4 / 15
#25 たくさんの熱情を
しおりを挟む「今日はカミル帰って来るのかなぁ・・」
カミルが仕事で王都に行って3日目。毎日ゆっくり眠れているおかげで、体調はばっちりだ。
今日辺り帰ってくるのかな、と書斎の机を拭いていたところだった。
「・・・・わぁっ!?」
突然背後から抱きしめられ、驚いて悲鳴を上げてしまう。
振り向いてみれば、
「もう、カミル!」
帰ってきたカミルに抱きしめられていた。心臓に悪い!
「背後からいきなりなんて、びっくりするでしょっ!」
「ごめんごめん、りっちゃんの後ろ姿を見たら、声を掛ける前に体が反応しちゃって」
蕩けるような笑顔でカミルが答えた。
王都には騎士服で行ってきたようで、今日のカミルは背が高い。そして、目が潰れるような美形である。
視線を合わせたが最後、私は何でも言うことを聞いてしまいそうになるので、なるべく目を合わせないようにしよう。
「はぁ・・・っ、三日ぶりのりっちゃん・・・」
そう言って、私の首筋に顔を寄せるカミル。更に私の体を這い出した彼の手。
「・・カミル、疲れてるよね?休むよね?」
危険を察知してそう告げれば、カミルが首を振っている。
「りっちゃん、疲れた旦那さんを癒してくれるよね・・?」
耳元で掠れた声を出されると一瞬同意してしまいそうになるが、踏み留まる。
「ご、ごはんに・・」
しかしカミルに抱っこされ、机に下ろされてしまった。
「ちょっと・・・っ」
机の前の椅子に腰かけたカミルは満足そうな笑みを浮かべて、私に言う。
「りっちゃん、今日の洋服、メイドさんみたいだね」
「え、そう?」
確かに黒いワンピースに白いエプロンをしているので、そう見えるのかも。
「メイドさんならわかるよね?疲れた旦那さんにどうするの?」
「・・・え・・・・」
思わず視線を合わせてしまえば、欲の籠った瞳に縫い止められて、恥ずかしくなってしまう。
「そんなかわいい恰好してたら、襲いたくなっちゃうよ」
そう言って立ち上がり、目を合わせたまま、私を机の上にゆっくりと押し倒していく。
「か・・みる・・・っ」
私の両手を頭上に束ねて机に押し付け、唇を合わせてくる。
くちゅくちゅという音と共に、性急に口内を舌で弄られる。食べられるかと思うくらい執拗にあちこちを舐められ、息が継げない。
「はっ・・・ぁ・・・っ」
飲み込みきれなかった睡液をカミルが追いかけ舐めとり、更に舌と舌を擦り合わせてきた。
ぐにぐにと熱いものが、私の舌を擽る。
やっと解放されて息を荒くしていると、首筋を舌で辿られる。
「・・・んっ・・・」
細くした舌で撫でられると、びくびくと震えてしまう。
そのまま首筋に顔を埋めたまま、私の胸元を広げ始めた。
「あっ、カミル・・っ」
静止も聞かず、露わになった乳首に吸い付いてきた。逃げようにも、腕が抑えられていて身動きがとれない。
胸の先に吸い付きながら、中で舌を動かしてくるので、刺激が何度も体を走り抜ける。
「や・・・やめ・・・っ」
「・・・・はぁっ、興奮してくる・・」
息を荒くしたまま、べろべろと胸全体を舐め、乳首を舌で弾いてくるので、どんどんあそこが反応してきてしまう。
もう片方の胸も執拗に愛撫され、また胸を舐め回されると、ようやく解放された。
すると体を持ち上げられて、机に座るよう促される。カミルは椅子に座ってこちらを見つめている。
「僕、喉が渇いたんだけど」
獲物に噛みつくような目で見つめてきた。
「あ・・・お水取ってこようか・・?」
そう呟けば、更に瞳に力が込められる。
「潤して欲しいな、メイドさん。 下着を脱いで」
その言葉に、恥ずかしくて顔が熱くなる。
「そ・・それは・・・」
「たっぷり舐めてあげるよ。熱いんでしょ?」
そう言われて更にカッと赤くなってしまった。
先程からの愛撫で、すっかりそこは熱く濡れてしまっている。
私が視線を戸惑わせながら ゆっくりと下着を引き抜くのを、カミルがじっと見ている。
「開いてみせてごらん」
「・・・・や、やだ・・・・っ!」
「濡れているところ見てくださいって言ってごらん?」
強い言葉と目に射抜かれて、ぼうっとしながら体が動いてしまった。
「・・・・・み・・見てください・・・」
そこを開けば、くちゅっと音が鳴り、思わず目を閉じてしまう。
「ちゃんとこちらを見て。美味しい蜜を味わってくださいって」
「やだぁ・・・っ」
嫌で首を振れば、カミルが立ち上がってそこを覗き込んできた。吐息が当たる。
「ほら、何て言うの?」
「・・・・うう・・・・味わってください・・・・っ」
横を向きながら言えば、そこに舌が当てられた。
「・・・・ん・・・・っ」
溢れている蜜を舌で舐め取っている。そこで舌を動かされると、声が抑えられない。
「メイドさん、ぐちょぐちょで美味しいよ」
「・・・・や・・・っ」
その言葉に体が震えてしまう。ゆっくりとまた机に押し倒され、太ももを押さえられて、本格的にそこに顔を埋めてきた。
恥ずかしくて口元を押さえている私をよそに、カミルは敏感な豆を舌で突いてくる。
「あああ・・・っ」
舌でくりくりと弄られ、硬くなったところに吸い付いてくる。
ちゅっちゅっと扱くように吸い出されれば、体が震えてしまって止まらない。
「ああ、垂れてきた」
カミルがそう呟けば、再び蜜を吸い取られ、舌が中の奥の方まで入ってきた。
「も・・・もうやだぁ・・・っ!」
強い快感に、両手でカミルの頭をどけようとするが、全然力が入らなくて震えているだけだ。
中を丹念に舐められ、でももっと奥が疼いてきてしまった。
「か・・かみる・・・・・」
カミルを見つめれば、彼が顔を上げた。
「ん?」
「もっと・・・」
「もっと?」
カミルが立ち上がってこちらを見つめてくる。
「もっと・・奥・・・欲しいの・・」
「奥?」
するとそこに指が一本差し込まれる。
「え・・・あ・・・っ!」
中の突然の刺激に驚いてしまった。
「これ?」
「ち・・違うの・・もっと奥・・」
中が指で擽られ、息が荒くなりながら答えると、カミルが目線を合わせてきた。
「何が欲しいの?」
ぎらぎらとした目で中を擦りながら聞かれ、熱に浮かされて、答えに戸惑ってしまう。
「・・・あ・・・っ」
「硬いもので奥まで突いてくださいって言ってごらん」
中の指が二本に増やされ、壁が擦られる。
「や・・中だめ・・・っ!」
答えられないでいると、咎めるように更に指が速くなった。
「あああああっ・・・硬いもの・・で・・・突いてください・・・っ」
刺激に息も絶え絶えになりながら言えば、カミルが熱いため息を吐いてから指を抜いた。
ぶ・・ちゅ・・・っ
「・・・・っ!」
カミルが覆いかぶさってきて、ゆっくりとそれが入ってきた。
あまりに熱いそれに体が震える。
口付けられ、中のそれが最奥に押し付けられ、思わずカミルの騎士服を掴んでしまう。
「あ・・・だめ・・・っ」
するとカミルがその硬いものを、ごりごりと奥に押し付けてきた。
「あ・・・っ、あっ・・・!」
「ほら、奥に当たってるのわかる?」
私の足を更に押し付け、ごっごっと最奥を突き刺すように押し付けてきた。
「ああああっ、ああ・・・っ!」
苦しいのと気持ち良くて、汗が吹き出してくる。
「ああああああっ!や・・・っ!」
「奥が大好きなんだね、恥ずかしいメイドさん」
壮絶な色気のある笑みを浮かべながらカミルがそう言った。
「もっと奥いけるかな?」
更に奥を突き破るかのように何度も何度も突かれ、私はあっという間に達してしまった。
「・・・・っ・・・」
「イっちゃったの?」
声も出せずに震えていると、腰をまだ押し付けながらカミルが聞いてくる。
「メイドさんが先にイっちゃだめでしょ。ほら、もう一回」
そう言って、また激しく奥を突いてくる。
「くっ・・・・・やめ・・・っ!」
「気持ちいい?」
足を動かして逃げようとすれば、カミルの全身で抑え込まれた。
「ああああああっ!」
「たっぷり注いであげるね」
笑顔で私を見つめながらそう言い、更に口付けて塞がれ息ができない。
「―――――っ!!!」
奥に凄まじい速さで叩き付けられ、無理やり昇らされて、力が抜ける。と同時に中に熱いものが放たれた。
「三日ぶりでたっぷり濃いからね」
口が離され、ぜえぜえと息をしている私にそんなことを言いながら、私の胸の先を弄ってくる。
「もう・・・やめ・・・」
カミルの方を向けば、まだ欲望が消えていない目をしている。
「もう一回ね」
熱いその目に当てられて、私は・・こくんと頷いてしまった。
100
お気に入りに追加
691
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる