22 / 202
異世界生活編
22.いろいろ気になることはあるけれど
しおりを挟む
ルイはガルフさんとまだ話していた。不思議なことにルイがガルフさんと話している内容は俺には分からなかった。「内容が」っていうんじゃなくて、「言葉が」。
「イクミ、待たせてすまない」
「いいよー。ねえ、通訳の魔導具ってどうなってんの? 俺、ルイの言葉は全部わかるのかなって思ってたんだけど、ルイとガルフさんの話全然わからなかった」
「あ、退屈だったよな。俺が意識向けるの忘れたから……」
「意識……」
「あーー、つまり、どんな内容を誰に伝えたいか、っていうのがしっかりしてないとダメなんだ。今の場合、ガルフと話しつつ、イクミにもわかるようにって俺が意識してればイクミにも伝わったってことだ」
おお……そんな仕組みだったんだ。
つまり考えても伝えたいという意思が伴わなければ伝わらないってことか。俺の独り言が伝わらないで済んだのも、ルイの考えてることが筒抜けにならないのもそういうことなのね。
でも、ルイが今のガルフさんとの会話を気を使って伝えようとしてくれても俺にはどうせガルフさんの言葉はわからないから、あっちでいう電話してる人の片方だけ聞いてるみたいな感じになっちゃうよな。だから俺の関わる会話以外はどっちでもいいかなぁとは思うんだけど、ルイはちょっと気にしてるみたい。
「大事な話だったんでしょ? 俺のことは気にしなくていいんだ。魔導具の仕組みが気になっただけだから」
「大事と言えば大事だな。昨日の坑道の魔物のこととか」
「あー、アレね……」
スライム、見たことない魔物って言ってたもんな。情報共有ってやつね。そりゃ大事な話だわ……ガルフさん自警団の副団長って言ってたし。
あとは、昨日上に村の人が数名行ってたのは何か特別なことがあったのかとか、そういう話だったみたい。そういえば、笛の音聞こえてからどうなったのかなぁ……。追い抜かれたりはしてないと思うから、まだ帰ってきてないってことなんだろうけど。
「それにしても、外に魔物が出るなんて思えないくらいほのぼのとしてるね」
「ここは村って規模の割に強固な結界があるからな。他の村が同じような感じとは思わないほうがいいぞ」
「そうなんだ。あ、でも魔物が強いんだっけ?」
「手応えとしてはそうだと思う。魔核持ちでもないのに硬くて強いのに出くわすことが多いっていうか」
やっぱ強いのかぁ……俺、いつになったら村を出られるようになるんだろ。
あとまたボヤンとしたイメージのわからんもの出てきた。ものすごく俺の中のラノベやらゲームやらの複合された謎の変換やばい。
「魔核っていうのは何か聞いてもいい?」
「あ、ああ。……そうだな、ざっくり言えば、このエハヴィルドのエネルギーの欠片だな。小さな欠片でも膨大な魔力を帯びていて、これが生物に取り込まれてしまうと普通の魔物よりも強大に変化してしまう。滅多に出会わないがな」
「へぇ……怖いな……」
「魔核は大金で売れるから一攫千金狙いのトレジャーハンターがいたりして悪いことばかりじゃない。魔導具の動力源なんだ。この宝石みたいなやつな」
魔導具の黒い石のことだった! 強大な魔物とか聞いたあとだと怖く見える。
そんなの付けてて大丈夫なのかなって思っちゃったんだけど、膨大な魔力を魔導具の回路に流すことでそっちに魔力が回るから装着者には影響はないって。当たり前か。魔物化するような物売れないもんね……。
魔物にあるうちは魔核と呼んで、取り出されたものはエハヴィールの欠片と呼ばれることもあるんだとか。エハヴィルドとエハヴィールって何が違うんだろ。ま、いっか。
門からまた村長の家の方に向かって歩きながら色々話す。俺が起きたのがすでに昼近かったし、その後みんなで話し合いしてからの案内だったから今日は本当に簡単にしか回らないって感じ。
「明日からは昼前と夕方くらいに走るのと筋力トレーニングを予定してる。余力次第で畑仕事は考えればいい。武器の扱いはある程度身体ができてないと怪我をするからまだダメだ」
「うん……。頑張るけど、そういうのやったことないから心配だよ」
「ここまで歩ける根性があるんだから大丈夫だろ」
と、多分無意識にルイが俺の頭に手を乗せて、バッと手を離すと固まった。
「あーー……すまない」
「今更だよ」
昨日一昨日と散々ポンポンワシャワシャされてるのにって俺は苦笑した。喜んで撫でられたいわけじゃないけどね。でもまあ、ルイならいいかな。
嫌なことから逃げがちだった俺としては、「根性ある」って言われたことは今までなかったから実は内心嬉しかったんだよね。
俺らはそうしてとりあえず明るいうちに村長の家に帰ってきた。そしたら村長とサディさんが笑顔で俺を呼んでる。
「えっと?」
「イクミくんの部屋、何もなかったでしょ? とりあえずアルが机と棚とかを作ってみたの。どうかしら?」
「えぇ! なんか、すいません!」
俺らが出ていってから数時間経ってるとはいえ、いくつかの家具が出来ていることに驚いた。別に塗装されてるとかじゃないのに木の手触りはすべすべとして気持ちいい。
俺が「うわーうわー」って感激していると村長が部屋に運んでくれた。重そうなのに軽々運ぶなぁ……めっちゃ優しそうな見た目してるけど、元冒険者って言ってたし、きっと村長も強い人なんだろうなって思う。一緒に着いて行ってこの辺に置こうかとかボディランゲージでやり取りした。そのくらいなら喋れなくても伝わるね。
机とかそこまで必要なものでもなかったけど、『俺が生活するから』って用意してくれたことが心の底から嬉しい。俺、ここに居ていいんだって思って。
俺に与えられた部屋の窓から徐々にオレンジになっていく空が見える。窓ガラスはないんだなって思って鎧戸を閉めてみようと窓に近づく。
「あ……あれ?」
窓から村長の家の裏手が見下ろせたんだけど、そこには剣の練習用のカカシとかがある小さな広場があった。妙な既視感があるけど、なんか似たような施設でもあっちにあったっけ? 思い出せなくて「うーん」と言いながら窓からしばらく下を見ていたら、ひょこっと部屋を覗き込んだサディさんから声がかかる。
「イクミくん、夕飯の支度しましょ!」
「あ、はい! 今、行きます!」
俺はサディさんに着いてパタパタと階段を降りていく。
既視感はきっと気のせいだよね。普段でもちょいちょいそんな感覚に陥ることってあるけど、ああいうのって大抵似たようなことと勘違いしてる脳のバグだしさ。
「イクミ、待たせてすまない」
「いいよー。ねえ、通訳の魔導具ってどうなってんの? 俺、ルイの言葉は全部わかるのかなって思ってたんだけど、ルイとガルフさんの話全然わからなかった」
「あ、退屈だったよな。俺が意識向けるの忘れたから……」
「意識……」
「あーー、つまり、どんな内容を誰に伝えたいか、っていうのがしっかりしてないとダメなんだ。今の場合、ガルフと話しつつ、イクミにもわかるようにって俺が意識してればイクミにも伝わったってことだ」
おお……そんな仕組みだったんだ。
つまり考えても伝えたいという意思が伴わなければ伝わらないってことか。俺の独り言が伝わらないで済んだのも、ルイの考えてることが筒抜けにならないのもそういうことなのね。
でも、ルイが今のガルフさんとの会話を気を使って伝えようとしてくれても俺にはどうせガルフさんの言葉はわからないから、あっちでいう電話してる人の片方だけ聞いてるみたいな感じになっちゃうよな。だから俺の関わる会話以外はどっちでもいいかなぁとは思うんだけど、ルイはちょっと気にしてるみたい。
「大事な話だったんでしょ? 俺のことは気にしなくていいんだ。魔導具の仕組みが気になっただけだから」
「大事と言えば大事だな。昨日の坑道の魔物のこととか」
「あー、アレね……」
スライム、見たことない魔物って言ってたもんな。情報共有ってやつね。そりゃ大事な話だわ……ガルフさん自警団の副団長って言ってたし。
あとは、昨日上に村の人が数名行ってたのは何か特別なことがあったのかとか、そういう話だったみたい。そういえば、笛の音聞こえてからどうなったのかなぁ……。追い抜かれたりはしてないと思うから、まだ帰ってきてないってことなんだろうけど。
「それにしても、外に魔物が出るなんて思えないくらいほのぼのとしてるね」
「ここは村って規模の割に強固な結界があるからな。他の村が同じような感じとは思わないほうがいいぞ」
「そうなんだ。あ、でも魔物が強いんだっけ?」
「手応えとしてはそうだと思う。魔核持ちでもないのに硬くて強いのに出くわすことが多いっていうか」
やっぱ強いのかぁ……俺、いつになったら村を出られるようになるんだろ。
あとまたボヤンとしたイメージのわからんもの出てきた。ものすごく俺の中のラノベやらゲームやらの複合された謎の変換やばい。
「魔核っていうのは何か聞いてもいい?」
「あ、ああ。……そうだな、ざっくり言えば、このエハヴィルドのエネルギーの欠片だな。小さな欠片でも膨大な魔力を帯びていて、これが生物に取り込まれてしまうと普通の魔物よりも強大に変化してしまう。滅多に出会わないがな」
「へぇ……怖いな……」
「魔核は大金で売れるから一攫千金狙いのトレジャーハンターがいたりして悪いことばかりじゃない。魔導具の動力源なんだ。この宝石みたいなやつな」
魔導具の黒い石のことだった! 強大な魔物とか聞いたあとだと怖く見える。
そんなの付けてて大丈夫なのかなって思っちゃったんだけど、膨大な魔力を魔導具の回路に流すことでそっちに魔力が回るから装着者には影響はないって。当たり前か。魔物化するような物売れないもんね……。
魔物にあるうちは魔核と呼んで、取り出されたものはエハヴィールの欠片と呼ばれることもあるんだとか。エハヴィルドとエハヴィールって何が違うんだろ。ま、いっか。
門からまた村長の家の方に向かって歩きながら色々話す。俺が起きたのがすでに昼近かったし、その後みんなで話し合いしてからの案内だったから今日は本当に簡単にしか回らないって感じ。
「明日からは昼前と夕方くらいに走るのと筋力トレーニングを予定してる。余力次第で畑仕事は考えればいい。武器の扱いはある程度身体ができてないと怪我をするからまだダメだ」
「うん……。頑張るけど、そういうのやったことないから心配だよ」
「ここまで歩ける根性があるんだから大丈夫だろ」
と、多分無意識にルイが俺の頭に手を乗せて、バッと手を離すと固まった。
「あーー……すまない」
「今更だよ」
昨日一昨日と散々ポンポンワシャワシャされてるのにって俺は苦笑した。喜んで撫でられたいわけじゃないけどね。でもまあ、ルイならいいかな。
嫌なことから逃げがちだった俺としては、「根性ある」って言われたことは今までなかったから実は内心嬉しかったんだよね。
俺らはそうしてとりあえず明るいうちに村長の家に帰ってきた。そしたら村長とサディさんが笑顔で俺を呼んでる。
「えっと?」
「イクミくんの部屋、何もなかったでしょ? とりあえずアルが机と棚とかを作ってみたの。どうかしら?」
「えぇ! なんか、すいません!」
俺らが出ていってから数時間経ってるとはいえ、いくつかの家具が出来ていることに驚いた。別に塗装されてるとかじゃないのに木の手触りはすべすべとして気持ちいい。
俺が「うわーうわー」って感激していると村長が部屋に運んでくれた。重そうなのに軽々運ぶなぁ……めっちゃ優しそうな見た目してるけど、元冒険者って言ってたし、きっと村長も強い人なんだろうなって思う。一緒に着いて行ってこの辺に置こうかとかボディランゲージでやり取りした。そのくらいなら喋れなくても伝わるね。
机とかそこまで必要なものでもなかったけど、『俺が生活するから』って用意してくれたことが心の底から嬉しい。俺、ここに居ていいんだって思って。
俺に与えられた部屋の窓から徐々にオレンジになっていく空が見える。窓ガラスはないんだなって思って鎧戸を閉めてみようと窓に近づく。
「あ……あれ?」
窓から村長の家の裏手が見下ろせたんだけど、そこには剣の練習用のカカシとかがある小さな広場があった。妙な既視感があるけど、なんか似たような施設でもあっちにあったっけ? 思い出せなくて「うーん」と言いながら窓からしばらく下を見ていたら、ひょこっと部屋を覗き込んだサディさんから声がかかる。
「イクミくん、夕飯の支度しましょ!」
「あ、はい! 今、行きます!」
俺はサディさんに着いてパタパタと階段を降りていく。
既視感はきっと気のせいだよね。普段でもちょいちょいそんな感覚に陥ることってあるけど、ああいうのって大抵似たようなことと勘違いしてる脳のバグだしさ。
10
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
戸森鈴子 tomori rinco
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
異世界転生して病んじゃったコの話
るて
BL
突然ですが、僕、異世界転生しちゃったみたいです。
これからどうしよう…
あれ、僕嫌われてる…?
あ、れ…?
もう、わかんないや。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
異世界転生して、病んじゃったコの話
嫌われ→総愛され
性癖バンバン入れるので、ごちゃごちゃするかも…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる