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イキたくないだって?じゃあ希望に応えてやるよ
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俺は3日の出張を終えて、急いで恋人の待つマンションに向かっていた。
ずっと俺の片思いだと思っていたのが、実は両思いだと判明して付き合って4ヶ月。そこからなんやかんやあって、同棲して1ヶ月の俺達は、当たり前だけどまだアッチの方も旺盛。3日会えないだけで俺はもう頭が爆発しそうだった。
「頑張って仕事片付けて、1本早い新幹線に乗れたんだから、俺えらい」
本当は新幹線を早めたときに連絡を入れようかと思ったけど、ちょっとだけいたずら心が湧いてこっそり帰ってきたんだ。
玄関前でそっと鍵を取り出すと、音を立てないように鍵穴に差し込んでゆっくりと回す。
きっと俺の可愛いアイツは嬉しそうに料理かなんかしているはずだと、自宅にも拘わらず忍び足でリビングに向かった。
「あれ……?」
キッチンで鼻歌でも歌っているだろうと思っていた予想は外れ、カウンターキッチンの見えるリビングはガランとしていた。
どういうことだろうと、コソコソ入ってきたのも忘れて寝室に向かうと、そこにはちんこを握っている恋人がいた。
「ひゃっ! 瑛斗、な……なんで?」
「何してるんだろうなぁ? 東司」
俺が今日帰ってくるってわかっていて、オナニーしてるとか本気で意味がわからない。
え、俺とのセックスってそんなに物足りないか? いつもヒィヒィ言ってるのは嘘だったのか?
そんなことが頭の中をぐるぐるする。
「ちがっ……これは」
「東司、お前、俺としたくなくて抜こうとしてたわけ?」
「だ、だから、違くて……」
しどろもどろで視線を彷徨わせている東司に少し苛ついた。俺はそのまま東司を押し倒して馬乗りになると、東司のシャツをそのまま上にたくし上げる。
でも完全に脱がしてなんかやらない。手首に引っかかったシャツは予想通り手枷のように東司の自由を奪った。
「ま、って」
「俺がお前に早く会いたくて、触れたくて急いで帰ってきたっていうのに、こんなことしてるなんてさぁ」
「だから! 違うんだってば! ……い、つも、瑛斗にイカされてばっかで、すぐ出ちゃうから……だから」
「へーぇ? イキたくないって?」
イキまくってる東司を見るのも俺を満足させる要因のひとつだ。それを勝手に奪おうとするなんて。
「そんなにイキたくないなら……」
──シュル
俺は勢い良くネクタイを外して、むき出しになった東司のちんこを玉ごと握った。
「ひっ」
今までこんな乱暴に東司の陰部に触れたことがなかったからか、東司が小さく悲鳴を上げる。
俺は東司のちんこを玉ごとネクタイできつく縛り上げ、長いネクタイをぐるぐるとちんこに巻き付けた。俺のお気に入りのシルクのナロータイは、細身のせいかきゅっと食い込んでいる。
「や……きつい、こわい……やめ……」
「イキたくないんだもんなぁ?」
ぎゅっと目を閉じて首を振っている東司は、いつもの可愛らしい様子と違って身を硬くして怯えている。でも……それが、妙に俺をゾクゾクとさせた。
いつものように身体中に唇を這わせると、怯えているはずの東司が小さく声をあげて身体を震わせた。怖いと言いつつも、刺激に素直に反応してしまうようだ。そう変えたのは俺だけど。
小さな胸の突起を甘噛すれば東司の腰が跳ねる。
「あっ、あっ! だめだぁ……いたい」
怯えて小さく縮こまっていたちんこはゆるく立ち上がっている。小さいときに縛り上げたからきついのだろう。
でもイキたくないって言ったのは東司だから、それは見ないふりをして愛撫を続けた。ローションを豪快に身体中に垂らして、ヌルヌルと触りまくる。いつも俺を美味しそうに咥えこむ小さな窄まりも指を差し込めば東司が身を捩った。
「だめだってばぁ」
「ご希望どおりイカないで済むだろ?」
「やだぁ」
くちゅくちゅと音を立てながら、狭い穴に指を出し入れしたり、中を擦ったりしていると東司が涙目で訴えてくる。でも、そんなの知らない。
「良かったなぁ? 気持ちいいけどイカないで済んで」
俺は東司の膝裏に手を差し込んでがっつりとそこを開いてやった。さっきまで俺の指でほぐしていた穴はヒクヒクと俺を誘ってくる。ローションを足せば、俺専用の穴が期待に震える。
いつもは東司の様子を見ながらゆっくり挿入しているけど、今日はそんなこと考えてやらない。俺はちょっとばかし傷ついたんだからな。
穴に自分のちんこを擦り付けると一気に奥まで貫く。
「ああああああっ」
「く……きつ」
中のひだがまだ完全にほぐれてないから、抵抗があって中が狭い。それに入口もいつもより硬い気がする。
なのに、東司のちんこがギンギンになっているのが視界に入る。フルボッキしたからか、縛ったネクタイが食い込んでいて、見ているこっちがちょっと痛い。
「へぇ、興奮してるんだな」
「ちが……ちが……」
こんなになってるじゃんとちんこを弾いてやれば、東司が悲鳴を上げた。
ああ、可愛い。東司はどんな姿でも可愛いんだな……。
そう思いながら腰を打ち付けてやると、東司がとうとう泣き出した。でも俺は、東司のだんだんと蕩けてくる内側を味わって、東司のイイところを突いて擦ってこねくり回した。乳首についていたローションが乾きだしていたから、唾液を足して高速で嬲ってやればビクビクとしている。
「や、もう、イキたい! イキたい!」
「イキたくないからオナニーしようとしていたくせに」
「無理! 瑛斗に触られたらイカないの無理! もうわかったからぁぁ」
そうは言われても、俺はこのセックスにもノッてきちゃってるしな。ローションでヌルヌルしているネクタイで、東司のちんこを擦ってやると一段と悲鳴が大きくなった。特に亀頭やカリ首のところは刺激が強すぎるのか暴れてしょうがない。
「はは! すっげ……」
ローションガーゼってやつがあるらしいけど、ローションネクタイも相当キてるのか? 鈴口がパクパクしてかなりしんどそうだ。
「イキたい……お願い、許し、て……もうしないから」
「いやぁ、自分でしたことの責任は取らないとなぁ?」
でも確かに、ちんこがいつもより赤黒く見えて少しばかり怖いか……。ちんこに巻き付けたネクタイをこすりつけながら外してやる。とは言っても、玉ごと縛った根本はそのままだ。
「腕! 腕もとってぇ……これやだぁ」
「そうかなぁ、こんなビンビンにさせといて?」
もう一度ちんこを弾くと東司の眦から大粒の涙がこぼれた。さすがにマジ泣きを始めた東司を見て、腕は自由にしてやった。自由になった途端ちんこに手を伸ばそうとしたから、その手は叩いてやったけどな。
「だ、だって、これじゃイケない……お願い、とって」
「だーめ」
またユサユサと東司を揺さぶれば、甘いというよりはうめき声を上げ続ける。涙と少し鼻水も混じってるけど、そのグシャグシャの顔がやたらそそる。
東司の亀頭がテカテカして、いつもより充血しているのがわかる。鈴口をグリグリと指でこねると、より一層ちんこが硬くなった。
「あ……も、だめ……」
腰がガクガクして声の調子が少し変わったのがわかって、これは限界なんだなと思った俺は予告もなくネクタイを外してやった。
「ひぁっ! あああああああああああっ──!」
せき止められていたモノが一気に放出されたのか、勢いよく白濁が飛び散る。東司の中も信じられないくらいうねって入口も食いちぎるかってくらい収縮している。
「あー、ちくしょ。俺もイクからな」
俺の声なんか届かないくらいガクガクしている東司に、ラストスパートのごとく叩きつけて俺も射精した。
