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異世界生活編
96.初めての防壁
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俺は今、ずっと村の中から見るだけだった防壁の中にいる。
中っていうのは文字通り中。防壁が細長い建物だとは思ってなかったよ。所々見晴らし台があるところはかなりスペースが取られていて小さな部屋もある。仮眠する部屋だったり予備の武器が置いてある部屋だったりもするんだって。
自然の石と土魔法の煉瓦と古代からの魔力の強い石で作られている防壁はちょっとやそっとじゃ壊れないって話だけど、それでも絶対はないしこの防壁がやられてしまったら村の存続が危ういらしくてかなり重要な施設だった。
村を魔物から守るだけじゃなくて、悪意を持った人間──多くはないらしいけど──から村を隠したり、防寒の結界の基礎になっていたりと聞けば聞くほど大事なもので俺が入っていいのかなって思うよ。
「防壁だからもっと寒いかと思ってたら意外と……」
「ここは防壁ではあるが結界内だからな。村の外側の壁に魔力の流れる刻印がある」
なるほどねぇ。防壁が建物みたいになってて中を通れるってことは壁が2枚あるのと同じってことだもんな。
一応寒いかと思ってヴァンに貸してもらった魔導具の他に防寒着持ってきたけどいらなかったかも? にしても、俺の練習用弓の貧相なことといったら。いや、防壁内の武器がちゃんとしたやつだから比べるとってだけだけどね。
「一番上、登ってみるか?」
「あ、うん! 行ってみたい!」
そこは俺が一番最初に村に来た時に見た門の上にあたる部分。小さな鐘がついている見晴台で、転移魔法陣以外では唯一の出入り口のところだからか視界はそこそこ開けている。とはいえ、村の中と違って防壁の外は霧も村より濃いし雪が積もってて見やすいんだか見にくいんだかって感じだけどね。
雪があるけど俺は村の中に入ってしまってからはこうやって自分が歩いてきた道を見ることがなかったからちょっと感動……。それに俺がこの世界に来て見惚れるほど感動したあの虹色の霧の世界は相変わらずあるんだ。それが雪の世界と合わさって天国があったらこういう感じなんじゃないのって思うくらい。
「ねえねえ、ルイと俺が来たのってあっちかな?」
「まあ、最後歩いたのはその道で間違っちゃいないが、正確には魔力で歪められた道を歩いてたから実際俺らが会ったのは方角でいうとあっちの上だな」
「え、うっそ……」
魔力で歪められたってどういうことなんだろう。あのときはヘロヘロなのを気力だけで頑張ってたからほとんど覚えてないんだよな。もう、なんていうか、ルイの側を離れちゃいけないって思って歩いてたからさ。たったの数ヶ月なのにすっごく前のことみたいに感じる……うわー、やばー。
「で、イクミが倒れたのがその辺で……」
「ちょ、ちょっと!」
そんなの解説してくれなくていいんだってば! 恥ずかしいっ。い……今の俺なら、倒れないはず……多分。体力も筋力もついたし、なんなら魔力だってちょびっとあるんだから。
「それにしてもやっぱり霧があるから見張りも楽じゃなさそうだね」
「そこは『慣れ』だろうなぁ。あと魔力の察知能力」
「そうなるよねぇ……」
さすがに俺に魔力の察知は無理だよ。俺にできるのは目視できるものに限るからね。あ、でもそういえばなんだけど、日本にいたときより視力良くなってる気がするんだよ。元々すごく悪いわけじゃなかったけど、やっぱパソコンとか使わないからなのかなぁ。それとも、弓矢の練習で遠くのものをよく見るようになったから? 大きくなってからでも視力って回復するもんなんだな。
「イクミ、動物を射るのはできるか?」
「魔物じゃなくて?」
「魔物が出れば魔物でいいんだが、もし魔物じゃなくて動物を見つけた場合ってことだ」
「うーん。危険な生物じゃないなら理由もなく命を奪うのはしたくないかな……」
「もちろん、仕留めたら食材になる。冬はあまり魔物にこだわってはないからな。味で言うと魔物肉のほうが美味いんだが」
そういうことならしょうがないよな。ほぼ自給自足でやっていかなきゃならないんだから。食事、大事。特に子どもたちには沢山食べてもらって大きく育ってほしいし、この村の担い手になってほしいもんね。
「それは立派な理由だと思うから、俺はやるよ!」
「世界の常識も違うだろうに、イクミはよくそうやってついてこれるよな。武器を持ったことがなかったってことは獲物を狩ったことだってないんだろ?」
「やらなきゃ死んじゃうと思えばやれるもんだよ? ……まあ、ちょっと尻込みはしちゃうけど俺も前よりは強くなったと思うしさ」
ちょっとだけあっけに取られた顔をしたルイが目を細めて俺の頭をぽんぽんする。これは励まされたんじゃなくて褒められたのかな。えへへ。味方になってくれて支えてくれる人がいるっていいなぁ。
俺は雪の積もっている外を目を凝らしながら見ていく。でも正直言って目が……。
「うー。集中しようとしても目が疲れて……」
「イクミは目だけで見てるからなぁ。少し離れた方から魔物の気配を感じるがまだ見える位置じゃない」
「あー……そういうので初日とかも俺が気付く前に魔物を切ってくれてたのかってのを改めて実感したよ」
でも、俺も少しは魔力を感じられるようになったんだから、みんなほどじゃなくても気づきたいよなぁ。この辺はもっと魔力コントロールの練習したらマシになるかな? 違うかな……コントロールと察知は違うかも。どういう練習したらいいんだ?
