世界だ。
こずえは、今すぐにでも逃げ出したいと思いながらも、その場で泣くことしかできなかった。
今、『大阪 龍斬院』のレディース、スズのオートバイ──バイク──で、ニケツ──二人乗り──をしている。
顔面に、ダイレクトにぶつかってくる夜の冷えた風は、これを浴びるためだけに、オートバイの免許を取る価値があるんじゃないかと感じるぐらい、ゾクゾクした。
「今からどこ行くん?」
こずえは、スズに尋ねた。
「なんて? 聞こえんかった!」
どうやら、周りを走る車の音や、こずえたちレディースの乗るバイクのマフラー音で、真ん前にいるスズにすら、声が届かなかったようだ。
だからこずえは、お腹に力を入れて、怒鳴っているかのような大きな声で、もう一度尋ねた。
「今から、どこ行くん!?」
「今から、集会や!!」
(集会? ・・・・・・そう言えば、梢が、近いうちにあるって言っとったわ。なんでも、OG──old girlの略。つまり『大阪 龍斬院』を引退した先輩──が来て、現在のメンバーの気合いを確かめる、とかいう全く想像がつかんことをするらしい。)
こずえは気乗りしなかったが、断れそうもなかったので、そのまま大人しくオートバイに乗っていた。
しばらくすると、大きな広場に到着した。そこで聞こえる虫たちの綺麗な鳴き声は、オートバイのマフラー音よりも、大きな音をしていた。
『大阪 龍斬院』のレディースたちは、オートバイから降りて、OGが来るのを、地べたに尻もちを着いて待っていた。
地面に敷き詰められていたタイルが、とても冷たい。さらに、そこには街灯が無く、月の光だけなので、ほぼ何も見えない。ただ、うっすらと噴水のようなものがあるのは見えた。
広場の外にある、マンションや飲食店の黄色い明かりが、普段よりチカチカと眩しく感じる。
その広場で待つこと数分、一台の車がやってきた。
その車から、三人降りてきた。みんな女性で、肩パッドが入ったレディーススーツを着て、膝下まであるスカートを履いているのが特徴的。
すると、一緒に座っていた『大阪 龍斬院』のレディースたちは、バッと立ち上がった。
それを見たこずえは、みんなに合わせるように、慌てて立ち上がった。
すると、隣にいたスズに肘で小突かれた。
「やっぱり、先代たちはカッコええな!」と、スズが小さな声で言った。
「・・・・・・う、うん。そうやな。」
こずえは、目を疑った。
(あれが先代!? 周りに居るコたちの、触れれば切り裂かれてしまうような恐怖感は全くない。ていうか普通のOLさんにしか見えんわ。)
キチッと、横一列に列を作って立っているこずえたちの前に、その三人はやって来た。
すると、こずえたちの列の一番端にいるレディースが一歩前に出た。
「先代方、お忙しい中ありがとうございます! 今から、『大阪 龍斬院』の定期集会を始めます! よろしくお願いします!!」と言って、その三人に頭を下げた。
それに追従して、他のレディースたちも、「よろしくお願いします!!」と、言って頭を下げる。
こずえは、初めての事だったので、訳が分からず、みんなより少し遅れてから、頭を下げた。
すると、三人のうちの一人が、こずえの方にゆっくりと近づいてきた。
──突然、全身に鳥肌が立った。その訳もすぐにわかった。
そのOGは、髪にパーマをかけていて、唇にたっぷりと赤い口紅を塗り、香水の甘い匂いをプンプンと漂わせている。
見た目だけは、普通のOLだった。
(前言撤回! 触れる必要なんかない。あの人たちは、説明出来んけど、とんでもないオーラを放ってる。怖すぎるわ。)
「梢! 先の喧嘩──第二話.梢より、『大阪 龍斬院』の許可なく大阪市内で活動しているレディースとの喧嘩──では、大活躍したんやって? じゃあ、他の不甲斐なかったメンバーに、お前の気合いを見せたれ!!」
そのOGが発した、その怒声にも似た甲高い声は、こずえを縮み上がらせるには、十分すぎるぐらいだった。
こずえは、何とかみんなの前には出たが、それ以上のことはできそうになかった。
「気合い、入ってます。」
だからその、こずえの声は、蚊の鳴くような声だった。さらに震えていた。
するといきなり後頭部に、感じたことの無い鋭い痛みが走った。
そして、こずえはそのOGに、乱暴に胸ぐらを掴まれ、一喝を浴びせられた。
「なんや! そのちっさい声は!! それにさっきも、ほかの連中よりアタシらに頭下げんの遅かったよな! 気合い入っとんのか!! ええ!! 怪我しとるかなんか知らんけど、気合入っとらんのやったら、今すぐ辞めてまえ!!」
三人のOGは、最初にOGたちに挨拶をしたレディースに、こずえの舐めた態度のことを注意しに行った。
こずえはその場にしゃがんで、膝に顔を埋めた。
こずえは、レディースになるということを、軽い気持ちで考えてしまっていた。
しかし、梢が住んでいる世界は、自分が住んでいる世界とは、天と地以上の差があったことを、身をもって体験した。
ここは、とんでもなく怖い世界だ。
こずえは、今すぐにでも逃げ出したいと思いながらも、その場で泣くことしかできなかった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
過霊なる日常
風吹しゅう