俺が落ち着いて、大人しくなった東司を見ると失神させてしまっていた。……やっちまったな、とは思うものの今までと違う充足感があるのも事実だ。
「ばーか。お前があんなことするからだぞ」
意識のない東司に話しかける。でも……心のどこかでこれで振られたらどうしようって、今さら怖くなってきた。今まで、大事に大事にしてきたのに、なにやってんだ俺。
東司の身体を拭いてやりつつ、ちんこを観察するけど、特に擦り切れてはいないようで安心した。
このまま寝かせてやるべきか悩んでいると、東司が小さく身じろぎして薄く目が開いた。
「……んぅ、瑛斗……」
「東司、悪かったな」
「ううん……オレもデリカシーなかった。ごめんね?」
東司はぎゅっと俺に抱きついてくる。良かった、振られるのは回避できそうだ。
ぽんぽんと頭を撫でてやると、また涙目で俺を見てくる。
「瑛斗が嫌なんじゃない。イキたくないわけでもなくて……いつもオレばっかすぐイッちゃうから、瑛斗をもっと気持ちよくさせられるようになりたかっただけなんだ。でも……瑛斗に嫌な思いさせた、ごめんなさい」
「ん。俺は東司がイクの見るのも好きなんだ。いっぱい俺ので気持ちよくなってるって証拠だから興奮する」
「ほんと?」
「ああ。でも、今日のも、興奮したけど」
むぅと唇を突き出す東司のその唇とつまんでやる。
「ひゃめやお、ふあいおん」
「何言ってるかわっかんねぇ」
可愛いなと東司にキスをして、2人でシャワーを浴びた。
東司は少しふらつきながらも、俺の手を引いてキッチンへ向かう。
「瑛斗、お腹すいてるよね。オレ、料理してたんだよ」
「だろうとは思ってたけど。オナニーしてたよな」
「その前の話!」
そう言うと、東司は冷蔵庫からすでに具材を入れてある鉄のフライパン──スキレットというらしい──を取り出して、オーブンに入れた。焼けるまで、他の支度をしちゃうからと手際よく動いているのは流石だ。
これでも、俺と付き合ってから料理を始めたというんだから敵わない。
「……あ、の……オレも、たまになら、ああいうのもいいよ?」
焼き上がった料理の入ったスキレットをテーブルに置きながら、恥ずかしげに言う東司は真っ赤だ。
「へぇ。たまに、ねぇ?」
新たな扉が開いちゃったらしい東司は「たまに……だよ」と言いながらもじもじしている。そういう俺も、東司のあの泣き顔がフラッシュバックして、また勃起しそうだ。
──さて、次はいつ縛ってやろうか。
俺は料理を頬張りながら計画を練るのだった……。
【おわり】
ずっと俺の片思いだと思っていたのが、実は両思いだと判明して付き合って4ヶ月。そこからなんやかんやあって、同棲して1ヶ月の俺達は、当たり前だけどまだアッチの方も旺盛。3日会えないだけで俺はもう頭が爆発しそうだった。
「頑張って仕事片付けて、1本早い新幹線に乗れたんだから、俺えらい」
本当は新幹線を早めたときに連絡を入れようかと思ったけど、ちょっとだけいたずら心が湧いてこっそり帰ってきたんだ。
玄関前でそっと鍵を取り出すと、音を立てないように鍵穴に差し込んでゆっくりと回す。
きっと俺の可愛いアイツは嬉しそうに料理かなんかしているはずだと、自宅にも拘わらず忍び足でリビングに向かった。
「あれ……?」
キッチンで鼻歌でも歌っているだろうと思っていた予想は外れ、カウンターキッチンの見えるリビングはガランとしていた。
どういうことだろうと、コソコソ入ってきたのも忘れて寝室に向かうと、そこにはちんこを握っている恋人がいた。
「ひゃっ! 瑛斗、な……なんで?」
「何してるんだろうなぁ? 東司」
俺が今日帰ってくるってわかっていて、オナニーしてるとか本気で意味がわからない。
え、俺とのセックスってそんなに物足りないか? いつもヒィヒィ言ってるのは嘘だったのか?
