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ユダのゆりかご 1
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薬で眠らされていたのか、首をだらりと後ろにのけぞらせて宙に浮いている。
男は10畳ぐらいの部屋に足と胴を中吊りにされていた。
胴と足はそれぞれ別の壁に滑車でつながれており、身動きが取れなかった。手は後手で縛られ使えないようにされていた。
さながらクモの巣にかかった虫けらのようであった。
Hは首と背中の痛みで目を覚ました。
「何だよ、これ」Hは重い頭をもとの位置に戻した。
動かない。宙づりにされている。しかも全裸。この異常な事態に脳の処理が追い付かなかった。
そんなに高い位置ではなかったがHは宙づりにされていた。
「どうなってんだよ。」Hは身をよじらせたが状況がよくなる気配はなかった。
窓のない部屋はどれだけ叫んでも、声が壁に吸い込まれていった。
Hは疲れ果て、おとなしくなった。
確かに悪いことはしていた。
詐欺の受け子として電話を掛けて、見知らぬ人の息子の代理人とやらになりきっていた。
今回もうまくいったはずだった。
家にはいかなかったが、裏路地の車でお金を渡すって言われたから行って…
「そこから記憶がない…
ああ、何で裏路地に呼ばれるんだよ...おかしいよな...普通そんなとこに呼ばないよな...何で気づかなかったんだろう...
でも、いくら犯罪だからってこんな仕打ちが許されるわけないだろ...」とHは感情的になり、号泣した。
Hは泣きじゃくり、いくら時間がたったかわからないが、拘束されている上、宙づりの身体はしびれていた。
急にドアが開き、表情のない仮面で顔を隠した男が入ってきた。それに、子分たちを連れていた。
その子分たちは、屋敷の使用人のような恰好をしていたが、股間にむき出しの立派な偽物が生えていた。
使用人はゴム製のマスクなのか、全員同じ顔で表情がなかった。一人だけ女の格好のもいたがそいつも偽のものが生えていた。
Hは異様な格好の人間が現れ固まっていた。
でも、たしかに車の人物の顔のような気がした。
「詐欺師が騙された気分はどうだね?」と男が言った。
「何をする気だよ。」とHは怒りをあらわにしながら男たちに叫んだ。
「拷問さ。」
「これが何だかわかるかね?」男は三角錐の台を指さして見せた。
「わからねえよ。」
「ユダのゆりかごっていうんだ。とがってるだろ?これに座るとどうなるかわかるか?」
「わからねえよ。おろせよ。しびれて痛いんだよ」
「しびれなんて言ってられなくなるさ。おろせとな。ほら下ろしてやれ。」男は使用人に命令した。
Hは徐々に天井から降ろされ、三角錐に座らされた。
「ゆりかごだからな。揺らしてやれ。」
「痛っ...ああっ...尻が裂けるっ...」Hは身をよじらせたが自分の足より低くなった尻を自力で上げることなどできず、ただ叫んで痛みを訴えることしかできなかった。
「どうなるかわかったか?」
「わかりました。やめてください。」
「これで高いところから降ろされたらどうなるかわかるか?」
「尻が裂けます。やめてください。お願いします。なんでもしますから許してください。」
「ほう。何でもか...奴隷になれと言われてもか?」
「いや、それは...」
「釣りあげて落とせ。」と男は使用人に命令した。Hは天井に吊り上げられた。
「いや、や、やめてください。それだけはやめてください。許してください。」
「まだ許す気にはなれんのだよ。大体お前は何人も騙してきたんだろ?」
「はい、そうです。ごめんなさい。もうしません。許してください。なんでもします。」
「さっき断ったじゃないか。」
「本当に何でもします。」
「奴隷になるか?」
「はい。なります。」とHが言うと、Hは男たちの胸の高さまで降ろされた。
「あれを用意しろ。」と男は使用人に命令した。
使用人は男に器具を用意した。
「痛っ」Hは鋭い針で両方の乳首にピアスを付けられた。おまけにまだ痛むピアスに鎖がつけられた。鎖が揺れるだけでも痛む。
「俺の奴隷の証だ。他の奴にはついていない。奴隷お前だけのだ。」
「じゃあ他のは?」
「下僕だ。お前は下僕以下の存在ってことだ。要は俺の玩具だ。どうせお前は犯罪者だ下僕にはなれない。気に入れば、ペットぐらいにはしてやろう。」
男は、ゴム手袋をつけると、Hのイチモツを慣れた手つきで鉄の器具で拘束した。
「貞操帯だ。」
「はっ?」
「勝手なことはさせない。俺の奴隷だからな。」
奴隷とは性的な意味だったのだ。
もう、遅かった。というか、ほかの選択肢はなかった。
男はHの尻にそっと触れた。Hは驚き、身をよじらせたが無駄だった。男の指が肛門の入り口に入ろうとした。必死になって肛門を閉じようとしたが、しばらくとがったところに座らされて感覚がマヒしたためか、容易く侵入された。
「やめろっ!気持ち悪い」
「じゃあ、天井からあれに落としてやろう。もう二度と普通の生活は送れんだろうな。」
「それだけはやめてください」
「何でもするといっただろ?それに奴隷になるとも言った。主人に従え。ほら、力を抜け。」
男はHの肛門に指を入れると、指を前後させたり回転させたりした。
「ああっ...」自分の指も入れたことがないところに知らない男の指が入れられたショックで情けない声が出た。
異物感がひどく不快であったが、抵抗すれば何をされるのかわかりきっている。
Hは抵抗を辞めたが、彼の眼には涙が浮かんでいた。
「さあ、もっと楽な姿勢にしてやろう。」
Hは天井から降ろされたが、次は、尻を突き出した四つ這いの姿勢で拘束されてしまった。しかし、大きな抱き枕に覆いかぶさる感じでさっきよりもかなり楽な姿勢だった。
ふたたびHの肛門に男の指が滑り込まされた。
「んっ...」
便秘の時のような異物感は一度や二度ではなれない。
「なんだ?抵抗しないのか?」
「...」口には出さなかったが、異物感は少しずつ快感に変わり始めていた。
「ほれ。力を抜け。」というと男は複数の指を一気に挿入した。
「ああっ...痛い」
「力を抜けといっただろ。もっとお前のアナで遊んでやろう。」そういうと男は下僕に合図をした。
下僕はよくわからない細い道具が並んだ盆が乗ったカートを持ってきた。
「お前、選んでいいぞ。」と男はHに言った。
Hは機械が入っていなさそうな、丸い球が並んだものを選んだ。
「上級者だな。もちろん、最後のが入るまでやるからな。」と男は嘲笑いながら言った。
(続く)
男は10畳ぐらいの部屋に足と胴を中吊りにされていた。
胴と足はそれぞれ別の壁に滑車でつながれており、身動きが取れなかった。手は後手で縛られ使えないようにされていた。
さながらクモの巣にかかった虫けらのようであった。
Hは首と背中の痛みで目を覚ました。
「何だよ、これ」Hは重い頭をもとの位置に戻した。
動かない。宙づりにされている。しかも全裸。この異常な事態に脳の処理が追い付かなかった。
そんなに高い位置ではなかったがHは宙づりにされていた。
「どうなってんだよ。」Hは身をよじらせたが状況がよくなる気配はなかった。
窓のない部屋はどれだけ叫んでも、声が壁に吸い込まれていった。
Hは疲れ果て、おとなしくなった。
確かに悪いことはしていた。
詐欺の受け子として電話を掛けて、見知らぬ人の息子の代理人とやらになりきっていた。
今回もうまくいったはずだった。
家にはいかなかったが、裏路地の車でお金を渡すって言われたから行って…
「そこから記憶がない…
ああ、何で裏路地に呼ばれるんだよ...おかしいよな...普通そんなとこに呼ばないよな...何で気づかなかったんだろう...