キャラ文芸
高校生の友沢 零《ともさわ れい》はある日、妙な話を耳にした。それは、この学校で転落事故が多発しているという事件についてだった。
一見すると学校の設備不良にも思える話だったが、この事件の奇妙な所は、転落した者の多くが階段で奇妙な人の姿を目撃している所。
そして、その目撃した幽霊によって笑いながら突き落とされた、という証言が必ず上がっていたという事だった。
この事件は警察沙汰になり、階段で目撃されたという『学ラン姿で眼鏡をかけた男性』といった特徴の奇妙な人が見つかることはなく、事件は闇に葬られようとしていた。
それにより、学内ではこの事件の犯人が人ではなく、幽霊の仕業だという話がまことしやかにささやかれるようになった。
不可思議で胡散臭いこの事件を知ったのをきっかけに、友沢零は徐々にこの不思議な事件に巻き込まれていくことになる。
ガダンの寛ぎお食事処
蒼緋 玲
キャラ文芸
**********************************************
とある屋敷の料理人ガダンは、
元魔術師団の魔術師で現在は
使用人として働いている。
日々の生活の中で欠かせない
三大欲求の一つ『食欲』
時には住人の心に寄り添った食事
時には酒と共に彩りある肴を提供
時には美味しさを求めて自ら買い付けへ
時には住人同士のメニュー論争まで
国有数の料理人として名を馳せても過言では
ないくらい(住人談)、元魔術師の料理人が
織り成す美味なる心の籠もったお届けもの。
その先にある安らぎと癒やしのひとときを
ご提供致します。
今日も今日とて
食堂と厨房の間にあるカウンターで
肘をつき住人の食事風景を楽しみながら眺める
ガダンとその住人のちょっとした日常のお話。
**********************************************
【一日5秒を私にください】
からの、ガダンのご飯物語です。
単独で読めますが原作を読んでいただけると、
登場キャラの人となりもわかって
味に深みが出るかもしれません(宣伝)
外部サイトにも投稿しています。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
あなたになりたかった
月琴そう🌱*
キャラ文芸
カプセルから生まれたヒトとアンドロイドの物語
一人のカプセルベビーに一体のアンドロイド
自分たちには見えてない役割はとても重い
けれどふたりの関係は長い年月と共に他には変えられない大切なものになる
自分の最愛を見送る度彼らはこう思う
「あなたになりたかった」
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
VTuberとヴァンパイア~猟奇で陽気なヴァンパイア~
タナん
キャラ文芸
陰キャJKの橘 柊花は夜歩いていると、少女が男に馬乗りになってボコボコにしている現場に遭遇してしまう。
拳を血で染めた少女の目は赤く、笑う口元には長い牙が生えている。つまりヴァンパイアだ。
ヴァンパイアの少女の名は一ノ瀬 夢織。
危うく、ヴァンパイアガールの夢織に襲われそうになる柊花だが、直前にヴァンパイアガール夢織が人気VTuberの巴 アシュリーのファンだということに気付く。
実はVTuber 巴アシュリーだった柊花とヴァンパイアガール夢織。
人間とヴァンパイアの奇妙な友情が始まった。
※たいあっぷ様にて公開しているものになります。
毎週金曜0時更新
全体約5万文字のうち7割くらい完成しています。
たいあっぷ様のコンテストに応募していますので応援して下さる方は下記URLから続きが読みたいボタンをお願いします!
https://tieupnovels.com/tieups/1495
(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ
まみ夜
キャラ文芸
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻(ホラー風味)は現在、更新休止中です。
続きが気になる方は、お気に入り登録をされると再開が通知されて便利かと思います。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
鳳朝偽書伝
八島唯
キャラ文芸
中央大陸にある帝国『鳳』王朝。建国以来、ずっと戦乱からは遠ざかり、都『玄曜』は繁栄の極みにあった。
そんな都に住む少女灰簾(カイレン)は少年の格好で使用人として奉公する日々。その人生が大きく変わるのは、美しき主人翔極(ショウゴク)に仕えたことがすべての始まりだった。翔極(ショウゴク)は歴史を研究することを、日々の楽しみにしていた。そして、翔極(ショウゴク)は灰簾(カイレン)のある才能に気づくこととなる。その才能を活かして二人はこの国の歴史の謎に挑むこととなった――
※ノベルアッププラスさまでも連載しています。
※挿絵はAI作成です。
『鳳』王朝、そしてそれに先んずる中央大陸王朝二千年の歴史の光と闇に――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる