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1章:まっさらな旅
真野勝利=シュリ
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「とりゃぁ!」
こちらへ来る攻撃をかわし、ゴーレムの核を破壊する。
すると、ゴーレムはバラリと崩れ、土に還って行く。
「お疲れ様…。よく頑張ったな。それと、ごめん。」
ゴーレムは最後の土が地に還り終わると、最後に『ありがとう』と言ったような気がした。
「神、サミュエルの御許へ…。」
そして、祈りをささげた。
すると、さっとニコラが俺の隣にくる。
「優しいんだな、シュリは…。」
ニコラはふわりと笑い、俺を抱きしめた。
「だって、本来なら生まれてこなかったはずの命だ。この場を守るために生まれて、勝手に入ってきた人間が自分たちの都合で倒してんだ。…だからさ。」
ニコラの腕がさらにぎゅっと強くなる。
ああ、温かい。
他のモンスターが出てくるかもしれないってのに、俺は彼の腕の温もりを少しだけじっくり味わった。
*****
俺の名前はシュリ。町の中の貧しくも裕福でもない普通の平民の家に生まれ育った。
前世の名前は、真野勝利。
この世界の救世主となるべく生まれた親友、御影優月を助けるために時と精霊をつかさどる天使、カジミールにこの世界に呼ばれ転生をした。
この世界のことは胎児のころから何となく意識があり、産まれたことにより完全に思い出した。
てかなんで胎児から意識があんだよ。最初真っ暗でびっくりしたわ!…まあ、お母さんの鼓動と温かなお腹の中のおかげでパニックはすぐに落ち着いたけど。
産まれてからもあまりいい思い出かと言われると半々?優しい両親に愛情込めて育てられたおかげで環境には問題なかったけど、赤ん坊は自分じゃ何もできないから…まあ、大変だった。授乳と排泄関係が特にな!
言葉は最初から覚えにゃならんし、異文化にいちいち驚いちゃおれんし、(でもこの世界、男同士・女同士でも赤ちゃん産めるっていうのには流石に驚きまくったけど。)普通の民家に育った俺が冒険者になるっていうのに説得は大変だったし。(兄2人に説得を手伝ってもらった。俺の家は兄2人と俺の3兄弟だ)
そしてなんやかんやありながらもなんとか育って、冒険者にもなれたわけだ。
冒険者になる為のツテは、最後まで反対していた父さんからもらった。
と、言っても町にある剣術道場だったわけだけど。
その剣術道場のお師匠様のおじいさんが昔冒険者で、実力は当時Aクラス。一流の冒険者だった。
お師匠様に冒険者になりたいといった時の顔は忘れられない。
若者への期待に満ち溢れ、そしてとても鬼気迫る迫力のある顔で問われた。
「何のために、冒険者などという修羅の道を進もうとする?」と。
俺はその時本当のことを言っていいか分からなかった。だから優月のことは言わないで
「冒険者を助ける冒険者になりたいんだ。」
そう答えた。
てっきり、「馬鹿もん!!」とかと怒られるかと思ったが、俺の言ってることが嘘ではないとわかってくれたのか
「分かった。…だが、おぬしへの鍛錬は他の者より厳しいものとなるぞ。」
と言い、次の日から本当に修業を始めてくれたのだ。
お師匠様の修業は本当に厳しかった。
他の生徒が100回素振りを命じられると、俺は1000回。腕立て伏せを50回なら、俺は500回。走り込みが10周なら俺は100周。それもだんだんと増えていく。
それでも縋り付くように、倒れそうになりながらも頑張った。
打ち込み練習も他の生徒より多く行った。1日必ず10人とはやりあったし、その上一太刀も浴びせられないようになるまでやった。魔力がほとんどなく、魔法が使えない俺としては身体を徹底的に鍛えるしかなかったのだ。
精霊の力を借りようかとも思ったが、今はその力は俺の左目に封印している。…封印つっても、左目を黒い布で覆ってるだけだけど。
そんなこんなで、お師匠様に認められる15歳になるまで、俺は自分を徹底的に鍛え上げた。…筋肉をつけたせいか(そんなついてないって言われるけど)身長は169㎝で止まっちゃったけど。(平均は177㎝だ。)
でも、前世の勝利と同じ身長なんだぞ!
…ちくしょおおおおお!!!
そして俺は15歳で旅立ち、(なけなしの金をためて防具を買ってくれた家族には本当に泣かされた。)シルヴェストルまで到着した。そこでFランク依頼から徹底的に依頼を引き受け、今はA+。目標のSランクまであと討伐200体まできた。
精霊の加護はAランクになった時に封印解除(布外した)んだけど、今は封印している。
精霊たちとうまくいかなかったわけじゃない。むしろみんな協力的で愛嬌もあって可愛いかったり格好良かったりする。
…ただ、俺が怖かったんだ。優月を助けるまでに精霊に頼りすぎて弱くなってしまうかもしれない自分が。
*****
「ありがと。ニコラ。もういいよ。」
そっとニコラから身体を離す。ニコラは温かい笑顔をこちらに向けてくる。
「いや、役得だ。と、言うか私が勝手に抱きしめた。…その、嫌じゃなかったか?」
今までやっておいたことを考えて、この男は何を言っているんだ。
「いいに決まってるだろ?だってニコラは俺の…こ…ここ…」
「ここ?」
こてんと首をかしげるニコラ。クッソ、この男可愛いまであるのかよ!!
「こいびと…だろ?」
彼を見上げながら言うと、一瞬彼の顔がでろりと溶けたような気がした。…あれ?
「………ああ!!」
ニコラは初めるほどの見た満面の笑みを見せた。顔が赤いし、改めて言うとさすがの彼も照れるんだろうか。
(こ…恋人…!!!シュリは私のことをそう思ってくれていたのか!!!そうだ、私たちは恋人だ!!誰にも引き裂けぬ運命の!!!!)
―――一方、ニコラは自分の片思いだと完全に思っていた。(自覚はあった。)
*****
ギルドに戻り、ゴーレム2体の討伐報酬を受け取る。
それにしてもどうしよう。さっきからニコラがすっごい笑顔で俺の腰に手を回している。
恋人は恋人でもこれってバカッポーなほうじゃないだろうか。
しかもザ・平凡な俺にこれだけの美丈夫が・ぴったりとくっついているのである。
あっ、あっちの綺麗なお姉さんが俺のことめっちゃ睨んでる。
バーテンさんは「ピュー」って口笛拭いてるし、恥ずかしいぃぃぃぃ!!!
「ちょっと、離れて歩こう?」
そう懇願しても、
「なぜ?私たちは恋人だろう?ならばこれくらいなんともないことだろう。」
全然聞いてくれないぃ。
「あっ!そうだ!!俺!俺の強さどうだった?ニコラ的には合格?」
そう言いながらまたも距離を取る俺。
するとニコラは「ふむ。」と考え、俺をバーカウンターへと促した。
「マスター、私にはウイスキーを、彼にはプッシー・キャットを頼む。」
「ぶはっ!まじかお客さん。…はいよ。待ってな。」
他のお客さんからもクスクス、ぎゃはははと笑い声が聞こえる。
…何が面白いんだ?
「お待たせ。」
コトリとカウンターに飲み物が置かれた。これは…カクテル?
「ノンアルだ。飲みやすいはずだから少し飲んでみると良い。」
そう言われて一口含む。とってもフルーティーで美味しい!
「美味いか?」
「うん、美味しい!ありがとう!」
問われたので、笑顔で答えた。
「先ほどのことだが、もちろん合格だ。あんなに早くゴーレムの依り代を破壊できる…しかも2体同時とは正直驚いた。」
ニコラは本当に驚いているように言った。
「本当?やった!!」
「…だが。」
彼は真剣な顔をして言う。
「シュリの場合、スピードに頼りすぎている節がある。筋力は申し分なさそうだから、もう少しスピードを落としてでも敵を一撃で伏すやり方を覚えたほうがいい。ゴーレムの依り代を破壊する程度ならあの力の入れようで十分だが、ほかの敵では危ないぞ。時間をかければその分だけ体力が削れ、危険が及ぶ場合がある。」
…見抜かれてる。俺は魔物を倒せはするが、他のA+ランクに比べ少し遅い。たったあれを見ただけでそんなことが分かるなんて…。
「ねえ、もしかして、ニコラは偉い騎士の人?」
すると彼はふふっと笑った。
「元だ。しかも辞めた理由は今にして思えばくだらないことだった。…でも、その代わり宝物が手に入った。」
「宝物?」
何だろうと思って聞くと、
「とても腕のいいパートナーで、恋人だ。私のプッシー・キャット。」
そう言って、腰を抱かれた。
