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異世界生活編
99.魔物襲来
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今日は朝からちょっと嫌な感じがするってみんなが言っていた。魔物が近くまで来てるかもって……。察知能力は別にここからどっちに何キロとかってわかるわけじゃなくて、なんとなくこっち方面にいるってのがわかる感じで、あとは魔力の強さらしいんだ。
「ど……どういう感じなの?」
「どうって言ってもなぁ。なんか変な感じとしか言いようがない」
「変、なの?」
「ああ。あまり今まで感じたことがないというか」
ルイもどうも首を傾げていて、俺はそれが不安でしょうがない。だって、俺の中ではルイはめっちゃ強くて頼りになって、この辺のことは詳しいってイメージだったから。そのルイが今まで感じたことがないってなんなんだよ……。
「大丈夫かな?」
「魔核持ちほどの魔力のデカさじゃないから平気だろ」
「そっか。みんな強いもんね。ルイみたいな人が何人もいるんだし……」
そう言ってはみるものの、なんかソワソワしちゃうよ。
俺は一旦ルイと離れて畑仕事を手伝いに行く。冬特有の野菜とか薬草もそれなりにあるんだよね。まあ、夏よりはかなり数が少ないし害虫なんかはほとんど出なくて俺としてはかなり快適。ジャガイモ第二弾の収穫もそろそろみたいだし。
そういえば、ニンニクもちゃんと元気だよ。あ、いや、葉っぱは今は少しクタッとしてるかな。でも土の中ではしっかり元気ってサディさんが言ってた。春が楽しみだよ。
そして昨日みたいにルイと防壁に行く。やっぱり自警団の人もなんとなく変な顔をしていた。
「なんか雰囲気が……」
「イクミはそこまで気にするな。ここにいるか……それか何かあったら村の中心部に行け」
「え……」
ルイと離れるほうが怖いよ。防壁はかなり丈夫だと言っていたからここにいるほうが良くないか? でも、俺が足を引っ張ったらやだしなと思いながら見晴らし台に上る。今日は霧があるけど、でもまだ薄いほうかな。
「これは来るな」
「魔物?」
「ああ」
俺はちょっとブルッとしながら弓を握り直した。こ、こ、これは、武者震いだよね。
防壁の外に自警団の人たちが出ていく。みんな真剣な顔をしていていつもの優しい感じじゃない。上から見ているのにピリピリした感じが伝わってくる。
しばらく俺にはよくわからない状況が続いているのかなって思っていたら、急に走り出す自警団の人と飛び出してくる黒い影があった。あの盾術の人が前に出て、剣や槍なんかの近接の人たちで応戦。そんなに大変そうでもなさそうで見ててホッとした。
「ちっ……そういうことか」
いきなり隣でルイが呟いてピーッと指笛を鳴らした。何? どうしたの? って俺が思っていたらあとから黒い影が複数飛び出してきたんだ。
「魔物が群れるなんて滅多にないんだが……変な感じの正体はこれか。イクミ、さっき言ったとおりだ。わかるな?」
「ルイは……?」
「参戦してくる」
「う……。俺は…………ここにいる」
一瞬ヴァンを呼んでくるとかも考えたんだけど、多分村の人はこの状態をみんなわかってるんだよな。それで自警団のことを信頼していて、村の中は村の中の人が守ってるんだと思ったから……。それなら俺はここでルイを見守っている方がいい。
ルイは俺の頭にポンと手を置くとヒラリと身体を翻して行ってしまった。
ドキドキしながら見晴らし台にしがみつくようにルイの様子を見る。ルイの髪は鮮やかだから見やすいんだよな。相変わらず動きがきれいで、目で追いながら心の中で『頑張れ』ってつぶやいてた。
1匹? 1頭? 自体はそこまで強敵でもないんだろうけど、数がいて微妙に連携とった動きをしているのがね……。前にルイが魔物は強すぎる魔力で魔化して変質してしまった動物で、理性みたいなものもなくなってるから単独行動だって言ってたんだよな。つまり、あんな行動するのってまずないことなんだと思う。
そうやって、目を皿のようにしながらルイを見ていた俺。ふと違和感を覚えた……。
「な、なんだ……?」
違和感の正体がわからなくてもう一度ゆっくりと周囲を見ていく。ああ、くそ! 霧がなければな! そう思っていると風が吹いた瞬間霧が薄くなった場所があった。
そこに見えるのは目の前でみんなと戦っているのと同じような黒い四足の魔物のもっとデッカいやつ。でも動かない。じっとみんなが戦っている場所を見ていてたまに身体を震わせている。
それで、みんなが戦っている魔物の1頭が倒されるとそのデカいののところからまた1頭が飛び出していって追加されている。
「なに、あれ……」
あんなデカいのがあそこにいて、みんながそちらに見向きもしないのもおかしい。今戦ってる魔物の数が減らないから余裕がない? いや、そんなことあるのか?
