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異世界生活編
46.カロイモポタージュ
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「はぁ……まだ帰ってこないのかな。元気にしてるのかな」
今日も1人トレーニング後に裏の広場で座って休憩しながら、赤みの増した霧の空を見ながら呟いていると声が聞こえてきた。
「イクミくーん! いるー?」
「はーい!」
サディさんの姿は見えないけど家の中から呼んだのかな? あ、料理の時間か。
俺は少しプルプルするのは相変わらずだけど少し早歩きで家の中に向かう。
「サディさん、おまた……せ……」
ドアを開けると目の前に1つに結んだ赤い髪の毛が見えた。
「あ……」
なんか視界が歪んでくるのはなんでだ。
それに、言葉が喉に引っかかってなかなか出てこない。
「お、おかえりっ」
俺は思わずルイに抱きついてた。そしたら何故かその俺ごとギューギュー抱きしめてくるヴァンさん。あ、いたんだ……気づいてなかった……。
ルイしか目に入ってなかったことにちょっと罪悪感。
「イクミ、OoOOOoo」
そうか。魔導具ないんだ。でもいいや……顔見れたし無事だったから。
「イクミくん、ずっとルイの帰りを待ってたでしょう? またすぐ詰め所に行くって言うから、すぐ呼んであげようと思って」
サディさんが家の中から呼んでくれたのはそういうことだったのか。すごーく優しい顔でサディさんが俺を見ていてなんかちょっと気恥ずかしい。
そして、俺の頭をまたポンポンってしてからルイとヴァンさんは詰め所に戻っていった。少し服がボロっとしてたけど、2人とも元気そうだったし本当に安心した。
「よかったわね」
「はい。サディさん……あっ、夕飯! 何作る?」
ルイが帰ってきたってことは、村長も食事の時間に帰ってくるかな? まだ報告とかで2人とも時間には帰ってこないかな……。
前とはちょっと違う意味でソワソワする俺。
「イクミくん、張り切ってるわねぇ。でも特に何にしようとかは決めてなかったのよね。ルイがさっきそのお肉を置いていってくれたけど……作りたいものがある?」
「んー、どうしようかな」
今日戻ってきたばかりなら夕飯の時間にルイたちが帰ってくるとは限らないもんね。村長も昨日だって家に帰ってきたのはほんの少しの時間だったしさ。そうすると、冷めても温めやすいスープ系か、冷めても美味しいやつ?
うーん、きっとルイはこの10日間保存食ばかりだったはずだから温かいものを食べさせてあげたい。てことはスープ系かな。
「サディさん、夕方でもミルクってもらえる?」
「大丈夫だと思うわよ。もらってきてあげるわね」
「お願いしちゃってもいいですか? 俺、他の用意してるね」
ちゃっかりサディさんにお使いを頼んでしまった……。でもサディさんが行ってくれている間に俺は塩漬けの魔物肉とカロイモとシャロの球根、それと火を通すと綺麗な緑になるのが特徴のビーヌなんかも倉庫から出してきた。ルイが持ってきたっていう肉にはまだ手を付けなくていいだろう。
材料はいつもとそこまで変わらない。というか、この村ではそんなに沢山の種類が手に入るわけでもないからね。
塩漬けの魔物肉を1.5cmくらいの厚みに切って、さらに大体1.5×3cmの棒状にしていく。この塩漬け肉は俺がサディさんに提案して2週間ほど前に仕込んだやつ。多い肉は薄切りにして干し肉にしちゃうことがほとんどらしいんだけど、塊肉のまま保存を効かせるために塩をちょっと多めに使わせてもらった。まあ、日本で一時期流行ったらしい塩豚ってやつを思い出してやってみたんだ。
あと、カロイモとシャロの球根を下ごしらえ。サディさんが戻ってくるまで時間があるからね。シャロの球根はザクザクと切っていく。煮込むと溶けちゃうって聞いてたけど、むしろそれがちょうどいいやと思って選んだ。カロイモは皮を剥いてサイコロ状に切ってみた。
