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情報収集の旅へ
195.挨拶回りの1日
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しょっちゅう顔を出していたところとかには挨拶を済ませて、日持ち食材なんかもひと通り買うことができた。
魚醤って使う魚によって味が違うんだね。味見させてくれたから、3人で候補を3つあげて相談して買うやつを決めたよ。名もなき柑橘も酸っぱめのを選んだし、おやつ用に少し酸味が薄いのも買ってもらった。パサパサしてはくるけど、柑橘は日持ちするからね。
あと、ルイの好物のザナの干したやつ。これも俺が欲しいってわめいて、多めに買ってもらったんだ。おやつにもいいし、料理にも使えそうなんだもん。
「なんか、村を出るときよりいろいろ増えちゃったね」
「いいのいいの! オレのバッグ余裕あるもん」
もしかしてヴァンのバッグってルイのより容量大きいのかなとか思ったけど、それは聞くのをやめた。聞いたところでって感じだし、ルイとヴァンが問題ないと言うなら俺は助かる方だし?
そのあとは、トゥーイさんのところに行った。
いまだに貰ったあの札に見合うお礼は見つからない……。ていうか、あれが貴重なものすぎるのがいけないと思うんだ。
「そうか、明日街を出るんだね」
「はい。俺、もっとトゥーイさんの薬草の話とか聞いてみたかったけど……」
「ふふっ。気にしないでいいんだよ。イクミの目的は薬草じゃない、そうだろう?」
穏やかな風みたいな人だな。トゥーイさんは不思議な心地よさがあるんだ。
出してもらった生薬草茶を飲みながら、4人でわずかなティータイム。どうやらヴァンはこの生薬草茶は飲めるみたい。
「そうだ。もうほとんど残ってないんだけど、あっちから持ってきたレモンのど飴をトゥーイさんにあげます」
俺がトゥーイさんの手のひらに5つ飴の個包装を乗せると、ヴァンとトゥーイさんがなにこれって顔で見ていた。数少ないあっちから持ってきたおやつだけど、俺には黒糖飴がまだ少しあるからいいんだ。
1個だけ個包装をやぶって中身を出してあげた。
「きれいだね。透き通っていて魔石みたいだけど、香りがする。柑橘かな」
「これは喉にいい成分が入ったお菓子です。俺の世界の」
「すごく甘い薬だぞ。イクミの世界にはたくさんあるらしい」
「へえ。固形の薬ってこと?」
「薬ってほど作用は強くないんです。なにもないよりはいいってくらい」
トゥーイさんは不思議そうに透かしてみたり香りを嗅いだりして、そっと口に入れてくれた。見たこともない怪しいもののはずなのに、俺を信じてくれたのが嬉しい。ま、そこは、ルイが食べたことあるアピールしてくれたからかもしれないけど。
「んんっ! これは……」
「トゥーイ、どうなの? どんな味?」
ヴァンが興味津々でのぞき込んでいて笑っちゃう。そういえばヴァンにはあげたことなかったもんな……。
「甘みがとても強い。ハチミツみたいなのとも違う甘さだ。確かに薬草のような風味が奥に感じられるけど、柑橘と甘みで隠されてクセはない」
「いいなーいいなー」
「ほら。ひとつやろう」
「やったぁ! こうやって開けてたよね? うわっ飛び出た!」
あまりにもヴァンがまとわりつくからか、トゥーイさんが分け与えていた。ヴァンは個包装から飛び出た飴を器用に受けとめると、嬉しそうにつまんで口に放り込む。
「もう、ヴァンってば、それはトゥーイさんへのお礼なんだよ? なんで奪い取ってるの?」
そう言いつつも、トゥーイさんとヴァンが口の中でコロコロと飴を転がしているのが微笑ましく思える。
「あまーい! けど、ほんのりスーッとするねぇ」
「確かに喉が潤うような感じもある。少し甘すぎるけど。なるほど、固形の薬か……面白い。じわじわ浸透するイメージか。イクミ、ありがとう」
「喜んで、もらえたら、嬉しいです」
「貴重なものをもらったよ。イクミの大事なものだったろうに」
ずっと我慢して取っておいて、どうしても食べたいときに舐めてたのは言わないほうがいいよな……気を使わせちゃう。
飴自体はあっちじゃ1袋200円程度のたいしたものじゃないけど、こっちじゃ甘いものは貴重だし、お礼にはなったと思う。それに気休めでも喉にいいものだから、薬に詳しいトゥーイさんにはちょうどよかったんじゃないかな。
トゥーイさんは残りの飴を大事そうにバッグの中に入れていて、にこにことしている。
俺からしたら、あのエルフの札のほうがよっぽど貴重品だけどなぁ。けど、かなり喜んでくれたから良かった。借りを作るみたいなのは気が引けちゃうからね。
「うーむ。魔力で薬草から抽出した成分を固形になるまで濃縮してみるか。濃縮するだけなら特殊な設備はいらないな。甘みは難しいが……うーん」
「ハチミツもやっぱり高いんですよね?」
「そうだね。でも手に入れられなくはない。どうして?」
「ハチミツも固形化できるみたいなんです。あっちでハチミツ100%の飴があって……作り方は知らないんですけど。それができるなら、その濃縮した成分を包むように薄くハチミツで覆ったら口に入れやすいかなって」
俺は糖衣錠をイメージしてなんとなく話してみた。だってほら、薬草の濃縮成分って……苦そうじゃない? もしすぐ飲み込むんだとしても、苦かったら口に入れるのもためらうと思うんだよね。
「へぇ。それは面白い。ちょっと研究してみようかな。イクミに見せてあげられないのが残念だけど」
「もし……帰れなかったら、見にきますよ」
「そんなことイクミは気にしなくていいんだよ。今は自分のことだけ考えなさい」
まあ、そうだよね。なんか望みが薄すぎて、つい帰れなかったらって考えるようになっちゃってるんだよな。こんな気弱じゃだめなんだよ、本当は。わかってるんだけど……。
「そうそう。イクミはもっとわがままでもいいってオレも思ってるよ」
「俺、言ってない?」
「ないな」
「うそぉ?」
俺、結構自分のやりたいことやってるよ。魔物とか旅の仕方とかはわからないから2人に頼ってるけど、俺の興味でやりたいことやらせてもらってるし。そりゃ、わがままってほど、無茶を押し通すことはなかったと思うけど、そこまでしてやりたい無茶もなかったしなぁ。
むむーと唸っていると、ルイが俺の頭をぽんぽんしてきた。
「無理してないならいい。でも、なにか思ったらまずは言ってくれ」
「それができるかできないか、考えるのはオレたちがやるからさぁ」
「う、うん」
「お前らはいいコンビだな」
「兄弟だからねぇ」
なぜヴァンが自慢気に言うんだ。
でも、トゥーイさんがすごく優しい顔で見てくるからなにも言えないよ。サディさんや村長よりももっと大きく包み込む感じっていうのかな……これはエルフだからなのか、高齢者――っていうのは失礼だけど――だからなのか。少し恥ずかしいのに、心地いい、みたいな感じなんだもん。
不思議だけど、なんか小さい頃に戻ったみたいな変な気分って言ったらいいのかな。
俺はやっぱりムル村が好きなんだと思う。こうやって、村の関係者とお別れの挨拶をするたびにそう実感する。寂しいよ……。
魚醤って使う魚によって味が違うんだね。味見させてくれたから、3人で候補を3つあげて相談して買うやつを決めたよ。名もなき柑橘も酸っぱめのを選んだし、おやつ用に少し酸味が薄いのも買ってもらった。パサパサしてはくるけど、柑橘は日持ちするからね。
あと、ルイの好物のザナの干したやつ。これも俺が欲しいってわめいて、多めに買ってもらったんだ。おやつにもいいし、料理にも使えそうなんだもん。
「なんか、村を出るときよりいろいろ増えちゃったね」
「いいのいいの! オレのバッグ余裕あるもん」
もしかしてヴァンのバッグってルイのより容量大きいのかなとか思ったけど、それは聞くのをやめた。聞いたところでって感じだし、ルイとヴァンが問題ないと言うなら俺は助かる方だし?
そのあとは、トゥーイさんのところに行った。
いまだに貰ったあの札に見合うお礼は見つからない……。ていうか、あれが貴重なものすぎるのがいけないと思うんだ。
「そうか、明日街を出るんだね」
「はい。俺、もっとトゥーイさんの薬草の話とか聞いてみたかったけど……」
「ふふっ。気にしないでいいんだよ。イクミの目的は薬草じゃない、そうだろう?」
穏やかな風みたいな人だな。トゥーイさんは不思議な心地よさがあるんだ。
出してもらった生薬草茶を飲みながら、4人でわずかなティータイム。どうやらヴァンはこの生薬草茶は飲めるみたい。
「そうだ。もうほとんど残ってないんだけど、あっちから持ってきたレモンのど飴をトゥーイさんにあげます」
俺がトゥーイさんの手のひらに5つ飴の個包装を乗せると、ヴァンとトゥーイさんがなにこれって顔で見ていた。数少ないあっちから持ってきたおやつだけど、俺には黒糖飴がまだ少しあるからいいんだ。
1個だけ個包装をやぶって中身を出してあげた。
「きれいだね。透き通っていて魔石みたいだけど、香りがする。柑橘かな」
「これは喉にいい成分が入ったお菓子です。俺の世界の」
「すごく甘い薬だぞ。イクミの世界にはたくさんあるらしい」
「へえ。固形の薬ってこと?」
「薬ってほど作用は強くないんです。なにもないよりはいいってくらい」
トゥーイさんは不思議そうに透かしてみたり香りを嗅いだりして、そっと口に入れてくれた。見たこともない怪しいもののはずなのに、俺を信じてくれたのが嬉しい。ま、そこは、ルイが食べたことあるアピールしてくれたからかもしれないけど。
「んんっ! これは……」
「トゥーイ、どうなの? どんな味?」
ヴァンが興味津々でのぞき込んでいて笑っちゃう。そういえばヴァンにはあげたことなかったもんな……。
「甘みがとても強い。ハチミツみたいなのとも違う甘さだ。確かに薬草のような風味が奥に感じられるけど、柑橘と甘みで隠されてクセはない」
「いいなーいいなー」
「ほら。ひとつやろう」
「やったぁ! こうやって開けてたよね? うわっ飛び出た!」
あまりにもヴァンがまとわりつくからか、トゥーイさんが分け与えていた。ヴァンは個包装から飛び出た飴を器用に受けとめると、嬉しそうにつまんで口に放り込む。
「もう、ヴァンってば、それはトゥーイさんへのお礼なんだよ? なんで奪い取ってるの?」
そう言いつつも、トゥーイさんとヴァンが口の中でコロコロと飴を転がしているのが微笑ましく思える。
「あまーい! けど、ほんのりスーッとするねぇ」
「確かに喉が潤うような感じもある。少し甘すぎるけど。なるほど、固形の薬か……面白い。じわじわ浸透するイメージか。イクミ、ありがとう」
「喜んで、もらえたら、嬉しいです」
「貴重なものをもらったよ。イクミの大事なものだったろうに」
ずっと我慢して取っておいて、どうしても食べたいときに舐めてたのは言わないほうがいいよな……気を使わせちゃう。
飴自体はあっちじゃ1袋200円程度のたいしたものじゃないけど、こっちじゃ甘いものは貴重だし、お礼にはなったと思う。それに気休めでも喉にいいものだから、薬に詳しいトゥーイさんにはちょうどよかったんじゃないかな。
トゥーイさんは残りの飴を大事そうにバッグの中に入れていて、にこにことしている。
俺からしたら、あのエルフの札のほうがよっぽど貴重品だけどなぁ。けど、かなり喜んでくれたから良かった。借りを作るみたいなのは気が引けちゃうからね。
「うーむ。魔力で薬草から抽出した成分を固形になるまで濃縮してみるか。濃縮するだけなら特殊な設備はいらないな。甘みは難しいが……うーん」
「ハチミツもやっぱり高いんですよね?」
「そうだね。でも手に入れられなくはない。どうして?」
「ハチミツも固形化できるみたいなんです。あっちでハチミツ100%の飴があって……作り方は知らないんですけど。それができるなら、その濃縮した成分を包むように薄くハチミツで覆ったら口に入れやすいかなって」
俺は糖衣錠をイメージしてなんとなく話してみた。だってほら、薬草の濃縮成分って……苦そうじゃない? もしすぐ飲み込むんだとしても、苦かったら口に入れるのもためらうと思うんだよね。
「へぇ。それは面白い。ちょっと研究してみようかな。イクミに見せてあげられないのが残念だけど」
「もし……帰れなかったら、見にきますよ」
「そんなことイクミは気にしなくていいんだよ。今は自分のことだけ考えなさい」
まあ、そうだよね。なんか望みが薄すぎて、つい帰れなかったらって考えるようになっちゃってるんだよな。こんな気弱じゃだめなんだよ、本当は。わかってるんだけど……。
「そうそう。イクミはもっとわがままでもいいってオレも思ってるよ」
「俺、言ってない?」
「ないな」
「うそぉ?」
俺、結構自分のやりたいことやってるよ。魔物とか旅の仕方とかはわからないから2人に頼ってるけど、俺の興味でやりたいことやらせてもらってるし。そりゃ、わがままってほど、無茶を押し通すことはなかったと思うけど、そこまでしてやりたい無茶もなかったしなぁ。
むむーと唸っていると、ルイが俺の頭をぽんぽんしてきた。
「無理してないならいい。でも、なにか思ったらまずは言ってくれ」
「それができるかできないか、考えるのはオレたちがやるからさぁ」
「う、うん」
「お前らはいいコンビだな」
「兄弟だからねぇ」
なぜヴァンが自慢気に言うんだ。
でも、トゥーイさんがすごく優しい顔で見てくるからなにも言えないよ。サディさんや村長よりももっと大きく包み込む感じっていうのかな……これはエルフだからなのか、高齢者――っていうのは失礼だけど――だからなのか。少し恥ずかしいのに、心地いい、みたいな感じなんだもん。
不思議だけど、なんか小さい頃に戻ったみたいな変な気分って言ったらいいのかな。
俺はやっぱりムル村が好きなんだと思う。こうやって、村の関係者とお別れの挨拶をするたびにそう実感する。寂しいよ……。
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