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時東蓮華の秘密、紗璃奈の死相
しおりを挟む間の悪い事に、この時、プールサイドには(青花が連れてきた白鳳院の人員に確認の為に出向き)青夜と青刃が居なかった事から、葉月が紗璃奈に、
「誰、あの子供?」
「青夜君の異母妹だったけど最近血が繋がってない事が判明した妹さんでしょ。今は白鳳院だから言葉遣いには気を付けるのよ、葉月」
紗璃奈が状況を分析する中、
「どうしてここにいるの? 東条院を追放されて今は皇宮警察勤務のはずよね?」
戦闘態勢の青花が弥生の真ん前まで移動して睨み付け、
「色々ありまして」
弥生が主家の青花に対して苦笑しながら返事をした訳だが、
「どう色々あったらお兄ちゃんの傍に戻ってこれるのよ?」
と青花が怒りを爆発させる中、
更に間の悪い事に、青刃だけが先にプールサイドに戻ってきて、
「どうしたんだ、青花? 大きな声を出して? 淑女として、もう少しお淑やかに・・・」
「だって、この女がここに居るんだもんっ!」
「この女?」
と青刃が初めて青花の前に居る弥生に注目して、
「時東蓮華? 兄貴の夜伽女がどうして志村島に?」
そう呟いたものだから『さあ大変』な事態となった。
青夜狙いの美女だらけが集まるブールサイドの空気はもう完全に凍り付いており、葉月が弥生に、
「弥生姉、青夜の夜伽をしてたの?」
「青夜様は当時8歳よ? 夜伽じゃなくて添い寝だけよ。ちゃんと処女だから安心なさい」
「青夜は8歳? そんな昔から知り合いだったの? ってか、なら、何で夜伽女なんて言葉が・・・」
葉月が弥生に詰め寄ろうとした時、ホテル(正確には違う)側から何も知らない青夜が、
「ったく、白鳳院はホント、無茶ばかり言ってくれるぜ」
溜息混じりに戻ってきて、全員の注目を浴びたので、
「何? 少し見ない間にまたカッコ良くなった、オレ?」
との軽口は青刃の、
「兄貴、時東蓮華が居るんだけど、呼び戻したの?」
「うんにゃ。時東蓮華って名前は封魔忍軍の名跡で、本名は田中弥生でな。お笑いな事に養子に出された田中家の長女だった」
青夜が軽く事情を説明して、青刃が、
「つまり、先代の差し金って事?」
「ああ。最悪、蓮華さん経由でオレを操る気だったんじゃないの?」
青夜は軽く笑ったが、三宝兎が、
「青夜の夜伽をしてたのか、良子の一番上のお姉さんって?」
そう質問して、ようやく事態を把握した青夜が面白そうに、
「蓮華さんの事? ・・・ああ、表向き東条院内ではそうなってるよ、ギン様」
「表向き? なら本当は?」
「蓮華さん、見せて上げて」
青夜が空を指差した。
「いいんですか?」
弥生が普段とは違い敬語で青夜に問う中、
「オレの夜伽女だという噂が立つよりは、ね」
「部外者も居ますが?」
弥生が春菜や千晶を見たが、
「問題ない。実際に見ないと。伝聞情報だけでは誰も信じないから」
との青夜の言葉で、弥生は拳を頭上に突き上げた。
その拳から7メートル級の青龍の拳圧が飛び出す。
その青龍の拳圧が上空に飛んでいき、そして消えたのだった。
「青龍拳? どうして部外者が?」
青刃が弥生と青夜を見比べて、
「嘘? まさか東条院の血を引いてるの? どういう事だよ、兄貴?」
「まず最初に、蓮華さんは東条院の血は引いていない」
「なら完全な部外者? でも部外者への伝える術は失伝したって・・・」
「それを『どうしても復活させないとならない』ってのが親父殿の考えでな」
青夜が青花を見て、青刃もその視線で『青花に伝授する為だ』と理解し、
「ほら、オレって麒麟児だから文献を見ただけでチョチョイのチョイと復活させたって訳さ(大ウソ)」
「マジで? なら夜伽女ってのは?」
青刃が『訳が分からない』って顔をしたので、青夜がつまらなそうに、
「時系列で言うなら、オレのお母様が死んだのが6歳。その後、オレ、青刃を東条院の後継者にしたい法子さんに宗家屋敷内で命を狙われ始めてな。分家の久遠寺と封魔忍軍がオレの護衛を担当する事となった訳だが」
その説明を聞いて青刃が実母のやらかしに呆れる中、
「『落ちこぼれ』を演じていた8歳の頃だったかな? 先代から失伝した青龍拳の伝承法の復活を相談されて『そんなの子供のオレに分かる訳ないじゃないですか』って、すっとぼける気だったんだが、色々と条件を出されて最終的にオレが復活させて、今でこそ気が漲ってるが当時は気もロクに使えないただの下忍だった18歳の、いや17か、誕生日が3月だから・・・ともかく蓮華さんが失伝した青龍拳の伝承法の1つ、寝てるだけで青龍拳がマスター出来るお手軽な修行法『夢修行』の被検体に選ばれてオレの護衛兼添い寝役として高3からオレの寝室に侍た訳だ。それから2年間、蓮華さんはオレにベッタリで『お気に入り』の噂が東条院の宗家屋敷に広がり、その時に青刃や青花もオレの傍に居る蓮華さんを見てる訳だが」
その説明に青花も納得し、青夜が青刃を見て、
「青刃、東条院の宗家の男子が14歳の時に房中術を教わる決まりなのは知ってるか?」
そう質問した。
初耳だった青刃が嫌そうな顔で、
「そうなの?」
「お兄ちゃん、房中術って何なの?」
小6の青花だけが意味を理解出来ずに普通に質問して、青夜も普通に、
「閨の事だよ。子作りとも言うかな?」
と説明した。
「兄貴、青花にはまだ早いだろ」
青刃が呆れる中、
「嘘をついて後で嘘だとバレた方が拙いからな」
「ええっと、それって・・・男女間のエッチの事でいいのよね?」
理解した青花が不機嫌さを更に溜め込んで爆発させる直前の顔で確認し、
「うん」
「したの、お気に入りのこの女と?」
「する訳ないじゃん」
青夜が一蹴した。
「?」
怒気が抜かれた青花が不思議そうに青夜を見る中、
「オレの許嫁、鈴姫様だったんだぜ? 他の女とそんな事をしたのがバレた日にはオレの大切なモノが『切り落とされる』に決まってるからな」
「青花、『大切なモノ』が何かとか聞くなよ、頼むから」
青刃がそう妹に忠告したのに、空気をまったく読まない系の青花がさらっと、
「オチンチンの事でしょ」
言い当てた。
そればかりか、言い当てて何やら誇らしげだ。
「だから言うなというにっ! おまえはもう白鳳院なんだぞっ! 東条院が白鳳院に文句を言われるんだからなっ!」
と青花と青刃が漫才をやる中、青夜が、
「14歳の時、房中術を教わる段階になった訳だが・・・・・・御存知、オレの許嫁はあのキッツイ鈴姫様だ。100パーセント『切り落とされる』って分かってたから、親父殿に『絶対に嫌だ』、白鳳院の代理様に『助けて』って泣き付いたら、『分家の年寄り連中が五月蠅いから『練習をしてるフリ』をしろ』って話が付いて、白鳳院の許しを得て、分家の手前、フリをする事が決まって、その練習相手として蓮華さんが再び登場って訳さ。それで東条院の宗家屋敷内では『オレの夜伽女』として時東蓮華の名前は広まり、青刃もそう勘違いした、ってところだな。その後は『皇宮警察に栄転』という形で蓮華さんは東条院から永久追放されて、もう会わないと思っていたら今年の春に親父殿の差し金で田中家でばったり再会してな。まあ、蓮華さんが『内緒にしてくれ』って言ったので田中の家族には内緒にしてたが」
青夜の軽口とは対照的に話を聞き終えた青刃が焦りながら、
「ええっと、兄貴。それ、全部本当の話なんだよね?」
「ああ、嘘を言う理由がないからな」
「えっと」
青刃がプールサイドに居る水着美女達を見渡しながら、
「ここで喋って良かったの、それ?」
「いいよ。全員、オレの女になるから」
青夜がさらりと軽口を言い、
「ならないわよっ! 何言ってるの、青夜君っ!」
紗璃奈だけがそうツッコミを入れた。
「嫌がったのは紗璃奈さんだけか・・・ふむ。なるほど」
青夜が少しズレた面白がり方をする中、青花が、
「はい、はい、はぁ~いっ!」
と手を挙げて、
「じゃあ、お兄ちゃんの『お気に入り』じゃないのね、この女は?」
「お気に入りかお気に入りじゃないかで問われたら蓮華さんはかなりのお気に入りだけど・・・一番ではないかな? オレの一番のお気に入りはこの中だと・・・」
青夜は春菜の横まで移動して横からビキニ水着で覆われた片乳を片手で下からモニュッと掬いながら、
「この人だから」
