実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド

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薄濃とは、七夕の儀、青龍穴の儀の乱入者

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 日本の関西圏に各陣営の異能力者が集まっているのは鎮魂祭後の『信長の亡霊』騒動の際に吉備桃矢が討たれ、更には頭部を持ち去られたからである。

 織田信長と髑髏で連想される言葉は『薄濃はくだみ』なのだから。

 捜索してる者達は『薄濃』回収の為に動いている訳だが、本日は7月7日。

 何かが起こる。

 『犬も歩けば棒に当たる』というが・・・・・・・

 遂にあるものが『薄濃』を発見していた。

 場所は織田信長とは何の関係もない滋賀県の古戦場『賤ヶ岳しずがたけ』。

 いや、もしかしたら織田信長が朝倉氏を滅ぼす為に遠征した際、通ったかもしれないが。

 その舗装されているとは言い難いハイキングコースの山道の脇に並ぶ適当な大きさの石に赤布の前掛けをしたとしか思えない4つの地蔵。

 その地蔵の列の後ろに隠れるように同じ高さの土が盛られ、その盛り土が2週間の風雨によって削れていき、その中から髑髏の一部が姿を見せていた訳だが、





 さて。

 日本史では『髑髏の薄濃』は酒を飲むさかずきとして知られている。

 異能界でも同様だ。

 酒を飲む。

 では、『薄濃』で飲む酒はどこで用意するのか?





 答えは『用意しなくても、ひとりでに・・・・・酒は溜まる』だ。





 つまり、髑髏の頭頂部をスパッと水平に切断した『薄濃』はその加工により(眼や鼻や底の部分から酒が零れる事もなく)勝手に酒が造られて溜まる仕組みだったのだ。

 それが異能界で知られる『髑髏の薄濃』だった。

 問題は酒の量だ。

 そんな湧き出るようには酒は何人分も溢れ出ない。

 数日で1人分を酒造するのがやっとな訳だが·······





 最初にその『薄濃』の『酒』を飲んだのは人間ではなかった。

 山に住む『1匹のからす』だ。

 盛り土から顔を出した『薄濃』に溜まっていた酒を飲んだのだ。





 そして、異能界が血眼で捜索しているのは『信長の薄濃』には鬼の異能力を授与する効果があるからである。





 よって、その酒を飲んだ鴉は変形したり、鬼の角を生やしたりはしなかったが、異能力『鬼』を会得し・・・・・・

 鬼は人を襲うもので、例え知恵があろうとも本能のままに生きている鴉なのだから、その鴉も賤ヶ岳を歩くハイキング客、つまりは人を襲ったのだった。





 それが7月7日の昼2時頃の事であった。





 滋賀県と言えば、織田信長が恐れた比叡山延暦寺がある訳だが・・・・・・・

 安土城跡があり、

 小谷城跡があり、

 古戦場『姉川』あり、

 千草越えあり、

 信長とゆかりのある場所が多い。

 その為、七夕の節句である7月7日も各陣営の『薄濃』捜索隊が滋賀県に大量に投入されており、すぐに凶暴な鴉が人を襲ったという情報を入手した。

 そして気付く。

 その人を襲った鴉が『鬼化』してる事に。

 最初に気付いたのは当然、絶対的な鬼レーダーを保有する『桃太郎』の異能力者をようする吉備一族である。

 何せ、鴉は山や渓谷を飛んで移動してるのだ。

 移動速度が人とは違う。

 なので、『鴉が鬼の異能力を得た』とピンと来た。

 『鬼の異能力授与』と言えば『薄濃』だ。

 『鴉が薄濃の酒を飲んだ』と最初に気付いた『桃太郎』、それも吉備水木陣営はその情報をどの陣営にも知らせずに独占した。

 吉備桃矢の髑髏奪還の功績を確実なものにする為である。





 ◇





 七夕祭りは夜が本番だが、和歌山県の青龍村の龍門神社では夕方からも七夕祭りがある。

 さすがに年端もいかない子供を(昔は)街灯もなかった夜に出歩かせるのは拙いとの昔の人の配慮だろうか?

