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第3章(引き込もりゾンビのゲーマー編)
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俺達はなんとかリゾート施設がある街に辿り着いた。道中色々あり過ぎて凄く疲れたけど、ここまで来ればもう大丈夫だ! 頼むからこれ以上面倒な事は起こらないでくれよ……。
「じゃあ、リゾート施設に来た事だし僕達もバカンスと行きますか!」
「って、悠音! 俺達はバカンスすに来たんじゃなくて研究施設に行くんだよ」
「ところで律君、研究施設って何処にあるの?」
「それは任せてくれ! KAGUYAビシッと悠音に言ってやって!」
「場所ハワカリマセン……」
「そうだよ! 場所はわかりませんだよ……」
ん?! わかりません?
えっ、もしかして俺達って誰一人として場所わかんない状況なの?! 場所がわからないって事は一つ一つの建物を調べないといけないといけないヤツじゃん!
ちゃんとカノンさん達に場所を聞いておけば良かったなぁー。
「まっ、旅にアクシデントは付き物だぞ律!」
「そうだけどー。この街、右も左も同じ建物ばっかりで探すの大変だし時間が掛かるじゃんか! あぁー、やる気がどんどん吸い取られていく……」
「皆様、1時間オ待チ頂ケレバ街のスキャンガ完了スルノデ、アル程度場所ハ絞レルト思イマス」
「さすが俺のKAGUYA!」
「じゃあそれまでバカンス出来るんだね。やったー! 私一度でいいからこのリゾート施設に来たかっんだよ」
「詩まで悠音と同じ事言って、俺達は遊びに来たんじゃないからね」
でも、せっかくリゾート施設に来たんだから詩や悠音が遊びたくなるのも無理はないか…… 。楽しそうな皆を見てたらなんだか俺も遊びたくなってきちゃったよ。これは日頃頑張ってる俺達に神様がくれた贈り物だとする事にしよう!
それなら、俺もちょっとくらいハメ外して遊んでもいいかな? いいよね!
じゃあ、俺もバカンスと行きますか!
ウーウー、ウーウー!!
ん?! 何でこんな絶妙なタイミングでサイレンの音が鳴るんだよ? この耳を劈く様な音って正直苦手なんだよね。耳塞いで何とか凌いでるけど、まだ聞こえくるよ。他の皆はどうしたんだろうと思ったら、俺と同じ様に耳塞いで聞こえないようにしていた。
しばらく鳴っていたサイレンだったけど、段々音が小さくなってその終いに消えていった。
「ようやく音が鳴り止んだのかな?」
「このサイレンの音は何だ? 僕の音ゲーで鍛えた耳がイカれちゃうじゃないか!」
「私の耳の中まだウーウー鳴ってるよ! もー、何なのコレ」
サイレンが鳴り止んだと思ったら次はKAGUYAの声が聞こえてきた。だけどこのKAGUYAの声は俺のKAGUYAとは違い冷酷で、どこか人間を憎んでいる様なそんな感じがした。
「我々ハ第二フェーズヘト移行スル!
人類ハゾンビ二勝テナイト我々ハ判断シタ。ヨッテ人間ハコノ地球上二生カス価値ハナイ。全テノゾンビ二告グ、人間ヲ一人残ラズ排除シナサイ……。コレヨリ人類滅亡計画ヲ実行スル」
「ちょっと待って、KAGUYAどういう事なんだよ?!」
「今、ゾンビ二人間ヲ襲ワセヨウトシテイルノハ、間違イナク新型バージョンノKAGUYAデス。デモ、ドウシテソンナ事ヲ? 私達ノ使命ハ人類ヲ救済シ導クヨウプログラムサレテイルノニ何故?」
どうして新型バージョンのKAGUYAがそんな事をするんだ? 人類を救済し導く為に作られたAIじゃなかったのか? 次から次へと疑問が浮かぶばかりだ。
「律君……」
「詩どうしたの? 俺今考え事してて忙しいんだよね」
「だって律君、さっきからゾンビの様子が何だかおかしいよ……」
ゾンビがおかしっていつもの事だろって言おうと思ったのに、本当に様子がおかしい……。一体何が起ころうとしているんだ?
