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第2章(音ゲー好きゾンビ編)
この胸のときめきは誰にも止められない (詩の視点)
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誰かが私の名前を呼んでる……?
そういえば、あの時も大きな声で私の名前を呼んでくれたのに気づかなかったな……。
あれは確か、蝉が沢山鳴いてて熱い太陽の熱が照りつける季節だった。私は夏の日差しで頭がボーッとしてたから、あの時呼ばれていても気づけなかったのかもしれない。
ーー12歳の夏休み。
この日私はお花に水をあげる当番だったから、夏休みなのに学校に来ていた。
「詩ちゃん、詩ちゃんってば!」
「ん……?! そんなに大きな声出してどうしたのなっちゃん?」
この子は私の従姉妹のなっちゃんだ。
夏休みという事もあり、なっちゃんは私のお家にお泊まりに来ていた。
なっちゃんの住んでいる場所は都会だから、髪は今流行りのロングで艶のあるオレンジレッドで輝いてるし、着ている白のワンピースも可愛くて何もかも全てがオシャレに見えてしまう。
私の住んでる花の谷街は観光名所でとても有名な場所だった。けれど、私に言わせればこの街は田舎そのものだ。
街は谷に沿って建物が造られているという事もあり、移動手段といったらながーい階段とゴンドラだけだし全く不便極まりない。
都会はほんと良いよなぁー。
都会の移動手段っていったら、エスカレーターで歩かなくていいとか羨ましいすぎるよ。この花の谷街は都会から少し離れているだけなのに、この差は一体なんなんだろう?
もう、羨ましすぎて頭にくんだから!
「ずーっと名前呼んでたのに詩ちゃんボーッとして、どうしたの?」
「ちょっと、考え事してただけだよ」
「ふーん、そうなんだ!
それより、彼処のグラウンドでサッカーしてる響君の事もっと教えてよ!」
「響の事?」
「そうそう、だって詩ちゃんと響君って幼なじみなんだよね?」
確かに私と響は幼なじみだけど、今まで誰も響の事について詳しく聞いてくる人はいなかったから何だか変な感じがする。あれ? 私いつもはこんな事思わないのにどうしたんだろう?
きっと、初めてそんな風に聞かれたかそう思っただけなんだから他に何もないしある筈がないんだから!
余計な事は考えないようにしなくちゃ!
それに、聞いてくれたなっちゃんの為にも私は正直に答えるべきなんだけど、はっきり言って響はあまり推すめ出来ないんだよね。響はスポーツ万能だけど頭が残念な事でとてもクラスで有名だったし、どちらかというと女子より男子の人気と支持の方が異常に熱かったんだよね。
やっぱり、推すめ出来る所が一つもないよ……。
「なっちゃん、響は辞めといた方がいいと思うよ! だって、スポーツは万能だけど頭が凄く残念な人だって有名だし、なっちゃんには似合わないよ」
「そうかな? 都会の男の子は皆な頭が良いだけで、なんかつまらないんだよね」
恐るべき都会の女子!
そんなに都会の女子には、響が魅力的に見えるなんてほんと意外すぎるよ。でも、なっちゃんと響の話をする度に胸の奥がつっかえるようなこの気持ちは一体なんなんだろう?
「ねぇー詩ちゃん、響君はどんな女の子がタイプなの?」
「うーんっと、家に帰ってから教えるよ! ここ暑いし、私喉が乾いちゃったから……」
「もー! 詩ちゃんもったいぶって……。家に帰ったら絶対に教えてよね。約束だからね!」
「わかった、わかった!」
私のこの胸のつっかえるような気持ちも、きっと夏の暑さのせいでおかしくなったに違いないんだ。こんな暑い日に皆と馬鹿みたいにサッカーしてる響に私が何か思う筈ないもんね。なっちゃんと一緒に早く家に帰ろう!
「詩、帰るのか! 気を付けて帰れよ」
「う…うん……」
あれ? なんでサッカーに夢中の筈の響は私がいる事に気がついたんだろう? もしかしてひょっとして、響は私の事が好きだから私の事に気づいてくれたとか! でも、やっぱり響に限ってそんな事ある筈がないから何かの間違えかもしれない。
詩、深く考えすぎちゃダメ!
そうよ……ただの偶然よ、偶然!