 祭りが昼間にないのは昔なら田畑の仕事があるからだろうか。





 そんな訳で夕方5時に龍門神社では七夕の儀があった。

 仁王家後継の倫子、宗家の緑子や副宗家の青夜、その他の分家も上座に揃い踏みだ。

 下座には都内から来た東条院の一党(陪臣達)や青龍村の住民達が控えた。

 『七夕の儀』とは青龍村の龍門神社の宮司によって祝詞のりとを奉じる行事だ。

 その祝詞の最中に異能力に覚醒する参列者も居るが、まあ、空にはまだ星も出ていない。

 夕方の儀式では異能力の覚醒は殆どなかった。

 だが、それだけでは終わらない。

 この青龍村の龍門神社の五節の儀式は総て『青龍穴の儀』の参加権というプラチナチケットに直結しているのだから。

 よって弓引き役に選ばれた村の子供に宮司ぐうじが目隠しをして、目隠しをされた子供が弓を引いて1本の矢を七夕飾りがされた笹14本に向けて放った。

 矢が笹に飾られた短冊を射抜く。

 短冊を落とす事はない。

 矢は短冊を貫通だ。

 宮司がその矢が貫通した短冊を見て、

七夕たなばたゆうの儀は浅野優香様」

 願いを書いた人物の名前を呼んだのだった。





 因みに浅野優香は1年以組の浅野陽香の母親だった。





 夜9時にも龍門神社にて同じ儀式が行われた。

 宗家の緑子はもう就寝で欠席だったが。

 まずは夕方同様、祝詞を奉じる訳だが、昨夜に『月の石』が放った『月の波動』がまだ残っていたのか、『月航海士ムーンスーツ』の覚醒者が1人、『天梭』の覚醒者が3人、この龍門神社の境内で出た。

(『月航海士ムーンスーツ』とは本当に縁がなかったようだな)

 と青夜はがっかりしたが。

 その覚醒した4人を青夜は知らなかった(と青夜は思ってるが2人は都内組だった)。

 その後、青夜が上座で見守る中、夕方(は男子)と違う目隠しした女の子によって(夕方とは並びが違う)14本の笹に向けて矢が1本放たれた。

 2枚抜きだったらしく、

「七夕、星の儀は香田博夫様、宇治川拳様」

 宮司が2人の名前を呼び、青夜が、

(ん? 『月航海士ムーンスーツ』を引いて更に『青龍穴の儀』もか? 相当ツイてるな、宇治川は・・・・・もしかして死亡フラグって奴か?)

 チラッと名前を呼ばれて進み出た拳の顔を見る。

 死相は出ていない。

 それどころか運気が満ちていた。

(一生で一番の幸運な日が今日だったってところか)

 と青夜はそうだんじたのだった。





 ◇





 星の儀の短冊選びが終わり、解散となった際にアンジェリカが近付いてきて青夜に、

「これで終わりなの?」

 質問してきた。

「後は『青龍穴』で龍脈から『気』を浴びて終わりだよ」

「・・・それを見学出来たりは・・・・・・」

「ダメだね、さすがに。一門のーー」

 と答えようとした時だった。

 遠方で異能力の高まりを感じたのは。

 それも神気だった。

 青龍村の龍門神社の境内に集まっていたのは殆どが異能力者だったので、東の方角に視線を向けた。

「・・・何、これ?」

 アンジェリカの問いに青夜が、

「さすがは七夕だな。空席だった『日本神話アメタナバタヒメ』を引いた者が現れたみたいだね。場所は山梨県かな?」

 答えながら、

(七夕に織姫が覚醒か。東条院の一党から出たら異能力が付与された服が作りたい放題だったのになぁ~。残念)

 内心でそんな虫の良い事を考えていた。





 ◇





 そして夜10時から『青龍穴の儀』となった。

 今年の参加者は、





 鵜殿青刃。

 浅野優香。

 香田博夫。

 宇治川拳。





 この4人である。





 それに東条院の秘宝『三夜鈴』の気の充填もあった。





 身体を清めて青龍穴に入る正装の青色の作務衣を纏った4人(家族への青龍穴の儀の権利譲渡は掟により出来ない)と共に『青龍穴の儀』を司る副宗家の青夜、それに儀式補佐の仁王倫子が、青龍穴の入口の封印を解いて内部へと進んだ。

 『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』の出没が原因か、龍脈が乱れているが、それでも青龍穴の龍脈が枯れるという事はない。

 青夜が『今回はここで』と場所を選んで、4人を寝転ばせ、青夜が術を使った。

 指を上げて4人を眠らせる。

 それから、





「青龍が眠りし龍穴よ、東条院の古き盟約に従い、この地と国を護る力を与えたまえ」





 青夜が両手で神仙術の印を切り、呪言じゅごんを唱えた。

 龍脈から寝ている青刃に『気』が流れ始める。残る3人はまだだ。

 青夜が、

「倫子さん、景ジイから『青龍穴の儀』の流れは聞いてる?」

「はい、陪臣に血を垂らすと」

「じゃあ、お願いね」

 青夜の言葉で倫子が爪で指の皮を切り、七夕の儀で選ばれた3人の手に血を垂らした。

 その血が呼び水となって3人にも龍脈の気が流れ始める。

 青夜は『三夜鈴』を龍脈の強い場所に安置し、更に青刃に青龍拳を伝授すべく首から下げた東条院の秘宝『青龍の勾玉』を出そうとした時・・・・・・





 問題が発生した。





「へぇ~、凄いわね、この洞窟。日本のパワースポットになってる訳ね」

 入口へと続く洞窟側からアンジェリカが現れたからだ。

 青龍穴の内部にだ。

 それにはさすがの青夜も驚いて、勾玉を作務衣の中に隠しながら、

「・・・へっ? アン? どうやって? 入口に居た連中は?」

「ああ、ちょっと興味があったから変化へんげの指輪を使って蝙蝠になってね」

 指輪を見せながらアッケラカンと言うアンジェリカを見据えた倫子が青夜に、

「青夜様、おきて通り『殺す』でよろしいのですよね?」

「待った、待った、待ったっ!」

 青夜が慌ててそう叫んだのは本当に青龍穴関連の掟に、青龍穴に侵入した部外者の抹殺が明記されていたからだ。

 その掟を知っていたからこそ青夜もアンジェリカの登場に驚いていたのだ。

 青夜は倫子に言い聞かせるように、

「倫子さんは今、何も見な――」

「ダメです」

 最後まで言い終わる前に即答されて、

「だよねぇ~」

 『さすがに無理か』と青夜は納得してから、アンジェリカの腰を引き寄せて、

「倫子さんには隠してたけど、実は結婚してるんだよ、オレとアンはもう。だからアンは東条院の一族な訳で青龍穴内に居ても何の問題もなくてね」

 嘘をついた。

 青夜の言葉を全く信じていない倫子がジト眼で、

「いつ御結婚されたのですか、青夜様?」

「実は昨夜、青龍村からヘリでホテルに向かった後に盛り上がっちゃって・・・・・・」

「してないじゃないの。結婚どころかキスだって私が青夜の頬や首筋にしただけで、別れた前の婚約者を怖がってて青夜からはまだ頬にもしてくれてないし」

 そう暴露したのは青夜からキスされた事がなくてその事をずっと不満に思っていたアンジェリカだった。

「アン、頼むからーー」

 『邪魔しないでよ』と青夜が言う前に、

「何? そんなに私がこの場所に来るのダメだったの?」

「凄くね」

「どのくらい?」

「アンが持ってる日本の国宝2点を東条院に譲って、ようやくなかった事に出来るくらい」

「絶対に嫌よっ! 渡さないからねっ!」

 アンジェリカがそう絶叫で反発した。

「だったら、どうして入ってきちゃったの?」

「だって何をやるのか興味があったから」

「あのねぇ~」

 完全な手詰まりでアンジェリカと倫子のどちらかが死ぬしか道がない事を理解してる青夜が正解のない二者択一の状況に項垂れる中、倫子が、

「もうよろしいですね、青夜様。排除しても?」

「いやいや、無理だから。アンは異常に強くて」

 青夜が本気でどう治めるか知恵を絞る中、アンジェリカが青夜に、

「この女の口を封じれば一件落着じゃないの」

「出来ないんだよ。東条院の分家の記憶を消すなんて暴挙は」

 やらかし系の青夜でもそれくらいの分別はあった訳だが、

「人の口を塞ぐのは何も札束や弾丸だけじゃないわよ、青夜」

「?」

「この女の口を唇で塞ぐのもありだと思うけど。その後、ちゃんと私にもキスしてね」

「――オレはお子様だからそういうアダルトな事を駆け引きに使う気はないんだよ、まだ」

 青夜がそう一蹴したが『でも』と前置きをしてから、

「七夕の『青龍穴の儀』の飛び入り参加を倫子さんに許したら、倫子さんはアンがこの場に居る事を忘れてくれたりするかな?」

「立ち入った部外者を抹殺するのは開祖様が定めた掟ですよ、青夜様」

 妥協点を見出そうとする青夜に、倫子はきっぱりと言い放った。

「いやいやいや、開祖様だって子孫の嫁候補を殺せだなんて無体な事は・・・・・・」

 何とか食い下がろうと言葉を発した時、青夜が首から下げてた東条院の秘宝『青龍の勾玉』が不意に強い青色の光を発して輝き始めた。

 輝いただけではなく、勾玉の中から幽体までが姿を見せる。

 青夜に容姿は似てたが、幽体の方が20代で大人だった。

 青夜は過去に何度かこの現象に立ち会い、何者か知っていたので、

(うおっ、開祖様? 何で今ここで出てきたの? 部外者のアンが居るのに? ってか『勾玉』と『鏡』の両方がないと幽体は出て来れないんじゃなかったのか? 何かに反応した? まさか、アン?)

 片眉を上げて驚き、事態を見守る中、東条院の開祖、青馬の幽体がアンジェリカを指差して、

『許そう。特別サービスでな』

(『特別サービス』? 『サービス』なんて言葉、安土桃山時代にはなかったはずだろ? まさか、偽物・・・・・・にしては、この幽体の霊格は凄過ぎる。本物で、現代の知識を何らかの方法で会得している?)

 青夜がそう内心で解釈しながら、真面目な顔で、

「よろしいのですか?」

『ああ、それよりも』

 青馬の幽体は10センチサイズの青龍の気を手から出した。

 青龍の気はそのまま眠る青刃の中へと入る。

(うおっと。青刃は今『若龍』だから『成龍』会得か)

 青夜が内心で驚く中、幽体が、

『励めよ、我が子孫よ』

「ははっ。あの、出来ればこちらの分家の者にも・・・・・・」

『ふむ。子龍だけだぞ、そちらの異国の娘も』

 そう言うと、同じく10センチサイズの青龍の気を二つ放った。

 1つは倫子に放たれて、倫子は青龍の気を避ける事なく受け入れた。

 ドクンッと鼓動が脈打ち、青龍の気が倫子の全身に伝わる。

 もう1つはアンジェリカに放たれて、アンジェリカも構えたがやはり受け入れた。

 ドクンッとの鼓動の後、青龍の気がアンジェリカの全身にも巡った。

『ではな』

 そう言うと、青馬の幽体は青夜が首に下げてる『青龍の勾玉』に戻っていった。

「信じられない、アンにまでなんて」

 青夜が呆れる中、アンジェリカが、

「今のは?」

「ん? 青龍拳の伝授の儀式の1つだよ。一応言っておくけど他言無用だからね、2人とも? 本当は寝かせて眠ってる間に伝授するんだから」

「ふ~ん」

 とアンジェリカは青龍拳を伝授されて満更でもない顔をし、

「今の幽体は誰なんですか?」

 倫子が当然の疑問を口にする中、青夜がさらっと、

「開祖様らしいよ、親父殿が言うには。オレも詳しくは知らないんだけど」

「では本当に私にも宗家の青龍拳が?」

「まだ放出系は無理だからね。初歩の初歩、拳や蹴りに青龍の気が乗るだけだから」

 と青夜は答えてから、

「そんな訳で、アンの事は見なかったって事でよろしくね、倫子さん」

「開祖様のお許しがあるのであれば従いますが・・・・・・ええっと、さすがに副宗家の幻術ではありませんよね?」

「ないない。あんな霊格の幽体は幻術じゃあ出せないから」

 青夜はそう苦笑しながら否定し、東条院の開祖、青馬の幽体が許した事で倫子もアンジェリカの侵入を忘れ、何とか無事に七夕の節句の『青龍穴の儀』は済んだのだった。
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