そんなことをしていたらサディさんがミルクをもらって戻ってきた。
「待たせちゃったかしら」
「ううん。ちょうどいいところだったよ。行かせてごめんなさい、ありがとう!」
「何を作るの?」
「んと、カロイモのポタージュ? もどき……かな」
サディさんはちょっとわからないって顔をしている。
ここじゃミルクは飲み物なんだよなぁ。実はヨーグルトは村にあったけどデザートってほどでもなかったし、ハードチーズもないしさ。正確には外の街で仕入れればハードチーズはあるらしいけど村じゃ作ってないんだって。手間がかかるからわからんでもないけど。ハードチーズ食べたいよな……まあ、今作ってる料理にはいらないけどね。
俺はさっき切った塩漬け肉を手元に用意する。
「これはあの塩漬け肉を切ったやつなんだけど、カリカリになるまで炒めるね」
「アレね! ちょっと気になってたのよ」
「あはは。ずっとサディさんに空調とかコントロールしてもらっちゃってたもんね。炒めたやつ一欠片食べます? しょっぱいけど」
ジュウジュウいわせながら鍋でしっかり塩漬け肉を炒めていると、サディさんがそそくさと小皿を持ってきて隣に立つ。思った通りの行動に俺はぶはっと吹き出してしまった。
いつものごとく魔物肉からは脂が滲み出てくるし、その脂で炒めていると肉の端っこがカリッと飴色になってくる。それを一切れサディさんの小皿に乗せた。
「ん。干し肉とはまた違った味わいになるのね!」
「これだと塩気と旨味も出るからスープとかに使うと調味料代わりにもなるんだ。さらに燻製にしても美味しいはずです」
サディさんの目がキラリと輝く。今度から外に行く人にもう少し海の塩を仕入れてきてもらおうかしらなんてブツブツ言ってるよ。この世界の魔物肉って干すだけでもかなり美味しいから塩を擦り込んだりしないもんな。
俺がここに来てから新しい作物植えちゃったり畑を拡げたりしてるけど、塩の消費量まで変わっちゃうか。でも塩は多めに仕入れてもいいと思うな。生命活動に欠かせないものだしね。
肉がカリカリになったら一旦取り出して、その脂でカロイモとシャロの球根をさっと炒める。少し透き通ってきたところでミルクを加えて弱火で火を入れていく。……今更なんだけど思った通りにできるんだろうか。サディさんの力は不可欠なんだけどね。
シャロの球根がトロトロになって、カロイモもすぐ潰れるくらい柔らかくなったところでサディさんにお願いして魔法で中身を撹拌してほしいとお願いした。
最初はサディさんも「ん?」ってなってたんだけど俺がやりたいことを説明したらわかってくれた――つまり水分か風の刃を使ったミキサーってことね。鍋は傷つけずに食材だけ撹拌してほしいから弱い生活魔法で十分。どっちの属性でもいいからサディさんのやりやすいほうでいいからってお願いした。
最初は魔法をお願いしないで生のカロイモをすり下ろして加熱しようかと思ったけど、手順によって舌触りが変わりそうだったからあっちの手順に近いやり方にすることにしたんだ。
「あら、すごいわ」
「おおー、サディさんいい感じ! これこれ、想像通り!」
サディさんは魔法を使ってくれつつも楽しそうに鍋の上で手をクルクルと回している。そして俺も歓喜。
とろーっとした鍋の中にさっき取り出しておいた肉を戻してあとはゆっくり加熱。これで魔物肉の出汁と塩気が染み出してきてくれるだろう。
ビーヌはさっと茹でて盛り付けのときに添えるだけ。でも、これだけじゃルイや村長は物足りないかな……お腹にはかなり優しいんだけど。肉も芋も使ってるけど食べた感は少ないよな。ってことで、結局は普通に焼いた魔物肉も用意する。
俺とサディさんはいつもより少し遅くまで食事を待ってみたけど、やっぱり帰ってこなかったから2人で先に済ませた。そうして、薬草の話なんかをしながら、そろそろ寝ちゃうしかないかぁ……なんて思ってたらルイと村長が帰ってきたんだ。
俺とサディさんで料理を温めて2人に出す。ルイはテーブルでも村長と噴出について話していた。既に魔導具を返してもらったみたいで装着して帰ってきたのも実はちょっと嬉しかったのは内緒。
「なんだ、これ。初めて見る……イクミが?」
「あ、うん。カロイモのポタージュスープ風だよ。塩気が足りなかったら塩足してね」
村長がお祈りをしてルイと食べ始める。ガツガツと無言で食べてくれるのも結構嬉しいもんだな。サディさんと顔を見合わせて思わず笑顔になっちゃった。
「サディさん、村長って結構乳製品好きだよね」
「あら、わかる? みんなは知らないかもしれないけど、アルは1人で散歩したついでに搾りたてのミルクを飲んだりしてることがあるのよ。うちの分ももらってきてくれればいいのに……」
え、1人でこっそりそんなことしてたんだ。ちょっと微笑ましいよ。
「スープ、まだあるか?」
「あるよ。おかわり持ってこようか。村長も多分いるよね」
ポタージュが好評で安心した。焼いた魔物肉よりこっちばかり食べてくれているし。
コショウがあればもっと味が締まるんだけどなって思って、一度部屋に戻って持ってきてみた。使ってみるか聞いたら頷いたからおかわりの分に少しかけてあげるねって言って、2人分の器を預かってスープをよそってくる俺。ちゃっかりサディさんも小さな器によそってるのはもう恒例行事みたいになってるよ。
粗挽きコショウを少しだけ振ったポタージュは3人に大好評だった。そうなんだよな……コショウってすごいんだよ。高級品じゃなきゃ仕入れたいんだけどねぇ。
ああ、俺、ちょっと浮かれてる……。でも、しょうがないよね。日常が戻ってきたって感じがするんだもん。
**********
昨日短かった分、本日ちょっと長めでした。
今日も1人トレーニング後に裏の広場で座って休憩しながら、赤みの増した霧の空を見ながら呟いていると声が聞こえてきた。
「イクミくーん! いるー?」
「はーい!」
サディさんの姿は見えないけど家の中から呼んだのかな? あ、料理の時間か。
俺は少しプルプルするのは相変わらずだけど少し早歩きで家の中に向かう。
「サディさん、おまた……せ……」
ドアを開けると目の前に1つに結んだ赤い髪の毛が見えた。
「あ……」
なんか視界が歪んでくるのはなんでだ。
それに、言葉が喉に引っかかってなかなか出てこない。
「お、おかえりっ」
俺は思わずルイに抱きついてた。そしたら何故かその俺ごとギューギュー抱きしめてくるヴァンさん。あ、いたんだ……気づいてなかった……。
ルイしか目に入ってなかったことにちょっと罪悪感。
「イクミ、OoOOOoo」
そうか。魔導具ないんだ。でもいいや……顔見れたし無事だったから。
「イクミくん、ずっとルイの帰りを待ってたでしょう? またすぐ詰め所に行くって言うから、すぐ呼んであげようと思って」
サディさんが家の中から呼んでくれたのはそういうことだったのか。すごーく優しい顔でサディさんが俺を見ていてなんかちょっと気恥ずかしい。
そして、俺の頭をまたポンポンってしてからルイとヴァンさんは詰め所に戻っていった。少し服がボロっとしてたけど、2人とも元気そうだったし本当に安心した。
「よかったわね」
「はい。サディさん……あっ、夕飯! 何作る?」
ルイが帰ってきたってことは、村長も食事の時間に帰ってくるかな? まだ報告とかで2人とも時間には帰ってこないかな……。
前とはちょっと違う意味でソワソワする俺。
「イクミくん、張り切ってるわねぇ。でも特に何にしようとかは決めてなかったのよね。ルイがさっきそのお肉を置いていってくれたけど……作りたいものがある?」
「んー、どうしようかな」
今日戻ってきたばかりなら夕飯の時間にルイたちが帰ってくるとは限らないもんね。村長も昨日だって家に帰ってきたのはほんの少しの時間だったしさ。そうすると、冷めても温めやすいスープ系か、冷めても美味しいやつ?
