171 / 202
情報収集の旅へ
171.身体強化
しおりを挟む
「いやぁ! それにしてもあの子に随分懐かれたねぇ」
「ビタ? でもヴァンも結構肩入れしてたじゃん」
「中途半端にアドバイスしちゃったから、一応責任がね」
そう言う割にはヴァンは笑顔だ。ヴァンがなんだかんだ言って優しくて面倒見のいいってことを俺は知ってる。
「それに2人に伝えたことは本当の事だしね」
先頭を歩きながらピョンとヴァンが跳ねる。それを見て、俺はふふふと笑ってしまった。本当にムル村出身の人ってのは……。
「ルイもね」
「あれは普通だろ?」
「さあ? 俺にはわかんないよ」
俺には自警団とか町の守衛とかそういった組織のことはわからない。ルイが普通というなら普通なのかも。立ち寄っただけの町に口出すのが普通かは少し悩むところだけど、魔物がいる世界だし……。
「イクミー! こっち行くよ」
「うえぇ」
しばらく草原を歩いていたら木々が見えてきてヴァンから声がかかった。そして、ヴァンの指し示す方は急坂……というか崖に近い。こっちが正規ルートなわけ!?
少し戸惑って、ちらりとルイを見てみるけどなんでもない顔してる。そうか、合ってるのか。
「イクミは渓谷の崖を下ってるから大丈夫だろ」
「いやいや……いつの話をしてるのかな」
あの命がけで必死で記憶のない初日のことを言われてもさぁ。ただ……あの切り立った崖とは違って、こっちは急坂なだけだしなんとかはなるかなとは思うんだけど。
「渓谷とは足元が違うのが気になるなぁ」
「そうか?」
「うん、だってここは積もった落ち葉とか草が朽ちてて、踏ん張りがきかなそう……俺だと滑り落ちそうっていうか」
「よし! じゃあ、イクミは身体強化いってみよう!」
「はぁ?」
俺が大事に温存している魔力を使わせようとしてるってぇ?
でもヴァンは、渓谷周辺と違って少し魔物が弱くなってるこの辺なら使ってもいいじゃんって言う。下りるときの怪我も減らせるしとか、通常より早く下りれるしとか、いろんな理由を言ってたけどね。
「俺、まだ長時間使えないよ」
「それは教えた『基本の全身強化』をした場合だよね。オレがやらせようとしてるのは、下半身だけで強化の出力を調節して長く保たせることだよ」
「ぎゃ」
特訓ぶち込んできた……。いや、旅に出てから一度も身体強化は練習してないから、心配されるのもわかるんだけどさ。
下半身だけの強化というのはやったことがない。全身なら何も考えずに魔力を巡らせればよかったけど、部分的ってどうしたらいいんだ?
「そうだねぇ、普段はあまり言わないけど助言をあげようか。使う分の魔力だけを必要な場所で巡回させるんだよ。一気に満たせば瞬間的に大きな力が出るってのはやったでしょ? 逆に少量ずつ巡回させれば長持ちするのは想像つくよね?」
「なんとなくはわかるんだよ……」
ぐるっと巡らせるんじゃなくて、魔力を巡らせるのをショートカットして下半身だけにするってのは予想どおりなんだけどさ。その場合のショートカットの仕方っていうか、どのへんを意識したらいいのかがよくわからない。
「下半身ってことは脚だけじゃないんだよね」
「んー、お尻は入れといたほうがいいと思うよ」
「やってみる」
「大丈夫そうなら坂を下り始めるからさ」
「できなくても俺たちでフォローするから気にしないでやれ」
いつもみたいな半分とか4分の1とかじゃなくて……もっと少ない量を常に回す感じ。これが難しいんだ。油断すると、全部の魔力をそこに回しちゃいそうになる。全身強化のときにも失敗しそうになったくらいだ……。
「イクミはかなり魔力コントロールできるようになってきてるでしょ?」
「コントロール……か」
そう言われて頭に浮かんだのは土砂降りのときの水飴だ。
あ……そっか。
俺は8分の1だけ魔力を分けて、それを硬めの水飴状にした。それを下腹部あたりにセットする感じで……つぅっと引っ張り出して糸みたいに細く細く魔力を伸ばしていく。筋肉に巻きつけるような感じで両脚を覆ってウエストから下を満遍なくね。細ーくしたから元の水飴の塊は残っている。その塊に最初の先端を接続すると、巡回させられるルートができた。