そんなことが頭の中をぐるぐるする。
「ちがっ……これは」
「東司、お前、俺としたくなくて抜こうとしてたわけ?」
「だ、だから、違くて……」
しどろもどろで視線を彷徨わせている東司に少し苛ついた。俺はそのまま東司を押し倒して馬乗りになると、東司のシャツをそのまま上にたくし上げる。
でも完全に脱がしてなんかやらない。手首に引っかかったシャツは予想通り手枷のように東司の自由を奪った。
「ま、って」
「俺がお前に早く会いたくて、触れたくて急いで帰ってきたっていうのに、こんなことしてるなんてさぁ」
「だから! 違うんだってば! ……い、つも、瑛斗にイカされてばっかで、すぐ出ちゃうから……だから」
「へーぇ? イキたくないって?」
イキまくってる東司を見るのも俺を満足させる要因のひとつだ。それを勝手に奪おうとするなんて。
「そんなにイキたくないなら……」
──シュル
俺は勢い良くネクタイを外して、むき出しになった東司のちんこを玉ごと握った。
「ひっ」
今までこんな乱暴に東司の陰部に触れたことがなかったからか、東司が小さく悲鳴を上げる。
俺は東司のちんこを玉ごとネクタイできつく縛り上げ、長いネクタイをぐるぐるとちんこに巻き付けた。俺のお気に入りのシルクのナロータイは、細身のせいかきゅっと食い込んでいる。
「や……きつい、こわい……やめ……」
「イキたくないんだもんなぁ?」
ぎゅっと目を閉じて首を振っている東司は、いつもの可愛らしい様子と違って身を硬くして怯えている。でも……それが、妙に俺をゾクゾクとさせた。
いつものように身体中に唇を這わせると、怯えているはずの東司が小さく声をあげて身体を震わせた。怖いと言いつつも、刺激に素直に反応してしまうようだ。そう変えたのは俺だけど。
小さな胸の突起を甘噛すれば東司の腰が跳ねる。
「あっ、あっ! だめだぁ……いたい」
怯えて小さく縮こまっていたちんこはゆるく立ち上がっている。小さいときに縛り上げたからきついのだろう。
でもイキたくないって言ったのは東司だから、それは見ないふりをして愛撫を続けた。ローションを豪快に身体中に垂らして、ヌルヌルと触りまくる。いつも俺を美味しそうに咥えこむ小さな窄まりも指を差し込めば東司が身を捩った。
「だめだってばぁ」
「ご希望どおりイカないで済むだろ?」
「やだぁ」
くちゅくちゅと音を立てながら、狭い穴に指を出し入れしたり、中を擦ったりしていると東司が涙目で訴えてくる。でも、そんなの知らない。
「良かったなぁ? 気持ちいいけどイカないで済んで」
俺は東司の膝裏に手を差し込んでがっつりとそこを開いてやった。さっきまで俺の指でほぐしていた穴はヒクヒクと俺を誘ってくる。ローションを足せば、俺専用の穴が期待に震える。
いつもは東司の様子を見ながらゆっくり挿入しているけど、今日はそんなこと考えてやらない。俺はちょっとばかし傷ついたんだからな。
穴に自分のちんこを擦り付けると一気に奥まで貫く。
「ああああああっ」
「く……きつ」
中のひだがまだ完全にほぐれてないから、抵抗があって中が狭い。それに入口もいつもより硬い気がする。
なのに、東司のちんこがギンギンになっているのが視界に入る。フルボッキしたからか、縛ったネクタイが食い込んでいて、見ているこっちがちょっと痛い。
「へぇ、興奮してるんだな」
「ちが……ちが……」
こんなになってるじゃんとちんこを弾いてやれば、東司が悲鳴を上げた。
ああ、可愛い。東司はどんな姿でも可愛いんだな……。
そう思いながら腰を打ち付けてやると、東司がとうとう泣き出した。でも俺は、東司のだんだんと蕩けてくる内側を味わって、東司のイイところを突いて擦ってこねくり回した。乳首についていたローションが乾きだしていたから、唾液を足して高速で嬲ってやればビクビクとしている。
「や、もう、イキたい! イキたい!」
「イキたくないからオナニーしようとしていたくせに」
「無理! 瑛斗に触られたらイカないの無理! もうわかったからぁぁ」
そうは言われても、俺はこのセックスにもノッてきちゃってるしな。ローションでヌルヌルしているネクタイで、東司のちんこを擦ってやると一段と悲鳴が大きくなった。特に亀頭やカリ首のところは刺激が強すぎるのか暴れてしょうがない。
「はは! すっげ……」