うーん、きっとルイはこの10日間保存食ばかりだったはずだから温かいものを食べさせてあげたい。てことはスープ系かな。
「サディさん、夕方でもミルクってもらえる?」
「大丈夫だと思うわよ。もらってきてあげるわね」
「お願いしちゃってもいいですか? 俺、他の用意してるね」
ちゃっかりサディさんにお使いを頼んでしまった……。でもサディさんが行ってくれている間に俺は塩漬けの魔物肉とカロイモとシャロの球根、それと火を通すと綺麗な緑になるのが特徴のビーヌなんかも倉庫から出してきた。ルイが持ってきたっていう肉にはまだ手を付けなくていいだろう。
材料はいつもとそこまで変わらない。というか、この村ではそんなに沢山の種類が手に入るわけでもないからね。
塩漬けの魔物肉を1.5cmくらいの厚みに切って、さらに大体1.5×3cmの棒状にしていく。この塩漬け肉は俺がサディさんに提案して2週間ほど前に仕込んだやつ。多い肉は薄切りにして干し肉にしちゃうことがほとんどらしいんだけど、塊肉のまま保存を効かせるために塩をちょっと多めに使わせてもらった。まあ、日本で一時期流行ったらしい塩豚ってやつを思い出してやってみたんだ。
あと、カロイモとシャロの球根を下ごしらえ。サディさんが戻ってくるまで時間があるからね。シャロの球根はザクザクと切っていく。煮込むと溶けちゃうって聞いてたけど、むしろそれがちょうどいいやと思って選んだ。カロイモは皮を剥いてサイコロ状に切ってみた。
そんなことをしていたらサディさんがミルクをもらって戻ってきた。
「待たせちゃったかしら」
「ううん。ちょうどいいところだったよ。行かせてごめんなさい、ありがとう!」
「何を作るの?」
「んと、カロイモのポタージュ? もどき……かな」
サディさんはちょっとわからないって顔をしている。
ここじゃミルクは飲み物なんだよなぁ。実はヨーグルトは村にあったけどデザートってほどでもなかったし、ハードチーズもないしさ。正確には外の街で仕入れればハードチーズはあるらしいけど村じゃ作ってないんだって。手間がかかるからわからんでもないけど。ハードチーズ食べたいよな……まあ、今作ってる料理にはいらないけどね。
俺はさっき切った塩漬け肉を手元に用意する。
「これはあの塩漬け肉を切ったやつなんだけど、カリカリになるまで炒めるね」
「アレね! ちょっと気になってたのよ」
「あはは。ずっとサディさんに空調とかコントロールしてもらっちゃってたもんね。炒めたやつ一欠片食べます? しょっぱいけど」
ジュウジュウいわせながら鍋でしっかり塩漬け肉を炒めていると、サディさんがそそくさと小皿を持ってきて隣に立つ。思った通りの行動に俺はぶはっと吹き出してしまった。
いつものごとく魔物肉からは脂が滲み出てくるし、その脂で炒めていると肉の端っこがカリッと飴色になってくる。それを一切れサディさんの小皿に乗せた。
「ん。干し肉とはまた違った味わいになるのね!」
「これだと塩気と旨味も出るからスープとかに使うと調味料代わりにもなるんだ。さらに燻製にしても美味しいはずです」
サディさんの目がキラリと輝く。今度から外に行く人にもう少し海の塩を仕入れてきてもらおうかしらなんてブツブツ言ってるよ。この世界の魔物肉って干すだけでもかなり美味しいから塩を擦り込んだりしないもんな。
俺がここに来てから新しい作物植えちゃったり畑を拡げたりしてるけど、塩の消費量まで変わっちゃうか。でも塩は多めに仕入れてもいいと思うな。生命活動に欠かせないものだしね。
肉がカリカリになったら一旦取り出して、その脂でカロイモとシャロの球根をさっと炒める。少し透き通ってきたところでミルクを加えて弱火で火を入れていく。……今更なんだけど思った通りにできるんだろうか。サディさんの力は不可欠なんだけどね。
