実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド

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火武祭終了、白虎寺と明治坂田の物別れ、一年以組の祝賀会

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 青龍大学の火武祭の相撲部門は2日間行われて高等部一年以組の田中青夜が優勝した。

 青夜が強かったのが最大の勝因だが。

 思春期の男子は体操着の上からでもマワシを締めるのを(恥ずかしくて)嫌がる傾向にあり、なおかつ優勝者は始まる前から『十二傑、序列一位』の坂田金猿で決まってたので実力者も出場せず、教師達も武術部門を軽視していたので実力者を無理に出場させる事はしなかった経緯があり、出場選手達のモチベーションが元々低く、坂田金猿が一回戦で敗退しても優勝を狙おうとは思わず・・・

 青夜は柴咲金猿に勝利した惰性で優勝したのだった。





 女子の長刀ながなた部門は高等部一年以組の関三宝兎が優勝した。

 長刀には古参の流派があり、それらの家門の子女が居たので三宝兎も苦戦するかに思われたが、実力差はそのまま『棲息してる速度』に比例し、スピードが違い過ぎてあっさりと三宝兎が勝利していた。





 ◇





 そして、火武祭の最後の火術部門の演武大会が催された訳だが、試合会場の闘技場の観客席はドン引きしていた。

 青龍拳の使い手の青夜が陰陽道で15メートル級の火龍を召喚して、月御門蛍火が転校した事で優勝候補の一角と思われていた『十二傑、序列十一位』の高等部3年の蝦蟇がま玲子を、

「きゃあああああああああああああ」

 と吹き飛ばしていたのだから。





 観客席の三宝兎が、

「イナ、火龍って日本陰陽道の奥義の1つだよな、確か?」

「ええ、そのはずだけど······陰陽道をかじった程度じゃあ出せないわよ、あれ。奥義なんだから。極めないと」

「滅茶苦茶ね、青夜って」

 稲穂と良子が呆れる中、





 観客席の鵜殿青刃は『初めて見たらやっぱり驚くよな。猫被る前の兄貴が6歳で出してたの(見て怖くてお漏らししたの)4歳ながら鮮明に覚えてるけど』と苦笑した。





 小巻園青花は本日は見学に来ておらず、藤名金城だけが居て、

(陰陽道の火龍の召喚まで披露する訳ですな。これでもう『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』の第2武勲の裁定に文句をいう奴は現れんし、東条院に敵対しようという馬鹿も現れんが・・・この力量で東条院宗家を継がんとはな。それに氏が田中って)

 別の事で頭を悩ませたのだった。





 次の選手を誘導してて通路の奥から見てた西丸藤子は、

「・・・陰陽道の奥義の1つまで易々やすやすと。絶対に『紙人形』だったわ、私が教えてた青夜君って」

 と証拠もないのに決め付けたのだった。






 来賓席には相撲部門での大一番を見逃した白虎寺雷司が朝からやってきており、

「相撲で明治坂田に勝って、火術では陰陽道の火龍か。幼少期に『麒麟児』との噂がチラッと流れた時は青龍拳の事だけだと思ってたが、ここまで才能に溢れていた訳か」

 と呆れ果て、隣に居る『妻』の白虎寺康江が、

「アナタ、名字が東条院じゃないんだから真達羅通との政略結婚は可能なのよね? この際・・・」

「それ以上は言わんでくれ。白紙になった前の許嫁は白鳳院嫡流の姫なんだから」

 などと喋り、その後列の席に居た真達羅通春菜は、

(レベルが違い過ぎるわ。高等部の『十二傑』を子供扱いなんだから。『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』相手でも立ち回れる訳だわ。これでまだ高1だなんて・・・よく今までこの強さで『落ちこぼれ』なんて噂が立ってたわね)

