実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド

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【日常編】3月下旬、視線の正体

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 3月下旬。

 アンジェリカと動物園デートを楽しんだ翌日の事である。





 東条院の宗家屋敷を出たのに青夜の顔にはまだうっすらと死相が出ている訳だが。

 お陰で青夜のメンタルは少し拙い事になっていた。

 東条院の宗家屋敷に居た頃ならば兵隊がわんさか居て安全だったが、この田中ビルは違う。安全とは言い難い。

 その状態での外部から田中ビルを窺う複数の視線は正直、驚異ですらあった。

 どれが青夜の死亡フラグに繋がってるのか分からない。

 殺気や害意があったら『敵だ』と断定出来て潰せるのだが、それがない。

 おそらくはブラッディームーン一族のアンジェリカや二十八宿の星宿の守護者のシャンリーを守る為の監視なのだろう。

 だが、それでもウンザリだった青夜は今日もブラウスパンツ姿で仮眠後にリビングで寛いでる紗璃奈に、

「このビル、外からの視線、多過ぎませんか?」

「通り側のあっちの高層ビルと、あっちの花屋は警視庁だから気にしないでね」

 紗璃奈がそう指差し、アンジェリカからも聞いていた情報と照らし合わせた青夜が、

「神社側は異能課ではないんですね、紗璃奈さん?」

「神社? どこの?」

「あっちかな?」

「もしかして、しまむら神社? なら違うわよ」

「しまむらねぇ~・・・・・・なら、鳥の式神の方は?」

「鳥? 鴉と雀の両方とも違うわよ」

「じゃあ、潰して欲しいなぁ~、警視庁異能課に神社と雀の式神」

 青夜が可愛くおねだりしてみたが、

「『眼』を飛ばしてるだけで攻撃とかはさすがに無理よ」

「ケチ」

「それよりも何か私に言う事ないの?」

「?」

「ほらほら『ナマ足が綺麗ですね』とか?」

 そう言ってソファーに座ってた紗璃奈が素足を上げた。

「ええっと、オレを誘惑するのが任務なんですか?」

 困惑した青夜の推理を、

「違うわよ」

 紗璃奈は即座で否定した。

「じゃあ、何でいつもそんな恰好でウロチョロしてるんですか?」

「普段からこうだったのよ。なのに、誰かさんが養子に来て・・・・・・」

 と喋ってる最中に不意に紗璃奈が下を見た。

 床のフローリングを見たのではない。

 1階の空手道場の方に視線を向けたのだ。

「この高まり・・・・・・さすがは春先ね。変なのが出るだけあって開眼者も多い。誰かが『気』を開眼したってところかしら。また東条院の兵隊が1人増えて良かったわね」

 紗璃奈の言葉に青夜は肩を竦めて『さあ』と答えておいた。





 ◇





 その日の昼下がり、青夜は散歩のていで1階から徒歩で外に出た。

 そして街角を曲ると青夜はポンッと紙人形になった。

 ヒラヒラヒラッと舞う紙人形も青い炎で一瞬で消え失せる。

 青夜を監視していた全員が青夜を見失う中、





 本物の青夜は田中ビルから徒歩20分の距離にある高台の神社に来ていた。

 しまむら神社。

 そこが田中ビルを覗いていた視線の1つの場所である。

 街を散歩に出掛けた青夜が紙人形になって驚いてた監視者は14歳、158センチ、黒髪ロングで二重で睫毛の長い撫子だった。着ているのは巫女衣裳。

 手に竹箒を持って、境内の清掃をしていた。

 その監視者を神社の境内の樹木の陰から隠れるように視認した青夜は、

「何だ、島村か」

 と呟き、

(しまむら神社と聞いて、まさかとは思ったが『落ちこぼれ』を演じる青龍大学の中等部でオレに何故か好意のこもった視線を向けてた奇特な女子4人の内の1人、1学年下の島村渚だったか。島村は校内で遠めから見てるだけだったが遂に『眼』を飛ばしてきた訳ね。ストーカーって奴かな、もしかして? オレの本能も『島村はヤバイ』って警鐘を鳴らしてるし・・・近付くのは止そう)

 青夜はさっさと退散したのだった。





 青夜が田中ビルに帰ると救急車が来ていた。

 野次馬の中にジムの受付の花咲美琴が居たので、

「何かあったの?」

「表向きは貧血で、本当はさっき開眼した子が放出を制御出来ずに『気の枯渇』で失神、だそうですよ」 

「へぇ~」

 担架で救急隊員に運ばれてるのは空手着を纏った女子だった。





 青夜は気が変わったのか、田中ビルの前から自宅に帰らず、その足で純喫茶『八千草』に向かった。

「いらっしゃい」

 喫茶店のマスターが声を掛ける中、

「1人でもいいですか?」

「ええ、好きなところにお座り下さい」

「じゃあ遠慮なく」

 と青夜は英字新聞を広げて顔を隠してた男が1人で座る4人掛けのテーブル席の対面に座った。

「どうも、彰さん」

 青夜が声を掛けると英字新聞を下げたサングラスをした30代の長門彰が、

「これは青夜様、お久しぶりです。こんなところで遭うなんて奇遇ですね」

「そういう彰さんの諦めの悪いところ結構好きだよ、オレ」

「それはどうも」

「で? 何してるの?」

「御前様よりそれとなく様子を見て来いとのお達しで」

 無論、御前様とは青夜の曾祖父である二千院目高の事である。

曾祖父ひいじいちゃんには『元気でやってるよ』って伝えてくれていいよ。因みに昨日、初めて動物園に行ったから。いやぁ~、凄くってさ。猿山とかテンションが上がるよ、マジで。ずっと見てられるから」

 と喋ってると20歳、155センチ、茶髪で愛嬌のある丸顔で笑窪が可愛いバイト娘が水を持ってきた。

 エプロン姿なので家庭的な雰囲気がある。

 異能の休憩スポットである『八千草』で働くのだから異能力者っぽかったが。

「ハーブティーのイエローを。伝票はこっちの人で」

 と青夜が彰を指差し、バイト娘が視線を彰に向け、彰が『ええ、それで』と了承して、初めて同じ伝票に記入して厨房に戻っていったのだった。

「動物園ですか。もう長い事、行ってませんね」

「動物園はいいよ。虎や熊も居てさ」

 思いの外、熱弁する中、青夜が思い出したように、

「そうだ。この付近に飛んでる雀の式神の術者の始末よろしくね」

 軽く言った。

「あのですね。そういう事は東条院の兵隊に命令して下さいよ」

「家を追い出されたから、もう命令出来なくて、シクシク」

 泣き真似にもなっていない白々しい演技をする青夜を見て、

「何故、そのような事態に?」

「それが『例え、我が長男でも無能に家は継がせん』って宗家に遂に見捨てられてしまって」

 青夜が鼻歌混じりにそう言って、

「それであの田中家ですか?」

「そうなんだよ。半分嫌がらせだから、絶対」

「ですが、警備は万全のようですよ」

「だといいけど」

 と青夜が苦笑してると、ハーブティーのイエローが運ばれてきた。

 看板娘がテーブルを離れてから、

「毒見、よろしく」

「畏まりました」

 彰は2口ハーブティーを飲んで大丈夫か確認した。





 その後、青夜が田中ビルの4階に帰ると、リビングルームに紗璃奈がまだ居た訳だが、パンツ姿で前屈みになってブラを着ようとしてる最中だった。

「ちょっ!」

 青夜の登場に慌てて背中を向けて胸を隠したが、パンツ姿だったのでかなり生々しかった。

「いやいや、そっちのミスですからね、紗璃奈さん。気配探知が出来るのにそれを怠った、そっちの」

「いいから、早くどっかに行ってよ」

「はいはい」

 青夜はそう言って洗面台に手洗いと洗顔、うがいをしに行ったのだった。





 それを終えて洗面台を出ると、スーツに着替えた紗璃奈が仁王立ちしており、

「私が着替えるの狙ってたわよね?」

「うわ、凄い邪推。どれだけ自分に自信があるんだか。ってか、紗璃奈さん。これって完全に冤罪の図式ですよね? 普段は葉月の部屋で着替えてるのにリビングでオレの帰宅を待ち構えるようにして着替えてたんですから」

「全然違うわよっ! スーツに着替えた後に新しい下着に替えるのを忘れてた事に気付いて一々部屋に戻るのが面倒臭かったからリビングで着替えてただけなんだからっ!」

「ああ、そう言えば白だったのがピンクに・・・」

「目敏く見てるんじゃーー」 

 紗璃奈が拳を握ったので、青夜が、

「いやいや、止めましょうよ。無駄な事はーーそうだ、胸、綺麗でしたよ」

 取って付けたように褒めて、

「ナマ足はいいけど、胸は褒められたくないわよ」
 
「なら、どう言ったらお気に召すので?」

「『もう覗きません』よ」

「・・・」

 青夜が残念な子供を見るような眼で紗璃奈を見た。

「何よ?」

「本当に『もうない』と思ってるんなら実力者の割に勘が悪いなぁ~って」

「私だって自分で言ってて『ああ、青夜君がそんな事言ったら明日にでもお約束でまた見られる流れね、これって』って思ってたわよっ!」

 と白状した。

「だったら言わないで下さいよ」

「こっちは見られてるんだからそれくらい言いたくなるわよっ!」

「ほら、オレ、まだ15歳ですから。ノーカンって事で」

「見た側が図々しく言うんじゃないわよっ! 見られた側が許すのならともかくっ!」

 その後も2人はワイワイギャアギャアと言い合ったのだった。





 ◇





 さて夜だ。

 長門彰が役立たずだった為にまだ雀の式神が電線に居た。

 殺気や害意が無い分、排除するかどうか迷うところだ。

 どっちでもいい時は運を天に任せるのもいい。

 そんな訳で辻占いだ。

(よし、次、このビルの前に通った人が女なら許す、男なら潰しに出掛けよう)

 と決めてから4階の窓から通りを見下ろせば、男が田中ビル前を通過していった。

「じゃあ、そういう事で」

 青夜は覚悟を決めると、紙人形で身代わりの分身を部屋に残してバレないように外出して(慣れてる)電線に止まる雀の式神に背後からそっと触れた。

 『潰す』というのはこの場合、この雀の式神ではなく術者を、である。

 なので、まずは術者を探さなければならず、気付かれる事なく青夜は式神に接触して『逆流探知』をして術者を探し、

(はあ? 術者の現在地が武蔵桃源寺? ここって完全に吉備一族だよな? 桃矢さんの指図・・・・・・な訳ないか。あの人、締め上げて直接聞いてくるから。都内の吉備一族が独自に情報収集をしてるってところか)

 術者の素性に気付き、田中ビルを監視してる動機に一定の理解を示した。

 同時に『潰す』という選択肢が青夜の中で消える。

 吉備一族を潰したら完全に『四柱協定違反』になるからだ。

 別に違反になるのはいいが(本当は凄く良くない)四柱協定違反をした青夜に宗家の青蓮が怒って、宗家屋敷に連れ戻される事態だけは御免だ。

(・・・これか? オレの死相がまだ消えない原因は? ってか、何だ、この田中ビル? アメリカ帝国の皇帝一族、中国の二十八宿の守護者、警視庁異能課、嫌われ一族、四柱協定違反・・・『宗家屋敷に連れ戻されるフラグ』だらけじゃないか。軽挙妄動は慎まないと、選択を間違えたら本当に屋敷に連れ戻されるぞ、これって)

 青夜は背筋を正しながら雀の式神から手を離し、そのまま放置したのだった。

 当然、術者を潰しに出掛ける事もない。

(鴉とあの眼は東条院、影は白鳳院、蛾は二千院、あの2つは警視庁異能課、あっちの眼は法子さんの裏部隊の四乃森・・・ダメだ。ストレス解消用に潰す手頃な相手が見当たらない)

 と青夜の苛立ちがピークに達した時、夜の田中ビル周辺で、





「キャア、助けてっ!」





 との黄色い悲鳴が聞こえた。





 青夜が速攻で声がした方に移動したのはいうまでもない。





 通りに面した雑居ビルの脇を潜った奥側の開けた無駄な敷地の空間ではカップ酒を手にしたサラリーマンが、

「いいじゃねえか、お姉ちゃん、ちょっとくらい触らせてくれてもよぉ~、ヒッヒッヒッ」

 と若い娘にちょっかいを掛けていた。

「あれぇ~、誰か助けてぇ~」

 と黄色い悲鳴を上げてるのは24歳、162センチ、茶髪のミディアで妙に色っぽい瞳と唇をした美女だった。

 衣裳はお水系の真っ赤な生地の少ないワンピースで、抜群なスタイルなのも分かった。肌は綺麗な白肌だ。ハイヒールはワンピース同様、真っ赤だった。

 青夜は美女の顔を確認してガッカリした。

 面識があったからだ。

 椎名無花果いちじく

 東条院傘下の大企業、武式グループの専属異能部隊『ダブルスター』所属だった。

 普段はお堅いパンツスーツなのに、今はキャバ嬢風。

 明らかに違和感があり、ビルの屋上のへりに立って見下ろす青夜を名指しするように白々しく、

「誰かぁ~、出来れば、空から私の運命の王子様が降ってきて、こんな悪漢やっつけぇ~っ!」

 青夜に視線を向けずにリクエストした。

 つまりは無花果は青夜が強いのを『知ってる側』で、知られた事を青夜自身も知っているそんな関係だった。

「悪漢って・・・今時言わないぞ」

 青夜はそう溜め息をついて仕方なく、10階以上のビルから飛び降りて、

「へぶぎゃすたるぅ」

 青夜にドゴッと着地されたオッサンは何かの呪文のような悲鳴を上げながら踏み潰されたのだった。

 まだ演技を続けてる無花果が悪ノリして、

「ああぁ~、ありがとう、私の運命の王子様ぁ~」

「オレとしてはこっちのオッサンを助けたつもりだったんだけどね。堪え性のない無花果さんが殺しそうだったから」

「あら、だったらもっと早くに助けてくれたら良かったのにぃ~」

 地面に倒れてるオッサンの後頭部をヒールでグリグリしながら、

「ねえ、青夜様、本当に後継者から外されて東条院宗家を出されたの?」

 と質問されて、青夜は初めて興味深く無花果に注目して、

「今頃?」

「だって、国内に居なかったから。専務の商談という名のバカンスの護衛でヨーロッパを回ってて」

「大変だね、宮仕えは」

「それで? 本当なの?」

「まあね」

「なら、もう青夜様を襲うの解禁って訳ね」

 無花果がそう言った刹那、青夜はザッと足を広げて拳を握って青龍拳を構えたが、

「違う違う。『こっちの』よ」

 そう言ってただでさえ真っ赤なドレスのミニのスカートを捲って色っぽい高級感漂う黒パンツを見せてきた。

 健全な青少年なら興奮する光景だが、青夜は田中ビルに養子に来て以降、色々な事があって免疫があり、ついでに言えば『無花果さんが法子さん側に付いた?』と警戒こそすれ興奮はしなかった。

「何考えてるんですか、無花果さん?」

 青夜が敬語を使って突き放したのに対して、気付いてないフリをした無花果が、

「強い男の子供を産む事」

 そう言って誘惑するように近付こうとした。

 だが、

「まだ白鳳院との婚約白紙の発表がないから我慢してね」

 構えを解いた青夜が笑うと、ピタリッと近付くのを止めた。

 東条院の青夜周辺では許嫁の白鳳院鈴はかなりキツイ性格で知られていたのだ。

「さすがに青夜様を手放したくない訳ね、白鳳院でも」

「さあ? (オレの実力は)知らないはずだけど」

「今夜は諦めますか、青夜様の元気な顔も見れたから。これで退散しますね」

(元気な顔? 死相の確認にきた?)

 と内心で疑いながら、

「じゃあ、お休み」

 青夜はさっさと田中ビルへと帰っていったのだった。

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