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情報収集の旅へ
163.わくわくの1泊目
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疲れているはずなのに、興奮しちゃってるみたいで全然眠くない。むしろ、夜の町を見てみたいくらいだ。でも、初日はちゃんと休むことって2人に言われてしまって手持ち無沙汰だ。
「イクミはいつも初めてのこととかで気持ちが高ぶっちゃうんだねぇ」
「なんだよ……子どもっぽいって言いたいの?」
「いや、可愛いなぁって」
「それが子ども扱いじゃないか……」
悔しいけど、魔力噴出のときも眠れなくなったし、演習のときもヴァンに猫になってもらったしで反論できない。
でも……チラッとルイを見れば、くつろいだ格好でベッドに横になっていてその姿にドキドキする。2人部屋なんかにしてたら、絶対に俺とルイの組み合わせだったと思うけど、心臓に悪いんだよ。
それに、3人で話したかったのは本当!
「イクミ、横になってるだけでも違うから、眠れなさそうでも横になってろ。話しかけたかったら話してもいいから」
「あ、うん。でも本当に俺ベッドじゃなくても平気だよ?」
「いいから」
「はぁい」
シーツはさりっとした肌触りの布で、村とはまた違った布だ。でもこれはこれでなんか爽やかでいいな。布団に包まると横を向いて2人と話す。神殿の遺跡から歩いてきたときのことを思い出して、辛かったこととか初めて自分だけで魔物を仕留めたときのこととか……いろいろ止まらない。旅の途中ではあまり浮ついていられないと思っておとなしくしてたんだ。
「ちょ、ちょ……イクミ、落ち着いて」
「でも話したいことがいっぱいで」
「別に外でも話していいんだぞ?」
「俺……絶対話しながら歩いたら散漫になっちゃうから……」
「ばっかだなぁ。イクミが集中してなくても、オレとルイがちゃんと警戒してるから大丈夫だってば」
うー……、それだとやっぱ俺が邪魔してるみたいじゃん?
「あのなイクミ、思ったときのそのままを伝えてくれるほうが対処がしやすい。だから言ってほしいんだ」
「そうだよ。オレたちは話してても魔力察知できるし、そのくらい邪魔にもならないくらい普通にできることなんだから」
「そ……う?」
「まったく……変なところで頑固なんだから……」
ヴァンが少し呆れ気味に、でも優しく俺を見ていた。ルイもね、きっと俺が心の中にいろいろ溜め込んでたと思って心配してるんだろうな。
でもその注意のあとは、俺のマシンガントークを聞いていてくれた。多分俺と違って2人とも寝ようと思ったら寝られたんだろうけど、俺の話に相槌を打ってくれている。
「あふ……少し眠く、なってきた」
「寝なよ、イクミ」
「寝られるときに寝る、というのも冒険者には必要だ」
「ん……おやすみ……」
2人と同じ部屋にいるという安心感は半端ないってことかな。俺はひたすら話して満足してきたら、急に睡魔に襲われたみたいに眠くて眠くて。
すーっと眠りに引きずり込まれたみたい……。
◇
「イクミー、起きれる? 朝だよ」
「う、うー?」
「ルイは走りに行ってるよ」
「…………。はぁ?」
思ってもないことを言われて、なんか急に目が覚めた。走りに? なにそれ……。
確かに向かいのベッドにルイはいない。旅先でも走るものなの? 俺も鍛錬するべき? そんなことが頭をぐるぐるする。
「クセみたいなもんだろうから気にしなくていいよ。まあ、鍛錬はしたほうがいいけどね。イクミは村を出てからあまり触ってなかっただろう短剣を少し復習したほうがいいよ。こういう安全なところにいる間は失敗してもいいんだから」
「そっか……わかった。じゃああとで組み手して?」
「いいよー」
確かにずっと弓しか使ってなかったからな。ヴァンに言われなかったら忘れてたかも。
ルイがいないからヴァンに浄化をかけてもらった。朝からスッキリして気持ちがいい。ルイがやってくれるみたいな、ざわざわと頭の方に何かが流れていくような感じはしなくて、やってくれる人によって違うのを再認識。
「ヴァンの他人にやる浄化のイメージってどんなの?」
「オレは自分にやるときも他にやるときもイメージは変わらないよ? 汚れを浮かせて飛ばす感じ」
「浮かせて飛ばす……」
ルイは引き寄せるみたいなこと言ってたな。だからざわざわするってことか……。しっかりとした自分の中のイメージができないとだめっぽいな。
そんなことを話していたらルイが帰ってきた。
「おかえり……」
「どうした?」
「いや、宿泊1日目なのになーって」
「旅で動く場合と違って、町滞在中は身体を動かさないからな」
普通だろ? とでも言いたげだったから曖昧に笑っておいた。俺の常識はこっちの常識じゃないんだから。かといって、ルイが常識とも限らないけどさ。
ルイが落ち着いたら、夕食と一緒でまた宿の食堂に来た。別に朝市みたいなのを見に行っても良かったんだけど、昨日の料理話がどうなったかなって気になったのもあってさ。
「あら、おはよう。良かった、食べてみてくれる?」
「やってみたんですか?」
ニッと笑った女将さんは奥に入っていった。
待っていると、最初に出てきたのはイモ数種類を茹でたやつ。その後、煮込みが出てきた。
「相変わらずトロトロ。美味しそう」
フォークで刺すだけで肉の繊維に沿って肉が崩れて、脂身も半透明でふるふるしている。それを口に運べば、昨日とは全然違うしっかりとした味を感じられた。
「おわー、昨日と全然違う! イクミが言ってたのってこういうことなのか!」
「美味い……」
「塩加減が絶妙! イモに合う!」
「お祖母ちゃんの味とはまた少し違うけど、前よりかなり近づいたように感じるよ。アドバイスのおかげだねぇ、これからもいろいろ試してみるつもりだよ」
女将さんの照れ笑いがより一層煮込みを美味しくしてくれた気もする。
もしかしたらまだアドバイスを実行には移してない可能性だってあったのに、女将さんは早速取りかかってたし、客に出せるくらいに味をまとめてくるのがさすがだ。うん、食堂に来てよかったな。
「煮込みの残った汁にイモを入れて潰して食べると美味しすぎる」
「え! なにそれ、オレもやりたい!」
お皿を持ってヴァンが女将さんのところに駆け寄っていって、ちゃっかりとお金払っておかわりをお願いしてきてた。
おそらく、この煮込みはここの名物みたいなもんで、毎日たくさん仕込んでいるんだろうとは思うけど、ヴァンがおかわりしようとすると少しヒヤヒヤしちゃうな。
「どうせ外でも買い食いするくせに……」
「オレは美味しそうじゃないものの買い食いはしない」
「好奇心で買ってしまうという意味ではイクミのほうがやりそうだな」
「えー、うそぉ」
どうやら俺への信頼感はあまりなさそうだ。
いや、確かに自分でも「これ買って!」っていろんなものを頼んじゃいそうな気もしないではない……。物価とかよくわからないし気をつけようっと。
「イクミはいつも初めてのこととかで気持ちが高ぶっちゃうんだねぇ」
「なんだよ……子どもっぽいって言いたいの?」
「いや、可愛いなぁって」
「それが子ども扱いじゃないか……」
悔しいけど、魔力噴出のときも眠れなくなったし、演習のときもヴァンに猫になってもらったしで反論できない。
でも……チラッとルイを見れば、くつろいだ格好でベッドに横になっていてその姿にドキドキする。2人部屋なんかにしてたら、絶対に俺とルイの組み合わせだったと思うけど、心臓に悪いんだよ。
それに、3人で話したかったのは本当!
「イクミ、横になってるだけでも違うから、眠れなさそうでも横になってろ。話しかけたかったら話してもいいから」
「あ、うん。でも本当に俺ベッドじゃなくても平気だよ?」
「いいから」
「はぁい」
シーツはさりっとした肌触りの布で、村とはまた違った布だ。でもこれはこれでなんか爽やかでいいな。布団に包まると横を向いて2人と話す。神殿の遺跡から歩いてきたときのことを思い出して、辛かったこととか初めて自分だけで魔物を仕留めたときのこととか……いろいろ止まらない。旅の途中ではあまり浮ついていられないと思っておとなしくしてたんだ。
「ちょ、ちょ……イクミ、落ち着いて」
「でも話したいことがいっぱいで」
「別に外でも話していいんだぞ?」
「俺……絶対話しながら歩いたら散漫になっちゃうから……」
「ばっかだなぁ。イクミが集中してなくても、オレとルイがちゃんと警戒してるから大丈夫だってば」
うー……、それだとやっぱ俺が邪魔してるみたいじゃん?
「あのなイクミ、思ったときのそのままを伝えてくれるほうが対処がしやすい。だから言ってほしいんだ」
「そうだよ。オレたちは話してても魔力察知できるし、そのくらい邪魔にもならないくらい普通にできることなんだから」
「そ……う?」
「まったく……変なところで頑固なんだから……」
ヴァンが少し呆れ気味に、でも優しく俺を見ていた。ルイもね、きっと俺が心の中にいろいろ溜め込んでたと思って心配してるんだろうな。
でもその注意のあとは、俺のマシンガントークを聞いていてくれた。多分俺と違って2人とも寝ようと思ったら寝られたんだろうけど、俺の話に相槌を打ってくれている。
「あふ……少し眠く、なってきた」
「寝なよ、イクミ」
「寝られるときに寝る、というのも冒険者には必要だ」
「ん……おやすみ……」
2人と同じ部屋にいるという安心感は半端ないってことかな。俺はひたすら話して満足してきたら、急に睡魔に襲われたみたいに眠くて眠くて。
すーっと眠りに引きずり込まれたみたい……。
◇
「イクミー、起きれる? 朝だよ」
「う、うー?」
「ルイは走りに行ってるよ」
「…………。はぁ?」
思ってもないことを言われて、なんか急に目が覚めた。走りに? なにそれ……。
確かに向かいのベッドにルイはいない。旅先でも走るものなの? 俺も鍛錬するべき? そんなことが頭をぐるぐるする。
「クセみたいなもんだろうから気にしなくていいよ。まあ、鍛錬はしたほうがいいけどね。イクミは村を出てからあまり触ってなかっただろう短剣を少し復習したほうがいいよ。こういう安全なところにいる間は失敗してもいいんだから」
「そっか……わかった。じゃああとで組み手して?」
「いいよー」
確かにずっと弓しか使ってなかったからな。ヴァンに言われなかったら忘れてたかも。
ルイがいないからヴァンに浄化をかけてもらった。朝からスッキリして気持ちがいい。ルイがやってくれるみたいな、ざわざわと頭の方に何かが流れていくような感じはしなくて、やってくれる人によって違うのを再認識。
「ヴァンの他人にやる浄化のイメージってどんなの?」
「オレは自分にやるときも他にやるときもイメージは変わらないよ? 汚れを浮かせて飛ばす感じ」
「浮かせて飛ばす……」
ルイは引き寄せるみたいなこと言ってたな。だからざわざわするってことか……。しっかりとした自分の中のイメージができないとだめっぽいな。
そんなことを話していたらルイが帰ってきた。
「おかえり……」
「どうした?」
「いや、宿泊1日目なのになーって」
「旅で動く場合と違って、町滞在中は身体を動かさないからな」
普通だろ? とでも言いたげだったから曖昧に笑っておいた。俺の常識はこっちの常識じゃないんだから。かといって、ルイが常識とも限らないけどさ。
ルイが落ち着いたら、夕食と一緒でまた宿の食堂に来た。別に朝市みたいなのを見に行っても良かったんだけど、昨日の料理話がどうなったかなって気になったのもあってさ。
「あら、おはよう。良かった、食べてみてくれる?」
「やってみたんですか?」
ニッと笑った女将さんは奥に入っていった。
待っていると、最初に出てきたのはイモ数種類を茹でたやつ。その後、煮込みが出てきた。
「相変わらずトロトロ。美味しそう」
フォークで刺すだけで肉の繊維に沿って肉が崩れて、脂身も半透明でふるふるしている。それを口に運べば、昨日とは全然違うしっかりとした味を感じられた。
「おわー、昨日と全然違う! イクミが言ってたのってこういうことなのか!」
「美味い……」
「塩加減が絶妙! イモに合う!」
「お祖母ちゃんの味とはまた少し違うけど、前よりかなり近づいたように感じるよ。アドバイスのおかげだねぇ、これからもいろいろ試してみるつもりだよ」
女将さんの照れ笑いがより一層煮込みを美味しくしてくれた気もする。
もしかしたらまだアドバイスを実行には移してない可能性だってあったのに、女将さんは早速取りかかってたし、客に出せるくらいに味をまとめてくるのがさすがだ。うん、食堂に来てよかったな。
「煮込みの残った汁にイモを入れて潰して食べると美味しすぎる」
「え! なにそれ、オレもやりたい!」
お皿を持ってヴァンが女将さんのところに駆け寄っていって、ちゃっかりとお金払っておかわりをお願いしてきてた。
おそらく、この煮込みはここの名物みたいなもんで、毎日たくさん仕込んでいるんだろうとは思うけど、ヴァンがおかわりしようとすると少しヒヤヒヤしちゃうな。
「どうせ外でも買い食いするくせに……」
「オレは美味しそうじゃないものの買い食いはしない」
「好奇心で買ってしまうという意味ではイクミのほうがやりそうだな」
「えー、うそぉ」
どうやら俺への信頼感はあまりなさそうだ。
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