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異世界生活編
114.美味しい魔物肉
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「「「あっちだ」」ね」
サクサクと雪の中を歩いていたら3人が揃って俺に向かって言った。え? って思ったら魔物がいると思うって。
ま……魔物かぁ、と口元がひくつく。
わかってるよ、危なくなったらこの3人が絶対になんとかしてくれるのは。でもやっぱねぇ?
「近い?」
「少し歩くが……」
「じゃあ防壁が見える範囲じゃなくなっちゃうんじゃない?」
「イクミ、やらないで済む理由探すのやめようね」
「うっ」
先手必勝とは言うものの、3人と違ってそこまで動けるわけじゃないからね。魔力を感じる方向ってのに素早く歩いていくみんなのあとにひぃひぃしながら着いていく。
いやね、昨日も思ったけど、このブーツ面白いんだよな。雪の上なんかでひえっひえになると特殊な魔物の皮の鱗がささくれ立って雪をしっかり捉えるんだ。
でも土の上だと鱗が元に戻るから歩きにくくないっていうね。ささくれがいろんな向きになるように特殊な組み合わせ方をしているみたいで、だから滑ることがないんだ。
俺の登山グッズの軽アイゼンは鉄の4本爪をナイロンの紐で靴に取り付けるやつで、あれだと雪や氷の上はいいんだけど石の上なんかに足を下ろすときは歩きにくいんだよね。
かといって取り外ししやすいかというとそんなことなくてさ。それだけでこのブーツの優秀さがわかるよな。
必死で着いて歩いてこんなところに魔物なんているのかななんて思った俺に、ルイが上だと言った。
顔を上げれば崖っぷちにデカい鳥がいる……あれかよ……。
「イクミにうってつけじゃん」
「俺が崖叩いてヤツを飛ばすからイクミが攻撃。ヤバそうならヴァンが援護。ドマノンはひたすらイクミの保護」
「「りょーかい」」
「うう……」
魔物って言われただけで怖さが跳ね上がるのはなんでなんだ。昨夜のイノシシみたいな動物だって結構怖い部類だとは思うけど、なんか違うんだよ……。
「自分がイクミ君には絶対当てないし、ルイがいるから大丈夫だって。それに、イクミ君にいいことを教えてあげよう」
「いいこと?」
「アイツはやべぇ美味い」
「!」
やる気出た。そうだよな、魔物だし。魔物の中でも特に美味しいお肉ってこと?
「イクミ君て食欲で動くんだなぁ」
「……美味しいものは大事……」
俺がドマノンさんと話しているのを聞いてルイとヴァンが吹いていた。だって俺、日本人だし。食に執着するのは民族性だし。
「ルイ、ルイ、前にサディさんが美味しいって言ってたやつとは違う?」
「アレとは違う。アレはあっさりしてただろ? コイツは結構濃い味で脂も多い」
「そ、そうなんだ……」
俺がゴクリと唾を飲み込むと、ルイの笑いを噛み殺した顔が見えた。こういう滅多に見られないルイの顔を見られるのはホント嬉しい。
俺たちがのんびりこんな話していられるのは魔物が寝てるっぽいから。なんか魔物とはいえ普通の鳥っぽくてちょっと気が引けちゃうけど……でも、魔物だし、美味しい食材だし。俺はやる。
「ふぅー。よし、絶対食べよう」
「いやいやイクミ。食べるの前に仕留めよう、だよね」
「突っ込んでやるなよ、イクミ君やる気になってるんだしさ」
ふんす! と気合を入れる俺をよそにヴァンとドマノンさんがブツブツ言ってるけど。
でもルイは俺のタイミングで攻撃を仕掛けるからって見ていてくれている。こういうところがいつもすごく安心するんだよな。
俺はぎゅっと弓を握るとルイと視線を合わせて頷いた。
途端にタンッと飛び出して崖の上の方までジャンプするとルイが崖に剣を打ちつける。
──ギャオォーー!!
気持ちよく寝ていただろうところを起こされた鳥魔物がすんごい鳴き声をあげて、俺の身体が少し竦んだ。
バッサバッサとでっかい翼を広げて飛び立ったところを下から狙う……大きいからなんとかなるかな。
霧に紛れそうになるけど、魔物がデカイから影がすごくわかる。でも上空は風があるのと魔物の羽ばたきが強いのか最初の矢は変な方向に少し逸れて魔物を掠めた。
「クソ! 逃さないっ! 俺のお肉!」
逸れた分を考えて連射の目標を少しずらして矢を放ちまくった。
──グギャー! グギャー!
矢は当たってるみたいで変な動きしてるのに落ちてこない。なんだよ……お肉……。
俺がしょぼんとしてたらトンと叩かれて、ヴァンが飛び出していった。 と思うと、黒い霧を出して魔物の顔の周辺を覆ってしまった。
「イクミ! 攻撃!」
「あ、うん」
視界を遮られて混乱したのか魔物が不規則な動きで下に降りてくる。近い! デカい!
でも、この近さなら……。
キリキリとめいいっぱい矢をひいて放つ。
それは魔物の胸のフワフワと長い羽毛のところに深々と刺さった。ヴァンが念のためのトドメって言って俺の矢に向かって何かを唱えて魔法を放つと、動かなくなった魔物が落下する。
「やったな!」
ドマノンさんが肩を組んで喜んでくれた。俺も嬉しい。お肉ゲットできた!
ルイとヴァンはたぶん落下地点に行ってくれたんだと思う。俺はドマノンさんの道案内で森の中を歩いていった。
周りの木の枝をメキメキ折って落ちたデカい鳥が倒れてた。……いや、デカいとは聞いてたけど、デカすぎじゃん。なんでこれに俺なんかの矢が刺さるかね?
「ヴァン、俺の矢に使った魔法なに?」
「氷?」
「どういうこと?」
早速首を落として羽根を毟りまくってるルイにも聞いてみた。
すごくいい位置から肋骨の隙間を通って心臓の直前まで俺の矢は刺さってるって。うん、まぐれすごい。
そのすごく惜しいところにヴァンが魔法を重ねて、矢の刺さってる箇所から周囲の組織を凍らせるようにしたみたいで、心臓が凍って仕留められたってことらしい。……つまりヴァンのおかげ、だよな。
こういうデカい鳥魔物の羽根は色々使えるっぽくて、ルイが毟ったそばから袋に突っ込んでた。俺もそのくらいはできそうって思って一緒になって毟ってみた。ちょっとおもしろい。
そのあと俺はみんなが解体してるのを見ながら肉の味に思いを馳せる……。ルイ曰くあっさりではないんだよな。
ブロイラーではない、地鶏とか軍鶏とかそんな感じなのかなぁ……ブランド鴨肉とかもありかな。いや、もしかして俺が食べたことのない七面鳥とかダチョウとかの可能性も? ああ、ワクワクする。
「これは村に帰ったらみんなが喜ぶ」
「だねぇ。希望者多そうだよね」
「まあ、自分らは今日食べちゃうけどな! 魔力抜きとか関係ねぇ」
そんなに人気の魔物肉なのか。てことは名前付きなのかなって思ったらやっぱあった。巷ではミュードと呼ばれてるらしい。
まあ、いくつか魔物肉の名前教えてもらってるけどあまり覚えられてない。だって聞き馴染みなさすぎなんだもん。美味しければいいかーって思うしね。
米があればなぁ……美味しい親子丼みたいなの食べたい。あ、醤油もみりんもないじゃん。どっちにしろ無理だった。
麹と米と豆が手に入れば、かなり潤うのにね。まあ、異世界で何言ってんのって話だけどさ。
「イクミが変な顔で笑ってる……」
「変じゃないだろ」
「いや、変じゃね?」
いつの間にか3人がこっち見てた。
肉妄想の顔見られてたとか恥ずかしすぎっ!
