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異世界生活編
141.俺のレベルって
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日中歩いているうちに出会うのはやっぱり虫魔物が多かった。……そして、アレが出たんだよ。アレ。
「いやー、あそこまでイクミが動けなくなるとはねぇ。ぶふ……」
「無理なんだって……ごめんなさいだけど、本当に」
俺は弓だからアレの近くにはいなかったんだけど、もう、なんていうか、見ただけでゾワゾワして弓を構えるのも無理だったんだ。
結局ルイが前みたいに土魔法なんかを使って倒してくれて、竦んでる俺の周囲はヴァンが警戒していてくれた。
「ああいうのって上のほうにしか出ないんじゃなかったの?」
「うーん、出ないってことはないねぇ。でも、ああいうのは上よりはこっちのほうがかなり少ないよ」
「出ないと思って油断してた……」
涙目でいたらルイが俺のところに来て頭をポンポンしてくれた。この演習で何回ポンポンされるんだろう。嫌じゃないからいいんだけどさ。
「前のとちょっと種類は違ったぞ?」
「そういう問題じゃないんだよ……幼虫型ってのがもうだめなのっ」
過剰な魔力とやら、お願いだから幼虫なんかには当たらないでよ。小さくても嫌なのに、あんなデカくなられたら本気で無理なんだからさ。
前と同じでルイが埋めて倒してくれたから見なくて済んだのがせめてもの救いだよ。
俺はもう、さっさとここから離れたくてしょうがなくて、2人に先に進もうと促して歩いてもらった。野生動物にも遭遇したんだけど、春だからか子連れも多くてさ。さすがにそれを仕留めるのはなって思って見逃したよね。
「昨日のデカい魔物の肉たっぷりあったし、動物は倒さなくていいや」
「その気持はわかるよー。でも熊なら危険だから親子共々仕留める。魔物化すると美味しいとはいえ……」
「そ……そっか、冬眠明けはヤバそうだね」
弓の練習には食べられない魔物でもいいし、食料はあるし。アレさえ出なければもうなんでもいいや。
2人にどの方角に魔物がいるかを教えてもらっては弓を構える。俺が攻撃するには目視が必要だけど、遠くでも見えればこの弓のおかげで意外と当たる。
村での練習でも『すごいすごい』と可愛がっていたけど、本当にこの子は優秀だ。俺が信頼すればするほど使いやすくなってきてるのも余計に愛おしい。
「にしても、かなり度胸もついたねぇ。特定の魔物以外」
「言わないで」
「こういうのは慣れだ。本当に苦手なのはわかるが、動けなくなるのだけは心配だ……せめて逃げられるようになってくれ」
確かに。そっか……逃げる、ね。俺はルイの目を見て首がもげそうなほど頷く。
ルイはアレ系の魔物のパターンを何個か教えてくれて、逃げたりやり過ごしたりするならこうすると良いんじゃないかって考えてくれたんだ。
「基本はオレたちがついてるとはいえ、何があるかわからないもんねぇ」
ヴァンもなんだかんだ本気で俺のことを心配してくれてるんだよな。いつもはからかわれることが多いけど、言葉の端々に気持ちが感じられるから許せちゃうんだよな。
この演習だって、俺にどんな強みと弱みがあるのかを2人が知るためってのも大きいんだ。もちろん、俺が自分の課題を知るためでもあるし、旅について実感するって目的もあるんだけど。
「うん……2人の負担にならない、とまでは言えないけど、迷惑を少しでもかけないようにはなりたい」
「そんなに悪く考えなくていい」
「そうだよ。イクミ忘れてそうだけど、この辺の魔物強いからね? そこでオレたちについてきてるんだよ」
あ、そうだったよな……。一応は魔物を仕留められてるのか。絶対俺だけじゃ無理だけど。
それにこうやって歩きながら話す余裕もある。
「俺……ちゃんとできてる?」
「ああ。最初と全然違うの自分でもわかるだろ?」
「わかんないよ……だってあのときは混乱してて必死で。記憶がまだらなんだ」
「んっとねー、最初は村の中を走るだけでも倒れてたじゃん。あれだとそもそも戦えないね」
ぐはぁっとみぞおちを押さえちゃったけど、言われればそうだよね。自分だと変化がわからなかったし、何度自信持てって言われてもいつまでもできてないって気分だったけど。
「じゃあ、できてるって思っていいんだ……」
「当たり前だよ。オレたちがつきっきりで教えてきたんだよ? できてなかったら困る」
「演習の許可が出てる時点でできてるだろ」
しかも、2人が言うには海辺の街なんかに行けば俺よりもっともっと戦えない人がたくさんいるって!
さすがにムル村はこんなところにあるから村人みんなが強いけど、一生を大きな街から出ずに暮らす人なんかは戦闘技術は持ってないそうだ。
「え? 俺って……世界的に見たら戦える人?」
「ああ。魔力も少ないのによくやってる」
「オレが言うのもなんだけど、村の人がおかしいから感覚狂うのもしょうがないよねぇ。村を出る許可ない人ですら強いから。とは言っても、上を見たらキリがないんだけどさ」
魔力がこっちの成人並みにあればもっと強くなれただろうなとルイが頭に手を置いた。それでも変な特性のおかげで成長が早かったんだろうし、そこは感謝しておくべきか。
海辺の街の周辺は魔物も弱めだし、こっちに比べて大きさも少し小型らしい。だから、この霧の渓谷エリアを出るまでが俺にとっての最初の難関だったらしいんだ。でもソロで行ける2人が着いてきてくれるわけで、俺も少し強くなったんだからきっと大丈夫。
「今の調子なら街に行ける、かな?」
「ああ。ただ、魔核持ちが出たら話は別だ。察知したらなるべく避けて行くのがいいだろうな。あとは、俺もヴァンもここと海辺の街くらいまでしか詳しくないんだ。だから、イクミが帰る手がかりを探すために違うエリアに行く場合、魔物が強いところとかは、わからないから聞き込みと現地調査になる」
「あー……そっか。この世界の中でここだけが強い魔物が出るってことじゃないんだもんね」
「土地ごとの特殊なのが出ることも考慮しなきゃだよね。アイツにも聞いといてみるけど、アイツも外のことをそんなに知ってるわけでもないからなぁ」
全員が初見のところに行くのはドキドキしそうだ。だからといって、誰かを雇うとかにしても、よく知らない現地の人をどのくらい信用していいのかは俺には判断がつかない。だって村と違って、悪い人も中にはいるみたいだし……。
「まあ、だから、イクミは『春になったら出る』って思ってたかもしれないけど、もう少し準備が整うまで待ってね」
「待たせて悪いな」
「そんなの当たり前だよ……悪くなんかないよ」
そもそもまだ俺がこんな状態なのに、なんで2人が俺に対して申し訳なくなってるのかがわからないよね。
「いやー、あそこまでイクミが動けなくなるとはねぇ。ぶふ……」
「無理なんだって……ごめんなさいだけど、本当に」
俺は弓だからアレの近くにはいなかったんだけど、もう、なんていうか、見ただけでゾワゾワして弓を構えるのも無理だったんだ。
結局ルイが前みたいに土魔法なんかを使って倒してくれて、竦んでる俺の周囲はヴァンが警戒していてくれた。
「ああいうのって上のほうにしか出ないんじゃなかったの?」
「うーん、出ないってことはないねぇ。でも、ああいうのは上よりはこっちのほうがかなり少ないよ」
「出ないと思って油断してた……」
涙目でいたらルイが俺のところに来て頭をポンポンしてくれた。この演習で何回ポンポンされるんだろう。嫌じゃないからいいんだけどさ。
「前のとちょっと種類は違ったぞ?」
「そういう問題じゃないんだよ……幼虫型ってのがもうだめなのっ」
過剰な魔力とやら、お願いだから幼虫なんかには当たらないでよ。小さくても嫌なのに、あんなデカくなられたら本気で無理なんだからさ。
前と同じでルイが埋めて倒してくれたから見なくて済んだのがせめてもの救いだよ。
俺はもう、さっさとここから離れたくてしょうがなくて、2人に先に進もうと促して歩いてもらった。野生動物にも遭遇したんだけど、春だからか子連れも多くてさ。さすがにそれを仕留めるのはなって思って見逃したよね。
「昨日のデカい魔物の肉たっぷりあったし、動物は倒さなくていいや」
「その気持はわかるよー。でも熊なら危険だから親子共々仕留める。魔物化すると美味しいとはいえ……」
「そ……そっか、冬眠明けはヤバそうだね」
弓の練習には食べられない魔物でもいいし、食料はあるし。アレさえ出なければもうなんでもいいや。
2人にどの方角に魔物がいるかを教えてもらっては弓を構える。俺が攻撃するには目視が必要だけど、遠くでも見えればこの弓のおかげで意外と当たる。
村での練習でも『すごいすごい』と可愛がっていたけど、本当にこの子は優秀だ。俺が信頼すればするほど使いやすくなってきてるのも余計に愛おしい。
「にしても、かなり度胸もついたねぇ。特定の魔物以外」
「言わないで」
