144 / 202
異世界生活編
144.準備に大忙しの日々
しおりを挟む
それからはほんとうに目まぐるしい毎日だった。今までだってそれなりに早く感じてたんだけど、そんなの比じゃないくらいバタバタして、1週間1週間がいつの間にか終わってるんだ。
頼んでいた俺の装備ができあがって、それの微調整をしたり、ルイからアドバイスが入って急いで作り直しになったり。
それから、サディさんのとっておきの薬も、ルイが旅するときよりも多く渡された。
「イクミくん、これマジックバッグよりも全然量は入らないんだけど、薬を入れる分には困らないから使って?」
「これは?」
「そうねぇ、あえて言うならマジックポーチかしらね……若い時買ったものでずっと使っていなかったのよ。ちょっとボロボロだけど」
見た目は小さな巾着だったんだけど、空間魔法が施してあるものだった。
サディさんはボロボロと言っているけど、刺繍で縁取りとか入ってて全然そんなことないように見える。コンビニおにぎり一個くらいの大きさで、こんな小さいのに薬の小瓶が20本は余裕で入るというからびっくり。
マジックバッグは魔力認証された個人専用が多い――そうじゃないものあるらしい――けど、このポーチはちょっとしたものを入れる日用品だから誰でも使えるんだって。小さいから魔力もほとんど使わないっていうありがたい魔導具だ。
「サディさん、ありがとう! 薬は各自でいくつか持ってたほうが安心だもんね」
「ポーチをどこにしまったかしらって探していたから、ちゃんと見つかってよかったわ。それは返さなくていいわよ。イクミくんの世界に持っていったら使えなくなってしまうのかもしれないけど……」
「いいの……?」
「むしろそんなものしかあげられなくて悪いのだけど……」
そんなことないって俺はサディさんに抱きついた。本当の母親でも祖母でもないけど、でもここでの俺の親みたいなもんだ……。しかも、日本で暮らしていたときには周りにいなかった『俺の甘えやすい人』。
「俺、一生大事にする。ありがとう」
「私もイクミくんとのお料理レシピはずっと大切にするわ」
◇◇◇
そうやって俺の身の回りが騒がしくなってくると、子どもたちもなんとなく察したのか俺から離れようとしなくなってきた。
俺はあまり上手になだめられなくて、ルイなんかもっとできなくて、2人してワタワタしちゃうことが多い。ママさんが来ると助けてくれるんだけどね。
俺のほうも、料理教室で伝えきれなかったことをドマノンさんに頼んで粘土板に彫ってもらうとかしてたかな。
デンプンがいっぱい取れるようになったら、スープやソースのとろみ付けにも使えるし、衣にしたら竜田揚げみたいのができるからそれは伝えておきたかったんだよね。
ニンニクとトウガラシをビネガーに漬け込むと酸っぱ辛い調味料になるよーとかもね。
ところでさ。最近、ドマノンさんとラキさんが、なんかいい感じなのを俺は見逃していない。まだラブじゃないんだろうけど、2人が近い距離で話してること多い気がするんだよ。
するどい俺の目はごまかせない! ああああ、行く末を見たかったなぁ……。
なんか、1年近くここにいて、いろんなことをしてきたはずなのに、今となったらみんなとしたいことをする時間が足りない。違うか……。長くいたから、みんなと仲良くなっちゃったんだよな。それでやりたいことが増えちゃったのかもしれない。
2回目の演習に行く前から畑仕事も忙しくなってきていたのに、こんなときに俺が準備にばかり動いていて申し訳ない。もちろん、まるっきり行かないってわけじゃないし、畑仕事も手伝ってるんだけどさ。
春のジャガイモの植え付けは手伝ったよ。収穫は見れないけどたくさん増えますようにって祈りながら種芋を埋めていったんだ。
そして、今日はルイとヴァンと一緒に、例の魔物研究の獣人さんに会ってきたんだけど……なんていうか、うん。
「説明されてもイメージ掴みにくかったけど、会ってみてもやっぱりなんか不思議な人だったねぇ」
「言った通りだったでしょ?」
「昼に行ったのがいけなかったのかなぁ……最初、ぬぼーっとしてたけど」
「あれが戦ってないときの通常だな」
ヴァンは1人で話を聞きに行くつもりだったみたいなんだけど、俺に関することなんだからって着いていったんだよ。でも、その人は魔物の話をしだすまではめっちゃ眠そうだったんだ。髪もボッサボサで、シワシワの服……寝てたんだろうね。夜行性バリバリの獣人だって言ってたし。
ヴァンがスライムの話はもう伝えていて、そのスライムが攻撃してくるのが俺だってわかると、いきなり目をギラギラさせてきて怖かった。
「面白かったよね、イクミ、すすすっとルイの後ろに移動してさぁ」
「だって猛獣みたいな目に変わったから……」
今考えれば失礼な態度だったなとは思うんだけど、あのときは無意識にルイに守ってもらおうとしてたんだよな。男としてもちょっとダメだったと思う。
魔物の話については、いろんなタイプを聞けた気はする。さすがにこの村に住んでると知識に偏りは出ちゃうらしいんだけどね。でも各地に散って、たまに帰ってくる村人なんかからは情報収集してるらしくて、ルイたちも普段見ないような魔物の話を聞けたんだって。
「情報を網羅してなくても、聞けただけラッキーだったね」
「村長たちからも魔物の話を聞いてはいたが、視点が違うというかなんというか……」
「まあ、あとは戦いながら把握するしかないよね。基本はオレとルイでいけると思うんだけど」
「俺にもできることあったら言ってね……あんまないかもだけど」
なんとなくそう口を挟めば、2人して「怪我しないでくれ」みたいなこと言うんだもん。
サディさんの薬の効果はすっごいけど、確かに無駄遣いできるもんじゃないもんな。
「でも、俺、ラータナだったら野生で生えてても見分けられる自信あるよ」
ラータナってのは薬草の1種。薬に加工しなくてもかなり効果があるんだ。ただ、新鮮なものじゃないと意味がないから、持ち歩けないんだよね。
「それはいいね。サディさんの薬草畑の手伝いが役に立ってるじゃん」
「最初、手伝いを始めたときはそんなこと思ってもなかったけど……もしかして、サディさんそこまで読んでたのかな」
「どうだかなぁ。それもありそうだが、単に向いてそうだからって思っただけかもしれない」
サディさんの薬草の知識は少しは俺も覚えられたと思う。でも薬にするのは魔力がないからやったことないし、レシピも知らないけどね。ラータナの他にも見分けられるであろう薬草はあるんだけど、そのまま薬みたいに使えるのはそこまで多くないというか。
ジベラみたいに薬草であり料理にも使えるみたいなのはあるけど、俺的にはあれは食材なんだよなぁ。
まあ、いいか。なんていうか、やってきたすべてのことが無駄じゃないんだってことだよね。
そして……俺の旅立ちの日が10日後に決まった。
頼んでいた俺の装備ができあがって、それの微調整をしたり、ルイからアドバイスが入って急いで作り直しになったり。
それから、サディさんのとっておきの薬も、ルイが旅するときよりも多く渡された。
「イクミくん、これマジックバッグよりも全然量は入らないんだけど、薬を入れる分には困らないから使って?」
「これは?」
「そうねぇ、あえて言うならマジックポーチかしらね……若い時買ったものでずっと使っていなかったのよ。ちょっとボロボロだけど」
見た目は小さな巾着だったんだけど、空間魔法が施してあるものだった。
サディさんはボロボロと言っているけど、刺繍で縁取りとか入ってて全然そんなことないように見える。コンビニおにぎり一個くらいの大きさで、こんな小さいのに薬の小瓶が20本は余裕で入るというからびっくり。
マジックバッグは魔力認証された個人専用が多い――そうじゃないものあるらしい――けど、このポーチはちょっとしたものを入れる日用品だから誰でも使えるんだって。小さいから魔力もほとんど使わないっていうありがたい魔導具だ。
「サディさん、ありがとう! 薬は各自でいくつか持ってたほうが安心だもんね」
「ポーチをどこにしまったかしらって探していたから、ちゃんと見つかってよかったわ。それは返さなくていいわよ。イクミくんの世界に持っていったら使えなくなってしまうのかもしれないけど……」
「いいの……?」
「むしろそんなものしかあげられなくて悪いのだけど……」
そんなことないって俺はサディさんに抱きついた。本当の母親でも祖母でもないけど、でもここでの俺の親みたいなもんだ……。しかも、日本で暮らしていたときには周りにいなかった『俺の甘えやすい人』。
「俺、一生大事にする。ありがとう」
「私もイクミくんとのお料理レシピはずっと大切にするわ」
◇◇◇
そうやって俺の身の回りが騒がしくなってくると、子どもたちもなんとなく察したのか俺から離れようとしなくなってきた。
俺はあまり上手になだめられなくて、ルイなんかもっとできなくて、2人してワタワタしちゃうことが多い。ママさんが来ると助けてくれるんだけどね。
俺のほうも、料理教室で伝えきれなかったことをドマノンさんに頼んで粘土板に彫ってもらうとかしてたかな。
デンプンがいっぱい取れるようになったら、スープやソースのとろみ付けにも使えるし、衣にしたら竜田揚げみたいのができるからそれは伝えておきたかったんだよね。
ニンニクとトウガラシをビネガーに漬け込むと酸っぱ辛い調味料になるよーとかもね。
ところでさ。最近、ドマノンさんとラキさんが、なんかいい感じなのを俺は見逃していない。まだラブじゃないんだろうけど、2人が近い距離で話してること多い気がするんだよ。
するどい俺の目はごまかせない! ああああ、行く末を見たかったなぁ……。
なんか、1年近くここにいて、いろんなことをしてきたはずなのに、今となったらみんなとしたいことをする時間が足りない。違うか……。長くいたから、みんなと仲良くなっちゃったんだよな。それでやりたいことが増えちゃったのかもしれない。
2回目の演習に行く前から畑仕事も忙しくなってきていたのに、こんなときに俺が準備にばかり動いていて申し訳ない。もちろん、まるっきり行かないってわけじゃないし、畑仕事も手伝ってるんだけどさ。
春のジャガイモの植え付けは手伝ったよ。収穫は見れないけどたくさん増えますようにって祈りながら種芋を埋めていったんだ。
そして、今日はルイとヴァンと一緒に、例の魔物研究の獣人さんに会ってきたんだけど……なんていうか、うん。
「説明されてもイメージ掴みにくかったけど、会ってみてもやっぱりなんか不思議な人だったねぇ」
「言った通りだったでしょ?」
「昼に行ったのがいけなかったのかなぁ……最初、ぬぼーっとしてたけど」
「あれが戦ってないときの通常だな」
ヴァンは1人で話を聞きに行くつもりだったみたいなんだけど、俺に関することなんだからって着いていったんだよ。でも、その人は魔物の話をしだすまではめっちゃ眠そうだったんだ。髪もボッサボサで、シワシワの服……寝てたんだろうね。夜行性バリバリの獣人だって言ってたし。
ヴァンがスライムの話はもう伝えていて、そのスライムが攻撃してくるのが俺だってわかると、いきなり目をギラギラさせてきて怖かった。
「面白かったよね、イクミ、すすすっとルイの後ろに移動してさぁ」
「だって猛獣みたいな目に変わったから……」
今考えれば失礼な態度だったなとは思うんだけど、あのときは無意識にルイに守ってもらおうとしてたんだよな。男としてもちょっとダメだったと思う。
魔物の話については、いろんなタイプを聞けた気はする。さすがにこの村に住んでると知識に偏りは出ちゃうらしいんだけどね。でも各地に散って、たまに帰ってくる村人なんかからは情報収集してるらしくて、ルイたちも普段見ないような魔物の話を聞けたんだって。
「情報を網羅してなくても、聞けただけラッキーだったね」
「村長たちからも魔物の話を聞いてはいたが、視点が違うというかなんというか……」
「まあ、あとは戦いながら把握するしかないよね。基本はオレとルイでいけると思うんだけど」
「俺にもできることあったら言ってね……あんまないかもだけど」
なんとなくそう口を挟めば、2人して「怪我しないでくれ」みたいなこと言うんだもん。
サディさんの薬の効果はすっごいけど、確かに無駄遣いできるもんじゃないもんな。
「でも、俺、ラータナだったら野生で生えてても見分けられる自信あるよ」
ラータナってのは薬草の1種。薬に加工しなくてもかなり効果があるんだ。ただ、新鮮なものじゃないと意味がないから、持ち歩けないんだよね。
「それはいいね。サディさんの薬草畑の手伝いが役に立ってるじゃん」
「最初、手伝いを始めたときはそんなこと思ってもなかったけど……もしかして、サディさんそこまで読んでたのかな」
「どうだかなぁ。それもありそうだが、単に向いてそうだからって思っただけかもしれない」
サディさんの薬草の知識は少しは俺も覚えられたと思う。でも薬にするのは魔力がないからやったことないし、レシピも知らないけどね。ラータナの他にも見分けられるであろう薬草はあるんだけど、そのまま薬みたいに使えるのはそこまで多くないというか。
ジベラみたいに薬草であり料理にも使えるみたいなのはあるけど、俺的にはあれは食材なんだよなぁ。
まあ、いいか。なんていうか、やってきたすべてのことが無駄じゃないんだってことだよね。
そして……俺の旅立ちの日が10日後に決まった。
12
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
異世界転生して病んじゃったコの話
るて
BL
突然ですが、僕、異世界転生しちゃったみたいです。
これからどうしよう…
あれ、僕嫌われてる…?
あ、れ…?
もう、わかんないや。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
異世界転生して、病んじゃったコの話
嫌われ→総愛され
性癖バンバン入れるので、ごちゃごちゃするかも…
どうやら生まれる世界を間違えた~異世界で人生やり直し?~
黒飴細工
BL
京 凛太郎は突然異世界に飛ばされたと思ったら、そこで出会った超絶イケメンに「この世界は本来、君が生まれるべき世界だ」と言われ……?どうやら生まれる世界を間違えたらしい。幼い頃よりあまりいい人生を歩んでこれなかった凛太郎は心機一転。人生やり直し、自分探しの旅に出てみることに。しかし、次から次に出会う人々は一癖も二癖もある人物ばかり、それが見た目が良いほど変わった人物が多いのだから困りもの。「でたよ!ファンタジー!」が口癖になってしまう凛太郎がこれまでと違った濃ゆい人生を送っていくことに。
※こちらの作品第10回BL小説大賞にエントリーしてます。応援していただけましたら幸いです。
※こちらの作品は小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる