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情報収集の旅へ
158.どんどん下っていく
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翌朝は雨がすっかり上がって、木々の合間から光も差していた。とはいっても、あんな豪雨だったから地面のコンディションは良くないね。すでに2回転んでいる……俺だけ。
泥まみれはルイが浄化して乾かしてくれるから一応何もなかったかのような顔をしてるけど、本当はかなり恥ずかしい。
別に遅れを取り戻すとかそんなんじゃないけど、土砂降りの間は魔物も現れなかったし、久しぶりにゆっくり休んだ2日間だったから足取りは軽かった。
野営にも慣れてきたのもあって、俺達はさくさくと進んでいった。魔物も倒しつつ何度か野営を挟んで、今歩いているところはだいぶ木々のバリエーションが豊かになってきている。葉っぱが大きくて、秋には紅葉しそうな……。
「だいぶ下りてきた感じするね」
「そりゃあね。登ったり下ったりが続いてるからわかりにくいと思うけど、結構歩いてきてるんだよ」
「うん……なんか木の種類とかも変わってきてるもんね」
「イクミはそういうの気にするんだな」
2人が感心したような顔してこっちを見た。え、なんで? 普通気にするよね……。標高とか地域で育つ植物って変わるしさ。
俺にはよくわからない魔力とか方角を感知しながら歩いている2人には、むしろ俺みたいな感覚が珍しいらしい。
こりゃあ、仮に食べられる植物や実があっても気づいてないんだろうなぁ……。俺は、異世界の植物のどれに毒があるかとかはわからないし、口に入れるのは怖いから、できればそういうの教えてくれる人が欲しかったぁ。
「このペースなら、あと2日も歩いたら山は抜けるよ! 平地は続くけど、歩くのは断然楽になるからね」
「山岳地帯長すぎなんだけど……」
「山の中のさらに奥地に霧の渓谷があるからな」
「立地がわからなすぎる……」
県をまたぐような山を縦走したときだって、俺は3日程度しか歩いてないからなぁ。この山岳地帯は日本で言うとどこからどこまでなんだろうって悩んじゃうよ。考えたところで無駄だろうけど。
「山を抜けたら楽勝だよ! 魔物弱くなるし。でも問題があってさ……」
「え……問題……?」
「魔物が減るんだよ。食料問題」
「あー。でも今まで結構貯めてなかった? 乾燥もさせてたよね?」
「あんなのすぐ食べちゃう量でしょ?」
ヴァンに聞いた俺が馬鹿だったよ。でも、うん……食べられる魔物がいたら逃さないようにしないとな。ヴァンがいいコンディションでいられるようにしないと、補助してもらってる俺が困るもんな。
確かに山をひとつ超えて霧が消えてからは、魔物が少し弱くなった気はしたんだよね。俺が戦ってというよりは見てて思うってことなんだけど。それでも俺ひとりじゃ倒せないとは思うんだ。
とりあえず、なんだかんだとワイワイ話しながら歩く余裕もあるのはいいな。霧がなくなったのは実は少しだけ寂しくもあったんだけど、動いてる魔物を自力で把握しやすくはなったよね。
「ねぇ、ルイ」
「どうした?」
「言ってた中継地点の町ってどんなとこ?」
「そうだなぁ……面積規模はムルの倍くらいか。でも畑が多いからな……食べ物以外に花が多い。あ、村と違って税があるな。俺たちも入るときに記録して、出るときに支払う」
「え! お金かかるの?」
町に入るだけで? そう思ったけど、どこの町、街でもたいていはそういうのがかかるらしい。小さな集落とかムル村みたいに、国から見逃されてるようなところ以外は。
町並みを整えたり、安全を確保したりするために必要な対価だって言われたら、そりゃそうかって思ったけどね。日本でも温泉なんか行くとあるじゃん? 入湯税が。温泉を管理する費用を温泉に入る人にも負担してもらうためのアレ。そう思えば、町に入る人がお金を払うと聞いても普通な気もしてくるから不思議だ。
冒険者みたいな人は、道中で仕留めた魔物素材を売って金にするから、出るときに支払う形式なんだって。なるほどねぇ。
「オレたちも素材は確保してるから金の心配はいらないよ」
「ああ。霧の渓谷らへんの魔物素材は高く売れるしな。全部は売らないが」
「なんで?」
「そりゃあ、海辺の街まで持っていったほうがもっと高く売れるもん」
需要が違うのか……。でもあまり村から出てなかったヴァンがそういうの詳しいのも面白いなって思って、質問してみたら意外な答えが返ってきた。
「え……オレもたまには街に行くよ? そりゃ、ルイみたいにしょっちゅう往復してるわけじゃないけどさ」
「そうなのっ!?」
「今はほとんど出なくなっちゃったけど、師匠がいたときはちょいちょい使いでね。急ぎが多かったからほとんど走ってたなぁ……あは」
「うっわ……えぐ……」
そういうのができるのも、ヴァンが獣人だからなんだそうだ。ていうか、ヴァンが俺らでいうあっちのアニメなんかのチート主人公みたいで、なんていうか……奇妙な気分になるな。
でも俺の中でのヒーローはルイだけど!
とりあえず、海辺の街までは二人がベテランだから安心だってのはよくわかった。
「早く最初の町に着きたいな」
「5日以内には着くよ。すぐじゃん」
「すぐじゃないじゃん!」
「イクミの世界では高速で移動できる乗り物があったらしいからな。それからしたらすぐではないだろう」
「そこまで言うほど早いんだ?」
やっぱりルイのほうが俺のことをよく理解してくれてるなぁ。前に1回話しただけみたいのも覚えててくれてるし、嬉しい……。
でも、あと5日ほどで、やっと他の人が暮らす安全なところに着くのかと思うとうきうきしてくる。村で見なかった食材とかあるかなぁ……料理でもいいし。って、違う違う。俺が知りたいのは手がかりだってば!
ただ、小さい町ってことだから、手がかりが得られる望みは薄いかなって心のどこかで思っちゃってる。もちろん聞き込みはするけど、情報収集しつつその場所の特産とかを楽しみにするのはアリだよね? 手がかりだけなんてつまらないもん。
「花ってどんなの? ただの花畑ってこと? それとも特産で出荷してるの?」
「分類としては……後者だな。加工してだが……興味がなくて俺はよく知らない」
「ルイっぽいね」
ちょっと笑った。2人とも植物にほとんど興味ないもんなぁ。俺もそこまで興味があるってわけでもないけど、こっちには夜光花みたいな珍しい花もあるし少しは気になるよ。それに、ラベンダーのオイルが薬みたいに使えるみたいに、薬効のある花もあるかもしれないし。村では葉っぱや根っこが多かったんだよね……でもララトゥ草は丸ごとだったか。だから花も気になるっていうか。
加工っていうのも少し気になるな。ドライフラワーとかそういうのしか俺には思い浮かべられないけど。
こうやって山を歩いていたって植物は生えてるし、野花だってたくさん見るけど、畑で育てられてる花って少し楽しみ。俺は、母親の趣味のせいでよくフラワーパークなんかに連れられて行ったな、って思い出していた。
時期なら一面の花畑とかが見れるのかな……。
泥まみれはルイが浄化して乾かしてくれるから一応何もなかったかのような顔をしてるけど、本当はかなり恥ずかしい。
別に遅れを取り戻すとかそんなんじゃないけど、土砂降りの間は魔物も現れなかったし、久しぶりにゆっくり休んだ2日間だったから足取りは軽かった。
野営にも慣れてきたのもあって、俺達はさくさくと進んでいった。魔物も倒しつつ何度か野営を挟んで、今歩いているところはだいぶ木々のバリエーションが豊かになってきている。葉っぱが大きくて、秋には紅葉しそうな……。
「だいぶ下りてきた感じするね」
「そりゃあね。登ったり下ったりが続いてるからわかりにくいと思うけど、結構歩いてきてるんだよ」
「うん……なんか木の種類とかも変わってきてるもんね」
「イクミはそういうの気にするんだな」
2人が感心したような顔してこっちを見た。え、なんで? 普通気にするよね……。標高とか地域で育つ植物って変わるしさ。
俺にはよくわからない魔力とか方角を感知しながら歩いている2人には、むしろ俺みたいな感覚が珍しいらしい。
こりゃあ、仮に食べられる植物や実があっても気づいてないんだろうなぁ……。俺は、異世界の植物のどれに毒があるかとかはわからないし、口に入れるのは怖いから、できればそういうの教えてくれる人が欲しかったぁ。
「このペースなら、あと2日も歩いたら山は抜けるよ! 平地は続くけど、歩くのは断然楽になるからね」
「山岳地帯長すぎなんだけど……」
「山の中のさらに奥地に霧の渓谷があるからな」
「立地がわからなすぎる……」
県をまたぐような山を縦走したときだって、俺は3日程度しか歩いてないからなぁ。この山岳地帯は日本で言うとどこからどこまでなんだろうって悩んじゃうよ。考えたところで無駄だろうけど。
「山を抜けたら楽勝だよ! 魔物弱くなるし。でも問題があってさ……」
「え……問題……?」
「魔物が減るんだよ。食料問題」
「あー。でも今まで結構貯めてなかった? 乾燥もさせてたよね?」
「あんなのすぐ食べちゃう量でしょ?」
ヴァンに聞いた俺が馬鹿だったよ。でも、うん……食べられる魔物がいたら逃さないようにしないとな。ヴァンがいいコンディションでいられるようにしないと、補助してもらってる俺が困るもんな。