周りからまた、笑い声と悲鳴が聞こえる。
俺は顔を真っ赤にして、
「その呼び方、禁止!!」
と、何だかわからないけど、ニコラに怒ったのだった。
こちらへ来る攻撃をかわし、ゴーレムの核を破壊する。
すると、ゴーレムはバラリと崩れ、土に還って行く。
「お疲れ様…。よく頑張ったな。それと、ごめん。」
ゴーレムは最後の土が地に還り終わると、最後に『ありがとう』と言ったような気がした。
「神、サミュエルの御許へ…。」
そして、祈りをささげた。
すると、さっとニコラが俺の隣にくる。
「優しいんだな、シュリは…。」
ニコラはふわりと笑い、俺を抱きしめた。
「だって、本来なら生まれてこなかったはずの命だ。この場を守るために生まれて、勝手に入ってきた人間が自分たちの都合で倒してんだ。…だからさ。」
ニコラの腕がさらにぎゅっと強くなる。
ああ、温かい。
他のモンスターが出てくるかもしれないってのに、俺は彼の腕の温もりを少しだけじっくり味わった。
*****
俺の名前はシュリ。町の中の貧しくも裕福でもない普通の平民の家に生まれ育った。
前世の名前は、真野勝利。
この世界の救世主となるべく生まれた親友、御影優月を助けるために時と精霊をつかさどる天使、カジミールにこの世界に呼ばれ転生をした。
この世界のことは胎児のころから何となく意識があり、産まれたことにより完全に思い出した。
てかなんで胎児から意識があんだよ。最初真っ暗でびっくりしたわ!…まあ、お母さんの鼓動と温かなお腹の中のおかげでパニックはすぐに落ち着いたけど。
産まれてからもあまりいい思い出かと言われると半々?優しい両親に愛情込めて育てられたおかげで環境には問題なかったけど、赤ん坊は自分じゃ何もできないから…まあ、大変だった。授乳と排泄関係が特にな!
言葉は最初から覚えにゃならんし、異文化にいちいち驚いちゃおれんし、(でもこの世界、男同士・女同士でも赤ちゃん産めるっていうのには流石に驚きまくったけど。)普通の民家に育った俺が冒険者になるっていうのに説得は大変だったし。(兄2人に説得を手伝ってもらった。俺の家は兄2人と俺の3兄弟だ)
そしてなんやかんやありながらもなんとか育って、冒険者にもなれたわけだ。
冒険者になる為のツテは、最後まで反対していた父さんからもらった。
と、言っても町にある剣術道場だったわけだけど。
その剣術道場のお師匠様のおじいさんが昔冒険者で、実力は当時Aクラス。一流の冒険者だった。
お師匠様に冒険者になりたいといった時の顔は忘れられない。
若者への期待に満ち溢れ、そしてとても鬼気迫る迫力のある顔で問われた。
「何のために、冒険者などという修羅の道を進もうとする?」と。
俺はその時本当のことを言っていいか分からなかった。だから優月のことは言わないで
「冒険者を助ける冒険者になりたいんだ。」
そう答えた。
てっきり、「馬鹿もん!!」とかと怒られるかと思ったが、俺の言ってることが嘘ではないとわかってくれたのか
「分かった。…だが、おぬしへの鍛錬は他の者より厳しいものとなるぞ。」
と言い、次の日から本当に修業を始めてくれたのだ。
お師匠様の修業は本当に厳しかった。
他の生徒が100回素振りを命じられると、俺は1000回。腕立て伏せを50回なら、俺は500回。走り込みが10周なら俺は100周。それもだんだんと増えていく。
それでも縋り付くように、倒れそうになりながらも頑張った。
打ち込み練習も他の生徒より多く行った。1日必ず10人とはやりあったし、その上一太刀も浴びせられないようになるまでやった。魔力がほとんどなく、魔法が使えない俺としては身体を徹底的に鍛えるしかなかったのだ。
精霊の力を借りようかとも思ったが、今はその力は俺の左目に封印している。…封印つっても、左目を黒い布で覆ってるだけだけど。
そんなこんなで、お師匠様に認められる15歳になるまで、俺は自分を徹底的に鍛え上げた。…筋肉をつけたせいか(そんなついてないって言われるけど)身長は169㎝で止まっちゃったけど。(平均は177㎝だ。)
でも、前世の勝利と同じ身長なんだぞ!
…ちくしょおおおおお!!!
