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被験者1号
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治験者募集。20代限定。報酬2000万円前払い。
信用していいかよくわからなかったがAは応募した。
車で○○研究所の人が駅にバスで迎えにくるとのことだった。そこでお金も払うと聞いた。
バスの中はなぜか座席が個室になっていた。ただし、スマホは圏外で全く使えなかった。それにぶちぶちと文句を垂れている人もいた。とても心地よいソファーのような座席は、好きにリクライニングできるようになっていた。心拍を図るとか言って、耳たぶにクリップのような機械を付けられた。高速道路に入ったのだろう。カーテンがぴったりとかけられたバスは、ゴーっと音を立てていた。
「研究所の場所は秘密となっていますので、この目隠しと耳栓を付けてください。ご協力いただけない場合は取り消しとなります。」一人一人に丁寧にアイマスクと耳栓が手渡された。
被験者たちは言われるとおりにした。というよりも、職員がアイマスクと耳栓を付けるまで監視していた。
強烈な眠気に襲われた被験者たち全員眠りに落ちてしまった。
「全被験者睡眠レベル4。麻酔開始。」と一人の職員が言うと、被験者の首に次々と注射していった。
深い眠りに落ちた被験者たちはだらりとうなだれていた。
目的地につくと、職員が、被験者の服を脱がせ、ストレッチャーに手足を拘束した被験者を乗せて運んだ。かなり乱雑であったが、麻酔で眠らされた彼らはピクリともしなかった。もちろん、2000万円は回収された。そもそも偽札であったが。
Aには被験者1号と書かれた札がつけられていた。
白衣を着た研究者と思しき職員が一人一人に再び何かを注射した。
「これはなんですか?」と若い研究者が尋ねた。
「これで、被験者は意識はあるが手足や口などを動かすことができなくなる。動かせるのは眼球ぐらいだ。でも痛みとかそういう感覚は感じるんだとさ。」と後輩らしき研究者に説明した。
「そういう状態にして何をするんですか?」
「さあな、俺は知らない」
被験者たちは小部屋にいれられた。ベッドは少しずつ傾いて姿勢を変えるようにできていた。
被験者一号は目覚めた。
目は覚めたものの身体が全く動かなかった。唯一動かせた目だけで自分の置かれている状況を知ろうとしたが病院のような無機質な部屋であること以外、何もわからなかった。
被験者一号は訳が分からないまま、数日?を過ごした。
鼻から流動物を入れられ、排尿は管を入れられ、大きい方は浣腸を使って出された。
これが研究?と被験者1号は思った。
「いつまで続くのだろうか...そういえば期限なんてどこにもなかったような...」被験者一号はぼんやりとした意識の中で思った。
ある日。
「被験者一号。男性。」研究員が確認すると、被験者1号はストレッチャーに乗せられた。栄養や尿を管理する管はすべて抜かれた。
「研究終了?」と一号は思った。
だが、訳の分からないところに連れていかれた。
エレベーターからは違う職員に変わった。
エレベーターに乗せられたが、思いっきり下に下がっていた気がした。
彼らの名札にに機械拷問研究所と書かれているのが見えた。
「機械拷問?」訳が分からず逃げ出したかったが、体が動かない。
被験者一号は椅子に座らされた。
だが、ただの椅子ではないようで、手を椅子のひじ掛けに、足を椅子の足にベルトで拘束された。椅子は高く足は浮いていた。
椅子は便座のように穴が開いていた。
「被験者一号。男性。測定開始。」研究員は言った。
「機械作動。」と研究員は言うと、機械が音を立てながら動き出した。
生暖かいものが一号の肛門に触れた。それは、狙いを定めてゆっくりと肛門に侵入してきた。それはゆっくりと上下しながら動いた。しかもそれはだんだんと膨らんでいるような気がする。
足の裏に、ふわっとした感覚がした。だんだんとそれはくすぐったくなってきた。
だが、体が動かなかった。
機械が作動する中、研究員の雑談が聞こえてきた。
「植物状態でも。刺激を続けてたら動くようになるらしいな。」
「ああ。そうだ。それを人工的に作り上げてるようなもんだ。べつに、このけんきゅ所は植物状態の人間を復活させることが目的じゃないがな。快楽のデータを海外に売って金にしてるんだよ。快楽はやっぱり金になるからな。」
「この被験者たちは?」
「研究が終わったらどうするかって?よくわかんねえんだけど、国内外の変態に売り渡してるらしいぞ。」
「体が動かないのに?」
「強烈な性刺激にも負けない強いやつらは植物も結構な値段で売れるとか。動けるようになったやつはとてつもない値段だそうだ。ド変態に出来上がってるからな。海外ではHentaikojoって呼ばれてるんだとよ。」
「被験者一号がかなり興奮してますね。」
「もっと強度を上げてみるか。心臓発作を起こすかもしれんが。選別せないかんからな。」
研究員は被験者一号の乳首にクリップを付けた。
クリップの先にはバイブレーターがついていた。
そのうえ、すでに起っていた男根を包む機械をしごき上げる機械がつけられた。
全身に与えられる性的な興奮を促される刺激に被験者一号の頭はおかしくなりそうだった。
そのとき、被験者一号の人差し指がぴくりと動いた。
それからは、金縛りが解けるように動けるようになった。
声も出せた。
「ああああああっ!やめろ!!離せ!!!」
「おお。見事だ。こいつは条件付けをして、変態に仕上げなければ。さあ、試薬を注射しよう。」と研究員は感心しきっていた。
動けるようになった被験者一号は、機械にかけ続けられた。
試薬の効果なのだろうか被験者一号は、被験者となる前の記憶を失ってしまった。