そんなことを考えていたらルイに声をかけられた。
「よし、イクミ。あっちに向けて弓構えてみろ。あそこの岩見えるか? そこから少し左」
「んーー?」
「あ、ほら、動いてるだろ? 鳥だ」
「うそ、どれどれ?」
ルイが指差す方向を見るけど俺にはよくわからない。鳥って本当にいるのかよって思ったらやっとわかった。白と茶色のまだら模様の鳥だったから全然わからなかった……。ていうか、ちっさ!!! あれを狙えっていうの?
「いや、距離があるから小さく見えるがそこまで小さくないやつだぞ?」
ルイの言葉を聞きながら俺は弓を構える。でもいつものヴァンの的よりもずっと小さいし、こちゃこちゃ動くし、色も見づらいしで……。
俺が放った矢はまあ当たり前だけど外れたよね。正直、俺からしたら矢がどこに飛んでいったのかすらわからなかった。ルイは初めてなんだから気にするなって言ってくれたけど、動く動物を狙うことの難しさを知ったよ……。ヴァンの動く的より何倍も難しいじゃん!
中っていうのは文字通り中。防壁が細長い建物だとは思ってなかったよ。所々見晴らし台があるところはかなりスペースが取られていて小さな部屋もある。仮眠する部屋だったり予備の武器が置いてある部屋だったりもするんだって。
自然の石と土魔法の煉瓦と古代からの魔力の強い石で作られている防壁はちょっとやそっとじゃ壊れないって話だけど、それでも絶対はないしこの防壁がやられてしまったら村の存続が危ういらしくてかなり重要な施設だった。
村を魔物から守るだけじゃなくて、悪意を持った人間──多くはないらしいけど──から村を隠したり、防寒の結界の基礎になっていたりと聞けば聞くほど大事なもので俺が入っていいのかなって思うよ。
「防壁だからもっと寒いかと思ってたら意外と……」
「ここは防壁ではあるが結界内だからな。村の外側の壁に魔力の流れる刻印がある」
なるほどねぇ。防壁が建物みたいになってて中を通れるってことは壁が2枚あるのと同じってことだもんな。
一応寒いかと思ってヴァンに貸してもらった魔導具の他に防寒着持ってきたけどいらなかったかも? にしても、俺の練習用弓の貧相なことといったら。いや、防壁内の武器がちゃんとしたやつだから比べるとってだけだけどね。
「一番上、登ってみるか?」
「あ、うん! 行ってみたい!」
そこは俺が一番最初に村に来た時に見た門の上にあたる部分。小さな鐘がついている見晴台で、転移魔法陣以外では唯一の出入り口のところだからか視界はそこそこ開けている。とはいえ、村の中と違って防壁の外は霧も村より濃いし雪が積もってて見やすいんだか見にくいんだかって感じだけどね。
雪があるけど俺は村の中に入ってしまってからはこうやって自分が歩いてきた道を見ることがなかったからちょっと感動……。それに俺がこの世界に来て見惚れるほど感動したあの虹色の霧の世界は相変わらずあるんだ。それが雪の世界と合わさって天国があったらこういう感じなんじゃないのって思うくらい。
「ねえねえ、ルイと俺が来たのってあっちかな?」
「まあ、最後歩いたのはその道で間違っちゃいないが、正確には魔力で歪められた道を歩いてたから実際俺らが会ったのは方角でいうとあっちの上だな」
「え、うっそ……」
魔力で歪められたってどういうことなんだろう。あのときはヘロヘロなのを気力だけで頑張ってたからほとんど覚えてないんだよな。もう、なんていうか、ルイの側を離れちゃいけないって思って歩いてたからさ。たったの数ヶ月なのにすっごく前のことみたいに感じる……うわー、やばー。
「で、イクミが倒れたのがその辺で……」
「ちょ、ちょっと!」
そんなの解説してくれなくていいんだってば! 恥ずかしいっ。い……今の俺なら、倒れないはず……多分。体力も筋力もついたし、なんなら魔力だってちょびっとあるんだから。
「それにしてもやっぱり霧があるから見張りも楽じゃなさそうだね」
「そこは『慣れ』だろうなぁ。あと魔力の察知能力」
「そうなるよねぇ……」
さすがに俺に魔力の察知は無理だよ。俺にできるのは目視できるものに限るからね。あ、でもそういえばなんだけど、日本にいたときより視力良くなってる気がするんだよ。元々すごく悪いわけじゃなかったけど、やっぱパソコンとか使わないからなのかなぁ。それとも、弓矢の練習で遠くのものをよく見るようになったから? 大きくなってからでも視力って回復するもんなんだな。
「イクミ、動物を射るのはできるか?」
「魔物じゃなくて?」
「魔物が出れば魔物でいいんだが、もし魔物じゃなくて動物を見つけた場合ってことだ」
「うーん。危険な生物じゃないなら理由もなく命を奪うのはしたくないかな……」
「もちろん、仕留めたら食材になる。冬はあまり魔物にこだわってはないからな。味で言うと魔物肉のほうが美味いんだが」
そういうことならしょうがないよな。ほぼ自給自足でやっていかなきゃならないんだから。食事、大事。特に子どもたちには沢山食べてもらって大きく育ってほしいし、この村の担い手になってほしいもんね。
「それは立派な理由だと思うから、俺はやるよ!」
「世界の常識も違うだろうに、イクミはよくそうやってついてこれるよな。武器を持ったことがなかったってことは獲物を狩ったことだってないんだろ?」
「やらなきゃ死んじゃうと思えばやれるもんだよ? ……まあ、ちょっと尻込みはしちゃうけど俺も前よりは強くなったと思うしさ」
ちょっとだけあっけに取られた顔をしたルイが目を細めて俺の頭をぽんぽんする。これは励まされたんじゃなくて褒められたのかな。えへへ。味方になってくれて支えてくれる人がいるっていいなぁ。
俺は雪の積もっている外を目を凝らしながら見ていく。でも正直言って目が……。
「うー。集中しようとしても目が疲れて……」
「イクミは目だけで見てるからなぁ。少し離れた方から魔物の気配を感じるがまだ見える位置じゃない」
「あー……そういうので初日とかも俺が気付く前に魔物を切ってくれてたのかってのを改めて実感したよ」
でも、俺も少しは魔力を感じられるようになったんだから、みんなほどじゃなくても気づきたいよなぁ。この辺はもっと魔力コントロールの練習したらマシになるかな? 違うかな……コントロールと察知は違うかも。どういう練習したらいいんだ?
そんなことを考えていたらルイに声をかけられた。
「よし、イクミ。あっちに向けて弓構えてみろ。あそこの岩見えるか? そこから少し左」
「んーー?」
「あ、ほら、動いてるだろ? 鳥だ」
「うそ、どれどれ?」
ルイが指差す方向を見るけど俺にはよくわからない。鳥って本当にいるのかよって思ったらやっとわかった。白と茶色のまだら模様の鳥だったから全然わからなかった……。ていうか、ちっさ!!! あれを狙えっていうの?
「いや、距離があるから小さく見えるがそこまで小さくないやつだぞ?」
ルイの言葉を聞きながら俺は弓を構える。でもいつものヴァンの的よりもずっと小さいし、こちゃこちゃ動くし、色も見づらいしで……。
俺が放った矢はまあ当たり前だけど外れたよね。正直、俺からしたら矢がどこに飛んでいったのかすらわからなかった。ルイは初めてなんだから気にするなって言ってくれたけど、動く動物を狙うことの難しさを知ったよ……。ヴァンの動く的より何倍も難しいじゃん!
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