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情報収集の旅へ
182.海守りの塔
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朝早くに宿を出て、街の門で手続きをしてずっと着けていたタグを渡した。3人分を袋に入れて、回収ボックスとは別のところに置いていたから、ちゃんと預かり扱いになってるみたい。
「ルイ、高かった?」
「いや。俺が滞在するとたまに数カ月いることもあるから、そのときよりは安い」
「イクミはそんなこと気にしないでいいんだよ! 気になるなら魔物でも狩りな」
確かに……。魔物を狩れば肉や素材が手に入るんだもんな。収入になるんだから、お金を気にするなら少しでも多く仕留めろってことだよね。俺も少しは狩りに貢献できてるといいんだけど。
「とはいっても、街と塔の間だとまず出なさそうだけどさぁ」
「そうなの?」
「だって、かなり近いし、塔の主人が気軽に行き来するくらいなんでしょ? 出ても強くはないと思うな」
言われてみたらそうかもしれない。
でも塔の主人がルイやヴァンみたいに強いかもしれないわけじゃん? だとしたら当てにならないよね。
「出たらイクミが倒してねぇ」
「えええ……魔物近づいてるかだけは教えてよね」
「あったりまえじゃーん」
俺だって、一応は警戒してるんだよ……音とか声とかだけだけど。でも遠くの魔力を察知するなんて無理無理の無理だから、それさえ教えてくれたら倒すのは頑張る。危ないときは2人が絶対にフォローしてくれるってわかってるからね。
軽口を叩きながら俺たちは道を歩く。そう、ちゃんと道なんだよ、ここ。もちろん街の中みたいな石畳なんてないけど、草が生えてない土の道が続いてる。多分いろんな人が昔から行き来して、草が生えなくなっちゃってるんだな。
「歩きやすくて笑っちゃうね」
「街の外であり街の中みたいなもんなんだな」
「助かるねぇ」
体感2時間といったところかな……思ったよりは距離があった。ひたすら道を辿っていって塔の下に到着。魔物はいないわけじゃなかったんだけど、俺でも何回か矢を放てば倒すことができたから、ヴァンの予想通りそこまで強くはなかったんだ。戦う術が身についてる人なら大丈夫な道って感じ。
塔は石造りで結構高い。門には「魔導具が設置されている」とヴァンが言って、手を当てていた。しばらくすると、小窓が開いて目が見えてびっくり!
「ん? どちらさん?」
「旅の冒険者なんだが、是非こちらで話を聞かせてほしくて立ち寄った」
「あ、えっと、この子が世界の不思議なことを研究してて。マギッドの町にも寄ったんだけど、そこで海守りの血筋の女性に話を聞いて! 是非寄ってみてくれって。あと、よろしく伝えてくれって」
「うちの?」
どうやら興味は持ってもらえたみたいで、ヴァンがいろいろ説明していた。またしても、俺もっと前に出ろよって感じなんだけどさ……。だって人見知りだし、説明下手なんだよ、俺。
「その紋まで見たなら本当にうちの血筋だ。それに……確かにセシリアという名前は聞いたことがあるな。だが……今は塔の中にはあまりよく知らない人は招いてなくてね」
「そう……もし話を聞かせてくれるならお礼にこれを差し上げてもと思ったんだけど」
ヴァンが残念そうにしながらチラリとあの鉱物塊を見せると、「それは?」と食いついた。カーツさん、神!
ギギギギ……ガッコンというなんか不思議な音が聞こえると門扉が開いて、中に招き入れてくれた。良かった、門前払いにならなくて。
「本当は街の酒場でお会い出来たら……約束してから来るつもりだったんです。いきなりごめんなさい」
俺が謝るとその人は「そういえば最近行ってなかったから」と許してくれた。なんていうか、モサモサなおじちゃんだ。あまり威厳はない感じに見えるけど、これで街の人からは尊敬されてたりフラリと街まで来たりするってことはそれなりに強いんだよね?
