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異世界生活編
50.他愛もない話
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サディさんに挨拶をして家に帰ると、一応ルイの部屋をノックしてみた……けど不在。
「本当にサディさんが言ったみたいにすぐ現れるのかなぁ? ないと思うけど……」
ちょっと半信半疑ながらも、俺は1人で裏の広場に向かう。とりあえず腹筋からやってよう。俺の中では一番姿勢とか気にしすぎなくていいやつだからね。
トレーニングも黙々……今日ってほとんど声出してないような気がする。
腹筋3セット終えて、普通のスクワットも終える。「ほら、そんなすぐ来るわけないじゃんね」と胸の内で呟いて、とりあえず腕立て伏せをしていると2セット目で声をかけられた。
「1人で始めてたのか。悪いな」
バッと顔を上げるとルイがちょうど家の脇を通ってここに入ってきたところだった。ルイはいいから続けてくれと言って俺のすぐ横まで歩いてくる。
とりあえずペースを乱すのは良くないから2セット目までそのまま終わらせた。
「どこにいるのかわからなかったから出来るところだけでもやっておこうかと思って」
「ん。それでいい。じゃ、続き」
うひ。合流したからといって休ませてはくれないんだ……とも思ったけど、ルイにもヴァンさんがしてくれるように手を当ててもらったり助言をもらったりしながら続きをしていった。何故か背中に重りの袋を乗せられたりしたけどなっ。
今日はヴァンさんは来なかったから筋トレを終えて立とうとしたら、ルイが「ヴァンみたいにはできないけど」って本当に簡単にマッサージしてくれた。そうは言ってもちゃんと筋肉に沿って手を当ててくれてるのはわかる。だから「すごいね」って感想言ったんだけど、「まあ魔物を解体することもあるし構造は似てるものだろ?」とか返してくるんだよ……。
「俺は……肉か……」
小さくツッコむとルイが吹いてむせた。
なんか出会った頃より表現が豊かになってる気はするよな。最初は無表情クールイケメンって思ってたけど、村に着いてからはなんとなく雰囲気がわかるようになって、それからいろんな姿を見せてくれるようになったような気もする。でもヴァンさんはもっとルイのこと理解してるんだろうな……いいなぁ。
「俺にできるのはこのくらいだな」
「ふふ……。ルイ、ありがとう」
やばい、顔がニヤニヤしちゃう。いつも俺がヴァンさんにマッサージされること込でトレーニング頑張ってるって思っちゃったからルイは揉んでくれたのかなぁ……別に必須じゃないのに。俺のことを思って、いつもとなるべく同じようになるようにしてくれちゃうルイの心遣いが嬉しくて。
「ねえねえ、ルイは薬草の収穫に手を出さないけどサディさんの手伝いはあまりしてないの?」
「ガキの頃は少ししたけど、やっぱり適性ってのがな……」
「ふぅん? 収穫にもそんなのいる?」
「イクミが薬草畑に連れてかれてるのだって、サディさんが向いてるって判断したからだぞ?」
「ええ!? そうなの!?」
まさかの……。畑仕事に適性なんてあると思わないじゃん。しかもこっそり判定されてたとかびっくりだよ。『スキル』なんてないって感じだったのにそういうのはあるの?
「まあ、サディさんがわかるのは植物との相性くらいだと思う。サディさん自身が相性すごいから、それでなんとなく波長が合うとかがわかるんだろ」
「へぇ、不思議だね」
「もしかしたらサディさんの祖先にエルフの血でも混じってるのかもな」
「マジで?」
「いや、適当言った……。でもそう思うくらいサディさんと植物の相性はおかしい」
そんなになんだ。確かにやたら育成条件とか読み取るし薬の効果はすごいし、そう言われても納得だな。
なんていうか、地球と違ってこっちの遺伝とかってなんか変わってるし……。ヴァンさんと初めて会ったときに聞いたけど、見た目じゃどういう種族が親とかわかりにくいっていうか。一番受け継がれている特性の種族が見た目に反映されるんだっけ。
てことは、サディさんは別にエルフが強いってわけでもないし、その血を引いていたとしても一番強い特性は人間族ってことか。単に植物との相性が特別いい人なだけかもしれないんだよな。
「そっかぁ、サディさんが俺の母親と話せたら盛り上がったかもしれないな」
「イクミの母親か。サディさんと似てるのか? どんな人だったんだ?」
「んー、性格は似てないかな。でも、ハーブ……薬草とか、アロマ……植物から抽出した香りを使うのとかが好きだったんだ。プランターでいろいろ育ててたし。だから、そういう意味で? 植物の話が合いそうかなって」
ルイは「それなら確かに話が合いそうだな」なんて言いながら、俺の母親についてちょいちょい質問してきた。
俺は実の親を知らないルイにどこまで自分の親について話してもいいのかな、なんて少しばかり考える。ルイももう大人だし、こうやって俺に聞いてきてるってことは避ける話ではないと思うんだけど、あまり地雷みたいなのは踏み抜きたくないなって思っちゃって。
でも結局ルイに聞かれるままいろいろ答えちゃってる俺……だって聞いてくるんだもん。
「へえ、じゃあイクミの名前をつけたのは母親なのか」
「うん。俺の名前も妹の名前も母親1人で考えたんだよ。父親は流行りもわからないしセンスもないからって丸投げしたんだって。しょうもないよね」
「こっちじゃ聞かない響きだけど、イクミにちゃんと合ってる気がするし良い名前だな」
「そうかな……。俺は小さい頃は女の子みたいでこの名前嫌だったんだ」
ルイはそういうものなのか? みたいな顔をしていた。そりゃこっちじゃわからないだろうね。日本語の発音だけだとそんな感じがしちゃうってだけなんだもん。漢字で書けば女の子っぽくはないんだけどさ。
そんな話をしつつ、俺の名前を木の棒で地面に漢字で書いて見せて、漢字それぞれが持つ意味なんかを説明すると興味深そうに聞いていた。
「漢字自体にたくさんの意味があったりするからね。だから俺も悠香もそういうおっきな枠では同じような意味を当てはめられてるの……母親の趣味で」
「本当にイクミの母親は香りとかが好きなんだな」
「でしょ。まあ趣味でもあり特技でもあるんだろうから極めてほしいよねー。あの人はかなり自由人だから誰かが何か言おうと言うまいと好きにすると思うけどね」
こうやって家族の話を聞かれるのが1ヶ月前だったら、思い出して不安になりすぎてちゃんと話せなかったかもしれない。そう思えば、大分冷静にこの状況を捉えられるようになってきたよな。焦りがないとは言わないけどさ。
ああ、もしかしてルイってそういうのも見抜いて俺に話振ってきてるのかな。ありそうすぎる。
「俺も……名前だけは、実の親のつけた名前らしいんだよな」
「そうなんだ!」
「そういう札を首に下げていたって村長が言ってた。俺が破壊しそうになって村長が保管してるみたいだけど……」
「ちょ……」
俺が絶句すると、「いや、俺は覚えてないんだが」って少しルイが口ごもる。小さい頃の話なのかな。サディさんがこっそり俺に話したみたいに、少し成長したルイが実の親を恨んだとしてもしょうがないもんな……そういうときに今言ったような事件があったのかも。
気持ちの整理がついているなら返してもらっても大丈夫だとは思うけど、これも俺からはまだ言えることじゃないな。ルイは返して欲しいと思ってるわけじゃなさそうだしね……。
「本当にサディさんが言ったみたいにすぐ現れるのかなぁ? ないと思うけど……」
ちょっと半信半疑ながらも、俺は1人で裏の広場に向かう。とりあえず腹筋からやってよう。俺の中では一番姿勢とか気にしすぎなくていいやつだからね。
トレーニングも黙々……今日ってほとんど声出してないような気がする。
腹筋3セット終えて、普通のスクワットも終える。「ほら、そんなすぐ来るわけないじゃんね」と胸の内で呟いて、とりあえず腕立て伏せをしていると2セット目で声をかけられた。
「1人で始めてたのか。悪いな」
バッと顔を上げるとルイがちょうど家の脇を通ってここに入ってきたところだった。ルイはいいから続けてくれと言って俺のすぐ横まで歩いてくる。
とりあえずペースを乱すのは良くないから2セット目までそのまま終わらせた。
「どこにいるのかわからなかったから出来るところだけでもやっておこうかと思って」
「ん。それでいい。じゃ、続き」
うひ。合流したからといって休ませてはくれないんだ……とも思ったけど、ルイにもヴァンさんがしてくれるように手を当ててもらったり助言をもらったりしながら続きをしていった。何故か背中に重りの袋を乗せられたりしたけどなっ。
今日はヴァンさんは来なかったから筋トレを終えて立とうとしたら、ルイが「ヴァンみたいにはできないけど」って本当に簡単にマッサージしてくれた。そうは言ってもちゃんと筋肉に沿って手を当ててくれてるのはわかる。だから「すごいね」って感想言ったんだけど、「まあ魔物を解体することもあるし構造は似てるものだろ?」とか返してくるんだよ……。
「俺は……肉か……」
小さくツッコむとルイが吹いてむせた。
なんか出会った頃より表現が豊かになってる気はするよな。最初は無表情クールイケメンって思ってたけど、村に着いてからはなんとなく雰囲気がわかるようになって、それからいろんな姿を見せてくれるようになったような気もする。でもヴァンさんはもっとルイのこと理解してるんだろうな……いいなぁ。
「俺にできるのはこのくらいだな」
「ふふ……。ルイ、ありがとう」
やばい、顔がニヤニヤしちゃう。いつも俺がヴァンさんにマッサージされること込でトレーニング頑張ってるって思っちゃったからルイは揉んでくれたのかなぁ……別に必須じゃないのに。俺のことを思って、いつもとなるべく同じようになるようにしてくれちゃうルイの心遣いが嬉しくて。
「ねえねえ、ルイは薬草の収穫に手を出さないけどサディさんの手伝いはあまりしてないの?」
「ガキの頃は少ししたけど、やっぱり適性ってのがな……」
「ふぅん? 収穫にもそんなのいる?」
「イクミが薬草畑に連れてかれてるのだって、サディさんが向いてるって判断したからだぞ?」
「ええ!? そうなの!?」
まさかの……。畑仕事に適性なんてあると思わないじゃん。しかもこっそり判定されてたとかびっくりだよ。『スキル』なんてないって感じだったのにそういうのはあるの?
「まあ、サディさんがわかるのは植物との相性くらいだと思う。サディさん自身が相性すごいから、それでなんとなく波長が合うとかがわかるんだろ」
「へぇ、不思議だね」
「もしかしたらサディさんの祖先にエルフの血でも混じってるのかもな」
「マジで?」
「いや、適当言った……。でもそう思うくらいサディさんと植物の相性はおかしい」
そんなになんだ。確かにやたら育成条件とか読み取るし薬の効果はすごいし、そう言われても納得だな。
なんていうか、地球と違ってこっちの遺伝とかってなんか変わってるし……。ヴァンさんと初めて会ったときに聞いたけど、見た目じゃどういう種族が親とかわかりにくいっていうか。一番受け継がれている特性の種族が見た目に反映されるんだっけ。
てことは、サディさんは別にエルフが強いってわけでもないし、その血を引いていたとしても一番強い特性は人間族ってことか。単に植物との相性が特別いい人なだけかもしれないんだよな。
「そっかぁ、サディさんが俺の母親と話せたら盛り上がったかもしれないな」
「イクミの母親か。サディさんと似てるのか? どんな人だったんだ?」
「んー、性格は似てないかな。でも、ハーブ……薬草とか、アロマ……植物から抽出した香りを使うのとかが好きだったんだ。プランターでいろいろ育ててたし。だから、そういう意味で? 植物の話が合いそうかなって」
ルイは「それなら確かに話が合いそうだな」なんて言いながら、俺の母親についてちょいちょい質問してきた。
俺は実の親を知らないルイにどこまで自分の親について話してもいいのかな、なんて少しばかり考える。ルイももう大人だし、こうやって俺に聞いてきてるってことは避ける話ではないと思うんだけど、あまり地雷みたいなのは踏み抜きたくないなって思っちゃって。
でも結局ルイに聞かれるままいろいろ答えちゃってる俺……だって聞いてくるんだもん。
「へえ、じゃあイクミの名前をつけたのは母親なのか」
「うん。俺の名前も妹の名前も母親1人で考えたんだよ。父親は流行りもわからないしセンスもないからって丸投げしたんだって。しょうもないよね」
「こっちじゃ聞かない響きだけど、イクミにちゃんと合ってる気がするし良い名前だな」
「そうかな……。俺は小さい頃は女の子みたいでこの名前嫌だったんだ」
ルイはそういうものなのか? みたいな顔をしていた。そりゃこっちじゃわからないだろうね。日本語の発音だけだとそんな感じがしちゃうってだけなんだもん。漢字で書けば女の子っぽくはないんだけどさ。
そんな話をしつつ、俺の名前を木の棒で地面に漢字で書いて見せて、漢字それぞれが持つ意味なんかを説明すると興味深そうに聞いていた。
「漢字自体にたくさんの意味があったりするからね。だから俺も悠香もそういうおっきな枠では同じような意味を当てはめられてるの……母親の趣味で」
「本当にイクミの母親は香りとかが好きなんだな」
「でしょ。まあ趣味でもあり特技でもあるんだろうから極めてほしいよねー。あの人はかなり自由人だから誰かが何か言おうと言うまいと好きにすると思うけどね」
こうやって家族の話を聞かれるのが1ヶ月前だったら、思い出して不安になりすぎてちゃんと話せなかったかもしれない。そう思えば、大分冷静にこの状況を捉えられるようになってきたよな。焦りがないとは言わないけどさ。
ああ、もしかしてルイってそういうのも見抜いて俺に話振ってきてるのかな。ありそうすぎる。
「俺も……名前だけは、実の親のつけた名前らしいんだよな」
「そうなんだ!」
「そういう札を首に下げていたって村長が言ってた。俺が破壊しそうになって村長が保管してるみたいだけど……」
「ちょ……」
俺が絶句すると、「いや、俺は覚えてないんだが」って少しルイが口ごもる。小さい頃の話なのかな。サディさんがこっそり俺に話したみたいに、少し成長したルイが実の親を恨んだとしてもしょうがないもんな……そういうときに今言ったような事件があったのかも。
気持ちの整理がついているなら返してもらっても大丈夫だとは思うけど、これも俺からはまだ言えることじゃないな。ルイは返して欲しいと思ってるわけじゃなさそうだしね……。
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