でも、いくら犯罪だからってこんな仕打ちが許されるわけないだろ...」とHは感情的になり、号泣した。
Hは泣きじゃくり、いくら時間がたったかわからないが、拘束されている上、宙づりの身体はしびれていた。
急にドアが開き、表情のない仮面で顔を隠した男が入ってきた。それに、子分たちを連れていた。
その子分たちは、屋敷の使用人のような恰好をしていたが、股間にむき出しの立派な偽物が生えていた。
使用人はゴム製のマスクなのか、全員同じ顔で表情がなかった。一人だけ女の格好のもいたがそいつも偽のものが生えていた。
Hは異様な格好の人間が現れ固まっていた。
でも、たしかに車の人物の顔のような気がした。
「詐欺師が騙された気分はどうだね?」と男が言った。
「何をする気だよ。」とHは怒りをあらわにしながら男たちに叫んだ。
「拷問さ。」
「これが何だかわかるかね?」男は三角錐の台を指さして見せた。
「わからねえよ。」
「ユダのゆりかごっていうんだ。とがってるだろ?これに座るとどうなるかわかるか?」
「わからねえよ。おろせよ。しびれて痛いんだよ」
「しびれなんて言ってられなくなるさ。おろせとな。ほら下ろしてやれ。」男は使用人に命令した。
Hは徐々に天井から降ろされ、三角錐に座らされた。
「ゆりかごだからな。揺らしてやれ。」
「痛っ...ああっ...尻が裂けるっ...」Hは身をよじらせたが自分の足より低くなった尻を自力で上げることなどできず、ただ叫んで痛みを訴えることしかできなかった。
「どうなるかわかったか?」
「わかりました。やめてください。」
「これで高いところから降ろされたらどうなるかわかるか?」
「尻が裂けます。やめてください。お願いします。なんでもしますから許してください。」
「ほう。何でもか...奴隷になれと言われてもか?」
「いや、それは...」
「釣りあげて落とせ。」と男は使用人に命令した。Hは天井に吊り上げられた。
「いや、や、やめてください。それだけはやめてください。許してください。」
「まだ許す気にはなれんのだよ。大体お前は何人も騙してきたんだろ?」
「はい、そうです。ごめんなさい。もうしません。許してください。なんでもします。」
「さっき断ったじゃないか。」
「本当に何でもします。」
「奴隷になるか?」
「はい。なります。」とHが言うと、Hは男たちの胸の高さまで降ろされた。
「あれを用意しろ。」と男は使用人に命令した。
使用人は男に器具を用意した。
「痛っ」Hは鋭い針で両方の乳首にピアスを付けられた。おまけにまだ痛むピアスに鎖がつけられた。鎖が揺れるだけでも痛む。
「俺の奴隷の証だ。他の奴にはついていない。奴隷お前だけのだ。」
「じゃあ他のは?」
「下僕だ。お前は下僕以下の存在ってことだ。要は俺の玩具だ。どうせお前は犯罪者だ下僕にはなれない。気に入れば、ペットぐらいにはしてやろう。」
男は、ゴム手袋をつけると、Hのイチモツを慣れた手つきで鉄の器具で拘束した。
「貞操帯だ。」
「はっ?」
「勝手なことはさせない。俺の奴隷だからな。」
奴隷とは性的な意味だったのだ。
もう、遅かった。というか、ほかの選択肢はなかった。
男はHの尻にそっと触れた。Hは驚き、身をよじらせたが無駄だった。男の指が肛門の入り口に入ろうとした。必死になって肛門を閉じようとしたが、しばらくとがったところに座らされて感覚がマヒしたためか、容易く侵入された。
「やめろっ!気持ち悪い」
「じゃあ、天井からあれに落としてやろう。もう二度と普通の生活は送れんだろうな。」
「それだけはやめてください」
「何でもするといっただろ?それに奴隷になるとも言った。主人に従え。ほら、力を抜け。」
男はHの肛門に指を入れると、指を前後させたり回転させたりした。
「ああっ...」自分の指も入れたことがないところに知らない男の指が入れられたショックで情けない声が出た。
異物感がひどく不快であったが、抵抗すれば何をされるのかわかりきっている。
Hは抵抗を辞めたが、彼の眼には涙が浮かんでいた。
「さあ、もっと楽な姿勢にしてやろう。」
Hは天井から降ろされたが、次は、尻を突き出した四つ這いの姿勢で拘束されてしまった。しかし、大きな抱き枕に覆いかぶさる感じでさっきよりもかなり楽な姿勢だった。
ふたたびHの肛門に男の指が滑り込まされた。
「んっ...」
便秘の時のような異物感は一度や二度ではなれない。
「なんだ?抵抗しないのか?」
「...」口には出さなかったが、異物感は少しずつ快感に変わり始めていた。
「ほれ。力を抜け。」というと男は複数の指を一気に挿入した。
「ああっ...痛い」
「力を抜けといっただろ。もっとお前のアナで遊んでやろう。」そういうと男は下僕に合図をした。
下僕はよくわからない細い道具が並んだ盆が乗ったカートを持ってきた。
「お前、選んでいいぞ。」と男はHに言った。
Hは機械が入っていなさそうな、丸い球が並んだものを選んだ。
「上級者だな。もちろん、最後のが入るまでやるからな。」と男は嘲笑いながら言った。
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