鉱物塊をヴァンから見せられると、いろんな角度から見たり魔力を流しているみたいで、なんかいじくり倒している。
「質が良さそうだ。これをくれるって?」
「情報料だよ」
ヴァンはもう少し丁寧語を使ってほしい……俺がヒヤヒヤする。でも、おじちゃんは鉱物に夢中だ。塔の主人はキリソン・イーゼと名乗った。何気に苗字付きの名前を聞いたのが初めてだったかもしれない。そういえば、初めてルイに会ったとき、俺の苗字を聞いてルイが不思議な顔してたんだよな。確かに苗字に出会うのが珍しいや……。
「で、その子の研究って?」
「えっと……この世界の不可解な現象とか謎とか、そういったものを知りませんか? 海守りの血筋の方は古くからのことを口伝で残していっているとお聞きしました。俺は、そういったものを知りたくて」
「そういった類いのことは、そこそこあるが……」
変な七不思議の可能性もあるんだし、喜ぶのは早いよな。でも少しだけ期待しちゃう。
「例えば、守護者の話とか、海の魔物の話とか。それから、魔力の話なんかもなかなか興味深いものだと思うんだがね」
「ぐ……俺、全部聞きたい」
「おお! そうか! みんなあまり聞きたがらないんだが、興味があるか!」
少しだけ不気味な笑顔で俺の手を握ってぶんぶんと振られた。マイナー分野のオタクが仲間を見つけたときみたいな感じだろうか。
ていうか、どの話も面白そうなのに、なんで他の人は興味がないんだろうね。
守護者の話は、なんかファンタジーだなぁなんて少し他人事に聞いてしまった。ずいぶん前にルイに神話の絵本を見せてもらったときにも、ゲームとかアニメの世界だななんて思ったけど、ほんとそんな感じ。実際にいるってのがまだ信じられないもんな。
「守護者は顕現するときはドラゴンの姿をとると言われているが、実際はエネルギー体かドラゴンかのどちらかであると伝わっているな。彼らの力を持ってすれば……ドラゴン以外の姿にもなれるのではと私は思っていてね」
「あ、そっか……創世神様の要素を分けてるんだもんな。エネルギー体が本来の姿なのか。いろんな姿になれるならなんでドラゴンなんだろ」
「エハヴィルドを守護するのに都合が良かったんだろうが、本人に聞いたわけじゃないからな」
ルイやヴァンは守護者のことなんて考えても無駄と思っていたらしいけど、俺からしたらUMAみたいなもんでさ。すごく面白いんだよね。だって、守護者がドラゴンじゃなかったら人間ができる前に生きてたのは『竜族』じゃなかったんだろうし、もしかしたら歴史が変わってたかもしれないんだろ?
地球でもキリスト教だと、神の似姿として人間が作られてて、その前に聖霊(天使)がいてさ。それって創世神と守護者と竜族に似てるんだよな。てことは、創世神様はドラゴンぽいってことなのかなぁ。そんなことを考えながらキリソンさんに話すと、食いつきがすごくて2人で盛り上がっちゃった。
これってある意味、創世神話の2次創作かもしれないなんて思いながらも、あまり否定感なく楽しんでくれるから止まらないよ。俺のあっちベースのへんな知識が混じっても、「新しい!」ってキリソンさんも楽しんでくれるんだもん。
そんな話で盛り上がってたらキリソンさんに気に入られちゃって、俺たちに塔に泊まっていっていいって言ってくれた。すごくないっ!?
「ルイ、高かった?」
「いや。俺が滞在するとたまに数カ月いることもあるから、そのときよりは安い」
「イクミはそんなこと気にしないでいいんだよ! 気になるなら魔物でも狩りな」
確かに……。魔物を狩れば肉や素材が手に入るんだもんな。収入になるんだから、お金を気にするなら少しでも多く仕留めろってことだよね。俺も少しは狩りに貢献できてるといいんだけど。
「とはいっても、街と塔の間だとまず出なさそうだけどさぁ」
「そうなの?」
「だって、かなり近いし、塔の主人が気軽に行き来するくらいなんでしょ? 出ても強くはないと思うな」
言われてみたらそうかもしれない。
でも塔の主人がルイやヴァンみたいに強いかもしれないわけじゃん? だとしたら当てにならないよね。
「出たらイクミが倒してねぇ」
「えええ……魔物近づいてるかだけは教えてよね」
「あったりまえじゃーん」
俺だって、一応は警戒してるんだよ……音とか声とかだけだけど。でも遠くの魔力を察知するなんて無理無理の無理だから、それさえ教えてくれたら倒すのは頑張る。危ないときは2人が絶対にフォローしてくれるってわかってるからね。
軽口を叩きながら俺たちは道を歩く。そう、ちゃんと道なんだよ、ここ。もちろん街の中みたいな石畳なんてないけど、草が生えてない土の道が続いてる。多分いろんな人が昔から行き来して、草が生えなくなっちゃってるんだな。
「歩きやすくて笑っちゃうね」
「街の外であり街の中みたいなもんなんだな」
「助かるねぇ」
体感2時間といったところかな……思ったよりは距離があった。ひたすら道を辿っていって塔の下に到着。魔物はいないわけじゃなかったんだけど、俺でも何回か矢を放てば倒すことができたから、ヴァンの予想通りそこまで強くはなかったんだ。戦う術が身についてる人なら大丈夫な道って感じ。
塔は石造りで結構高い。門には「魔導具が設置されている」とヴァンが言って、手を当てていた。しばらくすると、小窓が開いて目が見えてびっくり!
「ん? どちらさん?」
「旅の冒険者なんだが、是非こちらで話を聞かせてほしくて立ち寄った」
「あ、えっと、この子が世界の不思議なことを研究してて。マギッドの町にも寄ったんだけど、そこで海守りの血筋の女性に話を聞いて! 是非寄ってみてくれって。あと、よろしく伝えてくれって」
「うちの?」
どうやら興味は持ってもらえたみたいで、ヴァンがいろいろ説明していた。またしても、俺もっと前に出ろよって感じなんだけどさ……。だって人見知りだし、説明下手なんだよ、俺。
「その紋まで見たなら本当にうちの血筋だ。それに……確かにセシリアという名前は聞いたことがあるな。だが……今は塔の中にはあまりよく知らない人は招いてなくてね」
「そう……もし話を聞かせてくれるならお礼にこれを差し上げてもと思ったんだけど」
ヴァンが残念そうにしながらチラリとあの鉱物塊を見せると、「それは?」と食いついた。カーツさん、神!
ギギギギ……ガッコンというなんか不思議な音が聞こえると門扉が開いて、中に招き入れてくれた。良かった、門前払いにならなくて。
「本当は街の酒場でお会い出来たら……約束してから来るつもりだったんです。いきなりごめんなさい」
俺が謝るとその人は「そういえば最近行ってなかったから」と許してくれた。なんていうか、モサモサなおじちゃんだ。あまり威厳はない感じに見えるけど、これで街の人からは尊敬されてたりフラリと街まで来たりするってことはそれなりに強いんだよね?
鉱物塊をヴァンから見せられると、いろんな角度から見たり魔力を流しているみたいで、なんかいじくり倒している。
「質が良さそうだ。これをくれるって?」
「情報料だよ」
ヴァンはもう少し丁寧語を使ってほしい……俺がヒヤヒヤする。でも、おじちゃんは鉱物に夢中だ。塔の主人はキリソン・イーゼと名乗った。何気に苗字付きの名前を聞いたのが初めてだったかもしれない。そういえば、初めてルイに会ったとき、俺の苗字を聞いてルイが不思議な顔してたんだよな。確かに苗字に出会うのが珍しいや……。
「で、その子の研究って?」
「えっと……この世界の不可解な現象とか謎とか、そういったものを知りませんか? 海守りの血筋の方は古くからのことを口伝で残していっているとお聞きしました。俺は、そういったものを知りたくて」
「そういった類いのことは、そこそこあるが……」
変な七不思議の可能性もあるんだし、喜ぶのは早いよな。でも少しだけ期待しちゃう。
「例えば、守護者の話とか、海の魔物の話とか。それから、魔力の話なんかもなかなか興味深いものだと思うんだがね」
「ぐ……俺、全部聞きたい」
「おお! そうか! みんなあまり聞きたがらないんだが、興味があるか!」
少しだけ不気味な笑顔で俺の手を握ってぶんぶんと振られた。マイナー分野のオタクが仲間を見つけたときみたいな感じだろうか。
ていうか、どの話も面白そうなのに、なんで他の人は興味がないんだろうね。
守護者の話は、なんかファンタジーだなぁなんて少し他人事に聞いてしまった。ずいぶん前にルイに神話の絵本を見せてもらったときにも、ゲームとかアニメの世界だななんて思ったけど、ほんとそんな感じ。実際にいるってのがまだ信じられないもんな。
「守護者は顕現するときはドラゴンの姿をとると言われているが、実際はエネルギー体かドラゴンかのどちらかであると伝わっているな。彼らの力を持ってすれば……ドラゴン以外の姿にもなれるのではと私は思っていてね」
「あ、そっか……創世神様の要素を分けてるんだもんな。エネルギー体が本来の姿なのか。いろんな姿になれるならなんでドラゴンなんだろ」
「エハヴィルドを守護するのに都合が良かったんだろうが、本人に聞いたわけじゃないからな」
ルイやヴァンは守護者のことなんて考えても無駄と思っていたらしいけど、俺からしたらUMAみたいなもんでさ。すごく面白いんだよね。だって、守護者がドラゴンじゃなかったら人間ができる前に生きてたのは『竜族』じゃなかったんだろうし、もしかしたら歴史が変わってたかもしれないんだろ?
地球でもキリスト教だと、神の似姿として人間が作られてて、その前に聖霊(天使)がいてさ。それって創世神と守護者と竜族に似てるんだよな。てことは、創世神様はドラゴンぽいってことなのかなぁ。そんなことを考えながらキリソンさんに話すと、食いつきがすごくて2人で盛り上がっちゃった。
これってある意味、創世神話の2次創作かもしれないなんて思いながらも、あまり否定感なく楽しんでくれるから止まらないよ。俺のあっちベースのへんな知識が混じっても、「新しい!」ってキリソンさんも楽しんでくれるんだもん。
そんな話で盛り上がってたらキリソンさんに気に入られちゃって、俺たちに塔に泊まっていっていいって言ってくれた。すごくないっ!?
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