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情報収集の旅へ
196.海守りの塔再び
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海辺の街を出る手続きをして、タグも今度こそ返却した。あのハイテクタグに慣れちゃうと、普通の鍵を使うのとか面倒くさくなっちゃいそう。だって、ほら、宿屋のドアのシステムとかさ、スマホを持って家に近づくと玄関の鍵が開くのに近かったんだ。
「イクミの世界にも似たようなのがあるんだねぇ」
「まだ普及率は低いけどね。あっちだと暗号化された電波とかってことになるのかな……。ここの仕組みは全然わからないよ」
「俺は、魔力にも人それぞれ個性があると聞いたが、それ以上はわからないな」
「ふぅん。魔力も指紋みたいってことかぁ」
ヴァンは俺の言った言葉が気になったみたいで、目をキラキラさせて指紋について聞いてきた。でも俺にも言えることなんて少ししかない。
「んっとね、ほら、手を見ると細かいシワがあるじゃん? これがひとりひとり違うから、個人を特定できるんだよ。指紋、掌紋、足紋、あと、唇紋でしょ……耳の形なんかもあったかな。テレビドラマ情報だけど」
「テレ?」
「それは気にしないで。たぶん、魔力で個人が特定できるのと同じような感じなんじゃないかな」
ルイもヴァンも片手のグローブを外して自分の手を見てるんだもん、笑っちゃうじゃん。この道はそこそこ安全とはいえ、魔物が出るんだよ? なんで2人して気を抜いてるんだ……。
でも、海守りの塔まで歩く間、魔物に遭遇したのはたったの2回。少なすぎるんだよなぁ。この道は少し守られてるのかもしれないって気がする。
塔の下に着いて、魔導具を鳴らすとキリソンさんが嬉しそうに出迎えてくれた。
「よく戻ってきた!」
「キリソンさん、ただいま」
「さ、早く中に。この間の続きの話をしようじゃないか」
この間の続きってどれ……?
キリソンさんとの話はすごくあちこちに話が飛ぶから、どれのことだか俺にはさっぱりわからない。
「やっぱり異世界の話なんじゃないか?」
「うん……それは間違いないだろうけどね。ただ、かなりいろんな話をしたからどの話題だろうと思って」
俺とルイは歩きながらひそひそと話していた。ルイはあのとき口を挟んではこなかったけど、話は結構真剣に聞いていたから覚えてるかなって思ったのになぁ。
そんな俺らを振り返って、キリソンさんがにやりと笑う。
「異世界の話ならなんでもいいんだ。君たちはそんなに長く滞在しないだろうから時間を無駄にしたくないんだよ」
「あ、そうですね。すいません」
「なぁに、戻ってきてくれただけでありがたいよ。先を急いでいるんだろう?」
「うーん、でも、あまり手がかりがなくて……次にどこに向かえばいいのか」
ここから先はルイもヴァンも行ったことがないところになるからなぁ。できればある程度情報がほしいんだよね。大神殿方面に行くんだろうってことだけは、予想がついてるけど……。
海辺の街でもあまり有用な手がかりがなかったし、「次はここ!」ってのがなかったんだよね。一応、海辺の街から大神殿が載っている地図──めっちゃ高いやつ──は買ったんだけど。
「じゃあ、イクミの世界の話をしつつ、その話もしようじゃないか。ネイヴも少しは知ってるだろうから」
「え、いいんですか?」
「貴重な異世界の情報を聞かせてもらってるからね。私たちにできることはさせてもらうよ」
俺たちはキリソンさんに先導されて広間に入った。広間ではネイヴさんがくつろいでいたけど、俺たちの顔をみるとパッと笑顔になる。キリソンさんとそっくりだ。
「イクミたちじゃないか! ワイン持ってくる」
「お、おかまいなく……」
キリソンさんも俺たちに座ってくつろぐように言うと、広間を出ていってしまった。なんていうか、自由だなぁ。
木製のコップとワインボトルを持ってきたネイヴさんは、早速ワインを注いで目の前に置いてくれる。そして、野菜を魔法で乾燥させたチップスを出してくれた。
「この間、イクミに教えてもらった野菜チップスがクセになってね」
「種類が増えてる……」
「薬草なんかは干して保管するのに、野菜を乾燥させて食べるなんて思いつかなかったなぁ。あ、これオススメ」
