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情報収集の旅へ
212.なんとなく把握した
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それからは、おばさん──タニアさんっていうんだって──が、俺のお腹が空くたびにイモ粥を持ってきてくれた。しかも、毎回味が違う。俺が塩を頼んじゃったからかと思ったけど、段階を追って少しずつ味が濃くなっていったんだ。
「イクミさん、慣れてきた?」
「うん」
昨日目が覚めてからは、そうやってこまめにイモ粥を食べさせられていたんだけど、消化がいいのかすぐお腹が空くし、お腹がすく頃には薄皮が剥けていくように身体が楽になっていったんだよね。
「これはうちの集落の特別薬を使った療養食なのよ」
「薬を? でも、変な味しなかったよ。香りは少ししたけど」
「このイモと合わせると味が消えるの。面白いでしょ? 病人は受け付けない味もあるから味が消えるのはちょうどいいのよ」
「これ、カロイモじゃなかった」
「そうよ。この辺りでだけ採れるイモなの」
今は自分で器も匙も持って食べられるようになったんだけど、タニアさんは食事中はずっと俺のそばにいてくれる。サディさんとは違うお母さん感があって、俺はすぐに頼るようになったんだよな。だってこんなふうに体調崩すことも、ふぅふぅした食べ物を食べさせてくれるような看病されることも子どものとき以来だし……。
「薄味から始めたのは絶食してた胃を慣らすのもあるけど、外から来た人だから急にうちの薬をたくさん取ったら反応が出ちゃうと思って、薬は少しずつ混ぜていったの。ヴァンさんとルイさんには説明しておいたけど、そろそろ原液の薬を飲んでも大丈夫と思うわよ」
「でも俺、だいぶ元気になったけど」
「昨日に比べたらでしょ。今戦おうとしてもかなりつらいと思うわよ?」
「そっか。タニアさんが言うならわかった」
持ってくるわねとタニアさんは部屋から出ていく。俺はまだこの部屋から、というか布団から出してもらえないんだよね。それにしても、怪我じゃないからサディさんの薬は使えないのはわかったけど、ここには病気みたいなのに効く薬があるってことか。すごいな……。俺がこの世界に来てからこの種類の薬は初めて見たもん。
「お待たせ。原液は少し飲みにくいと思うわ。でも我慢してね」
「飲みにくいのかぁ……」
いや、見てわかる……今まで食事に使っていた器に入っている緑の液体……薬って聞いてなかったら毒かと思うようなやつだもん。
俺が飲むのをためらっていると、タニアさんとルイとヴァンが口も開かずにずっと見てるから、勇気を出して一気飲みした。
「うあああ……みずぅ」
口の中と鼻腔いっぱいに広がるえぐみに、俺は思わず水を出し──。
「あっ、イクミまっ」
どぱっと水柱が上がって、俺とタニアさん……というか布団まで一帯がびっちょびちょになった。
「な……な……」
「こら! 許可なく魔法使うなんて!」
「ヴァン、なにこれぇ」
「まず乾かすからイクミは何もしない! めっ!」
ヴァンが広範囲に魔法を使ってくれて、俺とタニアさんからも布団からも滴る水が取り除かれて、ふんわりと乾燥された。俺は何が起こったんだってびっくりしすぎて、口の中のえぐみなんかどっかいっちゃったよ。
「いいのよ、気にしないで。元気になってきた証拠じゃない」
「でも……ごめんなさい。なんであんな」
「魔力量の問題でしょうねぇ」
「あ……タニアさん、まだ」
ヴァンがタニアさんに話しかけると、「あら、そうね」とタニアさんは曖昧に笑って長老を呼んでくると出ていった。なんか、俺の知らないことがたくさんありそう。
タニアさんはすぐ戻ってきて、あのおじいさんと一緒だった。おじいさんが長老さんだったのか。
「ふむ。回復がかなり早いようじゃ」
「タニアさんの看病のおかげです。ありがとうございます」
「おまえさんは何が起こったか覚えているかの?」
「実はあまり……確か、花を見ようとしてたはず……」
「そうじゃ。それは沼アソールという魔物なんじゃよ」
あのバラが? ていうか、植物の魔物なんていたの?
びっくりしてルイとヴァンを見ると、2人も困ったような落ち込んだような変な表情をしていた。特にルイなんて見たことないような顔だ。
「ごめんね、イクミ。魔物の気配がなかったんだ……」
「俺も迂闊に大丈夫と言ってしまった。すまない」
「や、やめてよ! 誰も悪くないじゃん」
悪いとしたら、むしろひとりで走り出した俺だもん。
それで、長老さんの話を聞いて『魔力が少ないものを選んで捕獲攻撃する魔物』がいるって知った。
当たり前だけど、ルイとヴァンはもうその話を聞いていて、2人は村の近くの坑道のスライムもきっとそうだったんだって話してくれた。そういうことか……普通の人は引っかからないのに俺は引っかかってるのか。
「それなら、なおさらしょうがないよ。2人にはわからないってことだもん。これからは注意するしかないよね」
「あ、いや……もう平気だよ」
「?」
「あとで話すからね」
長老さんからあのバラ魔物の話を続けて聞いた。俺はその魔物に養分として使われるために、幻覚を見させられたまま取り込まれかけていたってことか。あの時間の感覚がおかしくなったみたいなのはそういうことだったんだ……。ていうか、俺が養分……怖っ。
「おまえさんが、弓を身体にかけていたから、比較的軽症だったんじゃと思うがのぅ」
「え、あっ! 弓ちゃんは!?」
「大丈夫だよ。無傷」
「よかったぁ……」
村長から借りたアーティファクトだし、それ以上に俺が戦うのにすごく力を貸してくれる大事な武器だもん。今まで思い出さなかったのは申し訳ないけど……。そうか、弓ちゃんは戦う以外でも俺を助けてくれたのか。
「それと、ここがなんなのか気になっているんでは? ここは森の中の隠れ里とでも言えばいいじゃろうか」
「森の中とは思ってなかった……」
「私たちは秘薬を受け継いでいる一族だったのよ」
だった? 過去形なのかな。俺の飲まされた薬だってすごかったんじゃないかなぁなんて思ってたら、そのへんの説明をしてくれた。
昔はそこそこ大きな一族で、森の中心で人知れず栄えていた感じだったけど、今は人数も減ってしまって、集落を守る男たち以外は森の外に行くことも多いらしい。効果を弱めた薬を売りにいって外貨を稼ぐこともしていて、だからすでに共通語しか話せないものも増えて、秘薬の作り方が失われていってるんだって。
「ここでは薬を作るのは女だけなのよ。女系で受け継ぐ中で言葉の移り変わりや素材の変化で作れない薬が増えたの」
「そうなんだ……もったいないね」
「この森でしか採れない素材が多いから、私たちは森からは出られないのよ。薬が作れるからそれでいいんだけれどね。こうやって隠れて暮らしていれば安心だもの。でも、外から人が来て助けを求められるとは思ってなかったわね」
隠れ里ってことは、ムル村みたいなもんだもんな。それを探し出しちゃう2人もすごいけど。
「ヴァンさんとルイさんが必死の形相すぎて、すぐ受け入れちゃったわよ」
「もう、その話は勘弁してよ、タニアさん」
「実際必死だったからな」
「ご……ごめん」
「謝らなくていいのよ。いい仲間がいて良かったわね」
長老さんとタニアさんからそんな話を説明されて、俺がどうしてこうなったのかは一応把握できた。ていうか、結構やばかったんじゃないかな……実感があまりないけど。
「イクミさん、慣れてきた?」
「うん」
昨日目が覚めてからは、そうやってこまめにイモ粥を食べさせられていたんだけど、消化がいいのかすぐお腹が空くし、お腹がすく頃には薄皮が剥けていくように身体が楽になっていったんだよね。
「これはうちの集落の特別薬を使った療養食なのよ」
「薬を? でも、変な味しなかったよ。香りは少ししたけど」
「このイモと合わせると味が消えるの。面白いでしょ? 病人は受け付けない味もあるから味が消えるのはちょうどいいのよ」
「これ、カロイモじゃなかった」
「そうよ。この辺りでだけ採れるイモなの」
今は自分で器も匙も持って食べられるようになったんだけど、タニアさんは食事中はずっと俺のそばにいてくれる。サディさんとは違うお母さん感があって、俺はすぐに頼るようになったんだよな。だってこんなふうに体調崩すことも、ふぅふぅした食べ物を食べさせてくれるような看病されることも子どものとき以来だし……。
「薄味から始めたのは絶食してた胃を慣らすのもあるけど、外から来た人だから急にうちの薬をたくさん取ったら反応が出ちゃうと思って、薬は少しずつ混ぜていったの。ヴァンさんとルイさんには説明しておいたけど、そろそろ原液の薬を飲んでも大丈夫と思うわよ」
「でも俺、だいぶ元気になったけど」
「昨日に比べたらでしょ。今戦おうとしてもかなりつらいと思うわよ?」
「そっか。タニアさんが言うならわかった」
持ってくるわねとタニアさんは部屋から出ていく。俺はまだこの部屋から、というか布団から出してもらえないんだよね。それにしても、怪我じゃないからサディさんの薬は使えないのはわかったけど、ここには病気みたいなのに効く薬があるってことか。すごいな……。俺がこの世界に来てからこの種類の薬は初めて見たもん。
「お待たせ。原液は少し飲みにくいと思うわ。でも我慢してね」
「飲みにくいのかぁ……」
いや、見てわかる……今まで食事に使っていた器に入っている緑の液体……薬って聞いてなかったら毒かと思うようなやつだもん。
俺が飲むのをためらっていると、タニアさんとルイとヴァンが口も開かずにずっと見てるから、勇気を出して一気飲みした。
「うあああ……みずぅ」
口の中と鼻腔いっぱいに広がるえぐみに、俺は思わず水を出し──。
「あっ、イクミまっ」
どぱっと水柱が上がって、俺とタニアさん……というか布団まで一帯がびっちょびちょになった。
「な……な……」
「こら! 許可なく魔法使うなんて!」
「ヴァン、なにこれぇ」
「まず乾かすからイクミは何もしない! めっ!」
ヴァンが広範囲に魔法を使ってくれて、俺とタニアさんからも布団からも滴る水が取り除かれて、ふんわりと乾燥された。俺は何が起こったんだってびっくりしすぎて、口の中のえぐみなんかどっかいっちゃったよ。
「いいのよ、気にしないで。元気になってきた証拠じゃない」
「でも……ごめんなさい。なんであんな」
「魔力量の問題でしょうねぇ」
「あ……タニアさん、まだ」
ヴァンがタニアさんに話しかけると、「あら、そうね」とタニアさんは曖昧に笑って長老を呼んでくると出ていった。なんか、俺の知らないことがたくさんありそう。
タニアさんはすぐ戻ってきて、あのおじいさんと一緒だった。おじいさんが長老さんだったのか。
「ふむ。回復がかなり早いようじゃ」
「タニアさんの看病のおかげです。ありがとうございます」
「おまえさんは何が起こったか覚えているかの?」
「実はあまり……確か、花を見ようとしてたはず……」
「そうじゃ。それは沼アソールという魔物なんじゃよ」
あのバラが? ていうか、植物の魔物なんていたの?
びっくりしてルイとヴァンを見ると、2人も困ったような落ち込んだような変な表情をしていた。特にルイなんて見たことないような顔だ。
「ごめんね、イクミ。魔物の気配がなかったんだ……」
「俺も迂闊に大丈夫と言ってしまった。すまない」
「や、やめてよ! 誰も悪くないじゃん」
悪いとしたら、むしろひとりで走り出した俺だもん。
それで、長老さんの話を聞いて『魔力が少ないものを選んで捕獲攻撃する魔物』がいるって知った。
当たり前だけど、ルイとヴァンはもうその話を聞いていて、2人は村の近くの坑道のスライムもきっとそうだったんだって話してくれた。そういうことか……普通の人は引っかからないのに俺は引っかかってるのか。
「それなら、なおさらしょうがないよ。2人にはわからないってことだもん。これからは注意するしかないよね」
「あ、いや……もう平気だよ」
「?」
「あとで話すからね」
長老さんからあのバラ魔物の話を続けて聞いた。俺はその魔物に養分として使われるために、幻覚を見させられたまま取り込まれかけていたってことか。あの時間の感覚がおかしくなったみたいなのはそういうことだったんだ……。ていうか、俺が養分……怖っ。
「おまえさんが、弓を身体にかけていたから、比較的軽症だったんじゃと思うがのぅ」
「え、あっ! 弓ちゃんは!?」
「大丈夫だよ。無傷」
「よかったぁ……」
村長から借りたアーティファクトだし、それ以上に俺が戦うのにすごく力を貸してくれる大事な武器だもん。今まで思い出さなかったのは申し訳ないけど……。そうか、弓ちゃんは戦う以外でも俺を助けてくれたのか。
「それと、ここがなんなのか気になっているんでは? ここは森の中の隠れ里とでも言えばいいじゃろうか」
「森の中とは思ってなかった……」
「私たちは秘薬を受け継いでいる一族だったのよ」
だった? 過去形なのかな。俺の飲まされた薬だってすごかったんじゃないかなぁなんて思ってたら、そのへんの説明をしてくれた。
昔はそこそこ大きな一族で、森の中心で人知れず栄えていた感じだったけど、今は人数も減ってしまって、集落を守る男たち以外は森の外に行くことも多いらしい。効果を弱めた薬を売りにいって外貨を稼ぐこともしていて、だからすでに共通語しか話せないものも増えて、秘薬の作り方が失われていってるんだって。
「ここでは薬を作るのは女だけなのよ。女系で受け継ぐ中で言葉の移り変わりや素材の変化で作れない薬が増えたの」
「そうなんだ……もったいないね」
「この森でしか採れない素材が多いから、私たちは森からは出られないのよ。薬が作れるからそれでいいんだけれどね。こうやって隠れて暮らしていれば安心だもの。でも、外から人が来て助けを求められるとは思ってなかったわね」
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「ヴァンさんとルイさんが必死の形相すぎて、すぐ受け入れちゃったわよ」
「もう、その話は勘弁してよ、タニアさん」
「実際必死だったからな」
「ご……ごめん」
「謝らなくていいのよ。いい仲間がいて良かったわね」
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