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情報収集の旅へ
165.花の収穫手伝っちゃった!
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「人には遅刻すんなって言っといて、何こんなとこで話してんですかね?」
「おー、すまんね」
「君たちもまだいるとか……物好きだね」
ここで俺がいきなり手伝いたいとか言い出したら、全員が困るんだろうなぁ……。でも気になるんだよねって思っていたら、ルイが俺の肩をポンと叩いた。あー、バレてる。
「お……俺にも収穫体験させてもらえないですか?」
「体験って」
「俺、畑とか好きで……大事な花をだめにされるかもって思うなら、何か交換で参加費っていうか条件教えてもらえたら……」
「いや、まあ、収穫の手が増えるのは助かるけどなぁ」
「イクミって……まあ、オレも手伝ったげるけどさ」
おじさんに話を聞いてみれば、花はまず茎ごと収穫、一年草だからその後は根っこごと掘り返して畑の一角へ積むってことだ。それなら俺にも少しはできると思う。ルイは少しばかり複雑な表情だったけど、そこまで繊細な作業じゃなくて安心してそうだ……ごめんね、俺に巻き込まれて。
収穫した花は、花びらの色や茎の太さでさらに倉庫で仕分けされている感じみたい。そのあと、倉庫の奥に続く工場みたいなところで加工されるんだろう。
畑の主人であるおじさんに端っこの方で指示を受けていると、あの男性が風魔法を使って刈り取っていた。
「おおお、魔法すごい」
「魔法は普通だろう? あの子は上手だけどね」
「おじさん、イクミはね、魔力量がめっちゃ少ないの。だからオレたちでいう普通ができないんだよ」
「それでよく手伝いたいって言ったもんだ! ははは!」
そりゃ、スピードなんかじゃ負けるだろうけどね。
畑仕事がそこまで得意じゃないと思ってるルイだって、刈って集めるだけなら俺より早い。
俺は手作業だからこそ丁寧に……サディさんの薬草畑を思い出しながら作業してる。実は薬草のときは収穫の仕方で品質に影響があったんだよね。だから、なるべく切り口がきれいになるように短剣で刈っていく。あと、倉庫で仕分けるのはわかってるから最初から分けて刈り取ったものを積んでいった。
「へぇ、あんちゃん魔法はできなくても上手だね。茎の線維が潰れてないし色分けのセンスもある。それに植物の扱いが丁寧だ……ていうか、魔法刈りより質がいいな」
「手作業収穫は慣れてるんです」
「畑の大きさからして全部を手作業するわけにはいかないが、高品質用に手作業を併用するのはいいかもなぁ」
おじさんは俺の刈り取った花を見てかなり褒めてくれている。そう評価されればさすがに俺も嬉しくなっちゃうじゃん? 照れるけどおじさんと話していたらあの人が来た。
「君……本当に魔力少ないの?」
「あ、うん。子供以下……かな。あはは……」
「それでも、冒険者なんだ」
「ひとりじゃ何もできないから助けてもらってるんです。本当に感謝しかないっていうか」
「イクミはね、魔力が少ないから必死で鍛錬して、武器も何種類か使えるようになったんだ。オレらなんかよりたくさん努力したんだよ。だからオレは旅を手伝いたいって思うようになったんだ」
どうやら、ヴァンは俺がこの男性を気にかけてるのがわかってるみたいで、すかさずフォローを入れてくれる。
「植物のことも詳しいわけ?」
「毎日畑の手伝いしてたから」
「……」
彼は俺を見て黙りこくってしまった。まあ、うざがられるだろうからしつこく話しかけるのはやめておこう。
午前中だけ畑の手伝いをして、仕分けも少し手伝ったかな。ルイは収穫以外はできる気がしないって見ていたけど、オレとヴァンで色分けとさらに茎の太さ分けをやったんだよね。
これはオレとヴァンの連携が上手くいって、ちゃっちゃとできたから楽しかったな。
「あんちゃんたちのおかげで今日の作業がかなり早く終わったよ。ありがとなぁ」
「いえ……無理言って参加させてもらってすいません。俺、久しぶりに畑の作業できて楽しかったし懐かしかったです」
「さすがに染料にするところまではお邪魔しないから安心して! 秘密も多いだろうからね。じゃあイクミ、行こうか」
畑の人たちにお礼を言って3人で中央部に戻ってきた。
俺は村で1年畑に行っていたからか、土や植物に触れてなんかすごく癒やされたーって感じがあったんだよね。
「まったく……イクミってばいきなり何やってんの」
「だって色々気になったからさぁ」
ヴァンの口調は責める感じではなくて、呆れてるというか諦めてるというか? でも笑ってるからいいよね。
「俺さ、花びらだけ使うのかと思ってたよ!」
「その辺はオレたちも知らなかった。普通、そこまで聞かないもん。素材と魔力が関わるからきっと何か特殊な方法があるんだね」
「風魔法で刈り取れるのは助かったな……」
ルイが安心したようにつぶやくから笑っちゃった。確かに薬草は丁寧に作業しなきゃならないやつだし、野菜も根菜だったり葉物だったりと混在してたから、村での収穫は魔法使えなかったもんなぁ。村あげてのブドウの収穫のときも手作業だったし……そう考えれば1種類の花しかないのって楽なほうなのか。
とりあえず、俺たちは話しながら武器屋に行った。そう……数少ないルイの顔見知りのひとりだ。武器や防具の店の人や魔物の素材の売買所の人なんかがルイがそこそこ知ってる人。
宿だって毎回泊まるだろうにって思ったら、最初の手続き以外ほとんど話さないから、女将さんがああいう人だって知らなかったんだって。まあ、ルイは必要なこと以外は話さないだろうからねぇ。
「オヤジ、いるか?」
「おー、ルイ。珍しい季節に……ん? 連れか?」
「「こんにちは」」
俺とヴァンの言葉がぴったり重なって吹いてしまった。
ルイが俺の設定上のプロフィールを話してくれて、それを聞きながら武器屋のオヤジさんは物珍しそうに顎髭を撫でていた。
「また随分めんどくさい家に生まれちまったんだね」
「いや、まあ……面白いですよ……?」
「そりゃあね、家業ってのはなかなか切り捨てられないもんさなぁ。でも冒険者できる実力があるのにそれを続けてるってこたぁ、やっぱりそれが好きなんだろうね」
オヤジさんはひとりで話しながら、うんうんと頷いている。自分も昔は武器屋なんぞ継がずに冒険者になって町を出ると思っていたのに、いつの間にか継いでいて、気がつけば自分の息子に任せられるくらいになっていたよなんて笑うんだ。
そんなオヤジさんの話もたくさん聞きながら、世間話のようにふわりと世界の不思議現象なんかの聞き込みをする。わかってはいたけどヒントになりそうなことなんて全然引っかからない。
雪山には海の魔物に負けず劣らずのやばい魔物がいて、そいつを倒すと神殿が復活するらしいなんて、異世界七不思議みたいなのも聞けたから面白いといえば面白かったんだけどさ。
でもね、雪山ではないけど、そっち方面から……というか、神殿遺跡から俺たちは来たんだからね。あまり信憑性の高い話ではなかったかな。
いやいや、想定内想定内……。
「おー、すまんね」
「君たちもまだいるとか……物好きだね」
ここで俺がいきなり手伝いたいとか言い出したら、全員が困るんだろうなぁ……。でも気になるんだよねって思っていたら、ルイが俺の肩をポンと叩いた。あー、バレてる。
「お……俺にも収穫体験させてもらえないですか?」
「体験って」
「俺、畑とか好きで……大事な花をだめにされるかもって思うなら、何か交換で参加費っていうか条件教えてもらえたら……」
「いや、まあ、収穫の手が増えるのは助かるけどなぁ」
「イクミって……まあ、オレも手伝ったげるけどさ」
おじさんに話を聞いてみれば、花はまず茎ごと収穫、一年草だからその後は根っこごと掘り返して畑の一角へ積むってことだ。それなら俺にも少しはできると思う。ルイは少しばかり複雑な表情だったけど、そこまで繊細な作業じゃなくて安心してそうだ……ごめんね、俺に巻き込まれて。
収穫した花は、花びらの色や茎の太さでさらに倉庫で仕分けされている感じみたい。そのあと、倉庫の奥に続く工場みたいなところで加工されるんだろう。
畑の主人であるおじさんに端っこの方で指示を受けていると、あの男性が風魔法を使って刈り取っていた。
「おおお、魔法すごい」
「魔法は普通だろう? あの子は上手だけどね」
「おじさん、イクミはね、魔力量がめっちゃ少ないの。だからオレたちでいう普通ができないんだよ」
「それでよく手伝いたいって言ったもんだ! ははは!」
そりゃ、スピードなんかじゃ負けるだろうけどね。
畑仕事がそこまで得意じゃないと思ってるルイだって、刈って集めるだけなら俺より早い。
俺は手作業だからこそ丁寧に……サディさんの薬草畑を思い出しながら作業してる。実は薬草のときは収穫の仕方で品質に影響があったんだよね。だから、なるべく切り口がきれいになるように短剣で刈っていく。あと、倉庫で仕分けるのはわかってるから最初から分けて刈り取ったものを積んでいった。
「へぇ、あんちゃん魔法はできなくても上手だね。茎の線維が潰れてないし色分けのセンスもある。それに植物の扱いが丁寧だ……ていうか、魔法刈りより質がいいな」
「手作業収穫は慣れてるんです」
「畑の大きさからして全部を手作業するわけにはいかないが、高品質用に手作業を併用するのはいいかもなぁ」
おじさんは俺の刈り取った花を見てかなり褒めてくれている。そう評価されればさすがに俺も嬉しくなっちゃうじゃん? 照れるけどおじさんと話していたらあの人が来た。
「君……本当に魔力少ないの?」
「あ、うん。子供以下……かな。あはは……」
「それでも、冒険者なんだ」
「ひとりじゃ何もできないから助けてもらってるんです。本当に感謝しかないっていうか」
「イクミはね、魔力が少ないから必死で鍛錬して、武器も何種類か使えるようになったんだ。オレらなんかよりたくさん努力したんだよ。だからオレは旅を手伝いたいって思うようになったんだ」
どうやら、ヴァンは俺がこの男性を気にかけてるのがわかってるみたいで、すかさずフォローを入れてくれる。
「植物のことも詳しいわけ?」
「毎日畑の手伝いしてたから」
「……」
彼は俺を見て黙りこくってしまった。まあ、うざがられるだろうからしつこく話しかけるのはやめておこう。
午前中だけ畑の手伝いをして、仕分けも少し手伝ったかな。ルイは収穫以外はできる気がしないって見ていたけど、オレとヴァンで色分けとさらに茎の太さ分けをやったんだよね。
これはオレとヴァンの連携が上手くいって、ちゃっちゃとできたから楽しかったな。
「あんちゃんたちのおかげで今日の作業がかなり早く終わったよ。ありがとなぁ」
「いえ……無理言って参加させてもらってすいません。俺、久しぶりに畑の作業できて楽しかったし懐かしかったです」
「さすがに染料にするところまではお邪魔しないから安心して! 秘密も多いだろうからね。じゃあイクミ、行こうか」
畑の人たちにお礼を言って3人で中央部に戻ってきた。
俺は村で1年畑に行っていたからか、土や植物に触れてなんかすごく癒やされたーって感じがあったんだよね。
「まったく……イクミってばいきなり何やってんの」
「だって色々気になったからさぁ」
ヴァンの口調は責める感じではなくて、呆れてるというか諦めてるというか? でも笑ってるからいいよね。
「俺さ、花びらだけ使うのかと思ってたよ!」
「その辺はオレたちも知らなかった。普通、そこまで聞かないもん。素材と魔力が関わるからきっと何か特殊な方法があるんだね」
「風魔法で刈り取れるのは助かったな……」
ルイが安心したようにつぶやくから笑っちゃった。確かに薬草は丁寧に作業しなきゃならないやつだし、野菜も根菜だったり葉物だったりと混在してたから、村での収穫は魔法使えなかったもんなぁ。村あげてのブドウの収穫のときも手作業だったし……そう考えれば1種類の花しかないのって楽なほうなのか。
とりあえず、俺たちは話しながら武器屋に行った。そう……数少ないルイの顔見知りのひとりだ。武器や防具の店の人や魔物の素材の売買所の人なんかがルイがそこそこ知ってる人。
宿だって毎回泊まるだろうにって思ったら、最初の手続き以外ほとんど話さないから、女将さんがああいう人だって知らなかったんだって。まあ、ルイは必要なこと以外は話さないだろうからねぇ。
「オヤジ、いるか?」
「おー、ルイ。珍しい季節に……ん? 連れか?」
「「こんにちは」」
俺とヴァンの言葉がぴったり重なって吹いてしまった。
ルイが俺の設定上のプロフィールを話してくれて、それを聞きながら武器屋のオヤジさんは物珍しそうに顎髭を撫でていた。
「また随分めんどくさい家に生まれちまったんだね」
「いや、まあ……面白いですよ……?」
「そりゃあね、家業ってのはなかなか切り捨てられないもんさなぁ。でも冒険者できる実力があるのにそれを続けてるってこたぁ、やっぱりそれが好きなんだろうね」
オヤジさんはひとりで話しながら、うんうんと頷いている。自分も昔は武器屋なんぞ継がずに冒険者になって町を出ると思っていたのに、いつの間にか継いでいて、気がつけば自分の息子に任せられるくらいになっていたよなんて笑うんだ。
そんなオヤジさんの話もたくさん聞きながら、世間話のようにふわりと世界の不思議現象なんかの聞き込みをする。わかってはいたけどヒントになりそうなことなんて全然引っかからない。
雪山には海の魔物に負けず劣らずのやばい魔物がいて、そいつを倒すと神殿が復活するらしいなんて、異世界七不思議みたいなのも聞けたから面白いといえば面白かったんだけどさ。
でもね、雪山ではないけど、そっち方面から……というか、神殿遺跡から俺たちは来たんだからね。あまり信憑性の高い話ではなかったかな。
いやいや、想定内想定内……。
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