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リンデア王国侵攻
第3大隊の壊滅
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『もう楽勝だ』と思ったオレが馬鹿だった。
馬鹿は何も敵だけじゃない。
第3師団の味方にも馬鹿は居た。
その馬鹿の名前はクーロ。
第3師団の全体の10分の1のフロッグマン族1200人を率いる第3大隊長だ。
ソイツがエマ湖の水竜を怒らせやがった。
それでエマ湖から水竜が岸辺に出て来て大暴れだとよ。
馬鹿がっ!
手を出すなと言っただろうがっ!
そんな訳で報告を受けてリンデア王国に出向けば・・・・・・・
水竜はエマ湖に戻っており、陸地では第3師団の第3大隊は壊滅していた。
フロッグマン族も200人くらいに減ってた。
フロッグマン族は渡河戦の要だったのにぃ~。
どうも上手くいかない。
ってか、クーロは水竜に襲われて生きてたし。
「どういう事だ、クーロ第3大隊長? オレは『水竜には手を出すな』と命令したはずだが?」
「申し訳ありません。人間族に水竜を嗾けられました」
そう言い張る訳ね。
「まあいい。まずはリンデア王国の制圧だ。兵を立て直せ。任せたぞ」
オレはそう言って飛び去り・・・
第3師団の本陣に出向いた。
「報告を聞こうか、ドレザード」
「フロッグマン族が邪神軍に参戦した目的は最初からエマ湖の水竜討伐だったようです」
ドレサードは蛇で、クーロは蛙だ。
種族間で好き嫌いとかあるのか、もしかして?
もしあったら、ドレサードの報告を鵜呑みには出来ないぞ。
とオレは警戒しながら、
「クーロが水竜を狙う理由は?」
「水竜を倒して先祖が支配してきたエマ湖を取り返すつもりのようです」
「フフン、最初からオレを水竜にぶつける腹だった訳か。舐められた物だ。・・・第3師団の被害状況は?」
「第3大隊のフロッグマン族が死んだだけです。ですが、もうエマ湖周辺の城や砦に手が出せなくなりました」
リンデア王国の王都バフマンスリーはエマ湖の東岸にあるのにか?
クソ。
「水竜が出てくるか?」
「はい」
「チッ、大損害だな。王都を攻められないなんて」
「この際、水竜の討伐を考える必要があるかと」
「オレ抜きの第3師団で水竜を倒せるのか?」
「いえ、ライザス将軍が水竜戦の主力となります」
「ふむ。考慮しよう」
オレはそう返事しただけにとどめた。
馬鹿は何も敵だけじゃない。
第3師団の味方にも馬鹿は居た。
その馬鹿の名前はクーロ。
第3師団の全体の10分の1のフロッグマン族1200人を率いる第3大隊長だ。
ソイツがエマ湖の水竜を怒らせやがった。
それでエマ湖から水竜が岸辺に出て来て大暴れだとよ。
馬鹿がっ!
手を出すなと言っただろうがっ!
そんな訳で報告を受けてリンデア王国に出向けば・・・・・・・
水竜はエマ湖に戻っており、陸地では第3師団の第3大隊は壊滅していた。
フロッグマン族も200人くらいに減ってた。
フロッグマン族は渡河戦の要だったのにぃ~。
どうも上手くいかない。
ってか、クーロは水竜に襲われて生きてたし。
「どういう事だ、クーロ第3大隊長? オレは『水竜には手を出すな』と命令したはずだが?」
「申し訳ありません。人間族に水竜を嗾けられました」
そう言い張る訳ね。
「まあいい。まずはリンデア王国の制圧だ。兵を立て直せ。任せたぞ」
オレはそう言って飛び去り・・・
第3師団の本陣に出向いた。
「報告を聞こうか、ドレザード」
「フロッグマン族が邪神軍に参戦した目的は最初からエマ湖の水竜討伐だったようです」
ドレサードは蛇で、クーロは蛙だ。
種族間で好き嫌いとかあるのか、もしかして?
もしあったら、ドレサードの報告を鵜呑みには出来ないぞ。
とオレは警戒しながら、
「クーロが水竜を狙う理由は?」
「水竜を倒して先祖が支配してきたエマ湖を取り返すつもりのようです」
「フフン、最初からオレを水竜にぶつける腹だった訳か。舐められた物だ。・・・第3師団の被害状況は?」
「第3大隊のフロッグマン族が死んだだけです。ですが、もうエマ湖周辺の城や砦に手が出せなくなりました」
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「水竜が出てくるか?」
「はい」
「チッ、大損害だな。王都を攻められないなんて」
「この際、水竜の討伐を考える必要があるかと」
「オレ抜きの第3師団で水竜を倒せるのか?」
「いえ、ライザス将軍が水竜戦の主力となります」
「ふむ。考慮しよう」
オレはそう返事しただけにとどめた。
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