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異世界生活編
29.マッサージ効果?
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村の門の近くの木の下で大の字になっていたらヴァンさんが干し肉をくれた。虹色の霧が頭上に輝いているのをぼーっと見ながら力なくそれを齧る。
「死……ぬ……」
ルイが水で濡らした布を俺のおでこに置いてくれたけど、その布もあっという間にぬるくなってる。あと、木のカップに水を出してくれて渡してくれてるんだけど、起き上がれなくて受け取ったままカップは胸の上に置いていた。
「この体力で俺についてあの崖を降りてきて、夜中に村に着いたことがある意味すごい」
妙に感心した声が聞こえるんだけど……。
魔物が出るようなところで命かかってる状態と、安全な村の中にいる状態を同じに考えないでほしいよ。俺、ほんと死にもの狂いだったんだからね。
火事場の馬鹿力に近いもんがあったんだと思うよ。『異世界』っていう変なテンションに魔物に殺されるかもっていう恐怖と崖に追い詰められてたし。
「OoOOOooOoOOoo……」
ヴァンさんめっちゃ話しかけてくれるけど、俺わかんないって。ルイに視線を向けると、しょうがないなって顔して通訳してくれる。
「ヴァンが不思議だって言ってる。確かに体力も筋力もそんなにないのに丈夫だってさ」
「ど……いう……意味?」
「さあ、それはヴァンにもよくわかってないっぽい。コイツ、なんかいろいろと察知しやすいんだよ」
俺はよくわからないまま「そうなんだ」って呟くと少し落ち着いてきた身体をゆっくり起こして水を飲んだ。相変わらず疲れた身体にやたら美味しく感じるよ、水。
それにしても、丈夫……丈夫……? 確かに俺はあまり風邪は引かなかったな。でもきっとそれは関係ないよね。どういうことだろ。今まで部活もほとんど文化部だったしなぁ。俺が運動系で好きなのって登山くらいだもん。
まあ、俺にはトレーニングとか身体のこととかはわからないからな。見る人が見たら何かわかるのかな。
「ねえルイ……こういうツラいの、とか、筋肉プルプルとかに……あの薬って効かないの?」
「まあ捉え方によってはソレ、負傷っちゃ負傷かもしれないが、『元』に戻るぞ?」
「あー……」
「理解が早くて助かるな」
よっぽど怪我なんかじゃなきゃあまり使わないほうが良さそうだね。村の中にいる分にはそこまで危険な目にも合わなそうだし。とにかくやったことが『無』になるのはやだもんね。
「ヴァンが、しんどいなら脚をマッサージしてやるって言ってるがどうする?」
「いやいやいや! 悪いよ。今日会ったばかりの人なのに」
揉んでくれだなんてルイにだって頼めないよ、俺。
ヴァンさんがマッサージ屋さんで俺がお金払うとかならまだしもね。なんて思ってたんだけど……見ればヴァンさん、マッサージする気満々じゃん。この村の人はみんなこんな世話好きばかりなわけっ?
あばばばってなったけど、上半身はともかく脚に力入らなくて逃げられず、また横に寝かされてマッサージされてる俺……。なんか、マジで、ごめんなさい。
でも、申し出てくれたのがわかるくらいマッサージ上手い。なんか筋肉を直接揉み動かされてるような感じっていうか、なのに痛くないんだよね。自分の筋肉が伸ばされて捏ねられて柔らかくなってきてるってわかるのがすごい。いや、これマッサージ屋さんで食っていけそうじゃん。
「ええー、すごい。俺もマッサージ覚えたい……」
「覚えてどうするんだ?」
「だって、二人にお返しでマッサージできるし、あっちに帰ってからも使える技術だと思うんだよね」
「帰ってからはいいとして、俺やヴァンには必要ないと思うが」
「気持ちだよ、気持ち!」
そりゃ、二人は動ける身体ができてるんだから必要ないだろうけどね。でも揉まれたら気持ちいいかなーと。ここってお風呂とかないしさ。それに地球じゃプロ選手とかに専属マッサージ師とかついてることあるから必要なくもないんじゃと思うんだけどね。
ヴァンさんは何故かご機嫌で俺の脚だけじゃなくて背中とかまでマッサージしてくれてる。
あ、そういえば今背中をマッサージされてて思い出したけど、村に着いたときってあんなにザックが肩に食い込んで重すぎツラいって思ってたはずなのに、肩とか背中が痛くなったり筋肉痛になったりしなかったよな……。
ってのをブツブツ呟いてたら、ルイも思い出したみたいに言った。
「イクミ、そういえばぶん投げたとき骨折しなかったな」
「あっ?」
丈夫ってそういうこと? え、でも、なんでだろ。別にあっちでそんなことなかったし。
ってことは、これはある意味ラノベで言うチート的な何かかな……地味すぎる。多少のことじゃ骨折しないとか筋肉痛が残らないなんかよりもっと役に立つものが良かった。俺っぽいと言えばそうなんだけど。
「あのさ、この世界って『スキル』みたいなのある?」