確かに山をひとつ超えて霧が消えてからは、魔物が少し弱くなった気はしたんだよね。俺が戦ってというよりは見てて思うってことなんだけど。それでも俺ひとりじゃ倒せないとは思うんだ。
とりあえず、なんだかんだとワイワイ話しながら歩く余裕もあるのはいいな。霧がなくなったのは実は少しだけ寂しくもあったんだけど、動いてる魔物を自力で把握しやすくはなったよね。
「ねぇ、ルイ」
「どうした?」
「言ってた中継地点の町ってどんなとこ?」
「そうだなぁ……面積規模はムルの倍くらいか。でも畑が多いからな……食べ物以外に花が多い。あ、村と違って税があるな。俺たちも入るときに記録して、出るときに支払う」
「え! お金かかるの?」
町に入るだけで? そう思ったけど、どこの町、街でもたいていはそういうのがかかるらしい。小さな集落とかムル村みたいに、国から見逃されてるようなところ以外は。
町並みを整えたり、安全を確保したりするために必要な対価だって言われたら、そりゃそうかって思ったけどね。日本でも温泉なんか行くとあるじゃん? 入湯税が。温泉を管理する費用を温泉に入る人にも負担してもらうためのアレ。そう思えば、町に入る人がお金を払うと聞いても普通な気もしてくるから不思議だ。
冒険者みたいな人は、道中で仕留めた魔物素材を売って金にするから、出るときに支払う形式なんだって。なるほどねぇ。
「オレたちも素材は確保してるから金の心配はいらないよ」
「ああ。霧の渓谷らへんの魔物素材は高く売れるしな。全部は売らないが」
「なんで?」
「そりゃあ、海辺の街まで持っていったほうがもっと高く売れるもん」
需要が違うのか……。でもあまり村から出てなかったヴァンがそういうの詳しいのも面白いなって思って、質問してみたら意外な答えが返ってきた。
「え……オレもたまには街に行くよ? そりゃ、ルイみたいにしょっちゅう往復してるわけじゃないけどさ」
「そうなのっ!?」
「今はほとんど出なくなっちゃったけど、師匠がいたときはちょいちょい使いでね。急ぎが多かったからほとんど走ってたなぁ……あは」
「うっわ……えぐ……」
そういうのができるのも、ヴァンが獣人だからなんだそうだ。ていうか、ヴァンが俺らでいうあっちのアニメなんかのチート主人公みたいで、なんていうか……奇妙な気分になるな。
でも俺の中でのヒーローはルイだけど!
とりあえず、海辺の街までは二人がベテランだから安心だってのはよくわかった。
「早く最初の町に着きたいな」
「5日以内には着くよ。すぐじゃん」
「すぐじゃないじゃん!」
「イクミの世界では高速で移動できる乗り物があったらしいからな。それからしたらすぐではないだろう」
「そこまで言うほど早いんだ?」
やっぱりルイのほうが俺のことをよく理解してくれてるなぁ。前に1回話しただけみたいのも覚えててくれてるし、嬉しい……。
でも、あと5日ほどで、やっと他の人が暮らす安全なところに着くのかと思うとうきうきしてくる。村で見なかった食材とかあるかなぁ……料理でもいいし。って、違う違う。俺が知りたいのは手がかりだってば!
ただ、小さい町ってことだから、手がかりが得られる望みは薄いかなって心のどこかで思っちゃってる。もちろん聞き込みはするけど、情報収集しつつその場所の特産とかを楽しみにするのはアリだよね? 手がかりだけなんてつまらないもん。
「花ってどんなの? ただの花畑ってこと? それとも特産で出荷してるの?」
「分類としては……後者だな。加工してだが……興味がなくて俺はよく知らない」
「ルイっぽいね」
ちょっと笑った。2人とも植物にほとんど興味ないもんなぁ。俺もそこまで興味があるってわけでもないけど、こっちには夜光花みたいな珍しい花もあるし少しは気になるよ。それに、ラベンダーのオイルが薬みたいに使えるみたいに、薬効のある花もあるかもしれないし。村では葉っぱや根っこが多かったんだよね……でもララトゥ草は丸ごとだったか。だから花も気になるっていうか。
加工っていうのも少し気になるな。ドライフラワーとかそういうのしか俺には思い浮かべられないけど。
こうやって山を歩いていたって植物は生えてるし、野花だってたくさん見るけど、畑で育てられてる花って少し楽しみ。俺は、母親の趣味のせいでよくフラワーパークなんかに連れられて行ったな、って思い出していた。
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