 と呆れ果てたのだった。





 青夜に勝てる生徒は居らず、青龍大学の中高合同の『火武祭』の火術部門は青夜の優勝で幕を閉じ、表彰式では白虎寺のトップの雷司から、

「よくやったね、田中君。今後も励むようにな」

「はい、大僧正様」

 2人とも白々しい他人行儀な口調で言葉を交わし、





 こうして火武祭は幕を閉じたのだった。





 ◇





 それで大円団を迎える訳もなく、白虎寺雷司は青龍大学の高等部の来賓室で明治坂田のトップの坂田金四郎の訪問を受けていた。

「ワシの孫息子を一回戦負けにするなんて白虎寺は明治坂田うちに何か含むところでもあるのか?」

「いや、そのような事は・・・」

 本当はこのテの苦情は職員が受け、最高でも学部長でストップするはずなのだが、火武祭への白虎寺の人間の激励情報をキャッチされて名指しで呼び止められて来賓室で喋る破目になっていた。

 因みに青龍大学の全滅した教授会の方は何ら問題はない。

 3人がゴールデンウィークを利用して海外旅行や孫の居る地方に出向いて難を逃れている上、各科には教授の下に副教授が居る。それらが繰り上がってるので。

 まあ、優秀な人材を外部(白虎寺陣営内)から招聘する事にはなるが。

「そもそも一回戦で東条院と明治坂田が激突するなどおかしいではないかっ! 何か作為的な物を感じるぞっ!」

(確かにな。高等部の教師陣の作為は感じられるな。但し、明治坂田ではなくて東条院に対してだが。結果、明治坂田の方が敗北して大惨事。青龍大学の連中は『麒麟児』への認識が低過ぎる。長年『落ちこぼれ』を演じたにしても、これは妙だ。もしかして認識系の術式干渉を受けている? いや、さすがにそこまではしてないか、麒麟児も。だとしたら『埋伏まいふくの毒』? 東条院か? いや、今の東条院に危ない橋を虎の子の麒麟児に渡らせる余力はない。統制が利いてない吉備か? 月御門もあり得る。京都本家はともかく東京分家の古参の陪臣達は東京分家の当主交代の採決に不服だと聞くし)

