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リンデア王国侵攻
ドラゴンゾンビ
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今度はユーロエス将軍の方が部下100人を連れてリンデア王国にやってきていた。
「おまえさん、やる事がえげつないのう。炎竜を水竜に嗾けるとは」
「総ては邪神軍の勝利の為ですよ」
「まあ、よかろう。それにしても・・・」
ユーロエス将軍はエマ湖の北岸を移動するソイツを見た。
「水竜の血肉を分けて貰いにきたんじゃがのう」
「申し訳ございません。使わないテはないと思いまして」
そう笑いながら、オレもソイツを見た。
エマ湖の北岸の遠くでノソノソと動く50メートル級の水竜のゾンビを。
どうやったのかって?
悪魔王にクラスチェンジした時に得た知識で、水竜の死骸に集めた魂50万個を注いでゾンビとして復活させたのさ。
さすがは悪魔の最上位個体だろ?
こんな事も出来るんだぜ。
雑魚のゾンビの製造はしないけどな。
だって雑魚作成に魂を使うの勿体なかったし。
それでもドラゴンゾンビ1体に魂を50万個も持って行かれるとは思わなかったがな。
もっと集めないとなぁ~、魂。
「あれをどうする気じゃ?」
「無論、第3師団の配下として使いますよ」
「ったく。かなわんのう」
そうユーロエス将軍は呆れたのだった。
リンデア王国の侵攻の方はもう楽勝だった。
軍事同盟を組んでたマンデロ連盟に裏切られて士気は低下。
最後の頼みの綱の水竜も炎竜に殺されて、更にはその水竜がドラゴンゾンビとして攻めてくるのだから。
他にも、傘下のフロッグマン200人がエマ湖を自由に移動出来る等々の利点もあったが・・・
北岸に点在した砦や街を3つ、18日間の移動で単体で陥落させたドラゴンゾンビの接近が決め手となって・・・
ドラゴンゾンビが接近する前からエマ湖の東岸にある王都バフマンスリーからは住民が逃げ始めた。
何せ、エマ湖には遮蔽物がないからな。
北岸沿いで暴れてる50メートル級のドラゴンゾンビが東岸の王都バフマンスリーからもバッチリ丸見えだったから。
逃げたのは頭の良い住民だが、逃げなかった頭の悪い住民も結構居る。
よって、ドラゴンゾンビの到着を更に5日間待って、第3師団によるバフマンスリーの攻城戦が始まった。
オレが第3師団を指揮するまでもなく······
ドラゴンゾンビで城門を攻めさせて、フロッグマン族も蛙なので城壁に張り付いて登れる。水路からも潜入出来たので呆気なく王都バフマンスリーは陥落した。
オレが手を貸さずとも。
そして残った住民を大虐殺だ。
上空で陥落風景を見てるオレは魂7万個を自動で回収した。
オレは戦う事もしない。
部下のクラスチェンジも命題だからな。
第3師団の連中には強くなって貰わないと。
オレが楽が出来ないから。
そんな訳で上空から見守ってると、エイミーが、
「本当にセコイですよね、ライザス様って。炎竜に水竜を退治させて、その上、水竜の死骸でドラゴンゾンビを製造って」
「総ては高度な戦略さ、エイミー。オレだって炎竜を怒らせて攻撃されるリスクを負ったんだぜ? 集めた魂だって50万個も吐き出したしさ」
まあ、ノリだったんだけどな。
ドラゴンゾンビの製造の方は。
ほら、出来るかどうか試したかったし。
「でも、ライザス様は【炎吸収】能力を持ってるから炎竜の攻撃もヘッチャラですよね? 魂50万個だって翼が自動で集めるんだから楽勝ですし」
ギクリ。
「オレの能力は口外しない。いいな、エイミー?」
「はぁ~い、ライザス様ぁ~」
と喋りながら王都バフマンスリーの陥落と虐殺を見守ったのだった。
別に虐殺を止める事はない。
人間族なんて放っておいたら勝手に増えるからな。
それに闇の眷族は人間族に怨みを持つ者が多い。
何もしてなくても突然、冒険者に集落が襲われる事もある。
コボルト族とか、オーク族とかは。
皆、意外と恨んでるんだぜ。人間族の事を。
そんな訳で王都バフマンスリーでは皆殺しが始まって、最終的に16万個の魂を回収する事になった。
『それでも魂マイナス34万個か』と思うオレは貧乏性なのだろうか?
「おまえさん、やる事がえげつないのう。炎竜を水竜に嗾けるとは」
「総ては邪神軍の勝利の為ですよ」
「まあ、よかろう。それにしても・・・」
ユーロエス将軍はエマ湖の北岸を移動するソイツを見た。
「水竜の血肉を分けて貰いにきたんじゃがのう」
「申し訳ございません。使わないテはないと思いまして」
そう笑いながら、オレもソイツを見た。
エマ湖の北岸の遠くでノソノソと動く50メートル級の水竜のゾンビを。
どうやったのかって?
悪魔王にクラスチェンジした時に得た知識で、水竜の死骸に集めた魂50万個を注いでゾンビとして復活させたのさ。
さすがは悪魔の最上位個体だろ?
こんな事も出来るんだぜ。
雑魚のゾンビの製造はしないけどな。
だって雑魚作成に魂を使うの勿体なかったし。
それでもドラゴンゾンビ1体に魂を50万個も持って行かれるとは思わなかったがな。
もっと集めないとなぁ~、魂。
「あれをどうする気じゃ?」
「無論、第3師団の配下として使いますよ」
「ったく。かなわんのう」
そうユーロエス将軍は呆れたのだった。
リンデア王国の侵攻の方はもう楽勝だった。
軍事同盟を組んでたマンデロ連盟に裏切られて士気は低下。
最後の頼みの綱の水竜も炎竜に殺されて、更にはその水竜がドラゴンゾンビとして攻めてくるのだから。
他にも、傘下のフロッグマン200人がエマ湖を自由に移動出来る等々の利点もあったが・・・
北岸に点在した砦や街を3つ、18日間の移動で単体で陥落させたドラゴンゾンビの接近が決め手となって・・・
ドラゴンゾンビが接近する前からエマ湖の東岸にある王都バフマンスリーからは住民が逃げ始めた。
何せ、エマ湖には遮蔽物がないからな。
北岸沿いで暴れてる50メートル級のドラゴンゾンビが東岸の王都バフマンスリーからもバッチリ丸見えだったから。
逃げたのは頭の良い住民だが、逃げなかった頭の悪い住民も結構居る。
よって、ドラゴンゾンビの到着を更に5日間待って、第3師団によるバフマンスリーの攻城戦が始まった。
オレが第3師団を指揮するまでもなく······
ドラゴンゾンビで城門を攻めさせて、フロッグマン族も蛙なので城壁に張り付いて登れる。水路からも潜入出来たので呆気なく王都バフマンスリーは陥落した。
オレが手を貸さずとも。
そして残った住民を大虐殺だ。
上空で陥落風景を見てるオレは魂7万個を自動で回収した。
オレは戦う事もしない。
部下のクラスチェンジも命題だからな。
第3師団の連中には強くなって貰わないと。
オレが楽が出来ないから。
そんな訳で上空から見守ってると、エイミーが、
「本当にセコイですよね、ライザス様って。炎竜に水竜を退治させて、その上、水竜の死骸でドラゴンゾンビを製造って」
「総ては高度な戦略さ、エイミー。オレだって炎竜を怒らせて攻撃されるリスクを負ったんだぜ? 集めた魂だって50万個も吐き出したしさ」
まあ、ノリだったんだけどな。
ドラゴンゾンビの製造の方は。
ほら、出来るかどうか試したかったし。
「でも、ライザス様は【炎吸収】能力を持ってるから炎竜の攻撃もヘッチャラですよね? 魂50万個だって翼が自動で集めるんだから楽勝ですし」
ギクリ。
「オレの能力は口外しない。いいな、エイミー?」
「はぁ~い、ライザス様ぁ~」
と喋りながら王都バフマンスリーの陥落と虐殺を見守ったのだった。
別に虐殺を止める事はない。
人間族なんて放っておいたら勝手に増えるからな。
それに闇の眷族は人間族に怨みを持つ者が多い。
何もしてなくても突然、冒険者に集落が襲われる事もある。
コボルト族とか、オーク族とかは。
皆、意外と恨んでるんだぜ。人間族の事を。
そんな訳で王都バフマンスリーでは皆殺しが始まって、最終的に16万個の魂を回収する事になった。
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