「ふぅ……」
ふっと目を開けるとニコニコしてるヴァンがいた。先を促されたからできてるっぽい。
この筋肉に巻きつけた魔力をメインにしつつ、そこから下半身全体に染み渡らせれば、変に魔力が全身に散らないはず。筋肉だけにしないのはバランスが崩れるから。皮膚が弱かったら衝撃に負けて裂けるし、筋肉だけ強化されるとその収縮に骨が耐えられないんだ。
最初に教えられたときは、何度目かの『魔法のロマン』を打ち砕かれたよね……。
てことで、最初に作った回路に沿わせて魔力を微量ずつ巡らせてなじませていく。
「じゃ、進もうかぁ」
「そうだな。イクミ、行くぞ」
2人が進もうとするってことは、できてるっぽいのかな。っと、意識を逸し続けちゃうと維持できないから気をつけよう。
かなりの急坂だけど、ヴァンがまるで滑り降りるかのように先に降りていった。ルイが俺の弓を持ってくれて、手を差し出してくれる。
「あ、ありがと」
「かえってバランス崩しそうなら離せよ?」
「うん」
「行くぞ」
ルイの掛け声に合わせて坂に1歩踏み出せば……。
「あわわわわ」
「魔力を維持。体幹意識」
ルイの落ち着いた声のおかげですぐ立て直せたのがありがたい。少し緩やかなところでヴァンが止まって待っていて、ルイと俺がそこに着くとまた下り始める。
「慣れたか?」
「うん……なんとか」
たまに幼木に当たったり小さな岩にかすったりしてるけど、身体強化のおかげで脚への衝撃がほとんどない。疲れないのもすごい。なるほどなぁ、こういうのがずっと使えるなら旅の行き来も早くなりそうだよ。ルイやヴァンは駆使してるんだろうな。
「で、ここを飛び降りるけど、まだ魔力いけるよね?」
「は?」
ヴァンの指したところは高さ的に建物の4階くらいありそうだった。
「む……りじゃない?」
「でもちゃんと強化使えてるじゃん」
「そういう問題じゃ……」
「イクミ、大丈夫だ。できる」
ルイが俺の目を真っ直ぐ見て言い切る。マジかよ……。
ひぇぇって下をのぞき込んでいたらルイが飛び降りた。軽くトンと着地すると、俺に向かって話しかけてくる。
「ここを目標にするといい」
「でも」
「イクミイクミ。下にルイがいてくれるんだから信じなよ。オレがいるより安心でしょ?」
「お……俺はヴァンのことだって信頼してる……」
「ふふー。イクミはいい子だね」
覚悟を決めたつもりでも下を見ると足がすくむ。何度も飛び降りようとしては後ろに下がっている……。
「イクミ、強化がブレそうになってる。魔力がギリギリならオレが抱えて飛ぶよ」
「う……行く」
2人が俺ならできるって言ってくれてるところで、抱えられるのもなんか癪だ。
──ルイがいる。ルイがいる。ルイがいる。
そう念じて心を落ち着けてから、強化の魔力に集中して流れを整える。
俺は、崖から踏み出した。
「ビタ? でもヴァンも結構肩入れしてたじゃん」
「中途半端にアドバイスしちゃったから、一応責任がね」
そう言う割にはヴァンは笑顔だ。ヴァンがなんだかんだ言って優しくて面倒見のいいってことを俺は知ってる。
「それに2人に伝えたことは本当の事だしね」
先頭を歩きながらピョンとヴァンが跳ねる。それを見て、俺はふふふと笑ってしまった。本当にムル村出身の人ってのは……。
「ルイもね」
「あれは普通だろ?」
「さあ? 俺にはわかんないよ」
俺には自警団とか町の守衛とかそういった組織のことはわからない。ルイが普通というなら普通なのかも。立ち寄っただけの町に口出すのが普通かは少し悩むところだけど、魔物がいる世界だし……。
「イクミー! こっち行くよ」
「うえぇ」
しばらく草原を歩いていたら木々が見えてきてヴァンから声がかかった。そして、ヴァンの指し示す方は急坂……というか崖に近い。こっちが正規ルートなわけ!?