「どういう意味で聞いてるのかさっぱりわからないんだが」
「なんか、ほら、天から与えられた素質・才能・技術、みたいなやつ」
「聖属性の神聖力みたいなやつか?」
うーん、話が噛み合ってない気がするな。スキルシステムはない感じなのかな。だとすればハズレスキルを与えられたとかではないのか……。むむむと考えながらマッサージされ続けてる俺。そして、なんとなく理解できるけどちょっと知らない言葉出てきた。
「俺が聞きたかったことじゃないけど、聖属性? 神聖力ってのは魔法の一種?」
「創世神や守護者の神託を下ろしたり祝福を与えたりする能力であまり発現しないやつ。発現したら大抵は神殿の神官にならされる」
「へぇ。本人の意思関係ないんじゃ大変だね」
「どうなんだろうな。仕事が神殿ってだけでそこまで俺らと変わらないんじゃないか?」
そうなの? なんか神殿とかいうと俗世と切り離されてるみたいなイメージだったんだけどな。でも日本もお坊さんとか神主さんとかは結婚したりテレビ出たりしてたか。清廉なイメージはやっぱあるけどね。
ヴァンさんが何か言葉を発して、俺の両肩をポンポンとしてくれる。
「終わり、だってさ。あと、なんの話してるんだってうるさい」
「ぶはっ! 伝えてあげてよ」
「面倒くさい」
俺にはめっちゃ親切なのに。
でも、他の村の人とかと話すときは口調はそのままでもちょっと一線引いてる感じもあるし、ヴァンさんと絡んでるときの遠慮のないこっちが本当のルイなのかな。面倒くさいって言いながらもかいつまんで話してあげてるし。
ルイが俺をぶん投げて大木に激突したのに骨折しなかった話はヴァンさんも興味をもったらしいよ。でも俺になんでかを聞かれてもわからないけどね。
それよりもびっくりしたのはマッサージされただけで疲労がかなり軽減されたこと。これは俺の変な特性のせいなのか、それともヴァンさんのマッサージがすごいのか。
そしたら「上手く組み合わせたらトレーニング捗るんじゃないの」って話になったらしいんだけど、さっき俺が倒れたのもあって少しずつ増やしていくのは変えないって。俺も予測がつかないから少しずつのほうが助かるよ。
ひとつ恥ずかしいことがあってさ。
俺が二人に応援されながら走って大したこともしてないのに倒れたのは村中に知られることとなった……。俺、ここに来て倒れてばっかりじゃん。
「死……ぬ……」
ルイが水で濡らした布を俺のおでこに置いてくれたけど、その布もあっという間にぬるくなってる。あと、木のカップに水を出してくれて渡してくれてるんだけど、起き上がれなくて受け取ったままカップは胸の上に置いていた。
「この体力で俺についてあの崖を降りてきて、夜中に村に着いたことがある意味すごい」
妙に感心した声が聞こえるんだけど……。
魔物が出るようなところで命かかってる状態と、安全な村の中にいる状態を同じに考えないでほしいよ。俺、ほんと死にもの狂いだったんだからね。
火事場の馬鹿力に近いもんがあったんだと思うよ。『異世界』っていう変なテンションに魔物に殺されるかもっていう恐怖と崖に追い詰められてたし。
「OoOOOooOoOOoo……」
ヴァンさんめっちゃ話しかけてくれるけど、俺わかんないって。ルイに視線を向けると、しょうがないなって顔して通訳してくれる。
「ヴァンが不思議だって言ってる。確かに体力も筋力もそんなにないのに丈夫だってさ」
「ど……いう……意味?」
「さあ、それはヴァンにもよくわかってないっぽい。コイツ、なんかいろいろと察知しやすいんだよ」
俺はよくわからないまま「そうなんだ」って呟くと少し落ち着いてきた身体をゆっくり起こして水を飲んだ。相変わらず疲れた身体にやたら美味しく感じるよ、水。
それにしても、丈夫……丈夫……? 確かに俺はあまり風邪は引かなかったな。でもきっとそれは関係ないよね。どういうことだろ。今まで部活もほとんど文化部だったしなぁ。俺が運動系で好きなのって登山くらいだもん。
まあ、俺にはトレーニングとか身体のこととかはわからないからな。見る人が見たら何かわかるのかな。
「ねえルイ……こういうツラいの、とか、筋肉プルプルとかに……あの薬って効かないの?」
「まあ捉え方によってはソレ、負傷っちゃ負傷かもしれないが、『元』に戻るぞ?」
「あー……」
「理解が早くて助かるな」
よっぽど怪我なんかじゃなきゃあまり使わないほうが良さそうだね。村の中にいる分にはそこまで危険な目にも合わなそうだし。とにかくやったことが『無』になるのはやだもんね。
「ヴァンが、しんどいなら脚をマッサージしてやるって言ってるがどうする?」
「いやいやいや! 悪いよ。今日会ったばかりの人なのに」
揉んでくれだなんてルイにだって頼めないよ、俺。
ヴァンさんがマッサージ屋さんで俺がお金払うとかならまだしもね。なんて思ってたんだけど……見ればヴァンさん、マッサージする気満々じゃん。この村の人はみんなこんな世話好きばかりなわけっ?
あばばばってなったけど、上半身はともかく脚に力入らなくて逃げられず、また横に寝かされてマッサージされてる俺……。なんか、マジで、ごめんなさい。
でも、申し出てくれたのがわかるくらいマッサージ上手い。なんか筋肉を直接揉み動かされてるような感じっていうか、なのに痛くないんだよね。自分の筋肉が伸ばされて捏ねられて柔らかくなってきてるってわかるのがすごい。いや、これマッサージ屋さんで食っていけそうじゃん。
「ええー、すごい。俺もマッサージ覚えたい……」
「覚えてどうするんだ?」
「だって、二人にお返しでマッサージできるし、あっちに帰ってからも使える技術だと思うんだよね」
「帰ってからはいいとして、俺やヴァンには必要ないと思うが」
「気持ちだよ、気持ち!」
そりゃ、二人は動ける身体ができてるんだから必要ないだろうけどね。でも揉まれたら気持ちいいかなーと。ここってお風呂とかないしさ。それに地球じゃプロ選手とかに専属マッサージ師とかついてることあるから必要なくもないんじゃと思うんだけどね。
ヴァンさんは何故かご機嫌で俺の脚だけじゃなくて背中とかまでマッサージしてくれてる。
あ、そういえば今背中をマッサージされてて思い出したけど、村に着いたときってあんなにザックが肩に食い込んで重すぎツラいって思ってたはずなのに、肩とか背中が痛くなったり筋肉痛になったりしなかったよな……。
ってのをブツブツ呟いてたら、ルイも思い出したみたいに言った。
「イクミ、そういえばぶん投げたとき骨折しなかったな」
「あっ?」
丈夫ってそういうこと? え、でも、なんでだろ。別にあっちでそんなことなかったし。
ってことは、これはある意味ラノベで言うチート的な何かかな……地味すぎる。多少のことじゃ骨折しないとか筋肉痛が残らないなんかよりもっと役に立つものが良かった。俺っぽいと言えばそうなんだけど。
「あのさ、この世界って『スキル』みたいなのある?」
「どういう意味で聞いてるのかさっぱりわからないんだが」
「なんか、ほら、天から与えられた素質・才能・技術、みたいなやつ」
「聖属性の神聖力みたいなやつか?」
うーん、話が噛み合ってない気がするな。スキルシステムはない感じなのかな。だとすればハズレスキルを与えられたとかではないのか……。むむむと考えながらマッサージされ続けてる俺。そして、なんとなく理解できるけどちょっと知らない言葉出てきた。
「俺が聞きたかったことじゃないけど、聖属性? 神聖力ってのは魔法の一種?」
「創世神や守護者の神託を下ろしたり祝福を与えたりする能力であまり発現しないやつ。発現したら大抵は神殿の神官にならされる」
「へぇ。本人の意思関係ないんじゃ大変だね」
「どうなんだろうな。仕事が神殿ってだけでそこまで俺らと変わらないんじゃないか?」
そうなの? なんか神殿とかいうと俗世と切り離されてるみたいなイメージだったんだけどな。でも日本もお坊さんとか神主さんとかは結婚したりテレビ出たりしてたか。清廉なイメージはやっぱあるけどね。
ヴァンさんが何か言葉を発して、俺の両肩をポンポンとしてくれる。
「終わり、だってさ。あと、なんの話してるんだってうるさい」
「ぶはっ! 伝えてあげてよ」
「面倒くさい」
俺にはめっちゃ親切なのに。
でも、他の村の人とかと話すときは口調はそのままでもちょっと一線引いてる感じもあるし、ヴァンさんと絡んでるときの遠慮のないこっちが本当のルイなのかな。面倒くさいって言いながらもかいつまんで話してあげてるし。
ルイが俺をぶん投げて大木に激突したのに骨折しなかった話はヴァンさんも興味をもったらしいよ。でも俺になんでかを聞かれてもわからないけどね。
それよりもびっくりしたのはマッサージされただけで疲労がかなり軽減されたこと。これは俺の変な特性のせいなのか、それともヴァンさんのマッサージがすごいのか。
そしたら「上手く組み合わせたらトレーニング捗るんじゃないの」って話になったらしいんだけど、さっき俺が倒れたのもあって少しずつ増やしていくのは変えないって。俺も予測がつかないから少しずつのほうが助かるよ。
ひとつ恥ずかしいことがあってさ。
俺が二人に応援されながら走って大したこともしてないのに倒れたのは村中に知られることとなった……。俺、ここに来て倒れてばっかりじゃん。
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