サクサクと雪の中を歩いていたら3人が揃って俺に向かって言った。え? って思ったら魔物がいると思うって。
ま……魔物かぁ、と口元がひくつく。
わかってるよ、危なくなったらこの3人が絶対になんとかしてくれるのは。でもやっぱねぇ?
「近い?」
「少し歩くが……」
「じゃあ防壁が見える範囲じゃなくなっちゃうんじゃない?」
「イクミ、やらないで済む理由探すのやめようね」
「うっ」
先手必勝とは言うものの、3人と違ってそこまで動けるわけじゃないからね。魔力を感じる方向ってのに素早く歩いていくみんなのあとにひぃひぃしながら着いていく。
いやね、昨日も思ったけど、このブーツ面白いんだよな。雪の上なんかでひえっひえになると特殊な魔物の皮の鱗がささくれ立って雪をしっかり捉えるんだ。
でも土の上だと鱗が元に戻るから歩きにくくないっていうね。ささくれがいろんな向きになるように特殊な組み合わせ方をしているみたいで、だから滑ることがないんだ。
俺の登山グッズの軽アイゼンは鉄の4本爪をナイロンの紐で靴に取り付けるやつで、あれだと雪や氷の上はいいんだけど石の上なんかに足を下ろすときは歩きにくいんだよね。
かといって取り外ししやすいかというとそんなことなくてさ。それだけでこのブーツの優秀さがわかるよな。
必死で着いて歩いてこんなところに魔物なんているのかななんて思った俺に、ルイが上だと言った。
顔を上げれば崖っぷちにデカい鳥がいる……あれかよ……。
「イクミにうってつけじゃん」
「俺が崖叩いてヤツを飛ばすからイクミが攻撃。ヤバそうならヴァンが援護。ドマノンはひたすらイクミの保護」
「「りょーかい」」
「うう……」
魔物って言われただけで怖さが跳ね上がるのはなんでなんだ。昨夜のイノシシみたいな動物だって結構怖い部類だとは思うけど、なんか違うんだよ……。
「自分がイクミ君には絶対当てないし、ルイがいるから大丈夫だって。それに、イクミ君にいいことを教えてあげよう」
「いいこと?」
「アイツはやべぇ美味い」
「!」
やる気出た。そうだよな、魔物だし。魔物の中でも特に美味しいお肉ってこと?
「イクミ君て食欲で動くんだなぁ」
「……美味しいものは大事……」
俺がドマノンさんと話しているのを聞いてルイとヴァンが吹いていた。だって俺、日本人だし。食に執着するのは民族性だし。
「ルイ、ルイ、前にサディさんが美味しいって言ってたやつとは違う?」
「アレとは違う。アレはあっさりしてただろ? コイツは結構濃い味で脂も多い」
「そ、そうなんだ……」
俺がゴクリと唾を飲み込むと、ルイの笑いを噛み殺した顔が見えた。こういう滅多に見られないルイの顔を見られるのはホント嬉しい。
俺たちがのんびりこんな話していられるのは魔物が寝てるっぽいから。なんか魔物とはいえ普通の鳥っぽくてちょっと気が引けちゃうけど……でも、魔物だし、美味しい食材だし。俺はやる。
「ふぅー。よし、絶対食べよう」
「いやいやイクミ。食べるの前に仕留めよう、だよね」
「突っ込んでやるなよ、イクミ君やる気になってるんだしさ」
ふんす! と気合を入れる俺をよそにヴァンとドマノンさんがブツブツ言ってるけど。
でもルイは俺のタイミングで攻撃を仕掛けるからって見ていてくれている。こういうところがいつもすごく安心するんだよな。
俺はぎゅっと弓を握るとルイと視線を合わせて頷いた。
途端にタンッと飛び出して崖の上の方までジャンプするとルイが崖に剣を打ちつける。
──ギャオォーー!!
気持ちよく寝ていただろうところを起こされた鳥魔物がすんごい鳴き声をあげて、俺の身体が少し竦んだ。
バッサバッサとでっかい翼を広げて飛び立ったところを下から狙う……大きいからなんとかなるかな。
霧に紛れそうになるけど、魔物がデカイから影がすごくわかる。でも上空は風があるのと魔物の羽ばたきが強いのか最初の矢は変な方向に少し逸れて魔物を掠めた。
「クソ! 逃さないっ! 俺のお肉!」
逸れた分を考えて連射の目標を少しずらして矢を放ちまくった。
──グギャー! グギャー!
矢は当たってるみたいで変な動きしてるのに落ちてこない。なんだよ……お肉……。
俺がしょぼんとしてたらトンと叩かれて、ヴァンが飛び出していった。 と思うと、黒い霧を出して魔物の顔の周辺を覆ってしまった。
「イクミ! 攻撃!」
「あ、うん」
視界を遮られて混乱したのか魔物が不規則な動きで下に降りてくる。近い! デカい!
でも、この近さなら……。
キリキリとめいいっぱい矢をひいて放つ。
それは魔物の胸のフワフワと長い羽毛のところに深々と刺さった。ヴァンが念のためのトドメって言って俺の矢に向かって何かを唱えて魔法を放つと、動かなくなった魔物が落下する。
「やったな!」
ドマノンさんが肩を組んで喜んでくれた。俺も嬉しい。お肉ゲットできた!
ルイとヴァンはたぶん落下地点に行ってくれたんだと思う。俺はドマノンさんの道案内で森の中を歩いていった。
周りの木の枝をメキメキ折って落ちたデカい鳥が倒れてた。……いや、デカいとは聞いてたけど、デカすぎじゃん。なんでこれに俺なんかの矢が刺さるかね?
「ヴァン、俺の矢に使った魔法なに?」
「氷?」
「どういうこと?」
早速首を落として羽根を毟りまくってるルイにも聞いてみた。
すごくいい位置から肋骨の隙間を通って心臓の直前まで俺の矢は刺さってるって。うん、まぐれすごい。
そのすごく惜しいところにヴァンが魔法を重ねて、矢の刺さってる箇所から周囲の組織を凍らせるようにしたみたいで、心臓が凍って仕留められたってことらしい。……つまりヴァンのおかげ、だよな。
こういうデカい鳥魔物の羽根は色々使えるっぽくて、ルイが毟ったそばから袋に突っ込んでた。俺もそのくらいはできそうって思って一緒になって毟ってみた。ちょっとおもしろい。
そのあと俺はみんなが解体してるのを見ながら肉の味に思いを馳せる……。ルイ曰くあっさりではないんだよな。
ブロイラーではない、地鶏とか軍鶏とかそんな感じなのかなぁ……ブランド鴨肉とかもありかな。いや、もしかして俺が食べたことのない七面鳥とかダチョウとかの可能性も? ああ、ワクワクする。
「これは村に帰ったらみんなが喜ぶ」
「だねぇ。希望者多そうだよね」
「まあ、自分らは今日食べちゃうけどな! 魔力抜きとか関係ねぇ」
そんなに人気の魔物肉なのか。てことは名前付きなのかなって思ったらやっぱあった。巷ではミュードと呼ばれてるらしい。
まあ、いくつか魔物肉の名前教えてもらってるけどあまり覚えられてない。だって聞き馴染みなさすぎなんだもん。美味しければいいかーって思うしね。
米があればなぁ……美味しい親子丼みたいなの食べたい。あ、醤油もみりんもないじゃん。どっちにしろ無理だった。
麹と米と豆が手に入れば、かなり潤うのにね。まあ、異世界で何言ってんのって話だけどさ。
「イクミが変な顔で笑ってる……」
「変じゃないだろ」
「いや、変じゃね?」
いつの間にか3人がこっち見てた。
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