被験者一号は別の名前を与えられ、どこかに売り飛ばされてしまった。
信用していいかよくわからなかったがAは応募した。
車で○○研究所の人が駅にバスで迎えにくるとのことだった。そこでお金も払うと聞いた。
バスの中はなぜか座席が個室になっていた。ただし、スマホは圏外で全く使えなかった。それにぶちぶちと文句を垂れている人もいた。とても心地よいソファーのような座席は、好きにリクライニングできるようになっていた。心拍を図るとか言って、耳たぶにクリップのような機械を付けられた。高速道路に入ったのだろう。カーテンがぴったりとかけられたバスは、ゴーっと音を立てていた。
「研究所の場所は秘密となっていますので、この目隠しと耳栓を付けてください。ご協力いただけない場合は取り消しとなります。」一人一人に丁寧にアイマスクと耳栓が手渡された。
被験者たちは言われるとおりにした。というよりも、職員がアイマスクと耳栓を付けるまで監視していた。
強烈な眠気に襲われた被験者たち全員眠りに落ちてしまった。
「全被験者睡眠レベル4。麻酔開始。」と一人の職員が言うと、被験者の首に次々と注射していった。
深い眠りに落ちた被験者たちはだらりとうなだれていた。
目的地につくと、職員が、被験者の服を脱がせ、ストレッチャーに手足を拘束した被験者を乗せて運んだ。かなり乱雑であったが、麻酔で眠らされた彼らはピクリともしなかった。もちろん、2000万円は回収された。そもそも偽札であったが。
Aには被験者1号と書かれた札がつけられていた。
白衣を着た研究者と思しき職員が一人一人に再び何かを注射した。
「これはなんですか?」と若い研究者が尋ねた。
「これで、被験者は意識はあるが手足や口などを動かすことができなくなる。動かせるのは眼球ぐらいだ。でも痛みとかそういう感覚は感じるんだとさ。」と後輩らしき研究者に説明した。
「そういう状態にして何をするんですか?」
「さあな、俺は知らない」
被験者たちは小部屋にいれられた。ベッドは少しずつ傾いて姿勢を変えるようにできていた。
被験者一号は目覚めた。
目は覚めたものの身体が全く動かなかった。唯一動かせた目だけで自分の置かれている状況を知ろうとしたが病院のような無機質な部屋であること以外、何もわからなかった。
被験者一号は訳が分からないまま、数日?を過ごした。
鼻から流動物を入れられ、排尿は管を入れられ、大きい方は浣腸を使って出された。
これが研究?と被験者1号は思った。
「いつまで続くのだろうか...そういえば期限なんてどこにもなかったような...」被験者一号はぼんやりとした意識の中で思った。
ある日。
「被験者一号。男性。」研究員が確認すると、被験者1号はストレッチャーに乗せられた。栄養や尿を管理する管はすべて抜かれた。
「研究終了?」と一号は思った。
だが、訳の分からないところに連れていかれた。
エレベーターからは違う職員に変わった。
エレベーターに乗せられたが、思いっきり下に下がっていた気がした。
彼らの名札にに機械拷問研究所と書かれているのが見えた。
「機械拷問?」訳が分からず逃げ出したかったが、体が動かない。
被験者一号は椅子に座らされた。
だが、ただの椅子ではないようで、手を椅子のひじ掛けに、足を椅子の足にベルトで拘束された。椅子は高く足は浮いていた。
椅子は便座のように穴が開いていた。
「被験者一号。男性。測定開始。」研究員は言った。
「機械作動。」と研究員は言うと、機械が音を立てながら動き出した。
生暖かいものが一号の肛門に触れた。それは、狙いを定めてゆっくりと肛門に侵入してきた。それはゆっくりと上下しながら動いた。しかもそれはだんだんと膨らんでいるような気がする。
足の裏に、ふわっとした感覚がした。だんだんとそれはくすぐったくなってきた。
だが、体が動かなかった。
機械が作動する中、研究員の雑談が聞こえてきた。
「植物状態でも。刺激を続けてたら動くようになるらしいな。」
「ああ。そうだ。それを人工的に作り上げてるようなもんだ。べつに、このけんきゅ所は植物状態の人間を復活させることが目的じゃないがな。快楽のデータを海外に売って金にしてるんだよ。快楽はやっぱり金になるからな。」
「この被験者たちは?」
「研究が終わったらどうするかって?よくわかんねえんだけど、国内外の変態に売り渡してるらしいぞ。」
「体が動かないのに?」
「強烈な性刺激にも負けない強いやつらは植物も結構な値段で売れるとか。動けるようになったやつはとてつもない値段だそうだ。ド変態に出来上がってるからな。海外ではHentaikojoって呼ばれてるんだとよ。」
「被験者一号がかなり興奮してますね。」
「もっと強度を上げてみるか。心臓発作を起こすかもしれんが。選別せないかんからな。」
研究員は被験者一号の乳首にクリップを付けた。
クリップの先にはバイブレーターがついていた。
そのうえ、すでに起っていた男根を包む機械をしごき上げる機械がつけられた。
全身に与えられる性的な興奮を促される刺激に被験者一号の頭はおかしくなりそうだった。
そのとき、被験者一号の人差し指がぴくりと動いた。
それからは、金縛りが解けるように動けるようになった。
声も出せた。
「ああああああっ!やめろ!!離せ!!!」
「おお。見事だ。こいつは条件付けをして、変態に仕上げなければ。さあ、試薬を注射しよう。」と研究員は感心しきっていた。
動けるようになった被験者一号は、機械にかけ続けられた。
試薬の効果なのだろうか被験者一号は、被験者となる前の記憶を失ってしまった。
被験者一号は別の名前を与えられ、どこかに売り飛ばされてしまった。
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