そして俺は15歳で旅立ち、(なけなしの金をためて防具を買ってくれた家族には本当に泣かされた。)シルヴェストルまで到着した。そこでFランク依頼から徹底的に依頼を引き受け、今はA+。目標のSランクまであと討伐200体まできた。
精霊の加護はAランクになった時に封印解除(布外した)んだけど、今は封印している。
精霊たちとうまくいかなかったわけじゃない。むしろみんな協力的で愛嬌もあって可愛いかったり格好良かったりする。
…ただ、俺が怖かったんだ。優月を助けるまでに精霊に頼りすぎて弱くなってしまうかもしれない自分が。
*****
「ありがと。ニコラ。もういいよ。」
そっとニコラから身体を離す。ニコラは温かい笑顔をこちらに向けてくる。
「いや、役得だ。と、言うか私が勝手に抱きしめた。…その、嫌じゃなかったか?」
今までやっておいたことを考えて、この男は何を言っているんだ。
「いいに決まってるだろ?だってニコラは俺の…こ…ここ…」
「ここ?」
こてんと首をかしげるニコラ。クッソ、この男可愛いまであるのかよ!!
「こいびと…だろ?」
彼を見上げながら言うと、一瞬彼の顔がでろりと溶けたような気がした。…あれ?
「………ああ!!」
ニコラは初めるほどの見た満面の笑みを見せた。顔が赤いし、改めて言うとさすがの彼も照れるんだろうか。
(こ…恋人…!!!シュリは私のことをそう思ってくれていたのか!!!そうだ、私たちは恋人だ!!誰にも引き裂けぬ運命の!!!!)
―――一方、ニコラは自分の片思いだと完全に思っていた。(自覚はあった。)
*****
ギルドに戻り、ゴーレム2体の討伐報酬を受け取る。
それにしてもどうしよう。さっきからニコラがすっごい笑顔で俺の腰に手を回している。
恋人は恋人でもこれってバカッポーなほうじゃないだろうか。
しかもザ・平凡な俺にこれだけの美丈夫が・ぴったりとくっついているのである。
あっ、あっちの綺麗なお姉さんが俺のことめっちゃ睨んでる。
バーテンさんは「ピュー」って口笛拭いてるし、恥ずかしいぃぃぃぃ!!!
「ちょっと、離れて歩こう?」
そう懇願しても、
「なぜ?私たちは恋人だろう?ならばこれくらいなんともないことだろう。」
全然聞いてくれないぃ。
「あっ!そうだ!!俺!俺の強さどうだった?ニコラ的には合格?」
そう言いながらまたも距離を取る俺。
するとニコラは「ふむ。」と考え、俺をバーカウンターへと促した。
「マスター、私にはウイスキーを、彼にはプッシー・キャットを頼む。」
「ぶはっ!まじかお客さん。…はいよ。待ってな。」
他のお客さんからもクスクス、ぎゃはははと笑い声が聞こえる。
…何が面白いんだ?
「お待たせ。」
コトリとカウンターに飲み物が置かれた。これは…カクテル?
「ノンアルだ。飲みやすいはずだから少し飲んでみると良い。」
そう言われて一口含む。とってもフルーティーで美味しい!
「美味いか?」
「うん、美味しい!ありがとう!」
問われたので、笑顔で答えた。
「先ほどのことだが、もちろん合格だ。あんなに早くゴーレムの依り代を破壊できる…しかも2体同時とは正直驚いた。」
ニコラは本当に驚いているように言った。
「本当?やった!!」
「…だが。」
彼は真剣な顔をして言う。
「シュリの場合、スピードに頼りすぎている節がある。筋力は申し分なさそうだから、もう少しスピードを落としてでも敵を一撃で伏すやり方を覚えたほうがいい。ゴーレムの依り代を破壊する程度ならあの力の入れようで十分だが、ほかの敵では危ないぞ。時間をかければその分だけ体力が削れ、危険が及ぶ場合がある。」
…見抜かれてる。俺は魔物を倒せはするが、他のA+ランクに比べ少し遅い。たったあれを見ただけでそんなことが分かるなんて…。
「ねえ、もしかして、ニコラは偉い騎士の人?」
すると彼はふふっと笑った。
「元だ。しかも辞めた理由は今にして思えばくだらないことだった。…でも、その代わり宝物が手に入った。」
「宝物?」
何だろうと思って聞くと、
「とても腕のいいパートナーで、恋人だ。私のプッシー・キャット。」
そう言って、腰を抱かれた。
周りからまた、笑い声と悲鳴が聞こえる。
俺は顔を真っ赤にして、
「その呼び方、禁止!!」
と、何だかわからないけど、ニコラに怒ったのだった。
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