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異世界生活編
35.創世神話の絵本
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村長の話も終わって、部屋へ向かう階段を一緒に上りながらルイと話す。
「そういえばさ、ルイの部屋ってどんな感じなの?」
「特にイクミの部屋と変わらない。今はあまり村にいないから……」
まあ、そりゃあそうか。こっちの人ってどういう生活してるのかなって気になったけど、あまり村にいないなら部屋に物を置いておいてもしょうがないもんな……残念。
「気になるなら見てみるか?」
「え、なんかごめん。じゃあちょっと覗いてみようかな」
なんて話して部屋に入れてもらったけど、確かに物の少ない部屋だった。ベッドに机、サイドテーブル。俺が使わせてもらってる部屋とほとんど一緒だ。てか、異世界から突然来た俺とこっちの住人のルイの部屋の物の量までほとんど一緒ってどうなの……。
さらには、部屋の一角は白い布が被せられてて『使ってません』感がすごい。え? 寝るだけ? 俺が何でって顔してたからか、少し苦笑してルイが言う。
「……片付けてないんだ」
「俺のせい?」
「そんなわけないだろ。寝られればいいからやってないだけだ」
机も使ってる感じがなくて、ルイのマジックバッグが無造作に乗せられてる。
まったくもう。俺のことをなんだかんだ世話焼いてる場合じゃないじゃん。
「一緒に掃除しよ? ここキレイにするだけでしょ?」
「え、いや……いいって」
「なんでよ。まさか、変なものでも隠してるとか」
「違うし。サディさんが見るところにそんなもの置くか?」
ぶはっと俺は吹き出してしまった。明らかに冗談なのに真面目に答えないでよ。しかも、変なものって何想像したの!
あははと笑いが止まらない俺の首にルイがガシッと腕を引っ掛けて頭グリグリしてくる。おっと、予想外の反応。
「ごめんって。でもホント、埃払って少し拭いたりすればいいだけでしょ? 一緒にやればいいじゃん」
「その辺は魔法でできるから」
「えぇ……じゃあなんでやらないんだよ」
「必要を感じなかったから?」
俺が「えーい」と強引に白い布を剥がすとちょっとボワッと埃が舞ったけど、ルイが手を動かすと小さなつむじ風みたいなのがフワッと起こって部屋の角に消えた。うん、便利。
布の下には村長が俺に作ってくれた棚とそっくりな棚があって、本が何冊も立ててあるのと、他には子ども用と思われるおもちゃとか練習用の武器とかそういったものが並べてあった。
「これ、ルイの!?」
「まあ……」
「ええー、小さい。かわいい! こっちは絵本?」
どうやら棚はルイの子どもの頃の物がいろいろ並んでいるようだった。確かにこれは今使うものではなさそうだ。ちょっと強引過ぎたかなとは思うけど、俺は興味津々でそれらを見ていた。
ルイも苦笑しつつも一冊の絵本を見せてくれた。
「これはみんな知ってる創世神話の絵本だな」
「神話! 俺の世界にもあったよ。俺の世界じゃ国によって神話があったりするから1つじゃないんだけどね」
「神話が沢山あるって……どうしてそうなるんだ?」
「世界が広かったり、伝えられてく過程で時の権力者の改変が入っちゃったり、まあ、様々な理由があるんだと思う。誰も神様とか見えないから真実がわからないしね」
俺が興味を持ったからかルイはその絵本を取ってベッドに腰かけて俺を呼んだ。隣に行くとルイはその革製の絵本を開く。デフォルメされたような絵とともに複雑な模様が並んでいるけど、これがこっちの文字か。あっちで似てるのだと楔文字ってやつかなぁ……詳しくないけど。
「これは上巻だな」
――創世神は自らの力を凝縮しエハヴィールという宝石を作り、創世神はその美しさにとても満足し大きな空間を持つ宝箱へ保管した。エハヴィールは内包する力が強すぎてパチパチと弾け、創世神はその宝物を護るために6柱の守護者を置いた。火、土、風、水、光、闇の力を持つ守護者たちはエハヴィールを保護するために燃える土で包み、その表面は水と風により冷やされ大地ができた。光と闇の守護者により朝と夜の境界が決められ、循環することで生命を育む創世神の力あふれる世界ができた。火、土、風、水の守護者たちがドラゴンの姿で大地に降り立つと大地は大きく揺れ、それにより大地は陥没したり隆起したり複雑になった。その地形はさらに生命活動を早め、さらに長き時間をかけ、偉大なるドラゴンの生命から生み出された植物とワイバーンを始めとする様々な竜族が地上に繁殖していった。そのうち竜族の中からドラゴンの念話を言語として理解し集団で活動する者が現れた。創世神を崇め、ドラゴンたちに感謝を捧げた竜族は地上の楽園を築き、そこをエハヴィルドと呼んだ――
ページをめくりながらルイが絵に合わせて解説してくれた。こういう、世界ができる場面っていうのはどの神話もなんとなく似通ってるんだね。
それにしても、エハヴィールって宝石が元になってる世界だからエハヴィルドか。あと、魔核って言ってたエハヴィールの欠片もわかった。神様の力の欠片ならそりゃ魔力が多すぎるっての納得だよ。
「上巻ってことは続きがあるの?」
「ああ。見るか?」
「見たい! 面白い!」
子ども向けだからだいぶ話は簡略化されているんだと言って、棚からあと2冊持ってきた。
――初期のエハヴィルドには創世神と6柱の守護者の強すぎる力が満ちていたため、その力に魅了された「魔化の激しい竜族」が現れ始めた。それが、現在は存在していない「魔族」と呼ばれた者たちである。善良な竜族と魔族はとても長い間戦争をすることとなったが、魔族はドラゴンすら利用し兵器にしようとした。その様子は竜族にエハヴィルドを任せ干渉しないようにしていたドラゴンたちの怒りを買った。ドラゴンたちは実態のない守護者へ戻り、光と闇の守護者と協力しエハヴィルドの環境を変えた。光の守護者は飛び散ったエハヴィールの欠片の中から大きめの欠片を選び、それを核として浮遊島を作ると闇の中に隠した。エハヴィルドに生息していた植物や動物を避難させた浮遊島はまるで竜族・魔族のいない小エハヴィルドのようであった。エハヴィールの放出する力と守護者の抑える力のバランスか崩れ、闇に覆われたエハヴィルドはあらゆる天災に見舞われた。こうして、二千年続いた竜族・魔族戦争は彼らの絶滅という形で幕を閉じることとなった。最後の竜族が息絶えたとき、浮遊島から光が漏れ出し、エハヴィルドの大陸を照らしたという――
「ええー、マジか。竜族たち何やってんだよ! でも、本当にそんな大きな戦争とか天変地異があったの?」
「そう言われているな」
「あ、だから、製造法もわからない過去の遺物があるのか。平和だったら竜族の技術すごかったんだろうね」
――竜族の絶滅から数億年経ち荒れた大地が回復した頃、4柱の守護者は再びドラゴンとして大地に戻った。浮遊島の生物を少しずつ大地に戻しエハヴィルドの再興を願ったが、二千年戦争の苦い記憶によりドラゴンたちは自分たちと親和力の高い眷属である竜族をもう作り出そうとはしなかった。守護者たちは浮遊島に避難させた生物たちに時間をかけて力をごく少量だけ加えて変異を促し、知恵を与えていき、進化できる者を選別していった。そして、動物を起源とする獣人・人間と、それ以外を起源とするエルフ・ドワーフホビットという4つの主流の種族が生まれた。彼らはドラゴンの守護のもと互いに協力しあい、創世神と守護者らの願う楽園を目指していった。我々とこの大地はそのようにして創られた創世神の宝物である――
下巻の最後にはそれまでの童話的な絵ではなくて、とても美しい宗教画のような絵が数ページ入っていた。
「まあ、ザックリだけどこんな話だな」
「ほえぇ……」
「人型の竜属っていうのは絶滅してるから誰も見たことはないんだけどな。でもワイバーンは今もいるし、ドラゴン――守護者は存在してるぞ。だから、これは作り話ではないんだ」
「神話がそのまま歴史っていうのがすごい。……あ、でも日本も一応そんな位置づけだった。ていうか! ルイはドラゴンを見たことあるの?」
「守護者はさすがにない。ほとんどのやつらが見たことない」
ドラゴン見たことないのか。みんなが見られるってわけじゃないのかな。大神殿とかあるってことは、そういう人たちが神様とかドラゴンと関わってるのかも。
無理矢理ルイの部屋に入り込んじゃったけど、すごく面白い話を聞けたなって俺は得した気分だった。
しかも自分の部屋に戻るときに神話の絵本借りちゃった。文字は読めないけど挿絵見るだけでも楽しいしね。
(エハヴィールってのが核で、燃える土ってのはマグマみたいなもんかな……。そしたら地球と似たような構造なのかも。光と闇の守護者の力で朝と夜が来るなら太陽とかはないのかな……あ、でも浮遊島があって……。え、やば。面白い)
俺は魔導具のランプをつけっぱなしにしてベッドで絵本を開いて、ルイに聞いた神話を思い出しながら少し興奮して妄想を繰り広げていた。
**********
切りが悪くていつもよりちょっと長めでした。
イクミが迷い込んだ世界はこんな由来をもつ世界です。
本日も妄想垂れ流しにお付き合いくださりありがとうございます!
「そういえばさ、ルイの部屋ってどんな感じなの?」
「特にイクミの部屋と変わらない。今はあまり村にいないから……」
まあ、そりゃあそうか。こっちの人ってどういう生活してるのかなって気になったけど、あまり村にいないなら部屋に物を置いておいてもしょうがないもんな……残念。
「気になるなら見てみるか?」
「え、なんかごめん。じゃあちょっと覗いてみようかな」
なんて話して部屋に入れてもらったけど、確かに物の少ない部屋だった。ベッドに机、サイドテーブル。俺が使わせてもらってる部屋とほとんど一緒だ。てか、異世界から突然来た俺とこっちの住人のルイの部屋の物の量までほとんど一緒ってどうなの……。
さらには、部屋の一角は白い布が被せられてて『使ってません』感がすごい。え? 寝るだけ? 俺が何でって顔してたからか、少し苦笑してルイが言う。
「……片付けてないんだ」
「俺のせい?」
「そんなわけないだろ。寝られればいいからやってないだけだ」
机も使ってる感じがなくて、ルイのマジックバッグが無造作に乗せられてる。
まったくもう。俺のことをなんだかんだ世話焼いてる場合じゃないじゃん。
「一緒に掃除しよ? ここキレイにするだけでしょ?」
「え、いや……いいって」
「なんでよ。まさか、変なものでも隠してるとか」
「違うし。サディさんが見るところにそんなもの置くか?」
ぶはっと俺は吹き出してしまった。明らかに冗談なのに真面目に答えないでよ。しかも、変なものって何想像したの!
あははと笑いが止まらない俺の首にルイがガシッと腕を引っ掛けて頭グリグリしてくる。おっと、予想外の反応。
「ごめんって。でもホント、埃払って少し拭いたりすればいいだけでしょ? 一緒にやればいいじゃん」
「その辺は魔法でできるから」
「えぇ……じゃあなんでやらないんだよ」
「必要を感じなかったから?」
俺が「えーい」と強引に白い布を剥がすとちょっとボワッと埃が舞ったけど、ルイが手を動かすと小さなつむじ風みたいなのがフワッと起こって部屋の角に消えた。うん、便利。
布の下には村長が俺に作ってくれた棚とそっくりな棚があって、本が何冊も立ててあるのと、他には子ども用と思われるおもちゃとか練習用の武器とかそういったものが並べてあった。
「これ、ルイの!?」
「まあ……」
「ええー、小さい。かわいい! こっちは絵本?」
どうやら棚はルイの子どもの頃の物がいろいろ並んでいるようだった。確かにこれは今使うものではなさそうだ。ちょっと強引過ぎたかなとは思うけど、俺は興味津々でそれらを見ていた。
ルイも苦笑しつつも一冊の絵本を見せてくれた。
「これはみんな知ってる創世神話の絵本だな」
「神話! 俺の世界にもあったよ。俺の世界じゃ国によって神話があったりするから1つじゃないんだけどね」
「神話が沢山あるって……どうしてそうなるんだ?」
「世界が広かったり、伝えられてく過程で時の権力者の改変が入っちゃったり、まあ、様々な理由があるんだと思う。誰も神様とか見えないから真実がわからないしね」
俺が興味を持ったからかルイはその絵本を取ってベッドに腰かけて俺を呼んだ。隣に行くとルイはその革製の絵本を開く。デフォルメされたような絵とともに複雑な模様が並んでいるけど、これがこっちの文字か。あっちで似てるのだと楔文字ってやつかなぁ……詳しくないけど。
「これは上巻だな」
――創世神は自らの力を凝縮しエハヴィールという宝石を作り、創世神はその美しさにとても満足し大きな空間を持つ宝箱へ保管した。エハヴィールは内包する力が強すぎてパチパチと弾け、創世神はその宝物を護るために6柱の守護者を置いた。火、土、風、水、光、闇の力を持つ守護者たちはエハヴィールを保護するために燃える土で包み、その表面は水と風により冷やされ大地ができた。光と闇の守護者により朝と夜の境界が決められ、循環することで生命を育む創世神の力あふれる世界ができた。火、土、風、水の守護者たちがドラゴンの姿で大地に降り立つと大地は大きく揺れ、それにより大地は陥没したり隆起したり複雑になった。その地形はさらに生命活動を早め、さらに長き時間をかけ、偉大なるドラゴンの生命から生み出された植物とワイバーンを始めとする様々な竜族が地上に繁殖していった。そのうち竜族の中からドラゴンの念話を言語として理解し集団で活動する者が現れた。創世神を崇め、ドラゴンたちに感謝を捧げた竜族は地上の楽園を築き、そこをエハヴィルドと呼んだ――
ページをめくりながらルイが絵に合わせて解説してくれた。こういう、世界ができる場面っていうのはどの神話もなんとなく似通ってるんだね。
それにしても、エハヴィールって宝石が元になってる世界だからエハヴィルドか。あと、魔核って言ってたエハヴィールの欠片もわかった。神様の力の欠片ならそりゃ魔力が多すぎるっての納得だよ。
「上巻ってことは続きがあるの?」
「ああ。見るか?」
「見たい! 面白い!」
子ども向けだからだいぶ話は簡略化されているんだと言って、棚からあと2冊持ってきた。
――初期のエハヴィルドには創世神と6柱の守護者の強すぎる力が満ちていたため、その力に魅了された「魔化の激しい竜族」が現れ始めた。それが、現在は存在していない「魔族」と呼ばれた者たちである。善良な竜族と魔族はとても長い間戦争をすることとなったが、魔族はドラゴンすら利用し兵器にしようとした。その様子は竜族にエハヴィルドを任せ干渉しないようにしていたドラゴンたちの怒りを買った。ドラゴンたちは実態のない守護者へ戻り、光と闇の守護者と協力しエハヴィルドの環境を変えた。光の守護者は飛び散ったエハヴィールの欠片の中から大きめの欠片を選び、それを核として浮遊島を作ると闇の中に隠した。エハヴィルドに生息していた植物や動物を避難させた浮遊島はまるで竜族・魔族のいない小エハヴィルドのようであった。エハヴィールの放出する力と守護者の抑える力のバランスか崩れ、闇に覆われたエハヴィルドはあらゆる天災に見舞われた。こうして、二千年続いた竜族・魔族戦争は彼らの絶滅という形で幕を閉じることとなった。最後の竜族が息絶えたとき、浮遊島から光が漏れ出し、エハヴィルドの大陸を照らしたという――
「ええー、マジか。竜族たち何やってんだよ! でも、本当にそんな大きな戦争とか天変地異があったの?」
「そう言われているな」
「あ、だから、製造法もわからない過去の遺物があるのか。平和だったら竜族の技術すごかったんだろうね」
――竜族の絶滅から数億年経ち荒れた大地が回復した頃、4柱の守護者は再びドラゴンとして大地に戻った。浮遊島の生物を少しずつ大地に戻しエハヴィルドの再興を願ったが、二千年戦争の苦い記憶によりドラゴンたちは自分たちと親和力の高い眷属である竜族をもう作り出そうとはしなかった。守護者たちは浮遊島に避難させた生物たちに時間をかけて力をごく少量だけ加えて変異を促し、知恵を与えていき、進化できる者を選別していった。そして、動物を起源とする獣人・人間と、それ以外を起源とするエルフ・ドワーフホビットという4つの主流の種族が生まれた。彼らはドラゴンの守護のもと互いに協力しあい、創世神と守護者らの願う楽園を目指していった。我々とこの大地はそのようにして創られた創世神の宝物である――
下巻の最後にはそれまでの童話的な絵ではなくて、とても美しい宗教画のような絵が数ページ入っていた。
「まあ、ザックリだけどこんな話だな」
「ほえぇ……」
「人型の竜属っていうのは絶滅してるから誰も見たことはないんだけどな。でもワイバーンは今もいるし、ドラゴン――守護者は存在してるぞ。だから、これは作り話ではないんだ」
「神話がそのまま歴史っていうのがすごい。……あ、でも日本も一応そんな位置づけだった。ていうか! ルイはドラゴンを見たことあるの?」
「守護者はさすがにない。ほとんどのやつらが見たことない」
ドラゴン見たことないのか。みんなが見られるってわけじゃないのかな。大神殿とかあるってことは、そういう人たちが神様とかドラゴンと関わってるのかも。
無理矢理ルイの部屋に入り込んじゃったけど、すごく面白い話を聞けたなって俺は得した気分だった。
しかも自分の部屋に戻るときに神話の絵本借りちゃった。文字は読めないけど挿絵見るだけでも楽しいしね。
(エハヴィールってのが核で、燃える土ってのはマグマみたいなもんかな……。そしたら地球と似たような構造なのかも。光と闇の守護者の力で朝と夜が来るなら太陽とかはないのかな……あ、でも浮遊島があって……。え、やば。面白い)
俺は魔導具のランプをつけっぱなしにしてベッドで絵本を開いて、ルイに聞いた神話を思い出しながら少し興奮して妄想を繰り広げていた。
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