ネイヴさんはどうやらいろんな野菜で試したらしく、その中でも味が良かったものをいくつか勧めてくれた。
これはポテトチップスみたいに油で揚げたりはしていない、しいて言うならフリーズドライのチップスなんだ。でもキリソンさんもネイヴさんも魔力が多いし、きっと楽勝だろうなと思って俺の世界の話の一環で伝えたんだよね。思ったとおり、すぐにコツを掴んだからすごい。
「ただ乾燥させたやつは噛みきれないのもあるけど、これはさっくりしてて塩も絡んでいいよね。生野菜より少し甘みも感じるし、すっかり気に入って毎日作ってるんだ」
「ふああっう! げふっ」
ネイヴさんの話を聞いていたら、いきなり隣でヴァンが悶えだしてびっくりした。俺もルイも何が起こったのかわからなくて固まっていると、ネイヴさんが水を差し出す。
「だめだよ、そんなに一気に口に入れたら。水分持ってかれるからね」
「……ヴァン」
「……おまえ」
ヴァンに遠慮するって考えはないのかな。俺もルイもまだほとんど手をつけてないのに何してんの。水を自分でも追加で出してゴクゴク飲んだヴァンは涙目だ。
「だって美味しくてさぁ」
「ばっかじゃないの。味わって食べなよ」
「美味しいって言われるのは嬉しいよ。実はこれに合うように塩を細かくしたんだ」
「だ、だよね! 味わったことのない美味しさだったんだよ! しょうがないよ!」
ルイも飽きれた目でヴァンを見てて、なんていうか恥ずかしい。なんで俺がこんな思いしなきゃならないんだろ。気にしすぎなのかなぁ。
もやもやしていたら広間にキリソンさんが戻ってきた。
「イクミ、ルイ、ヴァン、この石版を見てくれ! ん、どうした?」
「父さん、気にしなくていいよ」
「そうか? この石版は共通語じゃなくて、かなり昔のものなんだ。欠けてたり今はわからない単語もあったりするんだが、先祖から教えられたのは竜族の話でな──」
キリソンさんは抱えたいた何枚かの石版をテーブルに置いた。あんな重そうなものを楽々抱えてて驚いたけど、すぐ身体強化を思い出したから聞かないで済んだよ、セーフ。
それらの石版は、確かにこっちで見かける楔文字と似てるようで何かが違う……。何がってのはちゃんと説明できないんだけど、ほら、絵画でもなになに派とかってあるじゃん? そんな感じで印象が違うんだ。
俺も設定上、古い言語とかが入り混じっていた家系で育って共通語が不自由ってことになってるけど、キリソンさんみたいな本物の人は古い言語も共通語もできるんだよなぁ。
そう考えたら、俺の偽物感半端ない。今まで疑われたことはないけど、それも、翻訳の魔導具を貸してもらって、一応使いこなしてるからってだけなんだよな。これがなかったら意思疎通もできないし、手がかりを探すどころか生活すら危ういとか、ぎりぎりにも程があるよ。
おっと、ちゃんとキリソンさんの話を聞かないとな。竜族の話がどのくらいヒントになるかはわからないけどさ。
「イクミの世界にも似たようなのがあるんだねぇ」
「まだ普及率は低いけどね。あっちだと暗号化された電波とかってことになるのかな……。ここの仕組みは全然わからないよ」
「俺は、魔力にも人それぞれ個性があると聞いたが、それ以上はわからないな」
「ふぅん。魔力も指紋みたいってことかぁ」
ヴァンは俺の言った言葉が気になったみたいで、目をキラキラさせて指紋について聞いてきた。でも俺にも言えることなんて少ししかない。
「んっとね、ほら、手を見ると細かいシワがあるじゃん? これがひとりひとり違うから、個人を特定できるんだよ。指紋、掌紋、足紋、あと、唇紋でしょ……耳の形なんかもあったかな。テレビドラマ情報だけど」
「テレ?」
「それは気にしないで。たぶん、魔力で個人が特定できるのと同じような感じなんじゃないかな」
ルイもヴァンも片手のグローブを外して自分の手を見てるんだもん、笑っちゃうじゃん。この道はそこそこ安全とはいえ、魔物が出るんだよ? なんで2人して気を抜いてるんだ……。
でも、海守りの塔まで歩く間、魔物に遭遇したのはたったの2回。少なすぎるんだよなぁ。この道は少し守られてるのかもしれないって気がする。
塔の下に着いて、魔導具を鳴らすとキリソンさんが嬉しそうに出迎えてくれた。
「よく戻ってきた!」
「キリソンさん、ただいま」
「さ、早く中に。この間の続きの話をしようじゃないか」
この間の続きってどれ……?
キリソンさんとの話はすごくあちこちに話が飛ぶから、どれのことだか俺にはさっぱりわからない。
「やっぱり異世界の話なんじゃないか?」
「うん……それは間違いないだろうけどね。ただ、かなりいろんな話をしたからどの話題だろうと思って」
俺とルイは歩きながらひそひそと話していた。ルイはあのとき口を挟んではこなかったけど、話は結構真剣に聞いていたから覚えてるかなって思ったのになぁ。
そんな俺らを振り返って、キリソンさんがにやりと笑う。
「異世界の話ならなんでもいいんだ。君たちはそんなに長く滞在しないだろうから時間を無駄にしたくないんだよ」
「あ、そうですね。すいません」
「なぁに、戻ってきてくれただけでありがたいよ。先を急いでいるんだろう?」
「うーん、でも、あまり手がかりがなくて……次にどこに向かえばいいのか」
ここから先はルイもヴァンも行ったことがないところになるからなぁ。できればある程度情報がほしいんだよね。大神殿方面に行くんだろうってことだけは、予想がついてるけど……。
海辺の街でもあまり有用な手がかりがなかったし、「次はここ!」ってのがなかったんだよね。一応、海辺の街から大神殿が載っている地図──めっちゃ高いやつ──は買ったんだけど。
「じゃあ、イクミの世界の話をしつつ、その話もしようじゃないか。ネイヴも少しは知ってるだろうから」
「え、いいんですか?」
「貴重な異世界の情報を聞かせてもらってるからね。私たちにできることはさせてもらうよ」
俺たちはキリソンさんに先導されて広間に入った。広間ではネイヴさんがくつろいでいたけど、俺たちの顔をみるとパッと笑顔になる。キリソンさんとそっくりだ。
「イクミたちじゃないか! ワイン持ってくる」
「お、おかまいなく……」
キリソンさんも俺たちに座ってくつろぐように言うと、広間を出ていってしまった。なんていうか、自由だなぁ。
木製のコップとワインボトルを持ってきたネイヴさんは、早速ワインを注いで目の前に置いてくれる。そして、野菜を魔法で乾燥させたチップスを出してくれた。
「この間、イクミに教えてもらった野菜チップスがクセになってね」
「種類が増えてる……」
「薬草なんかは干して保管するのに、野菜を乾燥させて食べるなんて思いつかなかったなぁ。あ、これオススメ」
ネイヴさんはどうやらいろんな野菜で試したらしく、その中でも味が良かったものをいくつか勧めてくれた。
これはポテトチップスみたいに油で揚げたりはしていない、しいて言うならフリーズドライのチップスなんだ。でもキリソンさんもネイヴさんも魔力が多いし、きっと楽勝だろうなと思って俺の世界の話の一環で伝えたんだよね。思ったとおり、すぐにコツを掴んだからすごい。
「ただ乾燥させたやつは噛みきれないのもあるけど、これはさっくりしてて塩も絡んでいいよね。生野菜より少し甘みも感じるし、すっかり気に入って毎日作ってるんだ」
「ふああっう! げふっ」
ネイヴさんの話を聞いていたら、いきなり隣でヴァンが悶えだしてびっくりした。俺もルイも何が起こったのかわからなくて固まっていると、ネイヴさんが水を差し出す。
「だめだよ、そんなに一気に口に入れたら。水分持ってかれるからね」
「……ヴァン」
「……おまえ」
ヴァンに遠慮するって考えはないのかな。俺もルイもまだほとんど手をつけてないのに何してんの。水を自分でも追加で出してゴクゴク飲んだヴァンは涙目だ。
「だって美味しくてさぁ」
「ばっかじゃないの。味わって食べなよ」
「美味しいって言われるのは嬉しいよ。実はこれに合うように塩を細かくしたんだ」
「だ、だよね! 味わったことのない美味しさだったんだよ! しょうがないよ!」
ルイも飽きれた目でヴァンを見てて、なんていうか恥ずかしい。なんで俺がこんな思いしなきゃならないんだろ。気にしすぎなのかなぁ。
もやもやしていたら広間にキリソンさんが戻ってきた。
「イクミ、ルイ、ヴァン、この石版を見てくれ! ん、どうした?」
「父さん、気にしなくていいよ」
「そうか? この石版は共通語じゃなくて、かなり昔のものなんだ。欠けてたり今はわからない単語もあったりするんだが、先祖から教えられたのは竜族の話でな──」
キリソンさんは抱えたいた何枚かの石版をテーブルに置いた。あんな重そうなものを楽々抱えてて驚いたけど、すぐ身体強化を思い出したから聞かないで済んだよ、セーフ。
それらの石版は、確かにこっちで見かける楔文字と似てるようで何かが違う……。何がってのはちゃんと説明できないんだけど、ほら、絵画でもなになに派とかってあるじゃん? そんな感じで印象が違うんだ。
俺も設定上、古い言語とかが入り混じっていた家系で育って共通語が不自由ってことになってるけど、キリソンさんみたいな本物の人は古い言語も共通語もできるんだよなぁ。
そう考えたら、俺の偽物感半端ない。今まで疑われたことはないけど、それも、翻訳の魔導具を貸してもらって、一応使いこなしてるからってだけなんだよな。これがなかったら意思疎通もできないし、手がかりを探すどころか生活すら危ういとか、ぎりぎりにも程があるよ。
おっと、ちゃんとキリソンさんの話を聞かないとな。竜族の話がどのくらいヒントになるかはわからないけどさ。
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