ローションガーゼってやつがあるらしいけど、ローションネクタイも相当キてるのか? 鈴口がパクパクしてかなりしんどそうだ。
「イキたい……お願い、許し、て……もうしないから」
「いやぁ、自分でしたことの責任は取らないとなぁ?」
でも確かに、ちんこがいつもより赤黒く見えて少しばかり怖いか……。ちんこに巻き付けたネクタイをこすりつけながら外してやる。とは言っても、玉ごと縛った根本はそのままだ。
「腕! 腕もとってぇ……これやだぁ」
「そうかなぁ、こんなビンビンにさせといて?」
もう一度ちんこを弾くと東司の眦から大粒の涙がこぼれた。さすがにマジ泣きを始めた東司を見て、腕は自由にしてやった。自由になった途端ちんこに手を伸ばそうとしたから、その手は叩いてやったけどな。
「だ、だって、これじゃイケない……お願い、とって」
「だーめ」
またユサユサと東司を揺さぶれば、甘いというよりはうめき声を上げ続ける。涙と少し鼻水も混じってるけど、そのグシャグシャの顔がやたらそそる。
東司の亀頭がテカテカして、いつもより充血しているのがわかる。鈴口をグリグリと指でこねると、より一層ちんこが硬くなった。
「あ……も、だめ……」
腰がガクガクして声の調子が少し変わったのがわかって、これは限界なんだなと思った俺は予告もなくネクタイを外してやった。
「ひぁっ! あああああああああああっ──!」
せき止められていたモノが一気に放出されたのか、勢いよく白濁が飛び散る。東司の中も信じられないくらいうねって入口も食いちぎるかってくらい収縮している。
「あー、ちくしょ。俺もイクからな」
俺の声なんか届かないくらいガクガクしている東司に、ラストスパートのごとく叩きつけて俺も射精した。
俺が落ち着いて、大人しくなった東司を見ると失神させてしまっていた。……やっちまったな、とは思うものの今までと違う充足感があるのも事実だ。
「ばーか。お前があんなことするからだぞ」
意識のない東司に話しかける。でも……心のどこかでこれで振られたらどうしようって、今さら怖くなってきた。今まで、大事に大事にしてきたのに、なにやってんだ俺。
東司の身体を拭いてやりつつ、ちんこを観察するけど、特に擦り切れてはいないようで安心した。
このまま寝かせてやるべきか悩んでいると、東司が小さく身じろぎして薄く目が開いた。
「……んぅ、瑛斗……」
「東司、悪かったな」
「ううん……オレもデリカシーなかった。ごめんね?」
東司はぎゅっと俺に抱きついてくる。良かった、振られるのは回避できそうだ。
ぽんぽんと頭を撫でてやると、また涙目で俺を見てくる。
「瑛斗が嫌なんじゃない。イキたくないわけでもなくて……いつもオレばっかすぐイッちゃうから、瑛斗をもっと気持ちよくさせられるようになりたかっただけなんだ。でも……瑛斗に嫌な思いさせた、ごめんなさい」
「ん。俺は東司がイクの見るのも好きなんだ。いっぱい俺ので気持ちよくなってるって証拠だから興奮する」
「ほんと?」
「ああ。でも、今日のも、興奮したけど」
むぅと唇を突き出す東司のその唇とつまんでやる。
「ひゃめやお、ふあいおん」
「何言ってるかわっかんねぇ」
可愛いなと東司にキスをして、2人でシャワーを浴びた。
東司は少しふらつきながらも、俺の手を引いてキッチンへ向かう。
「瑛斗、お腹すいてるよね。オレ、料理してたんだよ」
「だろうとは思ってたけど。オナニーしてたよな」
「その前の話!」
そう言うと、東司は冷蔵庫からすでに具材を入れてある鉄のフライパン──スキレットというらしい──を取り出して、オーブンに入れた。焼けるまで、他の支度をしちゃうからと手際よく動いているのは流石だ。
これでも、俺と付き合ってから料理を始めたというんだから敵わない。
「……あ、の……オレも、たまになら、ああいうのもいいよ?」
焼き上がった料理の入ったスキレットをテーブルに置きながら、恥ずかしげに言う東司は真っ赤だ。
「へぇ。たまに、ねぇ?」
新たな扉が開いちゃったらしい東司は「たまに……だよ」と言いながらもじもじしている。そういう俺も、東司のあの泣き顔がフラッシュバックして、また勃起しそうだ。
──さて、次はいつ縛ってやろうか。
俺は料理を頬張りながら計画を練るのだった……。
【おわり】
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