「ちょ、何をやってるのよ、田中っ! 教師にセクハラをかますなんてっ! 学校だったら停学モノよっ!」
「えっ、だってさっきは触っても・・・」
「それはオイルを塗っただけでしょ。気やすく触るんじゃないわよっ! ってか絶対に裏があるわよね、今の? 妹さんの意識を向ける為の・・・」
「えっ、そんな事ありませんよ。お気に入りが誰か聞かれたから素直に答えたまでで」
キョトンと青夜が答える中、
「余計に悪いわよっ! 私は学校の先生で、田中は生徒なんだからっ!」
仲が良さそうに見えたのか、青花が小声で青刃に、
「青刃お兄様、『先生』って何?」
「学校のセンセーって事だよ。兄貴の高校の今の」
「ああ、お兄ちゃん、学校のセンセー、大好きだもんね」
青花がロックオンの対象を弥生から春菜に変えて冷たく睨み、春菜が視線に殺気がこもっていたのに気付いて、
「全然そんなんじゃないからね、妹さん。変な事考えないでね」
言い訳をした。
場をかき乱した青夜はと言えば、
「という訳で、蓮華さんのあらぬ誤解が解けたところで・・・・・・紗璃奈さんは隔離って事でよろしく。オレについてきて下さいね」
「はぁ? どうしてよ、青夜君?」
「だって、今の話、警視庁異能課に報告とかされたら困りますから」
「いやいや、他の人も居るでしょ、例えば、そうよ。金木犀なんて・・・・・・」
指差された千晶が苦笑する中、青夜が、
「千晶さんはしませんよ、東条院を敵に回すような馬鹿な真似。見れば分かるでしょ? あんな恥ずかしい水着まで着て忠誠を示してるのに。この中で東条院を敵に回す馬鹿は・・・紗璃奈さんだけですよ」
そうムカつく笑い方をして紗璃奈を見た青夜の眼が笑っていない事に気付いた紗璃奈が、
「ちょ、葉月、何とか言ってよ」
「青夜、サリナは私の大切な親友で・・・」
「分かってるよ。ちょこっと確認するだけだから。紗璃奈さん、こちらにどうぞ」
青夜はそう言って紗璃奈や葉月と一緒にホテル(厳密には違うが)に入っていき、
「待ちなさい、田中。ちゃんと妹さんに説明していきなさい」
と言う春菜の前に青花が移動して、
「お兄ちゃんの先生、少し大切なお話があります」
「少し落ち着きましょうか、妹さん。そうだ、私、真達羅通だから白虎寺でね、四柱協定違反になるからアナタが考えているような事は全然・・・・・・」
「ウチのお兄ちゃんは四柱協定なんて守らない人だって知らないの?」
「こら、青花、それは言っちゃダメだぞ。兄貴のイメージが悪くなるから」
そんな会話が聞こえる中、青夜はホテル内へと入っていった。
◇
別室(シャワールーム前の床が濡れてもいいロッカールーム)にて。
紗璃奈は濡れてもいい椅子に水着姿で腰掛けていた。
紗璃奈は紺色のワンピース水着だった。
葉月の方はちゃんと分かっていて紺色のビキニ水着だったが。
足を組んで座る紗璃奈の前に立った青夜が、
「で? 報告するんですか?」
「さっき伝聞だけだと誰も信じないからOKだって・・・」
「そっちじゃなくて『一緒に寝てる葉月にも『夢修行』が施されてて青龍拳が使えるかもしれない』って方ですよ」
青夜の指摘で同席してる葉月が、
「えっ、私、使えるの?」
「使えないよ、葉月は。弥生さんに伝授を止められたから」
青夜はさらりと言った。
「『止められた』って、いつ?」
「オレの誕生日の夜に空手道場で正拳突きを教えたでしょ? あれだよ」
「ああぁ~」
と葉月はキスをした記憶の方を思い出して少し照れていた。
そんな葉月に青夜がさらりと、
「『金太郎』は少しだけもう使えるけどね」
「そうなの?」
葉月が自分の両手を見る中、
「うん、あれだけ一緒に寝たんだから。術を施すに決まってるでしょ。筋肉質にならないように気を付けてたけど」
と青夜は笑い、紗璃奈を見て、
「で? 報告するんですか?」
「『する』って言ったら葉月の時みたいに記憶を消すのよね?」
「まさか、情報料としてキスの請求をするだけですよ」
「冗談でしょ、青夜君? しないわよ、私はキスなんて」
「ケチ」
「葉月にして貰ったら」
紗璃奈が葉月に振ったが、
「葉月とはロマンティックな時にしかキスはしませんよ。情報料のキスなんて味気ない」
「別に私は情報料のキスでもいいけど」
葉月がそう言いながら水着姿のまま青夜に抱き付くが、ハグされた青夜は葉月の胸の感触を楽しみながらも、
「葉月、今は紗璃奈さんだよ。マジでどうしようか?」
「青夜が許すじゃあダメなの?」
「オレの女にならないって言ったからね」
「それがどうしてダメなの?」
「兄思いの弟が口封じで東条院の機密情報を知った警視庁のスパイを事故に見せかけて殺しちゃう可能性が出てきてて・・・」
「はあ? 嘘よね?」
紗璃奈が聞き咎めて、
「あれ、嘘だと思います? ってか、まだ気付いてないんですか? そこの鏡で自分の顔を見てから言って下さいよ、紗璃奈さん」
と青夜がロッカールームにある姿見の鏡を指差して、『どういう事?』と紗璃奈が鏡の前まで移動して確認すると、
「ちょ、これって死相じゃないの?」
紗璃奈の顔に本当に死相が出ていた。
それもかなりハッキリと。
「ええ、『オレの女にならない』って言った直後から滲み出てきてましたよ」
「ど、どうすればいいのよ?」
「『死相』の出現状況から考えてオレにキスじゃないですか? 多分、それで消えると思いますけど」
「絶対に嫌よ」
『絶対に嫌』と言われて青夜はショックを受けるどころか、逆にやる気を見せて、
「じゃあ、せめて苦しまないように殺すように言っておきますね」
「そうじゃなくて・・・・・・助けてよ、青夜君」
「無理ですって。東条院の最高機密を聞いたんですから」
漏らした本人の青夜が他人事のように言い放った。
「青夜君が秘密を漏らしたんでしょ?」
「仕方ないでしょ。弥生さんに夜伽女疑惑が浮上した以上は」
「青夜君、私、死にたくないんだけど」
「大丈夫ですって。『気合』で乗り切って下さい」
親友の苦境に見兼ねた葉月が青夜に、
「どうにかならないの、青夜?」
「真面目に答えるけど『死にたくない』『でもキスもしたくない』じゃあ、手の打ちようが・・・」
「青夜の弟さんに頼んでも?」
そう葉月が提案すると、
「青刃の名前を出したのは『例えば』だよ、葉月。青花も居るし、蓮華さん、ああ、弥生さんね、弥生さんも居るし、野々宮も居るし、千晶さんも居るし、ねえ、分かるでしょ、葉月も? 東条院はヤバイんだって」
その副宗家の癖に、青夜がさらりと言った。
「みんながサリナを狙ってるって事?」
「多分ね」
「じゃあ、急いで東京に帰さないと」
「水上機、墜落しないといいけどね」
青夜が物騒な事を言い、紗璃奈が考えるように、
「······青夜君にキスしたら死相は消えるのね?」
「『オレの女になる』と誓ったら、だと思いますけど?」
「それはちょっと・・・・・青夜君は葉月が狙ってるから」
「ならキスはしなくてもいいんじゃないんですか。オレも『死相』を消した事ありますし」
青夜がそう他人事のように言い、
「この話はここまで」
とパンッと柏手を打った青夜が、
「ちゃんと考えて行動して下さいね、紗璃奈さん。後、出来れば妹の前では死なないで下さいね。妹はもう白鳳院なんだから。変な因縁とか白鳳院に付けられたくありませんから」
本当に話を終わらせてプールに戻ろうとしてる青夜に対して、紗璃奈が、
「そうじゃなくて、私を助けてよ」
「ったく、特別ですよ。葉月、外に出てて」
「どうしてよ? 何をするの?」
葉月の疑問に、青夜が、
「紗璃奈さんも葉月の前だとオレにキス出来ないっぽいから」
「キスはしないって言ってるじゃないの」
「じゃあ、キスに変わるエッチな事で」
「しないわよ」
紗璃奈がそう言ったところで、
『兄貴、青花が拙い。早く戻ってきて』
と念話が入って、
「プールで揉めてるみたいなので失礼しますね」
青夜は紗璃奈との会話を切り上げてプールへと戻った。
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この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
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