シャロの球根がトロトロになって、カロイモもすぐ潰れるくらい柔らかくなったところでサディさんにお願いして魔法で中身を撹拌してほしいとお願いした。
最初はサディさんも「ん?」ってなってたんだけど俺がやりたいことを説明したらわかってくれた――つまり水分か風の刃を使ったミキサーってことね。鍋は傷つけずに食材だけ撹拌してほしいから弱い生活魔法で十分。どっちの属性でもいいからサディさんのやりやすいほうでいいからってお願いした。
最初は魔法をお願いしないで生のカロイモをすり下ろして加熱しようかと思ったけど、手順によって舌触りが変わりそうだったからあっちの手順に近いやり方にすることにしたんだ。
「あら、すごいわ」
「おおー、サディさんいい感じ! これこれ、想像通り!」
サディさんは魔法を使ってくれつつも楽しそうに鍋の上で手をクルクルと回している。そして俺も歓喜。
とろーっとした鍋の中にさっき取り出しておいた肉を戻してあとはゆっくり加熱。これで魔物肉の出汁と塩気が染み出してきてくれるだろう。
ビーヌはさっと茹でて盛り付けのときに添えるだけ。でも、これだけじゃルイや村長は物足りないかな……お腹にはかなり優しいんだけど。肉も芋も使ってるけど食べた感は少ないよな。ってことで、結局は普通に焼いた魔物肉も用意する。
俺とサディさんはいつもより少し遅くまで食事を待ってみたけど、やっぱり帰ってこなかったから2人で先に済ませた。そうして、薬草の話なんかをしながら、そろそろ寝ちゃうしかないかぁ……なんて思ってたらルイと村長が帰ってきたんだ。
俺とサディさんで料理を温めて2人に出す。ルイはテーブルでも村長と噴出について話していた。既に魔導具を返してもらったみたいで装着して帰ってきたのも実はちょっと嬉しかったのは内緒。
「なんだ、これ。初めて見る……イクミが?」
「あ、うん。カロイモのポタージュスープ風だよ。塩気が足りなかったら塩足してね」
村長がお祈りをしてルイと食べ始める。ガツガツと無言で食べてくれるのも結構嬉しいもんだな。サディさんと顔を見合わせて思わず笑顔になっちゃった。
「サディさん、村長って結構乳製品好きだよね」
「あら、わかる? みんなは知らないかもしれないけど、アルは1人で散歩したついでに搾りたてのミルクを飲んだりしてることがあるのよ。うちの分ももらってきてくれればいいのに……」
え、1人でこっそりそんなことしてたんだ。ちょっと微笑ましいよ。
「スープ、まだあるか?」
「あるよ。おかわり持ってこようか。村長も多分いるよね」
ポタージュが好評で安心した。焼いた魔物肉よりこっちばかり食べてくれているし。
コショウがあればもっと味が締まるんだけどなって思って、一度部屋に戻って持ってきてみた。使ってみるか聞いたら頷いたからおかわりの分に少しかけてあげるねって言って、2人分の器を預かってスープをよそってくる俺。ちゃっかりサディさんも小さな器によそってるのはもう恒例行事みたいになってるよ。
粗挽きコショウを少しだけ振ったポタージュは3人に大好評だった。そうなんだよな……コショウってすごいんだよ。高級品じゃなきゃ仕入れたいんだけどねぇ。
ああ、俺、ちょっと浮かれてる……。でも、しょうがないよね。日常が戻ってきたって感じがするんだもん。
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昨日短かった分、本日ちょっと長めでした。
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