「こういうのは慣れだ。本当に苦手なのはわかるが、動けなくなるのだけは心配だ……せめて逃げられるようになってくれ」
確かに。そっか……逃げる、ね。俺はルイの目を見て首がもげそうなほど頷く。
ルイはアレ系の魔物のパターンを何個か教えてくれて、逃げたりやり過ごしたりするならこうすると良いんじゃないかって考えてくれたんだ。
「基本はオレたちがついてるとはいえ、何があるかわからないもんねぇ」
ヴァンもなんだかんだ本気で俺のことを心配してくれてるんだよな。いつもはからかわれることが多いけど、言葉の端々に気持ちが感じられるから許せちゃうんだよな。
この演習だって、俺にどんな強みと弱みがあるのかを2人が知るためってのも大きいんだ。もちろん、俺が自分の課題を知るためでもあるし、旅について実感するって目的もあるんだけど。
「うん……2人の負担にならない、とまでは言えないけど、迷惑を少しでもかけないようにはなりたい」
「そんなに悪く考えなくていい」
「そうだよ。イクミ忘れてそうだけど、この辺の魔物強いからね? そこでオレたちについてきてるんだよ」
あ、そうだったよな……。一応は魔物を仕留められてるのか。絶対俺だけじゃ無理だけど。
それにこうやって歩きながら話す余裕もある。
「俺……ちゃんとできてる?」
「ああ。最初と全然違うの自分でもわかるだろ?」
「わかんないよ……だってあのときは混乱してて必死で。記憶がまだらなんだ」
「んっとねー、最初は村の中を走るだけでも倒れてたじゃん。あれだとそもそも戦えないね」
ぐはぁっとみぞおちを押さえちゃったけど、言われればそうだよね。自分だと変化がわからなかったし、何度自信持てって言われてもいつまでもできてないって気分だったけど。
「じゃあ、できてるって思っていいんだ……」
「当たり前だよ。オレたちがつきっきりで教えてきたんだよ? できてなかったら困る」
「演習の許可が出てる時点でできてるだろ」
しかも、2人が言うには海辺の街なんかに行けば俺よりもっともっと戦えない人がたくさんいるって!
さすがにムル村はこんなところにあるから村人みんなが強いけど、一生を大きな街から出ずに暮らす人なんかは戦闘技術は持ってないそうだ。
「え? 俺って……世界的に見たら戦える人?」
「ああ。魔力も少ないのによくやってる」
「オレが言うのもなんだけど、村の人がおかしいから感覚狂うのもしょうがないよねぇ。村を出る許可ない人ですら強いから。とは言っても、上を見たらキリがないんだけどさ」
魔力がこっちの成人並みにあればもっと強くなれただろうなとルイが頭に手を置いた。それでも変な特性のおかげで成長が早かったんだろうし、そこは感謝しておくべきか。
海辺の街の周辺は魔物も弱めだし、こっちに比べて大きさも少し小型らしい。だから、この霧の渓谷エリアを出るまでが俺にとっての最初の難関だったらしいんだ。でもソロで行ける2人が着いてきてくれるわけで、俺も少し強くなったんだからきっと大丈夫。
「今の調子なら街に行ける、かな?」
「ああ。ただ、魔核持ちが出たら話は別だ。察知したらなるべく避けて行くのがいいだろうな。あとは、俺もヴァンもここと海辺の街くらいまでしか詳しくないんだ。だから、イクミが帰る手がかりを探すために違うエリアに行く場合、魔物が強いところとかは、わからないから聞き込みと現地調査になる」
「あー……そっか。この世界の中でここだけが強い魔物が出るってことじゃないんだもんね」
「土地ごとの特殊なのが出ることも考慮しなきゃだよね。アイツにも聞いといてみるけど、アイツも外のことをそんなに知ってるわけでもないからなぁ」
全員が初見のところに行くのはドキドキしそうだ。だからといって、誰かを雇うとかにしても、よく知らない現地の人をどのくらい信用していいのかは俺には判断がつかない。だって村と違って、悪い人も中にはいるみたいだし……。
「まあ、だから、イクミは『春になったら出る』って思ってたかもしれないけど、もう少し準備が整うまで待ってね」
「待たせて悪いな」
「そんなの当たり前だよ……悪くなんかないよ」
そもそもまだ俺がこんな状態なのに、なんで2人が俺に対して申し訳なくなってるのかがわからないよね。
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