強すぎるわけじゃなくてもきりがないからか最初に出ていった自警団の人たちに少し疲労の色が見える。
「アイツ、なんでどんどん追加してくるんだよ! もうやめてよ!」
霧が流れて狙いがつけにくいのはしょうがないとはいえ、デカいアイツは動かないから俺は思いっきり弓を引いて狙いを定める。ちょっと遠いから不安ではあるんだけど、多分今アイツを狙えるのは俺だけだと思うから。
──お願いだ、倒せなくてもいいから当たってくれ──
きっと当たりさえすればあとはルイがなんとかしてくれる。根拠なんてないけど、だってルイは俺をいつもサポートしてくれるもん。
──ヒュッ
俺がアイツに向けて放った矢は霧をかき分けて飛んでいって……。
──ギィヤァァウォー!!
耳をつんざくようなとんでもない悲鳴が聞こえた。
そして、みんなが戦っていた複数の個体がその悲鳴の方に吸い込まれていく。それを追ってルイたちがデカい方に向かっていって、複数じゃなくなった魔物はみんながうまく囲って集中的に攻撃できてるみたいだった。
なんか、たったの1本の矢を放つだけでものすごく神経も気力もなんなら体力も使った気分だ。デカいヤツはそれなりに強そうだったけど、なんか、もう大丈夫って気がして見晴らし台の手すりに寄りかかってぐったりしちゃったよ……。
どのくらい時間が経ったのか、長いような短いような時間のあと、目の前に足が見えて頭をポンとされた。
見上げるとルイがさらに俺の頭をワシャワシャしてくる。
「ルイ……」
なんか泣きそうだった。少しボロっとしたルイを見て安心したのもあってさ。
「イクミのお手柄だ」
ルイに手を引かれて起こされると、一緒に見晴らし台から下りる。
そしたら自警団の人たちみんなからワシャワシャされた。なんかあれだな、ホームラン打った選手がベンチ側に戻ったらみんなにやられる感じの。
みんなに本気で感謝されてちょっとびっくりした。
あの魔物はみんな初めて見たそうだ。最初に戦っていた複数のほうはデカい魔物の一部で、独立して動いてはいたのものの別個体ではなかったんだって。だから連携した動きができてたんだ……分身的なやつなのかな? あと、デカいのは俺が攻撃するまでみんなには見えてなかったし察知できてない状態だったらしい。魔物が使ったなんらかの術っぽいもので一定エリアに認識阻害が働いていたんだろうってこと。怖っ!
初見の魔物だったから即捌くとかはせずに、まずは村長とか自警団全員とか偉い人たちで情報共有ってことになったんだって。
俺はそんなヤバげな魔物と――遠目とはいえ――対峙していたのか。でもここに残って良かった。村の中に戻っていたらって思うと……ルイが怪我でもしていたらすごく後悔していたはずだから。
「ど……どういう感じなの?」
「どうって言ってもなぁ。なんか変な感じとしか言いようがない」
「変、なの?」
「ああ。あまり今まで感じたことがないというか」
ルイもどうも首を傾げていて、俺はそれが不安でしょうがない。だって、俺の中ではルイはめっちゃ強くて頼りになって、この辺のことは詳しいってイメージだったから。そのルイが今まで感じたことがないってなんなんだよ……。
「大丈夫かな?」
「魔核持ちほどの魔力のデカさじゃないから平気だろ」
「そっか。みんな強いもんね。ルイみたいな人が何人もいるんだし……」
そう言ってはみるものの、なんかソワソワしちゃうよ。
俺は一旦ルイと離れて畑仕事を手伝いに行く。冬特有の野菜とか薬草もそれなりにあるんだよね。まあ、夏よりはかなり数が少ないし害虫なんかはほとんど出なくて俺としてはかなり快適。ジャガイモ第二弾の収穫もそろそろみたいだし。
そういえば、ニンニクもちゃんと元気だよ。あ、いや、葉っぱは今は少しクタッとしてるかな。でも土の中ではしっかり元気ってサディさんが言ってた。春が楽しみだよ。
そして昨日みたいにルイと防壁に行く。やっぱり自警団の人もなんとなく変な顔をしていた。
「なんか雰囲気が……」
「イクミはそこまで気にするな。ここにいるか……それか何かあったら村の中心部に行け」
「え……」
ルイと離れるほうが怖いよ。防壁はかなり丈夫だと言っていたからここにいるほうが良くないか? でも、俺が足を引っ張ったらやだしなと思いながら見晴らし台に上る。今日は霧があるけど、でもまだ薄いほうかな。
「これは来るな」
「魔物?」
「ああ」
俺はちょっとブルッとしながら弓を握り直した。こ、こ、これは、武者震いだよね。
防壁の外に自警団の人たちが出ていく。みんな真剣な顔をしていていつもの優しい感じじゃない。上から見ているのにピリピリした感じが伝わってくる。
しばらく俺にはよくわからない状況が続いているのかなって思っていたら、急に走り出す自警団の人と飛び出してくる黒い影があった。あの盾術の人が前に出て、剣や槍なんかの近接の人たちで応戦。そんなに大変そうでもなさそうで見ててホッとした。
「ちっ……そういうことか」
いきなり隣でルイが呟いてピーッと指笛を鳴らした。何? どうしたの? って俺が思っていたらあとから黒い影が複数飛び出してきたんだ。
「魔物が群れるなんて滅多にないんだが……変な感じの正体はこれか。イクミ、さっき言ったとおりだ。わかるな?」
「ルイは……?」
「参戦してくる」
「う……。俺は…………ここにいる」
一瞬ヴァンを呼んでくるとかも考えたんだけど、多分村の人はこの状態をみんなわかってるんだよな。それで自警団のことを信頼していて、村の中は村の中の人が守ってるんだと思ったから……。それなら俺はここでルイを見守っている方がいい。
ルイは俺の頭にポンと手を置くとヒラリと身体を翻して行ってしまった。
ドキドキしながら見晴らし台にしがみつくようにルイの様子を見る。ルイの髪は鮮やかだから見やすいんだよな。相変わらず動きがきれいで、目で追いながら心の中で『頑張れ』ってつぶやいてた。
1匹? 1頭? 自体はそこまで強敵でもないんだろうけど、数がいて微妙に連携とった動きをしているのがね……。前にルイが魔物は強すぎる魔力で魔化して変質してしまった動物で、理性みたいなものもなくなってるから単独行動だって言ってたんだよな。つまり、あんな行動するのってまずないことなんだと思う。
そうやって、目を皿のようにしながらルイを見ていた俺。ふと違和感を覚えた……。
「な、なんだ……?」
違和感の正体がわからなくてもう一度ゆっくりと周囲を見ていく。ああ、くそ! 霧がなければな! そう思っていると風が吹いた瞬間霧が薄くなった場所があった。
そこに見えるのは目の前でみんなと戦っているのと同じような黒い四足の魔物のもっとデッカいやつ。でも動かない。じっとみんなが戦っている場所を見ていてたまに身体を震わせている。
それで、みんなが戦っている魔物の1頭が倒されるとそのデカいののところからまた1頭が飛び出していって追加されている。
「なに、あれ……」
あんなデカいのがあそこにいて、みんながそちらに見向きもしないのもおかしい。今戦ってる魔物の数が減らないから余裕がない? いや、そんなことあるのか?
強すぎるわけじゃなくてもきりがないからか最初に出ていった自警団の人たちに少し疲労の色が見える。
「アイツ、なんでどんどん追加してくるんだよ! もうやめてよ!」
霧が流れて狙いがつけにくいのはしょうがないとはいえ、デカいアイツは動かないから俺は思いっきり弓を引いて狙いを定める。ちょっと遠いから不安ではあるんだけど、多分今アイツを狙えるのは俺だけだと思うから。
──お願いだ、倒せなくてもいいから当たってくれ──
きっと当たりさえすればあとはルイがなんとかしてくれる。根拠なんてないけど、だってルイは俺をいつもサポートしてくれるもん。
──ヒュッ
俺がアイツに向けて放った矢は霧をかき分けて飛んでいって……。
──ギィヤァァウォー!!
耳をつんざくようなとんでもない悲鳴が聞こえた。
そして、みんなが戦っていた複数の個体がその悲鳴の方に吸い込まれていく。それを追ってルイたちがデカい方に向かっていって、複数じゃなくなった魔物はみんながうまく囲って集中的に攻撃できてるみたいだった。
なんか、たったの1本の矢を放つだけでものすごく神経も気力もなんなら体力も使った気分だ。デカいヤツはそれなりに強そうだったけど、なんか、もう大丈夫って気がして見晴らし台の手すりに寄りかかってぐったりしちゃったよ……。
どのくらい時間が経ったのか、長いような短いような時間のあと、目の前に足が見えて頭をポンとされた。
見上げるとルイがさらに俺の頭をワシャワシャしてくる。
「ルイ……」
なんか泣きそうだった。少しボロっとしたルイを見て安心したのもあってさ。
「イクミのお手柄だ」
ルイに手を引かれて起こされると、一緒に見晴らし台から下りる。
そしたら自警団の人たちみんなからワシャワシャされた。なんかあれだな、ホームラン打った選手がベンチ側に戻ったらみんなにやられる感じの。
みんなに本気で感謝されてちょっとびっくりした。
あの魔物はみんな初めて見たそうだ。最初に戦っていた複数のほうはデカい魔物の一部で、独立して動いてはいたのものの別個体ではなかったんだって。だから連携した動きができてたんだ……分身的なやつなのかな? あと、デカいのは俺が攻撃するまでみんなには見えてなかったし察知できてない状態だったらしい。魔物が使ったなんらかの術っぽいもので一定エリアに認識阻害が働いていたんだろうってこと。怖っ!
初見の魔物だったから即捌くとかはせずに、まずは村長とか自警団全員とか偉い人たちで情報共有ってことになったんだって。
俺はそんなヤバげな魔物と――遠目とはいえ――対峙していたのか。でもここに残って良かった。村の中に戻っていたらって思うと……ルイが怪我でもしていたらすごく後悔していたはずだから。
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