少し戸惑って、ちらりとルイを見てみるけどなんでもない顔してる。そうか、合ってるのか。
「イクミは渓谷の崖を下ってるから大丈夫だろ」
「いやいや……いつの話をしてるのかな」
あの命がけで必死で記憶のない初日のことを言われてもさぁ。ただ……あの切り立った崖とは違って、こっちは急坂なだけだしなんとかはなるかなとは思うんだけど。
「渓谷とは足元が違うのが気になるなぁ」
「そうか?」
「うん、だってここは積もった落ち葉とか草が朽ちてて、踏ん張りがきかなそう……俺だと滑り落ちそうっていうか」
「よし! じゃあ、イクミは身体強化いってみよう!」
「はぁ?」
俺が大事に温存している魔力を使わせようとしてるってぇ?
でもヴァンは、渓谷周辺と違って少し魔物が弱くなってるこの辺なら使ってもいいじゃんって言う。下りるときの怪我も減らせるしとか、通常より早く下りれるしとか、いろんな理由を言ってたけどね。
「俺、まだ長時間使えないよ」
「それは教えた『基本の全身強化』をした場合だよね。オレがやらせようとしてるのは、下半身だけで強化の出力を調節して長く保たせることだよ」
「ぎゃ」
特訓ぶち込んできた……。いや、旅に出てから一度も身体強化は練習してないから、心配されるのもわかるんだけどさ。
下半身だけの強化というのはやったことがない。全身なら何も考えずに魔力を巡らせればよかったけど、部分的ってどうしたらいいんだ?
「そうだねぇ、普段はあまり言わないけど助言をあげようか。使う分の魔力だけを必要な場所で巡回させるんだよ。一気に満たせば瞬間的に大きな力が出るってのはやったでしょ? 逆に少量ずつ巡回させれば長持ちするのは想像つくよね?」
「なんとなくはわかるんだよ……」
ぐるっと巡らせるんじゃなくて、魔力を巡らせるのをショートカットして下半身だけにするってのは予想どおりなんだけどさ。その場合のショートカットの仕方っていうか、どのへんを意識したらいいのかがよくわからない。
「下半身ってことは脚だけじゃないんだよね」
「んー、お尻は入れといたほうがいいと思うよ」
「やってみる」
「大丈夫そうなら坂を下り始めるからさ」
「できなくても俺たちでフォローするから気にしないでやれ」
いつもみたいな半分とか4分の1とかじゃなくて……もっと少ない量を常に回す感じ。これが難しいんだ。油断すると、全部の魔力をそこに回しちゃいそうになる。全身強化のときにも失敗しそうになったくらいだ……。
「イクミはかなり魔力コントロールできるようになってきてるでしょ?」
「コントロール……か」
そう言われて頭に浮かんだのは土砂降りのときの水飴だ。
あ……そっか。
俺は8分の1だけ魔力を分けて、それを硬めの水飴状にした。それを下腹部あたりにセットする感じで……つぅっと引っ張り出して糸みたいに細く細く魔力を伸ばしていく。筋肉に巻きつけるような感じで両脚を覆ってウエストから下を満遍なくね。細ーくしたから元の水飴の塊は残っている。その塊に最初の先端を接続すると、巡回させられるルートができた。
「ふぅ……」
ふっと目を開けるとニコニコしてるヴァンがいた。先を促されたからできてるっぽい。
この筋肉に巻きつけた魔力をメインにしつつ、そこから下半身全体に染み渡らせれば、変に魔力が全身に散らないはず。筋肉だけにしないのはバランスが崩れるから。皮膚が弱かったら衝撃に負けて裂けるし、筋肉だけ強化されるとその収縮に骨が耐えられないんだ。
最初に教えられたときは、何度目かの『魔法のロマン』を打ち砕かれたよね……。
てことで、最初に作った回路に沿わせて魔力を微量ずつ巡らせてなじませていく。
「じゃ、進もうかぁ」
「そうだな。イクミ、行くぞ」
