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異世界生活編
93.独り言 ~side:ヴァン~
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オレはヴァン。ムル村で魔導士として活躍しまくってる。なんといっても村でもトップクラスの魔力量を誇るし、苦手な属性はあるけどそれをカバーできるくらいの応用力もある。オレの師匠はもう亡くなってしまったけど、師匠はオレの目標なんだよね。あの人はほんとすごかった。子どものオレにも容赦なかったけど、でもそれはオレの才能を見抜いていたからゆえってのがわかってたから今となっては感謝してるかな。
獣人としての身体能力だって魔導士だからとおろそかにはしてない。幼馴染の弟分のルイとの組み手はいつでも楽しい。ルイは剣の腕がかなりたつからいい運動になるんだよね。アイツがあまり村に滞在しようとしなくて行ったり来たりしてるから昔ほどは時間が取れないんだけどさ。そういうときは村の子どもたちの指導をしたり外の警備に参加したりして身体がなまらないようにはしてる。
ルイはオレより2歳年下で、アルさんが村に連れ帰ってきた日のことをオレは覚えてる。なんか不思議なもやもやを纏ってぎゃんぎゃん泣いてる幼児。その子を見てなんとなく不思議な気分になって、オレは『ぼくはこの子のお兄ちゃんなんだよね』って周りの大人に言ったんだったはず。
オレは小さい頃は猫の姿でいることも多くてルイと一緒に寝ることも結構あったし、気づけばいつも一緒にいて軽口も叩くし喧嘩もしたし、ルイが思い悩むようになって全然喋らなくなったときも声はかけなくても一緒にいたような気がする。
オレのスタンスはあくまでもオレはオレ・他人は他人。だから基本は他人のやることに口を出したりはしない。アドバイスを求められたら別だけど、でもオレが何かを言ったとしても自分で解決することが大事だと思ってるから『こうしろ』みたいな言い切りはしない。
あと、オレは昔から人の機嫌や気持ちとか魔力の揺らぎみたいなのを察知しやすくて、付かず離れずっていうっていうのも得意だったんだよね。元々の性格もあるんだけどさ。でもそれがルイにはちょうど良かったのか、なんだか一番親しい仲になってたんだよね。
だから、ルイのことは他のやつらよりはわかってるつもり……なんて思ってたら、初夏に帰ってきたルイが異世界の子を連れてきたっていうんだから驚いた。ルイはその生まれ育ちから他人にそこまで関心を示すやつじゃなかったからね。そう思ってたから、拾わざるを得ない状況でしょうがなく連れてきたのかもなんてことも一瞬思ったんだけど、これがまあ……。
口では「子どもがムシャーフにやられそうになってたように見えたから拾った」だの「行く宛のない子どもは保護するのが常識だから」だの言ってるけど、どう見ても嫌々じゃないんだよね。「イクミは村を出て帰る手がかりを探しに行きたいようだから鍛錬に付き合う」なんて言ってさぁ。
まあ、だから面白そうって思って鍛錬に合流したんだけど。
異世界から来た子『イクミ』はめっちゃいい子だった。見た目は確かに成人してるようには見えない幼い感じだったけど、変なことに巻き込まれたのに必死で耐えて頑張っててさ。魔力がからっきしなかったから鍛錬は相当きつそうだったけど、それでも愚痴をこぼしながらもついてくるんだから偉いよね。
これじゃルイじゃなくても応援してあげたくなるのがわかるなって思っちゃったよ。それにしたって、人間不信気味のルイにすっと入り込んだのはすごいなって思うけど。
あと、イクミの料理はすごい。なんだあれ。異世界になんて帰らないでこっちで飯屋でも開けばいいのにって思うよ。それはイクミのことだから言わないけど、オレからしたらイクミがいたら毎日楽しいし美味しいご飯がいつでも食べられるしいてほしいんだけど。
基礎トレーニングを繰り返してて身体ができてきたらイクミは随分変わったと思う。子どもっぽさはかなり消えて爽やかな好青年っぽくなったよね。オレたちがついてトレーニングさせたからか変な筋肉のつき方してなくてバランスよく綺麗な身体になってるし、痩せたからかぷにぷにしてた頬とかが精悍な感じになった。まあ、多分本人は気付いてない。
村の子どもたちにはイクミばっかり2人でつきっきりでずるいって言われたことがあるくらいなんだけど、イクミは目的があるからしょうがないんだって説明したら子どもたちもわかってくれたけどね。イクミは18歳だったとはいえ、自分の世界じゃないところにたった1人で迷い込んで帰り方もわからないんだよって言えば大抵の子どもはびびって大人しくなる。そんで、同情的な気持ちを持つらしい。さらに一緒に行動すれば話しやすいし面白いしで、そんなだからこの村でイクミを嫌いなやつなんていないんだよね。
これって結構すごいことだと思う。どうしたって性格の合う合わないってあるじゃん。自分でいうのもなんだけど、オレみたいにのらりくらりとやってたってそれを気に入らないってやつは絶対出てくるんだよ。でもそんなの集団でいたら当たり前だし、それもわかった上で表向き上手くやれてれば大人の立場としては全然いいんだけどね。
それはそうと、最近のイクミの成長率がすごいんだ。武器の扱いも魔力の扱いもここにきて急成長してきてる。地道にやってた基礎が固まって一気にやってることにバチッとハマっていってる感じっつーの? 最初あれだけ倒れてたのが嘘みたいにイキイキと動けてるんだよね。まあ、オレという先生がいるせいかなと思わないでもない。
魔力が体内を循環しだしたのも多分影響してると思う。魔力って生命力と対になってるみたいなもんだからなぁ。それなのにイクミの世界には魔力がないなんてどういうことなんだろって感じ。それでも苦しいとか倒れるとかそういうのはないっていうんだから驚くよねぇ。そんな魔力ゼロが魔力アリになったら力が増えるの当たり前って思うけどイクミはピンと来てないっぽい。
ひとつ……さ。
最近の、イクミと鍛錬のついでにふざけたり魔導具あげたりしたときのルイがヤバい。顔に出ないヤツだけどイクミですら気付く不穏な空気を出すのやめてほしい。なんなんだよ、まったくもう。そんなに嫌なら言えばいいのにさ。ま、ルイがそういうの言えないヤツだってわかってるけどぉ。というか、どこまでオレがしたらあのルイが耐えられなくなるのかは気になるところではあるんだけど……殺されたくはないからなぁ。
あの2人、どう見たって……とか思うけど、オレは口を出す気はない。今のところ、ルイはイクミを元の世界に返すのを手伝うというのを覆してないし、イクミも帰るって言ってるからね。本人が決めたことならオレがなんか言うのはおかしいことだし。ずっといてくれていいけどなって思うけど応援はするつもり。
だから今のスタンスのままオレは鍛錬に付き合うし魔法も教える。イクミにも言ったけど旅にも付き合う予定。……だって、絶対面白いもんね。本当に異世界への行き方っつーか帰り方が見つかるのかも気になるし。オレも異世界とか行けちゃうのかなぁなんてことも考えちゃうよね。でもイクミの世界はだめだな。魔力がないなら魔導士のオレは活躍できないもん。
っと、さて、そろそろイクミの鍛錬に合流してくるか。今日の的はどんな風に動かしてやろうかな……。
獣人としての身体能力だって魔導士だからとおろそかにはしてない。幼馴染の弟分のルイとの組み手はいつでも楽しい。ルイは剣の腕がかなりたつからいい運動になるんだよね。アイツがあまり村に滞在しようとしなくて行ったり来たりしてるから昔ほどは時間が取れないんだけどさ。そういうときは村の子どもたちの指導をしたり外の警備に参加したりして身体がなまらないようにはしてる。
ルイはオレより2歳年下で、アルさんが村に連れ帰ってきた日のことをオレは覚えてる。なんか不思議なもやもやを纏ってぎゃんぎゃん泣いてる幼児。その子を見てなんとなく不思議な気分になって、オレは『ぼくはこの子のお兄ちゃんなんだよね』って周りの大人に言ったんだったはず。
オレは小さい頃は猫の姿でいることも多くてルイと一緒に寝ることも結構あったし、気づけばいつも一緒にいて軽口も叩くし喧嘩もしたし、ルイが思い悩むようになって全然喋らなくなったときも声はかけなくても一緒にいたような気がする。
オレのスタンスはあくまでもオレはオレ・他人は他人。だから基本は他人のやることに口を出したりはしない。アドバイスを求められたら別だけど、でもオレが何かを言ったとしても自分で解決することが大事だと思ってるから『こうしろ』みたいな言い切りはしない。
あと、オレは昔から人の機嫌や気持ちとか魔力の揺らぎみたいなのを察知しやすくて、付かず離れずっていうっていうのも得意だったんだよね。元々の性格もあるんだけどさ。でもそれがルイにはちょうど良かったのか、なんだか一番親しい仲になってたんだよね。
だから、ルイのことは他のやつらよりはわかってるつもり……なんて思ってたら、初夏に帰ってきたルイが異世界の子を連れてきたっていうんだから驚いた。ルイはその生まれ育ちから他人にそこまで関心を示すやつじゃなかったからね。そう思ってたから、拾わざるを得ない状況でしょうがなく連れてきたのかもなんてことも一瞬思ったんだけど、これがまあ……。
口では「子どもがムシャーフにやられそうになってたように見えたから拾った」だの「行く宛のない子どもは保護するのが常識だから」だの言ってるけど、どう見ても嫌々じゃないんだよね。「イクミは村を出て帰る手がかりを探しに行きたいようだから鍛錬に付き合う」なんて言ってさぁ。
まあ、だから面白そうって思って鍛錬に合流したんだけど。
異世界から来た子『イクミ』はめっちゃいい子だった。見た目は確かに成人してるようには見えない幼い感じだったけど、変なことに巻き込まれたのに必死で耐えて頑張っててさ。魔力がからっきしなかったから鍛錬は相当きつそうだったけど、それでも愚痴をこぼしながらもついてくるんだから偉いよね。
これじゃルイじゃなくても応援してあげたくなるのがわかるなって思っちゃったよ。それにしたって、人間不信気味のルイにすっと入り込んだのはすごいなって思うけど。
あと、イクミの料理はすごい。なんだあれ。異世界になんて帰らないでこっちで飯屋でも開けばいいのにって思うよ。それはイクミのことだから言わないけど、オレからしたらイクミがいたら毎日楽しいし美味しいご飯がいつでも食べられるしいてほしいんだけど。
基礎トレーニングを繰り返してて身体ができてきたらイクミは随分変わったと思う。子どもっぽさはかなり消えて爽やかな好青年っぽくなったよね。オレたちがついてトレーニングさせたからか変な筋肉のつき方してなくてバランスよく綺麗な身体になってるし、痩せたからかぷにぷにしてた頬とかが精悍な感じになった。まあ、多分本人は気付いてない。
村の子どもたちにはイクミばっかり2人でつきっきりでずるいって言われたことがあるくらいなんだけど、イクミは目的があるからしょうがないんだって説明したら子どもたちもわかってくれたけどね。イクミは18歳だったとはいえ、自分の世界じゃないところにたった1人で迷い込んで帰り方もわからないんだよって言えば大抵の子どもはびびって大人しくなる。そんで、同情的な気持ちを持つらしい。さらに一緒に行動すれば話しやすいし面白いしで、そんなだからこの村でイクミを嫌いなやつなんていないんだよね。
これって結構すごいことだと思う。どうしたって性格の合う合わないってあるじゃん。自分でいうのもなんだけど、オレみたいにのらりくらりとやってたってそれを気に入らないってやつは絶対出てくるんだよ。でもそんなの集団でいたら当たり前だし、それもわかった上で表向き上手くやれてれば大人の立場としては全然いいんだけどね。
それはそうと、最近のイクミの成長率がすごいんだ。武器の扱いも魔力の扱いもここにきて急成長してきてる。地道にやってた基礎が固まって一気にやってることにバチッとハマっていってる感じっつーの? 最初あれだけ倒れてたのが嘘みたいにイキイキと動けてるんだよね。まあ、オレという先生がいるせいかなと思わないでもない。
魔力が体内を循環しだしたのも多分影響してると思う。魔力って生命力と対になってるみたいなもんだからなぁ。それなのにイクミの世界には魔力がないなんてどういうことなんだろって感じ。それでも苦しいとか倒れるとかそういうのはないっていうんだから驚くよねぇ。そんな魔力ゼロが魔力アリになったら力が増えるの当たり前って思うけどイクミはピンと来てないっぽい。
ひとつ……さ。
最近の、イクミと鍛錬のついでにふざけたり魔導具あげたりしたときのルイがヤバい。顔に出ないヤツだけどイクミですら気付く不穏な空気を出すのやめてほしい。なんなんだよ、まったくもう。そんなに嫌なら言えばいいのにさ。ま、ルイがそういうの言えないヤツだってわかってるけどぉ。というか、どこまでオレがしたらあのルイが耐えられなくなるのかは気になるところではあるんだけど……殺されたくはないからなぁ。
あの2人、どう見たって……とか思うけど、オレは口を出す気はない。今のところ、ルイはイクミを元の世界に返すのを手伝うというのを覆してないし、イクミも帰るって言ってるからね。本人が決めたことならオレがなんか言うのはおかしいことだし。ずっといてくれていいけどなって思うけど応援はするつもり。
だから今のスタンスのままオレは鍛錬に付き合うし魔法も教える。イクミにも言ったけど旅にも付き合う予定。……だって、絶対面白いもんね。本当に異世界への行き方っつーか帰り方が見つかるのかも気になるし。オレも異世界とか行けちゃうのかなぁなんてことも考えちゃうよね。でもイクミの世界はだめだな。魔力がないなら魔導士のオレは活躍できないもん。
っと、さて、そろそろイクミの鍛錬に合流してくるか。今日の的はどんな風に動かしてやろうかな……。
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