ん?! って、いきなり襲ってくるとか反則でしょ! ゾンビの目がもうイッちゃってるよ! しかも、ゾンビ同士で戦ってる奴もいて見境がない。とりあえず目に入る動くモノを襲っている感じがする。
さっきKAGUYAが言った人類滅亡計画って言ってから明らかに様子がおかしくなった。本当にゾンビが人類を滅亡しちゃうな勢いだよ……。
でも、ちょっと待てよ! ここに居る人類って俺しか今いないじゃんかよ?!
もしかしてこれって俺がゾンビから狙い撃ちされるんじゃないのか?
こうしちゃいられない!
「皆、逃げるぞ!」
「律君逃げるって言っても何処に逃げるの?」
「ゾンビがいない所へ」
なんか俺不思議な事言ってる気がするけど、狙い撃ちされるよりはましだ!
げっ!! 俺達が逃げる方向へゾンビも一斉に向かって来た。やっぱり着いて来る!
「律、彼処にちょうど劇で使う木の役の衣装が落ちてる。僕の考えが正しければ、あれを着る事によってゾンビ達をやり過ごせるかもしれない!」
「えっ?! 本当にあれを着るのかよ! でも、着ないと逃げ切れないなら俺はヤルぞ!」
「私、木の役になんてやりたくないよー」
俺達は目にも止まらぬ速さで、木の役の衣装を着た。最初詩は嫌がっていたが、俺達と同じ様に着てくれて、皆で木になりきった。ふぅー、お陰で街路樹になりきる事が出来て、なんとかゾンビを撒けたみたいだな!
「皆、とりあえず治まるまであのショッピングモールで休もう!」
「うん! 私走ったから疲れちゃったよ」
「彼処のショッピングモールは音ゲーあるかな?」
それにしても大きいなショッピングモールだな!
1階はスーパーマーケットで、2階以上ははファッションに食べ物屋さんが色々とある。こんな世の中じゃなかったら来てみたい場所なんだろうな。
「それにしても、どうして詩や悠音は何とも無いんだろうな?」
「そういえば私なんともないよ」
「僕も何ともない」
不思議だ……? 野良のゾンビはあんなに見境もなく襲ってきたの詩や悠音はなんともないなんて……。やっぱり、カノンさんが言ってた新しい可能って事なんだろうな。まっ、詩が悠音がいつも通りでほんとっ良かった!
「詩も悠音も疲れただろ? ちょっと休もう!」
「無理みたいだよ律君」
「あぁ、無理そうだな!」
詩も悠音も何だよ! いつから皆そんな冷たい子になっちゃったんだよ。 ちょっとくらい休んでもいいじゃないか! って、俺達いつの間にかゾンビに囲まれてるじゃんかよ?!
一体何時からだ? 彼奴ら暗殺者みたいに完全に気配消してたよね……。何処で覚えてきたんだよ? しかも後ろは壁だし他に逃げ道はない。完全にお手上げ状態!
ここまでゾンビに追い詰められるとは……。どうやら俺の旅もここまでの様だね。 最後に皆に謝らなくちゃな。こんな俺に皆はここまで着いて来てくれたんだもんな……。
「みんな……」
「あんたら他人の家の隠し扉の前で、ちょっとうるさいッスよ! 今ボス戦でいい所なんだから静かにしてよね……」
ビシャッ!!
えぇぇぇ?! 今真後ろの隠し扉から金髪の少年が出てきた。しかもゾンビだったよ?! けど、俺達の真後ろに隠し扉があったなんて……。って、俺の見間違えじゃないよね。皆も隠し扉の方を見てるし、やっぱり見間違えじゃない。それなら、助かる方法は一つしかないよな!
「みんな彼処に逃げ込めぇぇぇぇ!?」
って、部屋せまっ!
開けてすぐ部屋って、しかも壁面にゲームソフトがびっしりと収納してあるし、これじゃあゲームソフトに埋もれて死んじゃうじゃないか?!
いや、ゾンビだから一様死んでるのか?
それにしかも、俺達に目もくれず黙々とゲームをするこの金髪少年ゾンビは一体何なんだよ?!
「じゃあ、リゾート施設に来た事だし僕達もバカンスと行きますか!」
「って、悠音! 俺達はバカンスすに来たんじゃなくて研究施設に行くんだよ」
「ところで律君、研究施設って何処にあるの?」
「それは任せてくれ! KAGUYAビシッと悠音に言ってやって!」
「場所ハワカリマセン……」
「そうだよ! 場所はわかりませんだよ……」
ん?! わかりません?
えっ、もしかして俺達って誰一人として場所わかんない状況なの?! 場所がわからないって事は一つ一つの建物を調べないといけないといけないヤツじゃん!
ちゃんとカノンさん達に場所を聞いておけば良かったなぁー。
「まっ、旅にアクシデントは付き物だぞ律!」
「そうだけどー。この街、右も左も同じ建物ばっかりで探すの大変だし時間が掛かるじゃんか! あぁー、やる気がどんどん吸い取られていく……」
「皆様、1時間オ待チ頂ケレバ街のスキャンガ完了スルノデ、アル程度場所ハ絞レルト思イマス」
「さすが俺のKAGUYA!」
「じゃあそれまでバカンス出来るんだね。やったー! 私一度でいいからこのリゾート施設に来たかっんだよ」
「詩まで悠音と同じ事言って、俺達は遊びに来たんじゃないからね」
でも、せっかくリゾート施設に来たんだから詩や悠音が遊びたくなるのも無理はないか…… 。楽しそうな皆を見てたらなんだか俺も遊びたくなってきちゃったよ。これは日頃頑張ってる俺達に神様がくれた贈り物だとする事にしよう!
それなら、俺もちょっとくらいハメ外して遊んでもいいかな? いいよね!
じゃあ、俺もバカンスと行きますか!
ウーウー、ウーウー!!
ん?! 何でこんな絶妙なタイミングでサイレンの音が鳴るんだよ? この耳を劈く様な音って正直苦手なんだよね。耳塞いで何とか凌いでるけど、まだ聞こえくるよ。他の皆はどうしたんだろうと思ったら、俺と同じ様に耳塞いで聞こえないようにしていた。
しばらく鳴っていたサイレンだったけど、段々音が小さくなってその終いに消えていった。
「ようやく音が鳴り止んだのかな?」
「このサイレンの音は何だ? 僕の音ゲーで鍛えた耳がイカれちゃうじゃないか!」
「私の耳の中まだウーウー鳴ってるよ! もー、何なのコレ」
サイレンが鳴り止んだと思ったら次はKAGUYAの声が聞こえてきた。だけどこのKAGUYAの声は俺のKAGUYAとは違い冷酷で、どこか人間を憎んでいる様なそんな感じがした。
「我々ハ第二フェーズヘト移行スル!
人類ハゾンビ二勝テナイト我々ハ判断シタ。ヨッテ人間ハコノ地球上二生カス価値ハナイ。全テノゾンビ二告グ、人間ヲ一人残ラズ排除シナサイ……。コレヨリ人類滅亡計画ヲ実行スル」
「ちょっと待って、KAGUYAどういう事なんだよ?!」
「今、ゾンビ二人間ヲ襲ワセヨウトシテイルノハ、間違イナク新型バージョンノKAGUYAデス。デモ、ドウシテソンナ事ヲ? 私達ノ使命ハ人類ヲ救済シ導クヨウプログラムサレテイルノニ何故?」
どうして新型バージョンのKAGUYAがそんな事をするんだ? 人類を救済し導く為に作られたAIじゃなかったのか? 次から次へと疑問が浮かぶばかりだ。
「律君……」
「詩どうしたの? 俺今考え事してて忙しいんだよね」
「だって律君、さっきからゾンビの様子が何だかおかしいよ……」
ゾンビがおかしっていつもの事だろって言おうと思ったのに、本当に様子がおかしい……。一体何が起ころうとしているんだ?
ん?! って、いきなり襲ってくるとか反則でしょ! ゾンビの目がもうイッちゃってるよ! しかも、ゾンビ同士で戦ってる奴もいて見境がない。とりあえず目に入る動くモノを襲っている感じがする。
さっきKAGUYAが言った人類滅亡計画って言ってから明らかに様子がおかしくなった。本当にゾンビが人類を滅亡しちゃうな勢いだよ……。
でも、ちょっと待てよ! ここに居る人類って俺しか今いないじゃんかよ?!
もしかしてこれって俺がゾンビから狙い撃ちされるんじゃないのか?
こうしちゃいられない!
「皆、逃げるぞ!」
「律君逃げるって言っても何処に逃げるの?」
「ゾンビがいない所へ」
なんか俺不思議な事言ってる気がするけど、狙い撃ちされるよりはましだ!
げっ!! 俺達が逃げる方向へゾンビも一斉に向かって来た。やっぱり着いて来る!
「律、彼処にちょうど劇で使う木の役の衣装が落ちてる。僕の考えが正しければ、あれを着る事によってゾンビ達をやり過ごせるかもしれない!」
「えっ?! 本当にあれを着るのかよ! でも、着ないと逃げ切れないなら俺はヤルぞ!」
「私、木の役になんてやりたくないよー」
俺達は目にも止まらぬ速さで、木の役の衣装を着た。最初詩は嫌がっていたが、俺達と同じ様に着てくれて、皆で木になりきった。ふぅー、お陰で街路樹になりきる事が出来て、なんとかゾンビを撒けたみたいだな!
「皆、とりあえず治まるまであのショッピングモールで休もう!」
「うん! 私走ったから疲れちゃったよ」
「彼処のショッピングモールは音ゲーあるかな?」
それにしても大きいなショッピングモールだな!
1階はスーパーマーケットで、2階以上ははファッションに食べ物屋さんが色々とある。こんな世の中じゃなかったら来てみたい場所なんだろうな。
「それにしても、どうして詩や悠音は何とも無いんだろうな?」
「そういえば私なんともないよ」
「僕も何ともない」
不思議だ……? 野良のゾンビはあんなに見境もなく襲ってきたの詩や悠音はなんともないなんて……。やっぱり、カノンさんが言ってた新しい可能って事なんだろうな。まっ、詩が悠音がいつも通りでほんとっ良かった!
「詩も悠音も疲れただろ? ちょっと休もう!」
「無理みたいだよ律君」
「あぁ、無理そうだな!」
詩も悠音も何だよ! いつから皆そんな冷たい子になっちゃったんだよ。 ちょっとくらい休んでもいいじゃないか! って、俺達いつの間にかゾンビに囲まれてるじゃんかよ?!
一体何時からだ? 彼奴ら暗殺者みたいに完全に気配消してたよね……。何処で覚えてきたんだよ? しかも後ろは壁だし他に逃げ道はない。完全にお手上げ状態!
ここまでゾンビに追い詰められるとは……。どうやら俺の旅もここまでの様だね。 最後に皆に謝らなくちゃな。こんな俺に皆はここまで着いて来てくれたんだもんな……。
「みんな……」
「あんたら他人の家の隠し扉の前で、ちょっとうるさいッスよ! 今ボス戦でいい所なんだから静かにしてよね……」
ビシャッ!!
えぇぇぇ?! 今真後ろの隠し扉から金髪の少年が出てきた。しかもゾンビだったよ?! けど、俺達の真後ろに隠し扉があったなんて……。って、俺の見間違えじゃないよね。皆も隠し扉の方を見てるし、やっぱり見間違えじゃない。それなら、助かる方法は一つしかないよな!
「みんな彼処に逃げ込めぇぇぇぇ!?」
って、部屋せまっ!
開けてすぐ部屋って、しかも壁面にゲームソフトがびっしりと収納してあるし、これじゃあゲームソフトに埋もれて死んじゃうじゃないか?!
いや、ゾンビだから一様死んでるのか?
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