2人が進もうとするってことは、できてるっぽいのかな。っと、意識を逸し続けちゃうと維持できないから気をつけよう。
かなりの急坂だけど、ヴァンがまるで滑り降りるかのように先に降りていった。ルイが俺の弓を持ってくれて、手を差し出してくれる。
「あ、ありがと」
「かえってバランス崩しそうなら離せよ?」
「うん」
「行くぞ」
ルイの掛け声に合わせて坂に1歩踏み出せば……。
「あわわわわ」
「魔力を維持。体幹意識」
ルイの落ち着いた声のおかげですぐ立て直せたのがありがたい。少し緩やかなところでヴァンが止まって待っていて、ルイと俺がそこに着くとまた下り始める。
「慣れたか?」
「うん……なんとか」
たまに幼木に当たったり小さな岩にかすったりしてるけど、身体強化のおかげで脚への衝撃がほとんどない。疲れないのもすごい。なるほどなぁ、こういうのがずっと使えるなら旅の行き来も早くなりそうだよ。ルイやヴァンは駆使してるんだろうな。
「で、ここを飛び降りるけど、まだ魔力いけるよね?」
「は?」
ヴァンの指したところは高さ的に建物の4階くらいありそうだった。
「む……りじゃない?」
「でもちゃんと強化使えてるじゃん」
「そういう問題じゃ……」
「イクミ、大丈夫だ。できる」
ルイが俺の目を真っ直ぐ見て言い切る。マジかよ……。
ひぇぇって下をのぞき込んでいたらルイが飛び降りた。軽くトンと着地すると、俺に向かって話しかけてくる。
「ここを目標にするといい」
「でも」
「イクミイクミ。下にルイがいてくれるんだから信じなよ。オレがいるより安心でしょ?」
「お……俺はヴァンのことだって信頼してる……」
「ふふー。イクミはいい子だね」
覚悟を決めたつもりでも下を見ると足がすくむ。何度も飛び降りようとしては後ろに下がっている……。
「イクミ、強化がブレそうになってる。魔力がギリギリならオレが抱えて飛ぶよ」
「う……行く」
2人が俺ならできるって言ってくれてるところで、抱えられるのもなんか癪だ。
──ルイがいる。ルイがいる。ルイがいる。
そう念じて心を落ち着けてから、強化の魔力に集中して流れを整える。
俺は、崖から踏み出した。
12
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
異世界転生して病んじゃったコの話
るて
BL
突然ですが、僕、異世界転生しちゃったみたいです。
これからどうしよう…
あれ、僕嫌われてる…?
あ、れ…?
もう、わかんないや。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
異世界転生して、病んじゃったコの話
嫌われ→総愛され
性癖バンバン入れるので、ごちゃごちゃするかも…
どうやら生まれる世界を間違えた~異世界で人生やり直し?~
黒飴細工
BL
京 凛太郎は突然異世界に飛ばされたと思ったら、そこで出会った超絶イケメンに「この世界は本来、君が生まれるべき世界だ」と言われ……?どうやら生まれる世界を間違えたらしい。幼い頃よりあまりいい人生を歩んでこれなかった凛太郎は心機一転。人生やり直し、自分探しの旅に出てみることに。しかし、次から次に出会う人々は一癖も二癖もある人物ばかり、それが見た目が良いほど変わった人物が多いのだから困りもの。「でたよ!ファンタジー!」が口癖になってしまう凛太郎がこれまでと違った濃ゆい人生を送っていくことに。
※こちらの作品第10回BL小説大賞にエントリーしてます。応援していただけましたら幸いです。
※こちらの作品は小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる