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異世界生活編
132.デモンストレーション
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サディさんが戻ってくると、その腕の中には大きなかごがあって、ジャガイモと昨日収穫したばかりのニンニクとトウガラシの鉢植えが入っている。
みんなもジャガイモ以外は見るのは初めてなんだよな。あ、ラキさんは別だけどね。
「なにこの植物! 赤くて可愛い!」
「観葉植物? 薬草?」
「これが……イクミ君の世界の?」
みんな興味津々で嬉しい。ここでみんなの心を掴めれば、この作物がこの村で大事に受け継がれていくだろうからね。
「この赤いのは俺の世界でトウガラシと呼ばれていた香辛料です。こんな小さくて可愛い見た目だけど、とても辛いんですよ。発汗作用とかもあって、食べ物以外でも使いみちがあります」
説明したけどみんなはあまりピンときてない様子。もともと香辛料が貴重で、奥様方は村からも出たことない人が多いからしょうがないか。
「香辛料? そんな貴重なもんを育ててたのか?」
「あ、俺があげたのを、サディさんとラキさんが実験がてら増やしたんだよ」
「すげぇな……」
ドマノンさんが2人を感心した顔で見ていた。やっぱり村を出たことのある人のほうが、珍しい食材とかには詳しいのかもね。
「で、こっちはドマノンさんだけ初めてかな。ジャガイモ。俺の世界のイモの一種で、いろいろ使いやすいんだ。サディさんに許可をもらって昨日ジャガイモ水飴も作っておいたから、1人あたり少しになっちゃうけどジャガイモの甘味も作ります」
俺がそう言うと女性陣がわっと喜んだ。まだジャガイモは増やさなきゃいけないから自由に使えないんだよね。
「そして、最後にこれはニンニク。滋養強壮の効果もあって、身体を温めるし殺菌効果もあります。あ、菌ってのは肉眼で見えない生物です。物が腐るのもこういう微生物が影響してます。ワインなんかも微生物の働きではあるんですけど……ま、それはいいか。ニンニクは少し匂いが独特でキツイし、トウガラシとはまた違った辛みもあるから苦手な人もいるかも……。それは無理しないで下さいね」
「これはイクミくんから2片もらって育てたの。このひとかたまりの中に6片くらい入ってるそうよ」
「少なそうに見えるかもですけど、風味付けで使うなら全然量いらないです。でもこれもまだ管理はサディさんだから、増えたらみんなで料理を開発してほしいなって思って、今日はデモンストレーションをやることにしました」
みんなに混じって、頭一つ飛び出たドマノンさんがワクワクした顔をして3つの食材を見てた。
「じゃ、まず食材の準備から。ジャガイモは皮をむいて薄切りにしてから千切り。色が変わるしデンプンが出るから切ったらすぐ水にさらして下さいね」
「なんで水に?」
「空気に触れさせないことで酸化による色の変化を防ぎます。前にすりおろしたとき茶色っぽくなったの覚えてます? あれですね。あと、表面のデンプンを洗い流すことでくっつきにくくなってシャキシャキした感じになりますね」
日本なら千切りジャガイモを電子レンジにかけたいところだけど、こっちではさっと湯がく感じにしよう。
俺はサディさんに鍋にお湯を沸かしておいてほしいと頼んだ。
「そして、トウガラシは1本っていうか半分だけ使います。これでも結構辛いかな。輪切り? 小口切り? そんな感じにしますね。種の周りが一番辛いから辛いの苦手な人は使わないようにね。今回もなるべく入れないでおきます」
包丁でサクサクと切って小皿に取っておく。
そしてニンニクに手をのばす。周りの厚い皮を少しむいてから1片だけパキッと外す。残りはサディさんに干しておくか時間停止箱の保管をお願いした。
「ニンニクは今日は薄切りとみじん切りにしますね。薄切りは低温の油で揚げてトッピングにしようと思います。みじん切りのほうはすりおろしでもいいです」
ニンニクを切ると辺りにあの独特の懐かしい匂いが漂う。生の採れたてニンニクはやっぱりちょっと刺激が強い……俺でもそう思うんだからと奥様たちを見れば、少し眉間にシワを寄せている人が。
「窓開けてもいいですよ。ね、サディさん」
「ええ。でも、これね……料理するとほんとたまらないのよ……」
思い出しながらうっとりとサディさんが言うもんだから、みんながゴクリと唾を飲み込んでニンニクに集中しだした。
「さっきのジャガイモは水からあげたらザル……目の細かいカゴに入れてからさっと湯通しします。後で軽く炒めるから火を通しすぎないように」
沸騰したお湯にカゴをつけてジャガイモの周囲にほんのり透明感が出たらすぐ上げる。あっという間だ。
そしてまずは熱してない浅い鉄鍋にあっさりとした植物油と薄切りニンニクを入れて、弱火でフライドニンニクを作る。ゆっくり加熱しないとあっという間に黒焦げになるから注意だ。
「ああ……この匂いよ。お腹が空くわ」
「確かに切ってるときよりいい匂いに感じるかも……」
薄切りニンニクがカリッと仕上がったら取り出しておいて、そこにみじん切りのニンニクとトウガラシを投入する。こっちも焦げないように強火にはしないようにして、じっくりと油にニンニクとトウガラシの風味や香りを移していく。
「本当に焦げやすいから火加減は注意してくださいね。じーっくりやるつもりくらいのほうが失敗はしません。そして、ニンニクがこんな感じの色で火が通ったら、ここにさっきのジャガイモを加えます。俺の世界では小麦粉で作った麺なんかを入れるんですけどね……今回は代用で」
ジャガイモを加えると鍋がジュワッと音をたてる。俺は素早く油がジャガイモ全体に回るように大きく鍋を揺すりながらヘラも使って混ぜた。このときもぐるぐるしちゃうとジャガイモが折れたりボロボロになったりしちゃうから鍋の動きでひっくり返すくらいがいいよね。
そしてあっという間にできたジャガイモのペペロンチーノ風。上にフライドニンニクとパセリみたいな可愛い薬草を刻んでパラッとかけてみた。
「温かいうちにどうぞ!」
「材料少ない……でも全部知らない……」
「ドマノンくん、ジャガイモはすごいよ」
みんなで一口ずつだけど分けて味見タイム。どうかな……気に入ってくれると嬉しいんだけど。
「なんだ、これ! うっま!」
「口がヒリヒリするぅ」
「匂いはちょっと気になるけど……確かに美味しい」
「ニンニクとトウガラシすごい」
教室に来ていた人には好評で安心した。匂いがって言ってた人も味には合格出してくれたしね。トウガラシについては、サディさんが知りたい人は育て方を教えるって言ってた。畑では魔力の関係で育てられないからね。
「これ、村で流行らせたいっすね……うっま、もうない……」
「ニンニクもトウガラシも収穫後に乾燥させれば、かなり日持ちするから時間停止箱がなくても使いやすいかも、です」
「ジベラと一緒で絶対肉料理に合うよね。早く増えないかなぁ。サディさん私たちにも手伝えることあったら言って下さい」
よし! 俺の持ってきた作物は完全に受け入れられたよな。こっちで何代も育てていったら、魔力持ち野菜になって変わっていくのかもしれないけど、ちょっと嬉しいなって思う。
「じゃあ、甘味なんですけど……」
バッと奥様がたが俺を見た……怖いってば。
みんなもジャガイモ以外は見るのは初めてなんだよな。あ、ラキさんは別だけどね。
「なにこの植物! 赤くて可愛い!」
「観葉植物? 薬草?」
「これが……イクミ君の世界の?」
みんな興味津々で嬉しい。ここでみんなの心を掴めれば、この作物がこの村で大事に受け継がれていくだろうからね。
「この赤いのは俺の世界でトウガラシと呼ばれていた香辛料です。こんな小さくて可愛い見た目だけど、とても辛いんですよ。発汗作用とかもあって、食べ物以外でも使いみちがあります」
説明したけどみんなはあまりピンときてない様子。もともと香辛料が貴重で、奥様方は村からも出たことない人が多いからしょうがないか。
「香辛料? そんな貴重なもんを育ててたのか?」
「あ、俺があげたのを、サディさんとラキさんが実験がてら増やしたんだよ」
「すげぇな……」
ドマノンさんが2人を感心した顔で見ていた。やっぱり村を出たことのある人のほうが、珍しい食材とかには詳しいのかもね。
「で、こっちはドマノンさんだけ初めてかな。ジャガイモ。俺の世界のイモの一種で、いろいろ使いやすいんだ。サディさんに許可をもらって昨日ジャガイモ水飴も作っておいたから、1人あたり少しになっちゃうけどジャガイモの甘味も作ります」
俺がそう言うと女性陣がわっと喜んだ。まだジャガイモは増やさなきゃいけないから自由に使えないんだよね。
「そして、最後にこれはニンニク。滋養強壮の効果もあって、身体を温めるし殺菌効果もあります。あ、菌ってのは肉眼で見えない生物です。物が腐るのもこういう微生物が影響してます。ワインなんかも微生物の働きではあるんですけど……ま、それはいいか。ニンニクは少し匂いが独特でキツイし、トウガラシとはまた違った辛みもあるから苦手な人もいるかも……。それは無理しないで下さいね」
「これはイクミくんから2片もらって育てたの。このひとかたまりの中に6片くらい入ってるそうよ」
「少なそうに見えるかもですけど、風味付けで使うなら全然量いらないです。でもこれもまだ管理はサディさんだから、増えたらみんなで料理を開発してほしいなって思って、今日はデモンストレーションをやることにしました」
みんなに混じって、頭一つ飛び出たドマノンさんがワクワクした顔をして3つの食材を見てた。
「じゃ、まず食材の準備から。ジャガイモは皮をむいて薄切りにしてから千切り。色が変わるしデンプンが出るから切ったらすぐ水にさらして下さいね」
「なんで水に?」
「空気に触れさせないことで酸化による色の変化を防ぎます。前にすりおろしたとき茶色っぽくなったの覚えてます? あれですね。あと、表面のデンプンを洗い流すことでくっつきにくくなってシャキシャキした感じになりますね」
日本なら千切りジャガイモを電子レンジにかけたいところだけど、こっちではさっと湯がく感じにしよう。
俺はサディさんに鍋にお湯を沸かしておいてほしいと頼んだ。
「そして、トウガラシは1本っていうか半分だけ使います。これでも結構辛いかな。輪切り? 小口切り? そんな感じにしますね。種の周りが一番辛いから辛いの苦手な人は使わないようにね。今回もなるべく入れないでおきます」
包丁でサクサクと切って小皿に取っておく。
そしてニンニクに手をのばす。周りの厚い皮を少しむいてから1片だけパキッと外す。残りはサディさんに干しておくか時間停止箱の保管をお願いした。
「ニンニクは今日は薄切りとみじん切りにしますね。薄切りは低温の油で揚げてトッピングにしようと思います。みじん切りのほうはすりおろしでもいいです」
ニンニクを切ると辺りにあの独特の懐かしい匂いが漂う。生の採れたてニンニクはやっぱりちょっと刺激が強い……俺でもそう思うんだからと奥様たちを見れば、少し眉間にシワを寄せている人が。
「窓開けてもいいですよ。ね、サディさん」
「ええ。でも、これね……料理するとほんとたまらないのよ……」
思い出しながらうっとりとサディさんが言うもんだから、みんながゴクリと唾を飲み込んでニンニクに集中しだした。
「さっきのジャガイモは水からあげたらザル……目の細かいカゴに入れてからさっと湯通しします。後で軽く炒めるから火を通しすぎないように」
沸騰したお湯にカゴをつけてジャガイモの周囲にほんのり透明感が出たらすぐ上げる。あっという間だ。
そしてまずは熱してない浅い鉄鍋にあっさりとした植物油と薄切りニンニクを入れて、弱火でフライドニンニクを作る。ゆっくり加熱しないとあっという間に黒焦げになるから注意だ。
「ああ……この匂いよ。お腹が空くわ」
「確かに切ってるときよりいい匂いに感じるかも……」
薄切りニンニクがカリッと仕上がったら取り出しておいて、そこにみじん切りのニンニクとトウガラシを投入する。こっちも焦げないように強火にはしないようにして、じっくりと油にニンニクとトウガラシの風味や香りを移していく。
「本当に焦げやすいから火加減は注意してくださいね。じーっくりやるつもりくらいのほうが失敗はしません。そして、ニンニクがこんな感じの色で火が通ったら、ここにさっきのジャガイモを加えます。俺の世界では小麦粉で作った麺なんかを入れるんですけどね……今回は代用で」
ジャガイモを加えると鍋がジュワッと音をたてる。俺は素早く油がジャガイモ全体に回るように大きく鍋を揺すりながらヘラも使って混ぜた。このときもぐるぐるしちゃうとジャガイモが折れたりボロボロになったりしちゃうから鍋の動きでひっくり返すくらいがいいよね。
そしてあっという間にできたジャガイモのペペロンチーノ風。上にフライドニンニクとパセリみたいな可愛い薬草を刻んでパラッとかけてみた。
「温かいうちにどうぞ!」
「材料少ない……でも全部知らない……」
「ドマノンくん、ジャガイモはすごいよ」
みんなで一口ずつだけど分けて味見タイム。どうかな……気に入ってくれると嬉しいんだけど。
「なんだ、これ! うっま!」
「口がヒリヒリするぅ」
「匂いはちょっと気になるけど……確かに美味しい」
「ニンニクとトウガラシすごい」
教室に来ていた人には好評で安心した。匂いがって言ってた人も味には合格出してくれたしね。トウガラシについては、サディさんが知りたい人は育て方を教えるって言ってた。畑では魔力の関係で育てられないからね。
「これ、村で流行らせたいっすね……うっま、もうない……」
「ニンニクもトウガラシも収穫後に乾燥させれば、かなり日持ちするから時間停止箱がなくても使いやすいかも、です」
「ジベラと一緒で絶対肉料理に合うよね。早く増えないかなぁ。サディさん私たちにも手伝えることあったら言って下さい」
よし! 俺の持ってきた作物は完全に受け入れられたよな。こっちで何代も育てていったら、魔力持ち野菜になって変わっていくのかもしれないけど、ちょっと嬉しいなって思う。
「じゃあ、甘味なんですけど……」
バッと奥様がたが俺を見た……怖いってば。
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