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異世界生活編
38.地道にトレーニング
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スマホを置いた俺はルイと昨日の門のところに来ていた。今日は自分のペースを保つことを目標にする。コースは昨日と一緒。慣れたら坂道も入ってくるそうだけど、いつになることやらって感じだ。
平坦コースは防壁に沿ってだし、迷うこともないから体力に余裕さえあれば1人でも走れそうなんだよな。でもルイはついてきてくれている。まあ、何か問題が発生した場合に言葉が通じないってところが問題だから心配してくれてるんだろう。
何往復目かでヴァンさんがいつの間にか合流してて、俺の後ろを走っていた……。気配なさすぎていつ来たのかさっぱりわからなかったんだけど。足音もしないんだもん、怖すぎだよ。
「ヒィ、ヒィ……」
「昨日より走れてる」
昨日みたいに肺が痛い! 俺の肺活量ってこんなに少なかったっけ。
でも肺は痛くなるとはいえ高校の授業で走らされたマラソンよりは軽やかに走れているような気もするんだよな……。それに、ルイがストップかけてくれたとき脚はもつれかけていたけど、昨日みたいにぶっ倒れることはなかったからよかった。その辺はルイがめっちゃ俺のことを見て調節してくれたのがわかる。
そして、ヴァンさんがいい笑顔で俺を揉もうと寄ってくる。多分、断っても無駄だから素直にお礼を言って揉まれておこう。相変わらずのすごいマッサージで俺のコンディションを良くしてしまうヴァンさん。
筋肉が回復するのはいいんだけど、肺が痛くなるのだけはどうにもならないもんなぁ。こればかりは継続するしかないんだろうな。日本で俺が18年ほぼインドアで生きてきてしまった結果だから。
実は今日は俺が走っているときに小さい子どもたちが少しだけ一緒に走ったりしたんだよね。でも今日は俺倒れなかったし恥ずかしいことにならなくてよかった。もしかしたら倒れる俺が見たくて子どもたちが来た可能性……いや、天使たちがそんなわけ、ないよな?
まだまだ基礎の基礎をやってる俺からすると、ここの子どもたちのほうがよっぽど持久力が高いんだもんなって悔しがってたら、子どもとはいえエハヴィルドの住人は魔力があって身体強化に回せるからしょうがないって言われた。
ああ、そういう感じなんだ。魔力で身体強化かよ、ずるい。そりゃ、俺が不利だわ。でも俺にも『丈夫』っていう謎の特性があるからな……多分。
走り終わったあとは昨日と同じでまた一回家に戻った。
ヴァンさんも一緒だったから俺はルイに通訳してもらって、朝の乳清を冷やせるか聞いてみた。そしたら快く応じてくれて、氷魔法で冷えっ冷えにしてくれた。ていうか魔導士さんに何頼んでるんだって話だけど。でも生活魔法は水をどうにかするって感じで氷にはできないっていうんだもん。
ヴァンさんはケラケラ笑ってた。魔導士に魔法を依頼するってことは技術を使ってもらうってことだから本来何か少なくても報酬が発生することもあるらしく……。やっぱりあまりこんなことを初っ端に頼んでくる人はいないらしい。
俺はルイからそんなことを聞いて「報酬払えないからキャンセル」って言ったんだけど、ルイが「ヴァンがイクミからそんなの取るわけないだろ」って。ええーって思ったんだけど、ヴァンさんは俺のことを身内だし何よりも作るものが食べたいから手伝うって言うんだよ。
俺は包丁でひたすら細かく叩いたあの酸っぱいベリー類をカップに入れて、そこに冷たい乳清を注いでベリードリンクを作ってルイとヴァンさんの前に出した。
「本当は少し甘みを加えたいところだけど、酸っぱいのが嫌いじゃなきゃ美味しいと思う」
って俺が言うとルイもヴァンさんも口をつけた。
俺も喉が乾いていたしゴクゴクと一気飲み。ベリーの香りと強い酸味、だけどそれを乳清のほんのりミルク感が程よく緩和してくれて、さらにカンキツの爽やかな香りも加わって俺的にはバッチリな感じだった。
でもこれはヴァンさんが冷やしてくれたからこそだよ。ぬるかったら美味しくないと思うから。
「ヴァンが気に入ったみたいだ」
「ホント? よかったー。ルイはあんまりだった?」
「いや。美味い。確かに酸味が強いけど」
ルイは好きでも嫌いでもないって感じかな。もしかしたら甘みを加えて少しミルクを足したらルイと村長は好きかもしれないなんて予想をする。いちごヨーグルトドリンクみたいなのを並んで飲んでるルイと村長……想像したらちょっと可愛い。
「何をニヤニヤしてるんだ?」
「え! そ、そんなことないよ?」
ふぅん? なんて言ってるルイのカップを奪おうとヴァンさんが手を伸ばしているけど、ルイがひょいと手を上げて避ける。横にも目がついてるのかよっていう絶妙なタイミングすぎてほんと見てて面白いんだよな、この二人。
ヴァンさんはよほど気に入ってくれたみたいで、「もうないのか?」って顔を俺に向けてくる。ああ、ごめんなさい。そもそも朝作ったチーズがそんなに多くなかったからね。
あのベリーのせいで結構酸っぱかったと思うんだけど……こういうのがヴァンさんは好きなのか。また今度作るときがあれば沢山あげるからって約束した。
「ルイ、今日も早めに始めようかなって思ってるよ」
「ん。イクミのタイミングでいい」
「今日は昨日より元気だもん、俺」
ペースに気をつけたらちゃんと昨日と同じ距離を死なないで走れたもんね。こういうコツを掴むのだけは早いんだ、俺。
ってことで、俺はほんの少しだけ休んだら昨日と同じ筋トレをこなした。
前にルイが言ってたけど、トレーニング中にヴァンさんに姿勢を見てもらって少し手を添えてもらうだけで全然力の入り方が違うんだ。これが身体の使い方の基礎なのかって俺はちょっとびっくりした。
もちろん身体全体は連携して動いているんだけど、どういう風に身体を動かしたいかによって意識する部位が違うんだよね。で、言われて手を置かれた部位を意識すると楽に力を伝えられるっていうか。
もちろん俺がまだ弱っちいから思うようにいかないことも多いけど、ちょっと筋トレは面白いかもって思えたよ。
こういう身体の動かし方が無意識にできるようになるのが第一目標なんだって。確かに俺はまだ手を置いてもらってやっと意識できる状態だからな。
やっぱり3セット目がこれでもかってくらいキツいね。でもルイとヴァンさんが見てるし、動けないくらい筋肉を使っちゃったとしてもヴァンさんがマッサージしてなんとかしてくれるって思うと死ぬ気でやれる。それってめっちゃありがたいよなぁって思いながら頑張った。
筋肉痛が来ないのって何気にでかい。あれって動けなくなるもん。
「明日は少し回数増やそう」
「え? もう!?」
「いや、大丈夫だって。まだ回数しか増やさないし」
「しか!!」
どうやら走る方よりこっちのほうが俺に余力があると判断されたみたい。まあ、実際やってても走って肺が痛くなるよりは筋トレの方が頑張れるんだよな。単に肺活量の問題かもしれないんだけどね。
不安しかないけど、やってみてダメだったらそのとき考えればいいか。
平坦コースは防壁に沿ってだし、迷うこともないから体力に余裕さえあれば1人でも走れそうなんだよな。でもルイはついてきてくれている。まあ、何か問題が発生した場合に言葉が通じないってところが問題だから心配してくれてるんだろう。
何往復目かでヴァンさんがいつの間にか合流してて、俺の後ろを走っていた……。気配なさすぎていつ来たのかさっぱりわからなかったんだけど。足音もしないんだもん、怖すぎだよ。
「ヒィ、ヒィ……」
「昨日より走れてる」
昨日みたいに肺が痛い! 俺の肺活量ってこんなに少なかったっけ。
でも肺は痛くなるとはいえ高校の授業で走らされたマラソンよりは軽やかに走れているような気もするんだよな……。それに、ルイがストップかけてくれたとき脚はもつれかけていたけど、昨日みたいにぶっ倒れることはなかったからよかった。その辺はルイがめっちゃ俺のことを見て調節してくれたのがわかる。
そして、ヴァンさんがいい笑顔で俺を揉もうと寄ってくる。多分、断っても無駄だから素直にお礼を言って揉まれておこう。相変わらずのすごいマッサージで俺のコンディションを良くしてしまうヴァンさん。
筋肉が回復するのはいいんだけど、肺が痛くなるのだけはどうにもならないもんなぁ。こればかりは継続するしかないんだろうな。日本で俺が18年ほぼインドアで生きてきてしまった結果だから。
実は今日は俺が走っているときに小さい子どもたちが少しだけ一緒に走ったりしたんだよね。でも今日は俺倒れなかったし恥ずかしいことにならなくてよかった。もしかしたら倒れる俺が見たくて子どもたちが来た可能性……いや、天使たちがそんなわけ、ないよな?
まだまだ基礎の基礎をやってる俺からすると、ここの子どもたちのほうがよっぽど持久力が高いんだもんなって悔しがってたら、子どもとはいえエハヴィルドの住人は魔力があって身体強化に回せるからしょうがないって言われた。
ああ、そういう感じなんだ。魔力で身体強化かよ、ずるい。そりゃ、俺が不利だわ。でも俺にも『丈夫』っていう謎の特性があるからな……多分。
走り終わったあとは昨日と同じでまた一回家に戻った。
ヴァンさんも一緒だったから俺はルイに通訳してもらって、朝の乳清を冷やせるか聞いてみた。そしたら快く応じてくれて、氷魔法で冷えっ冷えにしてくれた。ていうか魔導士さんに何頼んでるんだって話だけど。でも生活魔法は水をどうにかするって感じで氷にはできないっていうんだもん。
ヴァンさんはケラケラ笑ってた。魔導士に魔法を依頼するってことは技術を使ってもらうってことだから本来何か少なくても報酬が発生することもあるらしく……。やっぱりあまりこんなことを初っ端に頼んでくる人はいないらしい。
俺はルイからそんなことを聞いて「報酬払えないからキャンセル」って言ったんだけど、ルイが「ヴァンがイクミからそんなの取るわけないだろ」って。ええーって思ったんだけど、ヴァンさんは俺のことを身内だし何よりも作るものが食べたいから手伝うって言うんだよ。
俺は包丁でひたすら細かく叩いたあの酸っぱいベリー類をカップに入れて、そこに冷たい乳清を注いでベリードリンクを作ってルイとヴァンさんの前に出した。
「本当は少し甘みを加えたいところだけど、酸っぱいのが嫌いじゃなきゃ美味しいと思う」
って俺が言うとルイもヴァンさんも口をつけた。
俺も喉が乾いていたしゴクゴクと一気飲み。ベリーの香りと強い酸味、だけどそれを乳清のほんのりミルク感が程よく緩和してくれて、さらにカンキツの爽やかな香りも加わって俺的にはバッチリな感じだった。
でもこれはヴァンさんが冷やしてくれたからこそだよ。ぬるかったら美味しくないと思うから。
「ヴァンが気に入ったみたいだ」
「ホント? よかったー。ルイはあんまりだった?」
「いや。美味い。確かに酸味が強いけど」
ルイは好きでも嫌いでもないって感じかな。もしかしたら甘みを加えて少しミルクを足したらルイと村長は好きかもしれないなんて予想をする。いちごヨーグルトドリンクみたいなのを並んで飲んでるルイと村長……想像したらちょっと可愛い。
「何をニヤニヤしてるんだ?」
「え! そ、そんなことないよ?」
ふぅん? なんて言ってるルイのカップを奪おうとヴァンさんが手を伸ばしているけど、ルイがひょいと手を上げて避ける。横にも目がついてるのかよっていう絶妙なタイミングすぎてほんと見てて面白いんだよな、この二人。
ヴァンさんはよほど気に入ってくれたみたいで、「もうないのか?」って顔を俺に向けてくる。ああ、ごめんなさい。そもそも朝作ったチーズがそんなに多くなかったからね。
あのベリーのせいで結構酸っぱかったと思うんだけど……こういうのがヴァンさんは好きなのか。また今度作るときがあれば沢山あげるからって約束した。
「ルイ、今日も早めに始めようかなって思ってるよ」
「ん。イクミのタイミングでいい」
「今日は昨日より元気だもん、俺」
ペースに気をつけたらちゃんと昨日と同じ距離を死なないで走れたもんね。こういうコツを掴むのだけは早いんだ、俺。
ってことで、俺はほんの少しだけ休んだら昨日と同じ筋トレをこなした。
前にルイが言ってたけど、トレーニング中にヴァンさんに姿勢を見てもらって少し手を添えてもらうだけで全然力の入り方が違うんだ。これが身体の使い方の基礎なのかって俺はちょっとびっくりした。
もちろん身体全体は連携して動いているんだけど、どういう風に身体を動かしたいかによって意識する部位が違うんだよね。で、言われて手を置かれた部位を意識すると楽に力を伝えられるっていうか。
もちろん俺がまだ弱っちいから思うようにいかないことも多いけど、ちょっと筋トレは面白いかもって思えたよ。
こういう身体の動かし方が無意識にできるようになるのが第一目標なんだって。確かに俺はまだ手を置いてもらってやっと意識できる状態だからな。
やっぱり3セット目がこれでもかってくらいキツいね。でもルイとヴァンさんが見てるし、動けないくらい筋肉を使っちゃったとしてもヴァンさんがマッサージしてなんとかしてくれるって思うと死ぬ気でやれる。それってめっちゃありがたいよなぁって思いながら頑張った。
筋肉痛が来ないのって何気にでかい。あれって動けなくなるもん。
「明日は少し回数増やそう」
「え? もう!?」
「いや、大丈夫だって。まだ回数しか増やさないし」
「しか!!」
どうやら走る方よりこっちのほうが俺に余力があると判断されたみたい。まあ、実際やってても走って肺が痛くなるよりは筋トレの方が頑張れるんだよな。単に肺活量の問題かもしれないんだけどね。
不安しかないけど、やってみてダメだったらそのとき考えればいいか。
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