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キャンプのはずだったのに……
19.村まであと少し
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「イクミ、ほら」
「あ! あれって出口!?」
ルイに話しかけられて見ると、続く坑道の奥が光っているのが見える。なんか時間の感覚がおかしくなりそうだったけど、まだ外は一応明るいようで安心した。
「外に出たら野営の準備をしようと思う。イクミはとにかく休め」
「え、早くない? 村までまだかなり距離がある感じなの?」
「かなりと言うほどではないが……いや、このまま行くと夜になるぞ。お前、今日は怪我もしたし毒も食らったし休んだほうが」
「ルイがくれた薬で治ってるから! 夜になっちゃったとしても、もし村に着けるなら俺は歩けるよ…………でも、ルイがどうしても休むって言うなら、ルイに従う」
俺が拳を握ってアピールするとルイは少し眉間に皺を寄せて俺を見下ろしていた。そうしてしばらく俺を見ていたけど、ふぅと息をつくと「大丈夫ならいいが」って渋々進むことにしてくれた。
ちょっとわがままだったかなって思わなくもないけど、疲れ果てたとしても確実に安全だろう村に俺は連れて行ってほしかったんだよね。
あと、実はルイにもちゃんと夜眠ってほしかったのもあるんだけど、それは言ったら絶対「気にするな」って却下されるだろうから俺の希望だけ伝えた。
そんな話をしながら歩いていると、もう出口が目の前なせいなのか外の香りがしてくるような気がする。なんというか、坑道の中のただただしっとりヒンヤリした空気じゃなくて、ふんわりと木々の香りっていうのかな。あと、積み重なった枯れ葉が発酵したときのあの甘酸っぱいような香りも混ざってる感じ。
坑道の外はちょっと思っていたのと違う風景が目の前に広がっていた。
「…………すごい」
ルイは持ってきた魔物をそこらに適当に埋めたようだった。ようだったっていうのは、ルイがそんな行動してるなんてわからないくらい俺は風景に完全に心を掴まれて呆けていたからだ。
相変わらず霧に包まれてはいるんだけど、渓谷の上にいた時とは植物の様子もその他の様子も全然違っていて……。上の様子が地球の森の様子に似ていると表現するなら、下のここは完全に異世界だ。
上から見下ろした時に渓谷が虹色に見える時があるなって思ったけど、それがそのまま降ってきているようだった。光の拡散とかそういうことじゃない、不思議な力が働いているとしか思えない。
「イクミ? 大丈夫か」
「……あぁ、ルイ。景色にビックリして……なんで、こんな……」
「珍しいよな。この周辺だけなんだよな。村の外に出て良い許可が出るまでは俺もこれが普通だと思ってたんだが」
「許可?」
「村の子ども……だけじゃないが、外に出るには腕前を認められて村長たちの許可がないとダメなんだ。だから、未だに外の世界を知らない奴らだっている。そいつらにとってはこの景色が全てなんだよ」
魔物がいるからってことか。こんな幻想的な景色が普通になっちゃったら外に出たら物足りなくならないのかな。
それでもやっぱり外に出たいもんなんだろう、きっと。自ら「出ない」ならまだしも、「出られない」っていうのは反発したくもなるよ。男なら尚更だよな……だからルイもこういう行き来するような役目を負ってるんだろうし。
俺はまだ景色に興奮してドキドキして、キョロキョロしながらルイに着いていく。写真を撮りたかったけど手間取ってたらまた「野営」って言われちゃう。どうやら村の中からもこんな景色は見られるみたいだし写真はあとでいいよな。
ただ、空が赤くなる頃には俺らのいるところには光が届かなくなっていた。渓谷が深いから影になっちゃうんだろう。俺はまたレジ袋ライトを点けて、今度は自分で持つことにした。
薄暗くなり始めたら日が落ちるのはあっという間だった。ルイが野営を勧めてきたのもわかるくらい真っ暗。レジ袋ライトの心もとないことこの上ない。
◇◇◇
真っ暗になってからかなり歩いている。近くまできてるはずなのに結構あるんだな。
しかも明るかったときと違ってだんだん霧が濃くなってきてる気もする。大人しくルイに従ってあそこで野営をしたほうが良かったかもしれないって、俺はちょーっとだけ後悔し始めていた。
でも、坑道を出てすぐは俺が「ぎゃ!」っと驚くような大きさの魔物も何匹か出てきていたんだけど、それがだんだんと大きさも現れる間隔も変わってきている感じはした。気のせいという可能性ももちろんあるんだけどさ。
「ね、ル、ルイ……あっちに光ってるのは……」
「あれは夜光花の一種だな。蕊が光るんだ。今ちょうど時期」
「花……良かった。何かの目が光ってるのかと思っちゃった」
「さすがにあれが目だったとしたら俺が動いてる」
「た、確かに」
光る花なんてあるのか。霧のせいでかすかな光が変にぼやけて見えて余計怖いんだよ……。でも花って分かったら近くで見てみたい気もする。ま、余計なことはできないから黙っておこう。
それにしてもこんなに真っ暗でコンパスもなく進むルイってなんなんだろう。いや、夜になろうが村に着きたいってわがまま言った俺がそんなこと思うのもどうかと思うけどね。
「ルイはどうして方向がわかるの?」
「さっきの出口から村までの間には特別な魔力を帯びた道標が埋められてるから、その魔力を頼りにすれば方向はわかるな。法則性がわからないと方向がわからなくなる仕掛けになってるんだ。……あとは何度も通っているところだから地形もわかってる」
「魔力、か」
本当に何から何まで魔力なんだな。ああ、昼間に感じた不安がまた蘇ってきた。俺、本当に帰れるまでやっていけるのか?
どうにもならないし、なるようにしかならないのはわかってるのに、定期的に思い出しては心臓をぎゅっと掴まれたみたいになる。
今のこの状況って俺お得意の『とりあえず難しそうなことは後回し作戦』が使える状況じゃない。あれは日本で親の庇護の元だからできていた甘えだったんだ……。本当に18まで俺は何をやってたんだろう。大学に入って、たかが独り暮らしをしたくらいで独り立ちしたような気になってたけど、実際は仕送りをもらっていてバイト代は趣味につぎ込んで。ああ、なんだか自分がダメな人間ってことに気がついちゃった……。
「イクミ、また考え込んでるだろ」
「えっ!? あ、ごめん」
「あの向こうの方角がうっすら明るいのわかるか?」
「どっち?」
「見づらいか。あっちだ」
ルイの指す方向の木々の奥は濃い霧がたちこめていたけど、確かにぼんやーりと明るい気もする。うっすらなのに俺の気持ちも少し上がってくる。
「もしかして、村、なの?」
「そうだ。頑張ったな」
そう言われてまた涙腺が緩みそう……。
頑張るからって言った手前ルイに弱音は吐かなかったけど、正直に言うともう俺の脚は棒みたいに感覚がなくなりつつある。慣れてるはずのザックも肩に食い込むようで何倍も重く感じる。
そうか……村にここまで近づいたから魔物がほとんど出なくなったのか。あと少し、あと少しと脳内で呪文のように繰り返しながら一歩一歩を踏み出していく。
村を囲う防御壁の一部が門になっていることまで判別できるまで俺らが近づくと、門からカーンとひとつ鐘が鳴る。ルイが片手をあげて合図していたのを門番が視認したようだった。
誰かが大きい声でルイに何かを話しかけているようだったけど俺にはさっぱりわからない。その人はルイの眼の前まで来ると後ろにいた俺を見て驚いた顔をして何事かを捲し立てているんだけど、――――あ、やばい……。
「ちょ、おい!」
ルイの声が遠くで聞こえる感じがする。
張り詰めすぎていた気が抜けたせいか俺の意識は溶けるように真っ暗闇に落ちていった。
**********
やっと、やっと、村が……。
ちょっと自分でもここまでかかるか……と反省(形だけ)。
本日も妄想垂れ流しにお付き合いくださりありがとうございます!
「あ! あれって出口!?」
ルイに話しかけられて見ると、続く坑道の奥が光っているのが見える。なんか時間の感覚がおかしくなりそうだったけど、まだ外は一応明るいようで安心した。
「外に出たら野営の準備をしようと思う。イクミはとにかく休め」
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俺が拳を握ってアピールするとルイは少し眉間に皺を寄せて俺を見下ろしていた。そうしてしばらく俺を見ていたけど、ふぅと息をつくと「大丈夫ならいいが」って渋々進むことにしてくれた。
ちょっとわがままだったかなって思わなくもないけど、疲れ果てたとしても確実に安全だろう村に俺は連れて行ってほしかったんだよね。
あと、実はルイにもちゃんと夜眠ってほしかったのもあるんだけど、それは言ったら絶対「気にするな」って却下されるだろうから俺の希望だけ伝えた。
そんな話をしながら歩いていると、もう出口が目の前なせいなのか外の香りがしてくるような気がする。なんというか、坑道の中のただただしっとりヒンヤリした空気じゃなくて、ふんわりと木々の香りっていうのかな。あと、積み重なった枯れ葉が発酵したときのあの甘酸っぱいような香りも混ざってる感じ。
坑道の外はちょっと思っていたのと違う風景が目の前に広がっていた。
「…………すごい」
ルイは持ってきた魔物をそこらに適当に埋めたようだった。ようだったっていうのは、ルイがそんな行動してるなんてわからないくらい俺は風景に完全に心を掴まれて呆けていたからだ。
相変わらず霧に包まれてはいるんだけど、渓谷の上にいた時とは植物の様子もその他の様子も全然違っていて……。上の様子が地球の森の様子に似ていると表現するなら、下のここは完全に異世界だ。
上から見下ろした時に渓谷が虹色に見える時があるなって思ったけど、それがそのまま降ってきているようだった。光の拡散とかそういうことじゃない、不思議な力が働いているとしか思えない。
「イクミ? 大丈夫か」
「……あぁ、ルイ。景色にビックリして……なんで、こんな……」
「珍しいよな。この周辺だけなんだよな。村の外に出て良い許可が出るまでは俺もこれが普通だと思ってたんだが」
「許可?」
「村の子ども……だけじゃないが、外に出るには腕前を認められて村長たちの許可がないとダメなんだ。だから、未だに外の世界を知らない奴らだっている。そいつらにとってはこの景色が全てなんだよ」
魔物がいるからってことか。こんな幻想的な景色が普通になっちゃったら外に出たら物足りなくならないのかな。
それでもやっぱり外に出たいもんなんだろう、きっと。自ら「出ない」ならまだしも、「出られない」っていうのは反発したくもなるよ。男なら尚更だよな……だからルイもこういう行き来するような役目を負ってるんだろうし。
俺はまだ景色に興奮してドキドキして、キョロキョロしながらルイに着いていく。写真を撮りたかったけど手間取ってたらまた「野営」って言われちゃう。どうやら村の中からもこんな景色は見られるみたいだし写真はあとでいいよな。
ただ、空が赤くなる頃には俺らのいるところには光が届かなくなっていた。渓谷が深いから影になっちゃうんだろう。俺はまたレジ袋ライトを点けて、今度は自分で持つことにした。
薄暗くなり始めたら日が落ちるのはあっという間だった。ルイが野営を勧めてきたのもわかるくらい真っ暗。レジ袋ライトの心もとないことこの上ない。
◇◇◇
真っ暗になってからかなり歩いている。近くまできてるはずなのに結構あるんだな。
しかも明るかったときと違ってだんだん霧が濃くなってきてる気もする。大人しくルイに従ってあそこで野営をしたほうが良かったかもしれないって、俺はちょーっとだけ後悔し始めていた。
でも、坑道を出てすぐは俺が「ぎゃ!」っと驚くような大きさの魔物も何匹か出てきていたんだけど、それがだんだんと大きさも現れる間隔も変わってきている感じはした。気のせいという可能性ももちろんあるんだけどさ。
「ね、ル、ルイ……あっちに光ってるのは……」
「あれは夜光花の一種だな。蕊が光るんだ。今ちょうど時期」
「花……良かった。何かの目が光ってるのかと思っちゃった」
「さすがにあれが目だったとしたら俺が動いてる」
「た、確かに」
光る花なんてあるのか。霧のせいでかすかな光が変にぼやけて見えて余計怖いんだよ……。でも花って分かったら近くで見てみたい気もする。ま、余計なことはできないから黙っておこう。
それにしてもこんなに真っ暗でコンパスもなく進むルイってなんなんだろう。いや、夜になろうが村に着きたいってわがまま言った俺がそんなこと思うのもどうかと思うけどね。
「ルイはどうして方向がわかるの?」
「さっきの出口から村までの間には特別な魔力を帯びた道標が埋められてるから、その魔力を頼りにすれば方向はわかるな。法則性がわからないと方向がわからなくなる仕掛けになってるんだ。……あとは何度も通っているところだから地形もわかってる」
「魔力、か」
本当に何から何まで魔力なんだな。ああ、昼間に感じた不安がまた蘇ってきた。俺、本当に帰れるまでやっていけるのか?
どうにもならないし、なるようにしかならないのはわかってるのに、定期的に思い出しては心臓をぎゅっと掴まれたみたいになる。
今のこの状況って俺お得意の『とりあえず難しそうなことは後回し作戦』が使える状況じゃない。あれは日本で親の庇護の元だからできていた甘えだったんだ……。本当に18まで俺は何をやってたんだろう。大学に入って、たかが独り暮らしをしたくらいで独り立ちしたような気になってたけど、実際は仕送りをもらっていてバイト代は趣味につぎ込んで。ああ、なんだか自分がダメな人間ってことに気がついちゃった……。
「イクミ、また考え込んでるだろ」
「えっ!? あ、ごめん」
「あの向こうの方角がうっすら明るいのわかるか?」
「どっち?」
「見づらいか。あっちだ」
ルイの指す方向の木々の奥は濃い霧がたちこめていたけど、確かにぼんやーりと明るい気もする。うっすらなのに俺の気持ちも少し上がってくる。
「もしかして、村、なの?」
「そうだ。頑張ったな」
そう言われてまた涙腺が緩みそう……。
頑張るからって言った手前ルイに弱音は吐かなかったけど、正直に言うともう俺の脚は棒みたいに感覚がなくなりつつある。慣れてるはずのザックも肩に食い込むようで何倍も重く感じる。
そうか……村にここまで近づいたから魔物がほとんど出なくなったのか。あと少し、あと少しと脳内で呪文のように繰り返しながら一歩一歩を踏み出していく。
村を囲う防御壁の一部が門になっていることまで判別できるまで俺らが近づくと、門からカーンとひとつ鐘が鳴る。ルイが片手をあげて合図していたのを門番が視認したようだった。
誰かが大きい声でルイに何かを話しかけているようだったけど俺にはさっぱりわからない。その人はルイの眼の前まで来ると後ろにいた俺を見て驚いた顔をして何事かを捲し立てているんだけど、――――あ、やばい……。
「ちょ、おい!」
ルイの声が遠くで聞こえる感じがする。
張り詰めすぎていた気が抜けたせいか俺の意識は溶けるように真っ暗闇に落ちていった。
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