 と背景を思い描きながら、

「いやいや厳正な抽選の結果ですよ。まあ、もう孫息子さん、明治坂田じゃないんですからいいじゃないですか? 勘当されたんでしょ?」

「んん? 喧嘩を売っておるのか、小僧?」

 最初から喧嘩腰の金四郎が凄む中、雷司も、

「まさか、たかだか『坂田の一氏族』ごときに白虎寺が喧嘩なんて売る訳が・・・」

「明治維新貢献の明治坂田を『坂田の一氏族』だとぉぉぉぉっ?」

「おっと、言葉が過ぎましたな。最近活躍が見られないので、つい」

「そうか、そっちがそのような態度ならばもう良いっ! 何が起こっても吠え面掻くなよっ!」

「これは善意での忠告だが・・・」

 と温和に相手をしていた雷司が、

「白虎寺相手に余り調子に乗るなよ、ジジイ。明治坂田ごと潰すぞっ!」

 と覇気と共に凄んだのだった。

「調子に乗ってるのがどっちかはすぐにわかるさ」

 坂田金四郎も引かず、そう捨て台詞を残して来賓室を出ていったのだった。





 ◇





 火武祭の三部門全部を制覇した一年以組は担任の真達羅通春菜の奢りで祝賀会が開かれる事となった。

 場所は白虎寺系列の西井グループが都内に出資してる高級レストランだ。

 そのレストランを貸し切って、まずは担任の春菜の、

「では火武祭三部門の制覇を祝して乾ばぁ~いっ!」

 との音頭で(春菜以外はジュースだが)祝賀会が始まった。

「凄いよな、青夜は。どうやったら『金太郎』に相撲で勝てるんだ?」

 三宝兎に質問されて、青夜は嘘臭い笑顔でさらりと、

「日々の訓練の賜物だよ。東条院では相撲の訓練もやらされるからね」

「相撲の訓練もしてたのね」

 良子が真顔で感心したので、青夜が『プッ』と噴き出して、

「悪い、良子。そんな真面目なリアクションをされるとは思わなくって」

「えっ、じゃあ、本当は?」

「あれはただの見様見真似みようみまねさ。日本人なら相撲の取組くらいは見た事があるからね」

「それで明治坂田に勝つって滅茶苦茶ね」

 などと緩い空間の祝賀会なのに対し・・・・・・





 祝賀会の高級レストランの外側では明治坂田の傍系の『金太郎』7人と皇居吽軍の精鋭5人が激突していた。

 明治坂田が狙ったのは田中青夜だったが皇居吽軍がしゃしゃり出てきたので、ボロボロに敗北してビルの裏路地に倒れていた。

 明治坂田の坂田家嫡子の金猿が勘当された事で『田中青夜を倒した者が次期後継だ』とそそのかされて、その餌に釣られてのこのこと出てきた23歳、182センチ、体重90キロのボディービルダー体系の坂田銀次郎が、

「ど、どうして、アンタラがオレ達を襲うんだよ? オレ達は東条院から放出された田中青夜を・・・」

「おまえらは馬鹿なのか? 『日本神話ヤマタノオロチ・伍ノ首』討伐の論功行賞でその・・東条院副宗家の田中青夜が今や皇居吽軍の総司令官なんだよっ! 学校だから気安く近くで目撃出来るだけであって、それ以外ではもうおまえらごときが声も掛けられない高貴な従三位そんざいだと知れっ!」

 と凄んだのは32歳、172センチ、長い総髪を首の後ろで朱紐で絞り、両眼に一本の横傷がある盲目のサムライ、八幡原はちまんばら武雄だった。

 黒着物に赤フンドシ姿で、手には紫色の妖気を放つ抜き身の日本刀を握っている。

「コイツラをどうしますか、権少将?」

 部下の質問に武雄が、

「利き腕でも落としておくか。凄腕の治癒術師が腕を付けたとしても全快までは半年。今年の夏の皇居主催の相撲演武の出場は絶望的なくらいの目には遭わせないと分からんだろうからな。まあ、下手な治癒術師に当たれば一生5割の力しか使えんだろうが。オレの妖刀はこの通り特別製だからな」

「ま、待ってくれ。それだけは・・・」

「どこまで『ごっつぁん体質』なんだ? 敗者は総てを失う。当然の事の事だろうがっ! この程度で済んでありがたく思えっ!」

「ギャアアアアアアア」

 こうして明治坂田の7人は利き腕を切断されて救急車で運ばれていったのだった。





 祝賀会では色々とストレスが溜まっていたのかシャンパン1本、ワイン1本を1人で空けて酒に飲まれた春菜が、

「ヒクッ、田中ぁ~、正直に本当の事を言いなさいよぉ~。アンタでしょ? 水神市のゴブリンの彫師をドイツ国に売ったのぉ~? ヒクッ、白虎寺の総取りだって言ったのにどうしてそんな真似をしたのよぉ~? お陰で白虎寺の京都坊主にネチネチと嫌味を言われたんだからね、私ぃ~?」

「白虎寺系列の西井グループの水神製鉄所がタトゥーの作業現場だったからですよ。白虎寺と十字軍が裏で組んでて東条院をハメようとしてると深読みしちゃってムカついちゃって」

「ヒクッ、そんな事ある訳ないでしょうがぁぁっ!」

「どうだか。青龍大学の高等部って言ったらロクな教師が居ないって有名なの知らないんですか、春菜センセー? 現に今年なんて入学式直後に生徒が大量に転校して・・・」

「それは田中の所為でしょうがぁぁっ!」

「それにほら、火武祭の相撲部門のトーナメントだってオレ、一回戦から坂田先輩と対戦だったんですから、さすがにおかしいでしょ? 白虎寺から派遣されてるんですから、春菜センセーもしっかりと青龍大学の高等部の教師陣の手綱を握ってくれないと」

「うっさいわねぇ~。そもそも田中が素直に私の言う事を聞いていれば・・・」

「東条院が対等な関係の白虎寺の言う事なんて素直に聞く訳ないでしょ。手柄は山分け、それが基本スタンスですよ。その辺の事をちゃんと勉強してくれないと。オレ達は白虎寺の陪臣じゃないんですから」

 などと喋り、1時間ほどで一年以組の祝賀会は終了した。
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