あぁー、もう夏の日差しは熱いし頭の中はぐちゃぐちゃだし、なんか目もぐるぐる回ってきたよ。
あれ? 私どうしちゃったんだろう?
「熱中症と知恵熱が重なったみたいですね……」
「ありがとうございます先生」
えっ!? お母さんとお医者さんがなんでここにいるの? それに、私いつの間にか部屋にいるみたい。そういえば、あの後どうやってなっちゃんと帰って来たかあんまり覚えてないや……。
「お母さんびっくりしちゃったよ!
詩帰って来るなり急に倒れちゃったもんだから、皆心配したのよ」
「ごめんなさい……」
私ちゃんとお家まで帰って来れたんだ、良かった! 響の事考えてたら大変な目にあっちゃった。全く響の奴が彼処で声をかけるから……。でも、響が私の事本当に好きだったらどうしよう?
考えたらまた暑くなってきちゃった。
って、あれそういえばなっちゃんはどうなったんだろう?
「お母さん、なっちゃんはどうしてるの?」
「なっちゃんはもうとっくに帰ったわよ。あなたが二三日寝込んでたからね」
「私二三日も寝てたんだ?!」
「なっちゃんが元気になったら、音声通話してって言ってたわよ。けど、今はしっかり休んで早く治してね。お母さん下に居るから何かあったら直ぐに呼んでね」
「うん、わかった」
なっちゃんになんて説明すればいいんだろう? けど、ちゃんと響の気持ちを確かめてからなっちゃんに言おう!
それまで、おやすみなさい…………。
元気になった私は早速響に会いに学校に行った。響はいつもと変わらず男友達と一緒にグラウンドでサッカーをしていた。私は皆が帰った頃を見計らって響に声を掛けた。
「よっ! 響元気?」
「詩じゃん、なんかよう?」
「あのね、響に聞きたい事があって来たんだ! 従姉妹のなっちゃんが響の事が気になるみたいでね。どんな女の子が好きなのかってうるさいから教えてくれないかな?」
「ふーん」
あれ、反応が薄い……。恋愛には興味がないとか? でも、響はどんな女の子が好きなのか気になるし早く答えて欲しいよ。
「そういえば詩、彼処の花屋さんの店員さんと仲良いよな」
「梓さんの事? 時々彼処でお花買うから仲良くなっちゃったんだ! 梓さん綺麗だよね。確か大学生だった気がする」
「梓さんっていうのか……」
ん……?! なんで今花屋さんの梓さんの事が話題にでるの? 思いっきり関係ないよね。響は暫く考えてから振り向きざまに私に笑顔を見せながら言った。
「詩、オレ強くてかっこいい女の人が好きだから覚えておけよ!」
かっこいい……! 今まで響のあんな爽やかな笑顔なんて見た事なかったから見とれちゃった。よし決めた……! なっちゃんごめんね、私恋に生きるってたった今決めたから!
私は急いで家に帰り強い女性について調べた。強い女性だからやっぱり格闘技の一つや二つ極めておかないとだよね。
極めたら響に好きだってちゃんと伝えよう!
それから、私は必死になって格闘技を覚えチャンピオン1歩手間まで上り詰めた。4年もかかっちゃったけどね。
私はいよいよ思いを伝えようとした、そんなある日街で事件が起こったんだ……。たった1日で街中の人々がゾンビになってしまった。パパもママも友達も皆ゾンビになってしまった。
私と響はなんとか生き残る事が出来き街から脱出しようとした時だった、私達の行く手を阻むようにゾンビが現れた!
そのゾンビはなんとあの花屋さんの梓さんだった。
私達は生き残る事を選択し、目の前に立ちはだかるゾンビを倒した……。
「オレ、梓さんの事好きだったのにどうしてこんな事になっちゃったんだろうな?」
私は何も響に掛ける言葉が見つからなかった。ただ私が望むのは、響がこれ以上傷つかな為にこの恋は私だけの胸に留めておこうと心に誓った…………。
その後、私達は沢山の仲間と出会い別れを繰り返した。沢山の仲間と過ごした大切な思い出は、今も私の心の中に残り続けている。
私もとうとう皆と同じ様にゾンビに噛まれ、響を送り出した時に私の恋は終わってしまったとわかった。
だけど、響の事だけしか見えてなかった私の目の前に、私の事を好きだという少年が現れた。ゾンビに噛まれても私の事を助けてくれる彼を見ていたら響の時と同じ様な胸のときめきを感じる。
私はこの恋を信じてみてもいいんだろか?
ううん、誰になんと言われよとも私の胸のときめきは誰にも消せないんだから信じてみようと思います。
そういえば、あの時も大きな声で私の名前を呼んでくれたのに気づかなかったな……。
あれは確か、蝉が沢山鳴いてて熱い太陽の熱が照りつける季節だった。私は夏の日差しで頭がボーッとしてたから、あの時呼ばれていても気づけなかったのかもしれない。
ーー12歳の夏休み。
この日私はお花に水をあげる当番だったから、夏休みなのに学校に来ていた。
「詩ちゃん、詩ちゃんってば!」
「ん……?! そんなに大きな声出してどうしたのなっちゃん?」
この子は私の従姉妹のなっちゃんだ。
夏休みという事もあり、なっちゃんは私のお家にお泊まりに来ていた。
なっちゃんの住んでいる場所は都会だから、髪は今流行りのロングで艶のあるオレンジレッドで輝いてるし、着ている白のワンピースも可愛くて何もかも全てがオシャレに見えてしまう。
私の住んでる花の谷街は観光名所でとても有名な場所だった。けれど、私に言わせればこの街は田舎そのものだ。
街は谷に沿って建物が造られているという事もあり、移動手段といったらながーい階段とゴンドラだけだし全く不便極まりない。
都会はほんと良いよなぁー。
都会の移動手段っていったら、エスカレーターで歩かなくていいとか羨ましいすぎるよ。この花の谷街は都会から少し離れているだけなのに、この差は一体なんなんだろう?
もう、羨ましすぎて頭にくんだから!
「ずーっと名前呼んでたのに詩ちゃんボーッとして、どうしたの?」
「ちょっと、考え事してただけだよ」
「ふーん、そうなんだ!
それより、彼処のグラウンドでサッカーしてる響君の事もっと教えてよ!」
「響の事?」
「そうそう、だって詩ちゃんと響君って幼なじみなんだよね?」
確かに私と響は幼なじみだけど、今まで誰も響の事について詳しく聞いてくる人はいなかったから何だか変な感じがする。あれ? 私いつもはこんな事思わないのにどうしたんだろう?
きっと、初めてそんな風に聞かれたかそう思っただけなんだから他に何もないしある筈がないんだから!
余計な事は考えないようにしなくちゃ!
それに、聞いてくれたなっちゃんの為にも私は正直に答えるべきなんだけど、はっきり言って響はあまり推すめ出来ないんだよね。響はスポーツ万能だけど頭が残念な事でとてもクラスで有名だったし、どちらかというと女子より男子の人気と支持の方が異常に熱かったんだよね。
やっぱり、推すめ出来る所が一つもないよ……。
「なっちゃん、響は辞めといた方がいいと思うよ! だって、スポーツは万能だけど頭が凄く残念な人だって有名だし、なっちゃんには似合わないよ」
「そうかな? 都会の男の子は皆な頭が良いだけで、なんかつまらないんだよね」
恐るべき都会の女子!
そんなに都会の女子には、響が魅力的に見えるなんてほんと意外すぎるよ。でも、なっちゃんと響の話をする度に胸の奥がつっかえるようなこの気持ちは一体なんなんだろう?
「ねぇー詩ちゃん、響君はどんな女の子がタイプなの?」
「うーんっと、家に帰ってから教えるよ! ここ暑いし、私喉が乾いちゃったから……」
「もー! 詩ちゃんもったいぶって……。家に帰ったら絶対に教えてよね。約束だからね!」
「わかった、わかった!」
私のこの胸のつっかえるような気持ちも、きっと夏の暑さのせいでおかしくなったに違いないんだ。こんな暑い日に皆と馬鹿みたいにサッカーしてる響に私が何か思う筈ないもんね。なっちゃんと一緒に早く家に帰ろう!
「詩、帰るのか! 気を付けて帰れよ」
「う…うん……」
あれ? なんでサッカーに夢中の筈の響は私がいる事に気がついたんだろう? もしかしてひょっとして、響は私の事が好きだから私の事に気づいてくれたとか! でも、やっぱり響に限ってそんな事ある筈がないから何かの間違えかもしれない。
詩、深く考えすぎちゃダメ!
そうよ……ただの偶然よ、偶然!
あぁー、もう夏の日差しは熱いし頭の中はぐちゃぐちゃだし、なんか目もぐるぐる回ってきたよ。
あれ? 私どうしちゃったんだろう?
「熱中症と知恵熱が重なったみたいですね……」
「ありがとうございます先生」
えっ!? お母さんとお医者さんがなんでここにいるの? それに、私いつの間にか部屋にいるみたい。そういえば、あの後どうやってなっちゃんと帰って来たかあんまり覚えてないや……。
「お母さんびっくりしちゃったよ!
詩帰って来るなり急に倒れちゃったもんだから、皆心配したのよ」
「ごめんなさい……」
私ちゃんとお家まで帰って来れたんだ、良かった! 響の事考えてたら大変な目にあっちゃった。全く響の奴が彼処で声をかけるから……。でも、響が私の事本当に好きだったらどうしよう?
考えたらまた暑くなってきちゃった。
って、あれそういえばなっちゃんはどうなったんだろう?
「お母さん、なっちゃんはどうしてるの?」
「なっちゃんはもうとっくに帰ったわよ。あなたが二三日寝込んでたからね」
「私二三日も寝てたんだ?!」
「なっちゃんが元気になったら、音声通話してって言ってたわよ。けど、今はしっかり休んで早く治してね。お母さん下に居るから何かあったら直ぐに呼んでね」
「うん、わかった」
なっちゃんになんて説明すればいいんだろう? けど、ちゃんと響の気持ちを確かめてからなっちゃんに言おう!
それまで、おやすみなさい…………。
元気になった私は早速響に会いに学校に行った。響はいつもと変わらず男友達と一緒にグラウンドでサッカーをしていた。私は皆が帰った頃を見計らって響に声を掛けた。
「よっ! 響元気?」
「詩じゃん、なんかよう?」
「あのね、響に聞きたい事があって来たんだ! 従姉妹のなっちゃんが響の事が気になるみたいでね。どんな女の子が好きなのかってうるさいから教えてくれないかな?」
「ふーん」
あれ、反応が薄い……。恋愛には興味がないとか? でも、響はどんな女の子が好きなのか気になるし早く答えて欲しいよ。
「そういえば詩、彼処の花屋さんの店員さんと仲良いよな」
「梓さんの事? 時々彼処でお花買うから仲良くなっちゃったんだ! 梓さん綺麗だよね。確か大学生だった気がする」
「梓さんっていうのか……」
ん……?! なんで今花屋さんの梓さんの事が話題にでるの? 思いっきり関係ないよね。響は暫く考えてから振り向きざまに私に笑顔を見せながら言った。
「詩、オレ強くてかっこいい女の人が好きだから覚えておけよ!」
かっこいい……! 今まで響のあんな爽やかな笑顔なんて見た事なかったから見とれちゃった。よし決めた……! なっちゃんごめんね、私恋に生きるってたった今決めたから!
私は急いで家に帰り強い女性について調べた。強い女性だからやっぱり格闘技の一つや二つ極めておかないとだよね。
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それから、私は必死になって格闘技を覚えチャンピオン1歩手間まで上り詰めた。4年もかかっちゃったけどね。
私はいよいよ思いを伝えようとした、そんなある日街で事件が起こったんだ……。たった1日で街中の人々がゾンビになってしまった。パパもママも友達も皆ゾンビになってしまった。
私と響はなんとか生き残る事が出来き街から脱出しようとした時だった、私達の行く手を阻むようにゾンビが現れた!
そのゾンビはなんとあの花屋さんの梓さんだった。
私達は生き残る事を選択し、目の前に立ちはだかるゾンビを倒した……。
「オレ、梓さんの事好きだったのにどうしてこんな事になっちゃったんだろうな?」
私は何も響に掛ける言葉が見つからなかった。ただ私が望むのは、響がこれ以上傷つかな為にこの恋は私だけの胸に留めておこうと心に誓った…………。
その後、私達は沢山の仲間と出会い別れを繰り返した。沢山の仲間と過ごした大切な思い出は、今も私の心の中に残り続けている。
私もとうとう皆と同じ様にゾンビに噛まれ、響を送り出した時に私の恋は終わってしまったとわかった。
だけど、響の事だけしか見えてなかった私の目の前に、私の事を好きだという少年が現れた。ゾンビに噛まれても私の事を助けてくれる彼を見ていたら響の時と同じ様な胸のときめきを感じる。
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