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イザベラの妹
ミリアリリー女学園の学園新聞【アテニナside】
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朝の通学時、お姉さまの下宿先の騎士団長の屋敷でお姉さま合流して、一緒に騎士団の蜥蜴車に乗ってイザベラの屋敷にイザベラを迎えに行ったら、
「イザベラ様は昨日から王宮に出向いてて本日はミリアリリー女学園をお休みすると承っております」
と使用人が出てきて教えてくれたので、今日は朝からお姉さまを独り占め出来て幸せだった。
「ナニ?」
「久しぶりにお姉さまと2人っきりだと思って」
「あら、そんな事で嬉しいの? 可愛いわね、アテニナは」
とお姉さまが抱き寄せてくれたわ。
お姉さまの甘い匂いがした。
胸はサラシの所為で、余り柔らかくなかったけど、他はちゃんと柔らかい感触だったし。
イザベラにはこんな事してないから、私の方が可愛がられてるわよね、やっぱり。
私はお姉さまにハグされ、そう優越感に浸りながら、
「それに、昨日は【五星眼】発見の手柄をバスラ公爵家にくれましたし」
「アナタの家族とは仲良くやりたいからね」
「嬉しい」
私は車内でお姉さまに寄り添って御機嫌でミリアリリー女学園に通学したのだけど・・・
その御機嫌な気持ちは一瞬で吹き飛んだわ。
◇
号外、1年生の中にチコルピア公室の落胤が。
なんて学園新聞を新聞部が登校時間に合わせて発行したから。
ミリアリリー女学園の新聞部は凄いとは聞いてたけど・・・・・・
昨日の今日で、バスラ公爵家の屋敷内の事がもう漏れたの?
私はお姉さまと別れると登校直後に新聞部の部室に乗り込む事となった。
学園新聞を発行してるのだから新聞部員は集まってて、
「ごきげんよう。この新聞の情報源はどこなのかしら?」
「あのねぇ~。そんなの言える訳が・・・」
との金色の肩飾り付きの生徒の言葉など私の【覇眼】の前には無意味で、
「・・・ミリアリリー王国の騎士が昨日の放課後、来賓室にやってきて学園長センセイと話してたのを盗み聞きしました」
ちゃんと答えてくれたわ。
えっ、どうやったのかって?
操ったに決まってるでしょ。【覇眼】持ちは常時こんな感じだから。
「あっそ。情報源がバスラ公爵家じゃないなら、それでいいわ」
私はそう微笑すると新聞部の部室を後にして、その事をバスラ公爵家の本邸に伝えたのだった。
それにしても・・・・・・
あの孤児、もうチコルピア公室の一員扱いな訳ね。
お姉さまが同格扱いで接しろって言った訳だわ。
「イザベラ様は昨日から王宮に出向いてて本日はミリアリリー女学園をお休みすると承っております」
と使用人が出てきて教えてくれたので、今日は朝からお姉さまを独り占め出来て幸せだった。
「ナニ?」
「久しぶりにお姉さまと2人っきりだと思って」
「あら、そんな事で嬉しいの? 可愛いわね、アテニナは」
とお姉さまが抱き寄せてくれたわ。
お姉さまの甘い匂いがした。
胸はサラシの所為で、余り柔らかくなかったけど、他はちゃんと柔らかい感触だったし。
イザベラにはこんな事してないから、私の方が可愛がられてるわよね、やっぱり。
私はお姉さまにハグされ、そう優越感に浸りながら、
「それに、昨日は【五星眼】発見の手柄をバスラ公爵家にくれましたし」
「アナタの家族とは仲良くやりたいからね」
「嬉しい」
私は車内でお姉さまに寄り添って御機嫌でミリアリリー女学園に通学したのだけど・・・
その御機嫌な気持ちは一瞬で吹き飛んだわ。
◇
号外、1年生の中にチコルピア公室の落胤が。
なんて学園新聞を新聞部が登校時間に合わせて発行したから。
ミリアリリー女学園の新聞部は凄いとは聞いてたけど・・・・・・
昨日の今日で、バスラ公爵家の屋敷内の事がもう漏れたの?
私はお姉さまと別れると登校直後に新聞部の部室に乗り込む事となった。
学園新聞を発行してるのだから新聞部員は集まってて、
「ごきげんよう。この新聞の情報源はどこなのかしら?」
「あのねぇ~。そんなの言える訳が・・・」
との金色の肩飾り付きの生徒の言葉など私の【覇眼】の前には無意味で、
「・・・ミリアリリー王国の騎士が昨日の放課後、来賓室にやってきて学園長センセイと話してたのを盗み聞きしました」
ちゃんと答えてくれたわ。
えっ、どうやったのかって?
操ったに決まってるでしょ。【覇眼】持ちは常時こんな感じだから。
「あっそ。情報源がバスラ公爵家じゃないなら、それでいいわ」
私はそう微笑すると新聞部の部室を後にして、その事をバスラ公爵家の本邸に伝えたのだった。
それにしても・・・・・・
あの孤児、もうチコルピア公室の一員扱いな訳ね。
お姉さまが同格扱いで接しろって言った訳だわ。
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