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キャンプのはずだったのに……
7.霧の渓谷
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「村ってあとどのくらいかかるの?」
「そうだなぁ、イクミに合わせて進むとなると……朝から夕方まで歩いてあと2~3日くらいか」
「足引っ張っちゃってるよね……」
「それは気にしなくていい。それに思ったより歩けているし」
まあ、どっちにしても俺にできることはないだろうから必死に着いていくだけだ。
俺は整えられたキャンプサイトだからと安物のスニーカーでイベントに参加しないで良かったと今日だけで何度思ったことか。自己満足ではあるものの、カーゴパンツに本革の登山靴がめっちゃかっこよくね? って思ってコーディネートしただけだったんだけど……。登山経験がこんなとこで役に立つとは思わなかったなって改めて思う。
俺がただのインドア陰キャだったら、整備されてない山っていうか森っていうかこんなところを歩くのはかなりキツい――いや、ただのインドア陰キャだったらこんなことに巻き込まれてなかったんじゃないかってのは言いっこなしだ。
でも、一生懸命歩くことなら俺にもできる。ルイの村とやらに早く着けるなら俺頑張っちゃうよ、野宿より絶対安全だろうし。
まあ、魔物はどうしたって無理だけどね。俺が持ってるのって、このアウトドア用の折りたたみナイフだけだし。斧とか鉈でも持ってたら……うん、変わらないな。怖いもん。
「それにしてもさ、この辺てずっとこんな感じ?」
「こんな、ってのは?」
「モヤ? 霧っていうか」
「そりゃそうだな、この辺は霧の渓谷って呼ばれてる地域だし。でも年に4回は必ず晴天の日があるのと、予測はつかないが霧が晴れたり薄くなったりはしてる」
霧の渓谷か……そのまんまだな。辺境とか言ってたし、あまり地名とかないのかもしれない。年に4回の晴天ってのも何かあるのかなと思って聞いてみる。
「昼と夜の時間が同じ長さの日が2回、昼が一番長い日と、昼が一番短い日。なんでか、その日は霧が晴れる。とは言っても、渓谷全部の霧が晴れるわけではないから、祖先か誰かがなんかやったんだろうとは思ってる」
ほほぅ? こっちの世界でも太陽信仰的なものがあるのか? とちょっとワクワクする。地球の世界各地の遺跡でも春分秋分、夏至冬至は特別視されてたよね。その日だけ遺跡に太陽の光が射し込むとかさ。
俺、そういうの大好き。話を聞きながら俺が興味深そうにしてるのがわかっちゃったのか、ルイが苦笑しながら言う。
「悪いが、俺には詳しいことはわからないから村長にでも聞いてみな」
「聞きたいけど、通訳いるじゃん……」
なんて少し拗ねると、村長にこの魔導具着けてもらえばいいだけだろと何でもないふうに言う。それはそうなんだけど、気まずくないか? 俺が「異世界人です! 霧の晴れる仕組み面白そうだから聞かせて! 言葉わからないからこれ着けて!」って目上の人にお願いするの無理でしょ……。
「うーん、まあ、機会があればね」
とりあえず、その話は濁して料理の続きをする。
米の浸水もだいたい30分くらい経っていた。そう、俺はテンパってて忘れていたけど、スマホは圏外なだけで使えている。電話とかGPSとかデータ通信の必要なものは全部使えないけど、時計なんかの基本アプリは平気そうだ。あとでカメラも使ってみよう。日本に帰れたらネットに上げてみたいし。バズっちゃうんじゃないかななんて妄想したりして……。
俺は浸水してるメスティンの中に料理酒・醤油、チューブショウガを適量加えていく。それから、サバ缶をパカッと開けて浸水させてた米の上に汁ごと出す。米を浸ける水の量を減らしたのはこの為だ。サバの身は解して塩コショウ、さらにシメジとニンジンと油揚げも乗せて蓋をする。お釜での炊飯では始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣いても蓋取るなとかいうけど、メスティン炊飯では基本弱火が失敗がない。ルイの作ってくれたかまどで安定して弱火になりそうなところにセットする。
「あとでお湯も沸かそう。インスタント味噌汁が合うはず」
「食器がいるか?」
「え! あるの?」
「ちゃんとしたものはないが、自分の分のカップと深皿くらいは一応持ってる」
自分もソロのセットしか持ってなかったからメスティン本体、蓋、シェラカップであとどうしようかと思ってたところなんだよね。「助かる、ありがとう」とルイから食器を預かる。木製のシンプルな食器だ。カップはそこそこ使ってそうだけど、深皿はやたらキレイだなぁ。同じく木製のスプーンがキレイすぎる。適当な食事ばかりでこっちは使ってないってことなんだろうことが容易に想像できて笑っちゃう。
ちょっと手持ち無沙汰だったのか、なんだかんだ言いつつも手持ちの干し肉を炙ってかじっているルイ。ワイルドな動作も様になるな……日本のジュリーズアイドルなんかとは完全に方向性は違うけどイケメン強い。ちなみに俺はちょっとジュリーズを意識して茶髪のふわふわパーマでマッシュヘアにしてみたんだけど……それは、どうでもいい話だな。
陽が傾いてきて紫~オレンジ色に染まる空に、かまどの焚き火の炎、そしてルイの赤い髪。風が吹いてその赤い髪がなびく。霧があって俺のよく知る夕焼けとは全くの別物で、異世界なんだなって思わせる感じ。それに、ルイの赤い髪は深い紅のような赤なのに陽に透けると毛先が薄い色合いになってそれがめちゃくちゃキレイで目が離せなくなる。写真に撮りたいなと思うけど『写真』がどういうものか説明している間にこの美しい瞬間は過ぎていっちゃうだろうとも思う。だから、今日のこのワンシーンは俺の胸の中だけに残ることになるんだろうな。
ルイはそうやって見ていた俺にも炙った干し肉を差し出してきた。
あれ? もしかして食べたいって思って見つめてると思われたかな。恥ずかしいから訂正はしないでおこう。と、受け取ってかじってみると香辛料なんかは全然使ってないみたいだ。塩だけかなって思うけど、肉自体の旨味がすごい。炙ったからか肉の脂がじゅわっとして思ったほどガチガチでもなくて、噛めば噛むほどってやつ。
「美味しい!」
思わずつぶやくとルイがこっちをチラッと見てニヤリと笑う。だろ? とでも言いたげな、でもちょっと違う雰囲気も感じるような。……あ、まさか、コレ。
「魔物肉」
「あああああ! やっぱりぃぃ!」
やられた! とも思うけど、いや、これ美味しいよ。本当に。
なるほど、こういうのがそれなりに狩れるなら食事情はそこまで悪くないのかななんて考える。魔物の種類によってもやっぱ肉の味は変わるよな? って食にうるさい日本人の血が騒ぐ。
騒ぐ……けど、でもやっぱ食肉加工は慣れないと無理だな。なんだっけ、魔力を抜くみたいなことも言っていたし、その辺もまだよくわからない。まあ、いいか……でもこの干し肉は明日とか料理にも使わせてほしいな。
ルイはムシャーフの各部位をバッグから取り出して何か作業をしている。きっとまた魔法を使っているんだと思う。下処理して干すとか言ってたからそれかな。興味はあるけど、魔法が絡むなら俺にはできることはないもんなと思って声はかけないでいた。
「そうだなぁ、イクミに合わせて進むとなると……朝から夕方まで歩いてあと2~3日くらいか」
「足引っ張っちゃってるよね……」
「それは気にしなくていい。それに思ったより歩けているし」
まあ、どっちにしても俺にできることはないだろうから必死に着いていくだけだ。
俺は整えられたキャンプサイトだからと安物のスニーカーでイベントに参加しないで良かったと今日だけで何度思ったことか。自己満足ではあるものの、カーゴパンツに本革の登山靴がめっちゃかっこよくね? って思ってコーディネートしただけだったんだけど……。登山経験がこんなとこで役に立つとは思わなかったなって改めて思う。
俺がただのインドア陰キャだったら、整備されてない山っていうか森っていうかこんなところを歩くのはかなりキツい――いや、ただのインドア陰キャだったらこんなことに巻き込まれてなかったんじゃないかってのは言いっこなしだ。
でも、一生懸命歩くことなら俺にもできる。ルイの村とやらに早く着けるなら俺頑張っちゃうよ、野宿より絶対安全だろうし。
まあ、魔物はどうしたって無理だけどね。俺が持ってるのって、このアウトドア用の折りたたみナイフだけだし。斧とか鉈でも持ってたら……うん、変わらないな。怖いもん。
「それにしてもさ、この辺てずっとこんな感じ?」
「こんな、ってのは?」
「モヤ? 霧っていうか」
「そりゃそうだな、この辺は霧の渓谷って呼ばれてる地域だし。でも年に4回は必ず晴天の日があるのと、予測はつかないが霧が晴れたり薄くなったりはしてる」
霧の渓谷か……そのまんまだな。辺境とか言ってたし、あまり地名とかないのかもしれない。年に4回の晴天ってのも何かあるのかなと思って聞いてみる。
「昼と夜の時間が同じ長さの日が2回、昼が一番長い日と、昼が一番短い日。なんでか、その日は霧が晴れる。とは言っても、渓谷全部の霧が晴れるわけではないから、祖先か誰かがなんかやったんだろうとは思ってる」
ほほぅ? こっちの世界でも太陽信仰的なものがあるのか? とちょっとワクワクする。地球の世界各地の遺跡でも春分秋分、夏至冬至は特別視されてたよね。その日だけ遺跡に太陽の光が射し込むとかさ。
俺、そういうの大好き。話を聞きながら俺が興味深そうにしてるのがわかっちゃったのか、ルイが苦笑しながら言う。
「悪いが、俺には詳しいことはわからないから村長にでも聞いてみな」
「聞きたいけど、通訳いるじゃん……」
なんて少し拗ねると、村長にこの魔導具着けてもらえばいいだけだろと何でもないふうに言う。それはそうなんだけど、気まずくないか? 俺が「異世界人です! 霧の晴れる仕組み面白そうだから聞かせて! 言葉わからないからこれ着けて!」って目上の人にお願いするの無理でしょ……。
「うーん、まあ、機会があればね」
とりあえず、その話は濁して料理の続きをする。
米の浸水もだいたい30分くらい経っていた。そう、俺はテンパってて忘れていたけど、スマホは圏外なだけで使えている。電話とかGPSとかデータ通信の必要なものは全部使えないけど、時計なんかの基本アプリは平気そうだ。あとでカメラも使ってみよう。日本に帰れたらネットに上げてみたいし。バズっちゃうんじゃないかななんて妄想したりして……。
俺は浸水してるメスティンの中に料理酒・醤油、チューブショウガを適量加えていく。それから、サバ缶をパカッと開けて浸水させてた米の上に汁ごと出す。米を浸ける水の量を減らしたのはこの為だ。サバの身は解して塩コショウ、さらにシメジとニンジンと油揚げも乗せて蓋をする。お釜での炊飯では始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣いても蓋取るなとかいうけど、メスティン炊飯では基本弱火が失敗がない。ルイの作ってくれたかまどで安定して弱火になりそうなところにセットする。
「あとでお湯も沸かそう。インスタント味噌汁が合うはず」
「食器がいるか?」
「え! あるの?」
「ちゃんとしたものはないが、自分の分のカップと深皿くらいは一応持ってる」
自分もソロのセットしか持ってなかったからメスティン本体、蓋、シェラカップであとどうしようかと思ってたところなんだよね。「助かる、ありがとう」とルイから食器を預かる。木製のシンプルな食器だ。カップはそこそこ使ってそうだけど、深皿はやたらキレイだなぁ。同じく木製のスプーンがキレイすぎる。適当な食事ばかりでこっちは使ってないってことなんだろうことが容易に想像できて笑っちゃう。
ちょっと手持ち無沙汰だったのか、なんだかんだ言いつつも手持ちの干し肉を炙ってかじっているルイ。ワイルドな動作も様になるな……日本のジュリーズアイドルなんかとは完全に方向性は違うけどイケメン強い。ちなみに俺はちょっとジュリーズを意識して茶髪のふわふわパーマでマッシュヘアにしてみたんだけど……それは、どうでもいい話だな。
陽が傾いてきて紫~オレンジ色に染まる空に、かまどの焚き火の炎、そしてルイの赤い髪。風が吹いてその赤い髪がなびく。霧があって俺のよく知る夕焼けとは全くの別物で、異世界なんだなって思わせる感じ。それに、ルイの赤い髪は深い紅のような赤なのに陽に透けると毛先が薄い色合いになってそれがめちゃくちゃキレイで目が離せなくなる。写真に撮りたいなと思うけど『写真』がどういうものか説明している間にこの美しい瞬間は過ぎていっちゃうだろうとも思う。だから、今日のこのワンシーンは俺の胸の中だけに残ることになるんだろうな。
ルイはそうやって見ていた俺にも炙った干し肉を差し出してきた。
あれ? もしかして食べたいって思って見つめてると思われたかな。恥ずかしいから訂正はしないでおこう。と、受け取ってかじってみると香辛料なんかは全然使ってないみたいだ。塩だけかなって思うけど、肉自体の旨味がすごい。炙ったからか肉の脂がじゅわっとして思ったほどガチガチでもなくて、噛めば噛むほどってやつ。
「美味しい!」
思わずつぶやくとルイがこっちをチラッと見てニヤリと笑う。だろ? とでも言いたげな、でもちょっと違う雰囲気も感じるような。……あ、まさか、コレ。
「魔物肉」
「あああああ! やっぱりぃぃ!」
やられた! とも思うけど、いや、これ美味しいよ。本当に。
なるほど、こういうのがそれなりに狩れるなら食事情はそこまで悪くないのかななんて考える。魔物の種類によってもやっぱ肉の味は変わるよな? って食にうるさい日本人の血が騒ぐ。
騒ぐ……けど、でもやっぱ食肉加工は慣れないと無理だな。なんだっけ、魔力を抜くみたいなことも言っていたし、その辺もまだよくわからない。まあ、いいか……でもこの干し肉は明日とか料理にも使わせてほしいな。
ルイはムシャーフの各部位をバッグから取り出して何か作業をしている。きっとまた魔法を使っているんだと思う。下処理して干すとか言ってたからそれかな。興味はあるけど、魔法が絡むなら俺にはできることはないもんなと思って声はかけないでいた。
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