邪神軍将軍会議第４席兼第３師団方面軍司令官ライザス

リンデア王国侵攻

リンデア王国の情報

　リンデア王国はラスタロス王国の東側に位置する。

　地理的最大の特徴は領地の４分の１が巨大なエマ湖だという事だ。

　それもエマ湖は中央に陣取ってる。

　ここで役立つのが仲間になったフロッグマン族だ。

　蛙だからな。泳ぐのは楽勝だ。

　だが、このエマ湖には面倒な事に主ぬしが住んでる。

　水竜だ。

　竜種は珍しいので１頭だけだが、50メートル級でまさに王者だ。

　なので、絶対に水竜を敵に回さない。

　これがリンデア王国侵攻の絶対条件だった。





　作戦会議で、

「じゃあ、侵攻はゼータデーロに任せたから」

「お任せ下さい」

　ゼータデーロはそう言って将軍会議から90日後に進軍を開始した。





　さて。

　ラスタロス王国の中部に拠点を構えるオレの最近の日課は１日１回のラスタロス王国の飛行巡回だ。

　まあ、魂の回収と悪魔族の同胞探しだな。

　１日平均で魂２０００個は回収してた。

　北部で死にまくってるが意外に他でも死んでる。

　悪魔族はラスタロス王国には居ない。

　それだけが確認出来る作業だった。

　ふむ。悪魔族はやはり希少な訳か。





　参謀のドレサードが優秀で１日ごとに報告を上げてくる。

　書簡でだ。

　それで新情報が判明。

　リンデア王国は軍事同盟を南隣接国のマンデロ連盟と組んでるらしい。

　それも軍事同盟の締結は侵攻の20日前。

　つまり、これはラスタロス王国を潰した対邪神軍の軍事同盟で、向こうさんもやる気満々って事だった。